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<title>JapanStep 世界を舞台に戦う研究者は、なぜ生まれたのか【連載】越境スピリット～世界で輝く日本人</title>
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<description>世界を舞台に戦う研究者は、なぜ生まれたのか【連載】越境スピリット～世界で輝く日本人</description>
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<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2023/">
<title>年間950件の改善。AIと創る次世代組織</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2023/</link>
<description>
人手不足が深刻化し、市場の変化が激しさを増す現代において企業が生き残るためには、現場の従業員一人ひとりが自ら考え、日常的にアイデアを出し合う「全員参加型」の体制づくりがますます重要になっている。しかし、ただ現場に改善を求めても、日々の業務に追われる中で声は上がらず、一部の意欲的な社員に負担が集中してしまう。これが、多くの企業が抱える実情である。
この構造的な壁を、AIの活用と大胆な組織改革によって突破し、誰もが主体的に動く企業文化を完全に根付かせたメーカーがある。一人ひとりの思考を解き放つ新しい組織論が、日本のものづくりを次なる次元へと導いていく。（文＝JapanStep編集部）


部署の壁を越える。全社員が考えて動く仕組み

2026年4月3日、ワイヤレス給電技術の開発・製造を手掛ける株式会社ビー・アンド・プラスは、全社員参加による改善活動の実績と、それを支える組織改革の全容を公表した。

埼玉県に拠点を置く従業員約80名の同社において、2025年に実施された改善は年間950件に上り、2026年もすでに200件を突破している。この圧倒的な数字を支えているのは、固定化された役割を廃し、常に変化し続けることを良しとする組織づくりである。
（引用元：PR TIMES）

同社は2026年に組織体制を刷新し、従来の機能別組織を廃止。「モビリティー部門」や「ロボティクス部門」など、市場単位の組織へと再編した。これにより、部門を横断する意思決定がスムーズに進み、顧客価値を起点とした思考が社内に深く根付いている。

そして、この活発な改善活動を後押ししているのが「AIの活用」だ。同社ではChatGPTなどを日々の業務に導入することで、アイデアを具体化する際の技術的なハードルを引き下げている。
（引用元：PR TIMES）

これにより、専門外の分野であっても、誰もが改善の主体となれる環境が実現。製造現場では、50代後半のベテラン社員も含め、3DCADを用いた治工具の製作やマイコンのプログラム活用などを習得し、自ら試作と改善に取り組んでいる。事務部門においても、外部の高額なシステムに依存するのではなく、社員自らがAIを活用しながら受注確認や部品発注を自動化するなど、自前で仕組みを構築する文化が定着している。YouTubeを通じて現場で生まれた改善事例を発信し、社内外での共有を図る動きも活発だ。


全員を主役にするAI。組織の新たな形

今回の事例が示唆しているのは、テクノロジーの活用と組織の再編を両輪で進めることが、企業文化を根本から変革するという事実だ。
（引用元：PR TIMES）

現場の従業員が業務を改善したいと考えても、従来はプログラミングなどの専門知識が必要となり、実行に至る前に諦めてしまうケースが多かった。しかし、AIが専門知識を補完する「知的な補助線」として機能することで、特別なITスキルを持つ人材がいなくても、誰もが自らのアイデアを迅速に形にできるようになる。つまり、AIは一部の技術者のためのツールではなく、組織全体の実行力を底上げし、全社員を主役にするためのインフラとして機能しているのだ。

こうした「全員が改善の主体となれる組織」は、変化の激しい市場環境への適応力に直結する。日常的な改善活動を通じて培われた「まず試す、すぐ直す」という試行錯誤のサイクルは、ワイヤレス給電市場に向けた新製品開発においても存分に発揮されている。試作から検証、改善までのループを高速で回すことで、未知の市場ニーズに適応した製品を次々と生み出している。

トップダウンによる画一的な指示で動くのではなく、一人ひとりが自律的に現場の課題を見つけ、最新のテクノロジーを味方につけて解決していく。固定化された役割を打破し、全員が知恵を出し合うこの組織モデルは、人手不足に悩む多くの日本企業が次なる成長を勝ち取るために有効なヒントとなるはずだ。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-05-27T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177967438752193000" class="cms-content-parts-sin177967438752200600">
<p>人手不足が深刻化し、市場の変化が激しさを増す現代において企業が生き残るためには、現場の従業員一人ひとりが自ら考え、日常的にアイデアを出し合う「全員参加型」の体制づくりがますます重要になっている。しかし、ただ現場に改善を求めても、日々の業務に追われる中で声は上がらず、一部の意欲的な社員に負担が集中してしまう。これが、多くの企業が抱える実情である。<br />
この構造的な壁を、AIの活用と大胆な組織改革によって突破し、誰もが主体的に動く企業文化を完全に根付かせたメーカーがある。一人ひとりの思考を解き放つ新しい組織論が、日本のものづくりを次なる次元へと導いていく。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177967441055284400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177967441055288300">部署の壁を越える。全社員が考えて動く仕組み</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177967441596686900" class="cms-content-parts-sin177967441596695300">
<p>2026年4月3日、ワイヤレス給電技術の開発・製造を手掛ける株式会社ビー・アンド・プラスは、全社員参加による改善活動の実績と、それを支える組織改革の全容を公表した。</p>
<p></p>
<p>埼玉県に拠点を置く従業員約80名の同社において、2025年に実施された改善は年間950件に上り、2026年もすでに200件を突破している。この圧倒的な数字を支えているのは、固定化された役割を廃し、常に変化し続けることを良しとする組織づくりである。</p>
<p><img src="/images/learn/260525_nenkan950/1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000009609.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>同社は2026年に組織体制を刷新し、従来の機能別組織を廃止。「モビリティー部門」や「ロボティクス部門」など、市場単位の組織へと再編した。これにより、部門を横断する意思決定がスムーズに進み、顧客価値を起点とした思考が社内に深く根付いている。</p>
<p></p>
<p>そして、この活発な改善活動を後押ししているのが「AIの活用」だ。同社ではChatGPTなどを日々の業務に導入することで、アイデアを具体化する際の技術的なハードルを引き下げている。</p>
<p><img src="/images/learn/260525_nenkan950/2.webp" width="900" height="513" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000009609.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>これにより、専門外の分野であっても、誰もが改善の主体となれる環境が実現。製造現場では、50代後半のベテラン社員も含め、3DCADを用いた治工具の製作やマイコンのプログラム活用などを習得し、自ら試作と改善に取り組んでいる。事務部門においても、外部の高額なシステムに依存するのではなく、社員自らがAIを活用しながら受注確認や部品発注を自動化するなど、自前で仕組みを構築する文化が定着している。YouTubeを通じて現場で生まれた改善事例を発信し、社内外での共有を図る動きも活発だ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177967441369538800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177967441369547400">全員を主役にするAI。組織の新たな形</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177967439562975000" class="cms-content-parts-sin177967439562983100">
<p>今回の事例が示唆しているのは、テクノロジーの活用と組織の再編を両輪で進めることが、企業文化を根本から変革するという事実だ。</p>
<p><img src="/images/learn/260525_nenkan950/3.webp" width="900" height="503" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000009609.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>現場の従業員が業務を改善したいと考えても、従来はプログラミングなどの専門知識が必要となり、実行に至る前に諦めてしまうケースが多かった。しかし、AIが専門知識を補完する「知的な補助線」として機能することで、特別なITスキルを持つ人材がいなくても、誰もが自らのアイデアを迅速に形にできるようになる。つまり、AIは一部の技術者のためのツールではなく、組織全体の実行力を底上げし、全社員を主役にするためのインフラとして機能しているのだ。</p>
<p></p>
<p>こうした「全員が改善の主体となれる組織」は、変化の激しい市場環境への適応力に直結する。日常的な改善活動を通じて培われた「まず試す、すぐ直す」という試行錯誤のサイクルは、ワイヤレス給電市場に向けた新製品開発においても存分に発揮されている。試作から検証、改善までのループを高速で回すことで、未知の市場ニーズに適応した製品を次々と生み出している。</p>
<p></p>
<p>トップダウンによる画一的な指示で動くのではなく、一人ひとりが自律的に現場の課題を見つけ、最新のテクノロジーを味方につけて解決していく。固定化された役割を打破し、全員が知恵を出し合うこの組織モデルは、人手不足に悩む多くの日本企業が次なる成長を勝ち取るために有効なヒントとなるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2018/">
<title>深刻な「磯焼け」から価値ある資産へ</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2018/</link>
<description>
海底を覆い尽くす、白く無機質な岩肌。かつてアオリイカが産卵し、色とりどりの魚が群れた三重県熊野灘の藻場は今、深刻な「磯焼け」に晒されている。これは、沿岸の浅い海でコンブやワカメなどの海藻が著しく減少・消失し、海底が砂漠のようになってしまう現象だ。

海水温の上昇やウニ類による食害が引き起こすこの現象。地域の誇りである豊かな漁場が失われることは、単なる環境問題にとどまらず、水産業に支えられてきた地方自治体の存立を揺るがす死活問題となっている。
この静かな危機に対し、デジタル技術を用いた新たな資金循環の形が提示された。株式会社paramitaが運営する環境価値NFTプロジェクト「SINRA（シンラ）」に、2026年3月、三重県南伊勢町のブルーカーボン・クレジットが追加されたのである。地域のNPO法人が泥臭く守り抜いてきた「海の森」を、ブロックチェーン上の資産として可視化し、都市部の個人や企業と結びつける。この取り組みは、地方の自然資本を軸とした新たな地域経済のモデルを提示している。（文＝JapanStep編集部）


「磯焼け」を逆手に。駆除から生まれるブルーカーボン・クレジット

2026年3月27日、paramitaが発表したのは、三重県南伊勢町で創出された「Ｊブルークレジット&#174;」をNFT化し、同社のプラットフォーム「SINRA」を通じて販売する取り組みだ。このクレジットの背景には、特定非営利活動法人SEA藻による、10年におよぶ執念ともいえる再生活動が存在する。
（引用元：PR TIMES）

SEA藻は2015年から、熊野灘の藻場を食い荒らすガンガゼ（ウニの一種）の駆除を中心に、漁業者や自治体、研究機関と連携した活動を続けてきた。この地道な活動によって再生された藻場が、二酸化炭素を吸収・固定する量として認証されたものが「ブルーカーボン・クレジット」である。これまではボランティアや公的な補助金に頼らざるを得なかった環境保全活動が、国の認証を受けた「価値ある資産」として定義し直されたのである。
（引用元：PR TIMES）

「SINRA」は、この目に見えにくい環境価値を、デジタルアートを伴うNFTとして可視化する。購入者はNFTを保有することで、南伊勢の海を守る活動に直接的に関与し、その貢献を証明できる。これまで一部の専門家や地域住民に限定されていた「海の再生」というタスクが、デジタルの力を借りることで、物理的な距離を超えた多様な主体による投資対象へと変化したのだ。


デジタルがつなぐ関係人口。自然資本を軸とした地域経済の新潮流

paramitaと南伊勢町らによる今回の提携が示唆するのは、地方の自然環境を「守るべき負担」から「価値を生む資産」へと転換させる、地方創生の新たなスキームだ。

これまでの地域振興は、観光客の誘致や特産品の販売といった目に見える「消費」が中心だった。しかし、人口減少が加速する2026年現在、求められているのは一過性の消費ではなく、地域の存続に貢献し続ける「関係人口」の創出だ。NFTを通じて環境価値を販売する仕組みは、都市部の居住者に対し、遠く離れた三重の海を「自分の資産が守っている場所」として認識させる心理的紐付けを可能にする。この繋がりの深化は、将来的な来訪や移住、あるいは継続的な支援へと結びつく有力な導線となるだろう。

また、このモデルは地域の自立的な運営においても重要な意味を持つ。NFTの販売収益が現場の再生活動へ直接還元されることで、持続可能な資金循環が確立されるからだ。公的資金に依存しすぎることなく、自らの土地や海が持つ環境価値を市場で流通させる能力を持つことは、地方自治体にとっての強靭な生存戦略となる。

日本の地方には、南伊勢のように「未開の価値」を秘めた自然資本が数多く眠っている。デジタル技術によってその価値を定量化し、グローバルな市場へと解き放つ今回の試みは、地方の停滞を「環境」という切り口から打破するための羅針盤となることが期待される。自然の再生が経済の再生へと直結する未来。その第一歩は、熊野灘の海底からデジタルという波に乗って静かに始まろうとしている。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-26T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177967160563075300" class="cms-content-parts-sin177967160563082600">
<p>海底を覆い尽くす、白く無機質な岩肌。かつてアオリイカが産卵し、色とりどりの魚が群れた三重県熊野灘の藻場は今、深刻な「磯焼け」に晒されている。これは、沿岸の浅い海でコンブやワカメなどの海藻が著しく減少・消失し、海底が砂漠のようになってしまう現象だ。</p>
<p></p>
<p>海水温の上昇やウニ類による食害が引き起こすこの現象。地域の誇りである豊かな漁場が失われることは、単なる環境問題にとどまらず、水産業に支えられてきた地方自治体の存立を揺るがす死活問題となっている。<br />
この静かな危機に対し、デジタル技術を用いた新たな資金循環の形が提示された。株式会社paramitaが運営する環境価値NFTプロジェクト「SINRA（シンラ）」に、2026年3月、三重県南伊勢町のブルーカーボン・クレジットが追加されたのである。地域のNPO法人が泥臭く守り抜いてきた「海の森」を、ブロックチェーン上の資産として可視化し、都市部の個人や企業と結びつける。この取り組みは、地方の自然資本を軸とした新たな地域経済のモデルを提示している。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177967167346553700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177967167346559400">「磯焼け」を逆手に。駆除から生まれるブルーカーボン・クレジット</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177967167773888900" class="cms-content-parts-sin177967167773897200">
<p>2026年3月27日、paramitaが発表したのは、三重県南伊勢町で創出された「Ｊブルークレジット&#174;」をNFT化し、同社のプラットフォーム「SINRA」を通じて販売する取り組みだ。このクレジットの背景には、特定非営利活動法人SEA藻による、10年におよぶ執念ともいえる再生活動が存在する。</p>
<p><img src="/images/learn/260525_isoyake/1.webp" width="900" height="615" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000124080.html" style="font-size: 1.6rem; text-decoration: none;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>SEA藻は2015年から、熊野灘の藻場を食い荒らすガンガゼ（ウニの一種）の駆除を中心に、漁業者や自治体、研究機関と連携した活動を続けてきた。この地道な活動によって再生された藻場が、二酸化炭素を吸収・固定する量として認証されたものが「ブルーカーボン・クレジット」である。これまではボランティアや公的な補助金に頼らざるを得なかった環境保全活動が、国の認証を受けた「価値ある資産」として定義し直されたのである。</p>
<p><img src="/images/learn/260525_isoyake/2.webp" width="900" height="623" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000124080.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>「SINRA」は、この目に見えにくい環境価値を、デジタルアートを伴うNFTとして可視化する。購入者はNFTを保有することで、南伊勢の海を守る活動に直接的に関与し、その貢献を証明できる。これまで一部の専門家や地域住民に限定されていた「海の再生」というタスクが、デジタルの力を借りることで、物理的な距離を超えた多様な主体による投資対象へと変化したのだ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177967167600280900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177967167600289700">デジタルがつなぐ関係人口。自然資本を軸とした地域経済の新潮流</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177967165966718700" class="cms-content-parts-sin177967165966727700">
<p>paramitaと南伊勢町らによる今回の提携が示唆するのは、地方の自然環境を「守るべき負担」から「価値を生む資産」へと転換させる、地方創生の新たなスキームだ。</p>
<p></p>
<p>これまでの地域振興は、観光客の誘致や特産品の販売といった目に見える「消費」が中心だった。しかし、人口減少が加速する2026年現在、求められているのは一過性の消費ではなく、地域の存続に貢献し続ける「関係人口」の創出だ。NFTを通じて環境価値を販売する仕組みは、都市部の居住者に対し、遠く離れた三重の海を「自分の資産が守っている場所」として認識させる心理的紐付けを可能にする。この繋がりの深化は、将来的な来訪や移住、あるいは継続的な支援へと結びつく有力な導線となるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、このモデルは地域の自立的な運営においても重要な意味を持つ。NFTの販売収益が現場の再生活動へ直接還元されることで、持続可能な資金循環が確立されるからだ。公的資金に依存しすぎることなく、自らの土地や海が持つ環境価値を市場で流通させる能力を持つことは、地方自治体にとっての強靭な生存戦略となる。</p>
<p></p>
<p>日本の地方には、南伊勢のように「未開の価値」を秘めた自然資本が数多く眠っている。デジタル技術によってその価値を定量化し、グローバルな市場へと解き放つ今回の試みは、地方の停滞を「環境」という切り口から打破するための羅針盤となることが期待される。自然の再生が経済の再生へと直結する未来。その第一歩は、熊野灘の海底からデジタルという波に乗って静かに始まろうとしている。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2015/">
<title>人の可能性を広げる人型ロボ。ロートの製薬DX</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2015/</link>
<description>







緩やかな三重県の山並みに囲まれた、ロート製薬株式会社の製造拠点「上野テクノセンター」。国内有数の目薬やスキンケア製品を送り出すこの精密な拠点で、新たな「共生」の実験が幕を開けている。
白衣を纏った技術者たちの傍らで、自律的な意思を持って動き始める人型の影。それは、あらかじめ決められた動作を正確に繰り返すだけの従来の産業用ロボットとは一線を画す、フィジカルAIを宿した次世代の労働力だ。
ロート製薬が始動させた「ヒューマノイド開発プロジェクト」は、労働力不足という外圧を、働く人のウェルビーイング向上という内発的な進化へと転換させるための挑戦である。デジタル上の仮想空間と現実の工場を有機的に繋ぐサイバーフィジカルシステム（CPS）を基盤に、彼らはいかにして「人が主役」であり続けるものづくりの形を描こうとしているのか。（文＝JapanStep編集部）




CPS基盤が加速させるフィジカルAIの実装プロセス

ロート製薬が2026年3月31日に発表したプロジェクトの核心は、長年培ってきた「工場の知能化」をヒューマノイドという身体へ統合する点にある。その舞台となる上野テクノセンターは1999年の操業開始以来、同社のマザー工場として機能してきた。2022年には新工場棟が稼働し、センサーネットワークを通じて現実空間のデータを収集、仮想空間で分析・知識化を行うCPSの実装をいち早く進めてきた経緯がある。
（引用元：PR TIMES）

この強固なデータ基盤があるからこそ、同社のフィジカルAIは単なる「動く機械」を超えた存在となる。従来のロボットは、プログラミングされた通りの軌道をなぞることに特化してきた。しかし、今回のプロジェクトで導入されるフィジカルAIは、環境の変化と相互作用しながら最適な振る舞いを自律的に導き出す。国立大学法人東京科学大学との協働研究拠点や、複数のAIが連携する「マルチAIエージェント」技術など、同社が多方面で蓄積してきた知見が、ヒューマノイドという新たなインターフェースを通じて現場へ実装されることになる。

物理的なセンサー情報とサイバー空間の演算能力がリアルタイムで循環する環境において、ヒューマノイドは工場の「神経系」の一部として機能する。これは、突発的な事態や複雑な多品種生産が求められる現代の製造現場において、硬直化した自動化設備では対応しきれなかった領域を、知能と身体の柔軟性によってカバーする試みだといえる。


ウェルビーイングの追求。人が主役となる次世代の現場

このプロジェクトが描く今後の展望は、極めて具体的かつ段階的だ。ロート製薬は、まず軽量物の自動搬送や工場内の安全巡回、案内といった連絡業務からフィジカルAIの導入を開始する。さらに、ライン切替時の監視業務や、箱詰めなどのライン補助業務へとその役割を広げていく。こうした「身体的負荷が高い作業」や「単調な繰り返し作業」をヒューマノイドが分担することで、現場の人間はより創造的な判断や高度な品質管理、あるいは新たな製造プロセスの構想といった付加価値の高い業務へとシフトすることが可能になる。

特筆すべきは、この自動化の目的が「人の代替」ではなく「人の可能性の拡張」に置かれている点だ。海外ではフィジカルAIの活用が急速に進む一方で、日本では安全性や運用の難しさから二の足を踏むケースが少なくない。その中で、医薬品製造という極めて厳格な衛生・品質管理が求められる現場において、人とロボットが安全に協働するモデルを確立することの意義は大きい。これは、単なる省人化の指標を追うのではなく、社員一人ひとりがいきいきと働ける「スマート工場」の標準形を日本から発信する行為に他ならない。

ヒューマノイドはもはや効率化のための道具であることをやめ、働く人のウェルビーイングを最大化するためのパートナーとなった。ロート製薬が発信しようとしているのは、テクノロジーが人の尊厳や幸せを置き去りにしない、真の意味での「人間中心」のものづくりモデルである。CPSというデジタルな血管にフィジカルAIという知能が通ったとき、日本の製造現場は労働力減少という逆風を、人間がより人間らしく輝くための好機へと変えていけるだろう。

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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-25T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177941357142129100" class="cms-content-parts-sin177941357142136400">
<p></p>
<div></div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177959792486013100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177959792486018200">
<p>緩やかな三重県の山並みに囲まれた、ロート製薬株式会社の製造拠点「上野テクノセンター」。国内有数の目薬やスキンケア製品を送り出すこの精密な拠点で、新たな「共生」の実験が幕を開けている。</p>
<p>白衣を纏った技術者たちの傍らで、自律的な意思を持って動き始める人型の影。それは、あらかじめ決められた動作を正確に繰り返すだけの従来の産業用ロボットとは一線を画す、フィジカルAIを宿した次世代の労働力だ。</p>
<p>ロート製薬が始動させた「ヒューマノイド開発プロジェクト」は、労働力不足という外圧を、働く人のウェルビーイング向上という内発的な進化へと転換させるための挑戦である。デジタル上の仮想空間と現実の工場を有機的に繋ぐサイバーフィジカルシステム（CPS）を基盤に、彼らはいかにして「人が主役」であり続けるものづくりの形を描こうとしているのか。（文＝JapanStep編集部）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177941417387770600 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177941417387777500">CPS基盤が加速させるフィジカルAIの実装プロセス</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177941417996123700" class="cms-content-parts-sin177941417996131400">
<p>ロート製薬が2026年3月31日に発表したプロジェクトの核心は、長年培ってきた「工場の知能化」をヒューマノイドという身体へ統合する点にある。その舞台となる上野テクノセンターは1999年の操業開始以来、同社のマザー工場として機能してきた。2022年には新工場棟が稼働し、センサーネットワークを通じて現実空間のデータを収集、仮想空間で分析・知識化を行うCPSの実装をいち早く進めてきた経緯がある。</p>
<p><img src="/images/learn/260522_hitonokanousei/1.webp" width="900" height="677" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000561.000044879.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この強固なデータ基盤があるからこそ、同社のフィジカルAIは単なる「動く機械」を超えた存在となる。従来のロボットは、プログラミングされた通りの軌道をなぞることに特化してきた。しかし、今回のプロジェクトで導入されるフィジカルAIは、環境の変化と相互作用しながら最適な振る舞いを自律的に導き出す。国立大学法人東京科学大学との協働研究拠点や、複数のAIが連携する「マルチAIエージェント」技術など、同社が多方面で蓄積してきた知見が、ヒューマノイドという新たなインターフェースを通じて現場へ実装されることになる。</p>
<p></p>
<p>物理的なセンサー情報とサイバー空間の演算能力がリアルタイムで循環する環境において、ヒューマノイドは工場の「神経系」の一部として機能する。これは、突発的な事態や複雑な多品種生産が求められる現代の製造現場において、硬直化した自動化設備では対応しきれなかった領域を、知能と身体の柔軟性によってカバーする試みだといえる。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177941417754639200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177941417754649100">ウェルビーイングの追求。人が主役となる次世代の現場</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177941361128030800" class="cms-content-parts-sin177941361128040500">
<p>このプロジェクトが描く今後の展望は、極めて具体的かつ段階的だ。ロート製薬は、まず軽量物の自動搬送や工場内の安全巡回、案内といった連絡業務からフィジカルAIの導入を開始する。さらに、ライン切替時の監視業務や、箱詰めなどのライン補助業務へとその役割を広げていく。こうした「身体的負荷が高い作業」や「単調な繰り返し作業」をヒューマノイドが分担することで、現場の人間はより創造的な判断や高度な品質管理、あるいは新たな製造プロセスの構想といった付加価値の高い業務へとシフトすることが可能になる。</p>
<p></p>
<p>特筆すべきは、この自動化の目的が「人の代替」ではなく「人の可能性の拡張」に置かれている点だ。海外ではフィジカルAIの活用が急速に進む一方で、日本では安全性や運用の難しさから二の足を踏むケースが少なくない。その中で、医薬品製造という極めて厳格な衛生・品質管理が求められる現場において、人とロボットが安全に協働するモデルを確立することの意義は大きい。これは、単なる省人化の指標を追うのではなく、社員一人ひとりがいきいきと働ける「スマート工場」の標準形を日本から発信する行為に他ならない。</p>
<p></p>
<p>ヒューマノイドはもはや効率化のための道具であることをやめ、働く人のウェルビーイングを最大化するためのパートナーとなった。ロート製薬が発信しようとしているのは、テクノロジーが人の尊厳や幸せを置き去りにしない、真の意味での「人間中心」のものづくりモデルである。CPSというデジタルな血管にフィジカルAIという知能が通ったとき、日本の製造現場は労働力減少という逆風を、人間がより人間らしく輝くための好機へと変えていけるだろう。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2012/">
<title>外部流出ゼロへ。オフラインAIが守る企業の知</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2012/</link>
<description>
積み上がる契約書の山、過去のプロジェクト資料、そして整理のつかない膨大なPDFファイル。デジタル化が進んだはずの現代のオフィスにおいて、皮肉にも私たちは「目的の書類を探す」という非生産的な作業に多くの時間を奪われている。高度なAIを導入すれば解決できることは分かっていても、機密情報をクラウドへ預けることへの抵抗感や、膨らみ続けるサブスクリプションの月額費用が、日本の中小企業や現場のDXを足止めしてきた。
この膠着状態を打ち破る小さな知能が、名古屋に拠点を構える株式会社マグノリアから投入された。文書管理ソフトウェア「AIアシスト OCR＆PDF」である。最新のAI処理をPC内で完結させ、外部への通信を一切遮断しながら、文脈を理解する「専属の文書管理人」をわずか3,980円（税込）で提供する。デジタル技術の核を外部に委ねず、自社の資産として手元に保有する。この選択が、日本の現場が自律的にDXを進めるための一つの指針となるかもしれない。（文＝JapanStep編集部）
文脈で探し、自動で分ける。完全オフラインAIの実務性能
&#160;
（引用元：PR TIMES）

マグノリアが提供を開始した「AIアシスト OCR＆PDF」の最大の特徴は、BERTやRAGといった高度な自然言語処理技術を統合しながら、全ての処理をインターネットから隔離されたローカル環境で実行する点にある。従来の文書管理では、重要書類をAIで解析しようとすれば外部サーバーへのデータ送信が避けられず、セキュリティポリシーが壁となって導入を見送るケースが少なくなかった。本製品は、この「利便性とプライバシー」のトレードオフを解消した設計となっている。

実務面で核となる機能が「AI意味検索（Vector Search）」だ。これは、キーワードが完全に一致しなくても、AIが文書の内容を「文脈」で理解し、類似性の高い書類を探し出す技術である。これにより、あやふやな記憶を頼りに内容の近い資料を検索したり、膨大なPDFの中から特定の文脈を持つページを瞬時に探し出したりすることが可能になる。

また、文字読み取り技術においても、AIによる自動補正が強力に機能する。スキャンに伴うページの傾きをAIが検知して補正を加え、全文検索が可能な「サーチャブルPDF」を自動で生成する。さらに、画面上の任意の範囲を即座にテキスト化する「画面キャプチャOCR」も搭載しており、情報収集の効率を一段と向上させている。これらの高度な機能を3,980円（税込）という買い切り価格で、かつ返金保証付きで提供する姿勢は、AI導入の経済的リスクを極限まで排除したものだ。
クラウドを介さない安心。オフラインAIが支える技能承継
マグノリアによる今回の製品投入が示唆するのは、日本の中小企業や自治体における「情報の主権」の再確保である。

2026年現在、あらゆる業務ツールにおいて、クラウド化とサブスクリプション化が進んでいる。しかし、地方の自治体や小規模な士業事務所、あるいは独自ノウハウを抱える町工場にとって、自社の核心となるデータを外部に依存し続けることはコストとセキュリティの両面で重い負荷となっている。その中で、マグノリアが提示した「外に出さないAI」という選択肢は、最先端技術を特別なものではなく、文房具や工具と同じように自社の資産として使い倒すための日本独自の「現場感覚」に根ざした回答である。

特に注目すべきは、この「オフラインの知能」がもたらす情報の資産化だ。中小企業の強みは、過去の膨大な経験や設計図、顧客とのやり取りの中に眠っている。これらをAIによって構造化し、いつでも引き出せる状態に整えることは、ベテランの引退に伴う技能承継という課題に対する有力な一手となる。高額なコンサルティングや大規模なシステム構築を介さずとも、手元のPC一台で自社の情報を整理し、活用し始めることができる。この導入のしやすさこそが、地方企業の業務効率を改善するための大きな原動力となる。

AIの主戦場は今、巨大なクラウドから個々のPCやエッジデバイスへと深化している。マグノリアが提示したモデルは、AIを一部の先進企業だけの特権から解放し、日本の事務現場の隅々にまで浸透していく「民主化」を、加速させるものだといえる。手元のPCに宿る小さな知能が、埋もれた知見を掘り起こし、知的生産のボトルネックを解消する。その確かな手触りを伴ったDXの形が、日本のものづくりの景色をより力強いものへと書き換えていくことが期待される。

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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-22T08:20:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177936987872654700" class="cms-content-parts-sin177936987872662300">
<p>積み上がる契約書の山、過去のプロジェクト資料、そして整理のつかない膨大なPDFファイル。デジタル化が進んだはずの現代のオフィスにおいて、皮肉にも私たちは「目的の書類を探す」という非生産的な作業に多くの時間を奪われている。高度なAIを導入すれば解決できることは分かっていても、機密情報をクラウドへ預けることへの抵抗感や、膨らみ続けるサブスクリプションの月額費用が、日本の中小企業や現場のDXを足止めしてきた。</p>
<p>この膠着状態を打ち破る小さな知能が、名古屋に拠点を構える株式会社マグノリアから投入された。文書管理ソフトウェア「AIアシスト OCR＆PDF」である。最新のAI処理をPC内で完結させ、外部への通信を一切遮断しながら、文脈を理解する「専属の文書管理人」をわずか3,980円（税込）で提供する。デジタル技術の核を外部に委ねず、自社の資産として手元に保有する。この選択が、日本の現場が自律的にDXを進めるための一つの指針となるかもしれない。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>文脈で探し、自動で分ける。完全オフラインAIの実務性能</h2>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/260522_ai/images20260521222546.webp" width="500" height="500" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000178187.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>マグノリアが提供を開始した「AIアシスト OCR＆PDF」の最大の特徴は、BERTやRAGといった高度な自然言語処理技術を統合しながら、全ての処理をインターネットから隔離されたローカル環境で実行する点にある。従来の文書管理では、重要書類をAIで解析しようとすれば外部サーバーへのデータ送信が避けられず、セキュリティポリシーが壁となって導入を見送るケースが少なくなかった。本製品は、この「利便性とプライバシー」のトレードオフを解消した設計となっている。</p>
<p></p>
<p>実務面で核となる機能が「AI意味検索（Vector Search）」だ。これは、キーワードが完全に一致しなくても、AIが文書の内容を「文脈」で理解し、類似性の高い書類を探し出す技術である。これにより、あやふやな記憶を頼りに内容の近い資料を検索したり、膨大なPDFの中から特定の文脈を持つページを瞬時に探し出したりすることが可能になる。</p>
<p></p>
<p>また、文字読み取り技術においても、AIによる自動補正が強力に機能する。スキャンに伴うページの傾きをAIが検知して補正を加え、全文検索が可能な「サーチャブルPDF」を自動で生成する。さらに、画面上の任意の範囲を即座にテキスト化する「画面キャプチャOCR」も搭載しており、情報収集の効率を一段と向上させている。これらの高度な機能を3,980円（税込）という買い切り価格で、かつ返金保証付きで提供する姿勢は、AI導入の経済的リスクを極限まで排除したものだ。</p>
<h2>クラウドを介さない安心。オフラインAIが支える技能承継</h2>
<p>マグノリアによる今回の製品投入が示唆するのは、日本の中小企業や自治体における「情報の主権」の再確保である。</p>
<p></p>
<p>2026年現在、あらゆる業務ツールにおいて、クラウド化とサブスクリプション化が進んでいる。しかし、地方の自治体や小規模な士業事務所、あるいは独自ノウハウを抱える町工場にとって、自社の核心となるデータを外部に依存し続けることはコストとセキュリティの両面で重い負荷となっている。その中で、マグノリアが提示した「外に出さないAI」という選択肢は、最先端技術を特別なものではなく、文房具や工具と同じように自社の資産として使い倒すための日本独自の「現場感覚」に根ざした回答である。</p>
<p></p>
<p>特に注目すべきは、この「オフラインの知能」がもたらす情報の資産化だ。中小企業の強みは、過去の膨大な経験や設計図、顧客とのやり取りの中に眠っている。これらをAIによって構造化し、いつでも引き出せる状態に整えることは、ベテランの引退に伴う技能承継という課題に対する有力な一手となる。高額なコンサルティングや大規模なシステム構築を介さずとも、手元のPC一台で自社の情報を整理し、活用し始めることができる。この導入のしやすさこそが、地方企業の業務効率を改善するための大きな原動力となる。</p>
<p></p>
<p>AIの主戦場は今、巨大なクラウドから個々のPCやエッジデバイスへと深化している。マグノリアが提示したモデルは、AIを一部の先進企業だけの特権から解放し、日本の事務現場の隅々にまで浸透していく「民主化」を、加速させるものだといえる。手元のPCに宿る小さな知能が、埋もれた知見を掘り起こし、知的生産のボトルネックを解消する。その確かな手触りを伴ったDXの形が、日本のものづくりの景色をより力強いものへと書き換えていくことが期待される。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2008/">
<title>広がる、新たな電子決済～ステーブルコイン時代の航海術（後編）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2008/</link>
<description>
2026年現在、急速に普及が進む電子決済手段「ステーブルコイン」の基礎から業界動向までを学ぶコラム。前編では、ステーブルコインの使い道や、日本の動向をお伝えいただきました。しかし、企業がわざわざステーブルコインを使うメリットは何でしょうか？後編では、ステーブルコインに秘められた可能性について教えていただきます。それでは松本さん、よろしくお願いします！（リード文＝JapanStep編集部　本文＝MetaStep）
（前編）広がる、新たな電子決済～ステーブルコイン時代の航海術







株式会社Pacific Meta
執行役員／ブロックチェーン研究所長
松本 頌平さん
大学在学中より暗号資産・ブロックチェーン領域に携わり、株式会社ドットメディアにて暗号資産投資メディア『かそ部』のディレクター業務を担当。その後、Skyland Venturesにてキャピタリストとして海外ブロックチェーンプロジェクトへの投資を実施し、海外Top Tier VCとの共同投資も経験。2023年にはブロックチェーン技術のR&#38;Dを手掛ける株式会社Chip Mateを創業。AmazonやOpenAI出身のエンジニア、米国の研究者とともにグローバルプロジェクトの技術開発をリード。2024年より Pacific Meta に参画し、執行役員兼ブロックチェーン研究所 所長として新規事業開発・トークンファイナンス支援・技術研究を推進。






ステーブルコインを利用するメリット &#8212;手数料削減と、資本効率の高さ
なぜ企業はステーブルコインを利用するのでしょうか？モバイルウォレットソリューションを開発する「Reown（旧 WalletConnect）」のレポートでは、ステーブルコインの現状と利用メリットが定量的に示されています。

●国際送金・決済の手数料を下げられる
ステーブルコインは、ブロックチェーンを用いて、銀行のような「仲介者」のいない送金が可能です。例えば、ビットコイン等とおなじ暗号資産のひとつである「イーサリアム」を利用すれば、数百円の手数料で、即時かつ上限なく送金ができます。
世界200カ国以上の金融機関が加盟する「Swift（国際銀行間通信協会）」が提供するネットワークでは、おおよそ2,000円程度の手数料がかかり、着金までに複数営業日を要します。
国際決済の文脈において、通常5〜7%の決済手数料がかかるところを、ステーブルコインを利用して1%台まで抑えられた事例も。

この数%の差は、国際的に事業を展開する企業にとっては大きな導入メリットとなります。製造業、商社・卸売業、物流・運輸業等、キャッシュフローが大きく、かつ国際送金の頻度が高い企業にとっては重要なポイントです。

●送金・決済・資産運用をシームレスに両立できる
ステーブルコインは、ウォレットという暗号資産・ステーブルコイン専用の口座アプリで管理を行います。このウォレットは、銀行口座のようにステーブルコインを管理・送金できるだけでなく、証券口座のように国債や株式への投資も可能です。

これまでの金融の世界では、銀行・証券会社・保険会社・信託銀行・投資ファンドなど、さまざまなプレイヤーがそれぞれ異なるアカウントでサービスを提供していました。しかし、ブロックチェーン上では、それらが全て同一のアカウント・同一のプラットフォームで行われます。

そのため、例えば「着金した売上を支払いに当てるまでの間、米国債に投資して運用しておく」というような資本効率の良いキャッシュフロー運用が可能です。


月末入金から翌月末支払までの待機資金である「フロート」は、支払時点で現預金として確保する必要があるため、これまでは銀行口座に滞留しがちでした。しかし、ステーブルコインと、トークン化された米国債や貸付の仕組みを活用することで、この待機資金を効率的に運用することが可能になります。企業の規模によっては、フロートがかなりの金額になるため、たとえ数%の利回りでも無視できません。

実際に私が所属するPacific Metaも、売上の一部を暗号資産で受け取っています。それらの売上はしっかりと運用し、キャッシュフロー・利益率をリアルタイムで改善することに成功しています。

他にもメリットは多く挙げられますが、上記２つのメリットがかなり強く、特に米国をはじめとして多くの企業がステーブルコインに参入しています。

実際、米国のフィンテック企業のうち、90%がすでにステーブルコインの導入を進めていると、法人・個人向けウォレット企業「Fireblocks」のレポートで報告されています。
企業として、ステーブルコイン運用を始めるには
上記のステーブルコインのメリットを元に、ステーブルコインの送金・決済ソリューションや、ステーブルコインの資産運用に興味を持った方がいらっしゃれば、まずは、ステーブルコインを一部購入し、送金や運用の流れを確認してみることをおすすめします。

ステーブルコインは電子決済手段であるため、ビットコインなどの暗号資産とは異なり、米ドルと同様に現金同等の資産としてバランスシートに計上できます。

その一方で、USDベースで一定の利回りを得られる運用機会が市場に存在します。特に米国短期国債金利は市場でも強く意識されており、リスクの水準や市場環境を十分に確認した上で、自社の資金管理方針に合った運用を検討することが重要です。

また、現在の日本ではまだ主流ではありませんが、海外では、取引所でステーブルコインを保有するだけで利回りが付与される仕組みも一般的になっています。例えば、ナスダックに上場している暗号資産取引所Coinbaseでは、ユーザーから預かった資産に対して利回りを付与する仕組みがあります（具体的な利率は市場環境によって変動します）。このような仕組みが日本でも実装されていけば、自身でステーブルコインの運用を行えますので、更にステーブルコインを利用するハードルを下げることが可能でしょう。

日本国内でUSDCを取り扱う取引所は限られており、今後の拡大が期待されます。取引所ごとの取扱状況は随時変わるため、最新情報をご確認ください。

いずれにせよ、ステーブルコインを取り扱う場合には、企業としてのリスク管理・セキュリティ管理など、最低限の内部統制ルールを整備しておけば、導入はそれほど難しくありません。実際にPacific Metaは、外部の監査会社との議論をしながら、一つ一つ論点を整理しつつ内部統制を組み立てているので、少しでもステーブルコインの利用に興味がある方は、ぜひPacific Metaに相談してみてください。
押さえておきたい、ステーブルコインのリスク
ステーブルコインには大きなメリットがある一方で、当然ながらリスクも存在します。ここではステーブルコインを保有するうえでのリスクや、その対処方法についても知っておきましょう。

まず、ステーブルコインそのもののリスクについて、おさらいします。

１．法定通貨との価値が乖離してしまう可能性がある
2022年に発生した通称「Lunaショック」では、当時多くのユーザーが利用していたステーブルコイン「Terra USD（$UST）」の価値がドルから乖離する事件が起きました。1ドルの価値を保つはずのステーブルコインが一夜にして無価値となり、当時の換算で6兆円以上の損失が発生しました。

USTは、USDCやJPYCのように裏付け資産を保有せず、一定のアルゴリズムで価値を維持する設計でした。しかし、そのアルゴリズムに欠陥があり、結果として価値が大きく下落してしまったのです。

ステーブルコインは非常に便利な一方で、その価値を担保する仕組みは発行事業者ごとに異なります。そのため、私達は一つ一つのステーブルコインをしっかりと見定め、ときには金融庁の審査等も確認しながら正しくリスクを推し量る必要があります。

２．ハッキング・カウンターパーティリスク
●ハッキングリスク&#160;
暗号資産やステーブルコインは、自らの責任で管理する必要があります。その際に、秘密鍵というものを紛失したり、他者に盗難されてしまうとそのお金は取り戻すことができません。暗号資産やステーブルコインにおける秘密鍵は、銀行印・パスワード・通帳をすべて合わせたような重要情報です。そのため、銀行システムを利用する際と同等の厳重な管理が求められます。
●カウンターパーティリスク&#160;
&#160;暗号資産を運用する際や、そもそも自社で暗号資産を管理せず、取引所に置く場合などに、その運用先・預け先の会社・プロダクトがハッキングされたり、倒産したりというリスクも存在します。先に述べたステーブルコインの価格乖離リスクも、広義のカウンターパーティリスクに該当します。

ブロックチェーン関連業界はスタートアップ企業が多く、技術としても発展途上のため、こうしたリスクは常に伴います。そのため、運用先選び、取引所選びなども、外部の監査会社のレポートや金融庁の許認可なども確認しつつ、過去にハッキングがなかったプロダクトを選ぶなど、慎重に行う必要があります。

こうしたリスクは、適切な内部統制の仕組みや要点を押さえたセキュリティ対策によって低減できます。適切な運用ポリシーの作成やモニタリングの仕組み等、一つ一つの管理ポイントを抑えた上で、リスクを最小限にしながらステーブルコインを持つメリットを享受できるようにすることが大切です。


来たるステーブルコイン時代に備えて
本記事では、ステーブルコインの概要と、利用する際のメリット・リスクについて解説しました。
第1回でも述べた通り、2025年は「ステーブルコイン元年」と呼ばれ、実際にその1年がスタートしました。JPYCが電子決済手段として認可され、2025年10月に正式発行を開始したほか、三菱UFJ・みずほ・三井住友の3メガバンクが共同での信託型ステーブルコイン発行を発表し、SBIグループもRippleと組んで米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の国内導入を表明しました。

さらに2026年2月にはSBIとStartale Groupが信託型日本円ステーブルコイン「JPYSC」を発表し、同年度中のローンチを目指しています。

米国でも2025年7月に「Genius Act」というステーブルコイン関連の包括法が制定されました。先に記載した通り、米国ではフィンテック企業の90%がステーブルコインの導入を進めており、私たちの生活や企業活動にも、ステーブルコインが本格的に登場してきています。ステーブルコインを利用できる体制を社内で作っていくことで、来たるステーブルコイン時代においても、一歩先、二歩先を進める企業になれるはずです。

※本稿は情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を勧誘するものではありません。
※本稿の内容は、2026年3月時点の情報をもとに作成しています。&#8195;


関連リンク




Pacific Meta　公式サイト&#160;



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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-21T09:20:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177742868269314000" class="cms-content-parts-sin177742868269322100">
<p>2026年現在、急速に普及が進む電子決済手段「ステーブルコイン」の基礎から業界動向までを学ぶコラム。<a href="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1948/">前編</a>では、ステーブルコインの使い道や、日本の動向をお伝えいただきました。しかし、企業がわざわざステーブルコインを使うメリットは何でしょうか？後編では、ステーブルコインに秘められた可能性について教えていただきます。それでは松本さん、よろしくお願いします！（リード文＝JapanStep編集部　本文＝MetaStep）</p>
<p><a href="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1948/">（前編）広がる、新たな電子決済～ステーブルコイン時代の航海術</a></p>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177742869958407800 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177742869958410900">
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/PacificMeta/111379-150-3d2455c6793a32cef2037c6ca4c4f7f6-3900x3900.webp" width="400" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>株式会社Pacific Meta<br />
執行役員／ブロックチェーン研究所長<br />
松本 頌平さん</strong></p>
<p style="text-align: left;">大学在学中より暗号資産・ブロックチェーン領域に携わり、株式会社ドットメディアにて暗号資産投資メディア『かそ部』のディレクター業務を担当。その後、Skyland Venturesにてキャピタリストとして海外ブロックチェーンプロジェクトへの投資を実施し、海外Top Tier VCとの共同投資も経験。2023年にはブロックチェーン技術のR&#38;Dを手掛ける株式会社Chip Mateを創業。AmazonやOpenAI出身のエンジニア、米国の研究者とともにグローバルプロジェクトの技術開発をリード。2024年より Pacific Meta に参画し、執行役員兼ブロックチェーン研究所 所長として新規事業開発・トークンファイナンス支援・技術研究を推進。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177742885194344800" class="cms-content-parts-sin177742885194355700">
<p></p>
<h2>ステーブルコインを利用するメリット &#8212;手数料削減と、資本効率の高さ</h2>
<p>なぜ企業はステーブルコインを利用するのでしょうか？モバイルウォレットソリューションを開発する「Reown（旧 WalletConnect）」のレポートでは、ステーブルコインの現状と利用メリットが定量的に示されています。</p>
<p></p>
<h3>●国際送金・決済の手数料を下げられる</h3>
<p>ステーブルコインは、ブロックチェーンを用いて、銀行のような「仲介者」のいない送金が可能です。例えば、ビットコイン等とおなじ暗号資産のひとつである「イーサリアム」を利用すれば、数百円の手数料で、即時かつ上限なく送金ができます。</p>
<p>世界200カ国以上の金融機関が加盟する「Swift（国際銀行間通信協会）」が提供するネットワークでは、おおよそ2,000円程度の手数料がかかり、着金までに複数営業日を要します。</p>
<p>国際決済の文脈において、通常5〜7%の決済手数料がかかるところを、ステーブルコインを利用して1%台まで抑えられた事例も。</p>
<p></p>
<p>この数%の差は、国際的に事業を展開する企業にとっては大きな導入メリットとなります。製造業、商社・卸売業、物流・運輸業等、キャッシュフローが大きく、かつ国際送金の頻度が高い企業にとっては重要なポイントです。</p>
<p></p>
<h3>●送金・決済・資産運用をシームレスに両立できる</h3>
<p>ステーブルコインは、ウォレットという暗号資産・ステーブルコイン専用の口座アプリで管理を行います。このウォレットは、銀行口座のようにステーブルコインを管理・送金できるだけでなく、証券口座のように国債や株式への投資も可能です。</p>
<p></p>
<p>これまでの金融の世界では、銀行・証券会社・保険会社・信託銀行・投資ファンドなど、さまざまなプレイヤーがそれぞれ異なるアカウントでサービスを提供していました。しかし、ブロックチェーン上では、それらが全て同一のアカウント・同一のプラットフォームで行われます。</p>
<p></p>
<p>そのため、例えば「着金した売上を支払いに当てるまでの間、米国債に投資して運用しておく」というような資本効率の良いキャッシュフロー運用が可能です。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/PacificMeta/istockphoto-1482526677-612x612.jpg" width="612" height="308" alt="" /></p>
<p></p>
<p>月末入金から翌月末支払までの待機資金である「フロート」は、支払時点で現預金として確保する必要があるため、これまでは銀行口座に滞留しがちでした。しかし、ステーブルコインと、トークン化された米国債や貸付の仕組みを活用することで、この待機資金を効率的に運用することが可能になります。企業の規模によっては、フロートがかなりの金額になるため、たとえ数%の利回りでも無視できません。</p>
<p></p>
<p>実際に私が所属するPacific Metaも、売上の一部を暗号資産で受け取っています。それらの売上はしっかりと運用し、キャッシュフロー・利益率をリアルタイムで改善することに成功しています。</p>
<p></p>
<p>他にもメリットは多く挙げられますが、上記２つのメリットがかなり強く、特に米国をはじめとして多くの企業がステーブルコインに参入しています。</p>
<p></p>
<p>実際、米国のフィンテック企業のうち、90%がすでにステーブルコインの導入を進めていると、法人・個人向けウォレット企業「Fireblocks」のレポートで報告されています。</p>
<h2>企業として、ステーブルコイン運用を始めるには</h2>
<p>上記のステーブルコインのメリットを元に、ステーブルコインの送金・決済ソリューションや、ステーブルコインの資産運用に興味を持った方がいらっしゃれば、まずは、ステーブルコインを一部購入し、送金や運用の流れを確認してみることをおすすめします。</p>
<p></p>
<p>ステーブルコインは電子決済手段であるため、ビットコインなどの暗号資産とは異なり、米ドルと同様に現金同等の資産としてバランスシートに計上できます。</p>
<p></p>
<p>その一方で、USDベースで一定の利回りを得られる運用機会が市場に存在します。特に米国短期国債金利は市場でも強く意識されており、リスクの水準や市場環境を十分に確認した上で、自社の資金管理方針に合った運用を検討することが重要です。</p>
<p></p>
<p>また、現在の日本ではまだ主流ではありませんが、海外では、取引所でステーブルコインを保有するだけで利回りが付与される仕組みも一般的になっています。例えば、ナスダックに上場している暗号資産取引所Coinbaseでは、ユーザーから預かった資産に対して利回りを付与する仕組みがあります（具体的な利率は市場環境によって変動します）。このような仕組みが日本でも実装されていけば、自身でステーブルコインの運用を行えますので、更にステーブルコインを利用するハードルを下げることが可能でしょう。</p>
<p></p>
<p>日本国内でUSDCを取り扱う取引所は限られており、今後の拡大が期待されます。取引所ごとの取扱状況は随時変わるため、最新情報をご確認ください。</p>
<p></p>
<p>いずれにせよ、ステーブルコインを取り扱う場合には、企業としてのリスク管理・セキュリティ管理など、最低限の内部統制ルールを整備しておけば、導入はそれほど難しくありません。実際にPacific Metaは、外部の監査会社との議論をしながら、一つ一つ論点を整理しつつ内部統制を組み立てているので、少しでもステーブルコインの利用に興味がある方は、ぜひPacific Metaに相談してみてください。</p>
<h2>押さえておきたい、ステーブルコインのリスク</h2>
<p>ステーブルコインには大きなメリットがある一方で、当然ながらリスクも存在します。ここではステーブルコインを保有するうえでのリスクや、その対処方法についても知っておきましょう。</p>
<p></p>
<p>まず、ステーブルコインそのもののリスクについて、おさらいします。</p>
<p></p>
<h3>１．法定通貨との価値が乖離してしまう可能性がある</h3>
<p>2022年に発生した通称「Lunaショック」では、当時多くのユーザーが利用していたステーブルコイン「Terra USD（$UST）」の価値がドルから乖離する事件が起きました。1ドルの価値を保つはずのステーブルコインが一夜にして無価値となり、当時の換算で6兆円以上の損失が発生しました。</p>
<p></p>
<p>USTは、USDCやJPYCのように裏付け資産を保有せず、一定のアルゴリズムで価値を維持する設計でした。しかし、そのアルゴリズムに欠陥があり、結果として価値が大きく下落してしまったのです。</p>
<p></p>
<p>ステーブルコインは非常に便利な一方で、その価値を担保する仕組みは発行事業者ごとに異なります。そのため、私達は一つ一つのステーブルコインをしっかりと見定め、ときには金融庁の審査等も確認しながら正しくリスクを推し量る必要があります。</p>
<p></p>
<h3>２．ハッキング・カウンターパーティリスク</h3>
<p><strong>●ハッキングリスク&#160;</strong></p>
<p>暗号資産やステーブルコインは、自らの責任で管理する必要があります。その際に、秘密鍵というものを紛失したり、他者に盗難されてしまうとそのお金は取り戻すことができません。暗号資産やステーブルコインにおける秘密鍵は、銀行印・パスワード・通帳をすべて合わせたような重要情報です。そのため、銀行システムを利用する際と同等の厳重な管理が求められます。</p>
<p><strong>●カウンターパーティリスク&#160;</strong></p>
<p>&#160;暗号資産を運用する際や、そもそも自社で暗号資産を管理せず、取引所に置く場合などに、その運用先・預け先の会社・プロダクトがハッキングされたり、倒産したりというリスクも存在します。先に述べたステーブルコインの価格乖離リスクも、広義のカウンターパーティリスクに該当します。</p>
<p></p>
<p>ブロックチェーン関連業界はスタートアップ企業が多く、技術としても発展途上のため、こうしたリスクは常に伴います。そのため、運用先選び、取引所選びなども、外部の監査会社のレポートや金融庁の許認可なども確認しつつ、過去にハッキングがなかったプロダクトを選ぶなど、慎重に行う必要があります。</p>
<p></p>
<p>こうしたリスクは、適切な内部統制の仕組みや要点を押さえたセキュリティ対策によって低減できます。適切な運用ポリシーの作成やモニタリングの仕組み等、一つ一つの管理ポイントを抑えた上で、リスクを最小限にしながらステーブルコインを持つメリットを享受できるようにすることが大切です。</p>
<p><img src="/images/learn/PacificMeta/images20260521092958.jpg" width="1128" height="635" alt="" /></p>
<p></p>
<h2>来たるステーブルコイン時代に備えて</h2>
<p>本記事では、ステーブルコインの概要と、利用する際のメリット・リスクについて解説しました。</p>
<p>第1回でも述べた通り、2025年は「ステーブルコイン元年」と呼ばれ、実際にその1年がスタートしました。JPYCが電子決済手段として認可され、2025年10月に正式発行を開始したほか、三菱UFJ・みずほ・三井住友の3メガバンクが共同での信託型ステーブルコイン発行を発表し、SBIグループもRippleと組んで米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の国内導入を表明しました。</p>
<p></p>
<p>さらに2026年2月にはSBIとStartale Groupが信託型日本円ステーブルコイン「JPYSC」を発表し、同年度中のローンチを目指しています。</p>
<p></p>
<p>米国でも2025年7月に「Genius Act」というステーブルコイン関連の包括法が制定されました。先に記載した通り、米国ではフィンテック企業の90%がステーブルコインの導入を進めており、私たちの生活や企業活動にも、ステーブルコインが本格的に登場してきています。ステーブルコインを利用できる体制を社内で作っていくことで、来たるステーブルコイン時代においても、一歩先、二歩先を進める企業になれるはずです。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">※本稿は情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を勧誘するものではありません。</span></p>
<p><span style="font-size: small;">※本稿の内容は、2026年3月時点の情報をもとに作成しています。&#8195;</span></p>
<p></p>
</div>
<h3 class="cms-content-parts-sin177742941545754200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177742941545765300">関連リンク</h3>
<div class="cms-content-parts-sin177742940397801200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177742940397811100">
<p><a href="https://pacific-meta.co.jp/">Pacific Meta　公式サイト&#160;</a></p>
</div>
</div>
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</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2003/">
<title>ヒューマノイドは「未来の象徴」から、即戦力へ。京都に実機検証の新拠点</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2003/</link>
<description>
古都の静謐（せいひつ）な空気が流れる京都で今、日本の製造現場の景色を塗り替えるごとく&#8220;熱&#8221;を帯びた実験が始まっている。多くの企業にとって、ヒューマノイドロボットを自社の工場へ迎え入れるまでの道のりは依然として高く険しい。果たして現場で「使える」のか。その答えを出すための環境を整えるだけで、数千万円規模の投資判断を下すよりも前に、数カ月もの時間と検討コストが消費されていく。
この壁を打破できるか。株式会社HACARUSは2026年4月、ヒューマノイドロボットの社会実装を見据えた開発支援拠点「HACARUS Humanoid Lab」をオープン。日本の製造業が直面する労働力不足という難題に実機で挑む、検証と実装を一体化させた新たな知の集積地となるか。（文＝JapanStep編集部）


高い検証の壁を崩す。実機とエンジニアが伴走する共創環境

HACARUSが立ち上げた「HACARUS Humanoid Lab」は、ヒューマノイドロボットの社会実装における初期フェーズの課題を解消するための特化型拠点だ。最大の特徴は、企業が自前で環境を構築する手間を省き、即座に実機を用いた検証に着手できる点にある。
（引用元：PR TIMES）

ラボではヒューマノイドや産業用ロボットの貸し出しに加え、ユースケースの設計から実装に至るまで、同社のエンジニアが直接伴走する支援メニューを提供する。さらに同社がこれまで製造業向けに展開してきたAI外観検査や、現場支援製品との連携検証も可能だ。ユーザー企業は一定期間、技術サポートを受けながら自社の課題に即したアプリケーション開発に集中できる。環境構築にかかる膨大なリードタイムを圧縮し、実装の成否を素早く見極める。プロジェクトの「加速装置」としての機能を備えているのだ。

また、ラボにおける取り組みは単なる機体の提供にとどまらない。HACARUSが培ってきた、少ないデータでの課題解決を可能にする独自のAI技術をロボティクスに融合させることで、次世代の現場支援技術の研究開発を推進する。現場での活用検証から実装に向けたソフト開発までを一気通貫で支援する体制は、ヒューマノイドという未知の領域に挑む企業にとっての確かな足掛かりとなるだろう。


「実装の民主化」が加速する。ヒューマノイドを身近な現場の戦力に

多くの日本企業にとって、ヒューマノイドは展示会や映像の中で眺める「未来の象徴」であった。一方、現場が求めているのは鑑賞用のロボットではない。具体的な工程を肩代わりできる実戦力だ。このラボが初期検証のコストとリスクを肩代わりすることは、潤沢な資金を持つ大企業だけでなく、中堅・中小製造業へも先端技術を解放する「実装の民主化」に繋がる。

職人の技術と、最先端IT技術の共存。京都から発信されるこの試みは、日本が培ってきた「現場力」をAIとロボティクスで新たなフェーズに押し上げる可能性を秘める。独自の軽量AI技術を持つベンチャーがユーザー企業と膝を突き合わせ、泥臭い課題を一つずつデータと動作で解決していくプロセスは、フィジカルAIが真の産業インフラとして定着するための道標ともなろう。

2026年、ヒューマノイドは研究室を飛び出し、現場の不条理を解消するための実効的な手段となった。検証から実装までを一気通貫で支援するこのモデルが全国に波及し、日本の製造業が再び世界で存在感を示すための有力な推進力となることが期待される。知能を「実体」として社会に定着させる挑戦は、京都の地から新たな局面を迎えようとしている。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260519_humanoid/images20260519213224.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-20T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177915576741682600" class="cms-content-parts-sin177915576741691000">
<p>古都の静謐（せいひつ）な空気が流れる京都で今、日本の製造現場の景色を塗り替えるごとく&#8220;熱&#8221;を帯びた実験が始まっている。多くの企業にとって、ヒューマノイドロボットを自社の工場へ迎え入れるまでの道のりは依然として高く険しい。果たして現場で「使える」のか。その答えを出すための環境を整えるだけで、数千万円規模の投資判断を下すよりも前に、数カ月もの時間と検討コストが消費されていく。<br />
この壁を打破できるか。株式会社HACARUSは2026年4月、ヒューマノイドロボットの社会実装を見据えた開発支援拠点「HACARUS Humanoid Lab」をオープン。日本の製造業が直面する労働力不足という難題に実機で挑む、検証と実装を一体化させた新たな知の集積地となるか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177915578386115200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177915578386126600">高い検証の壁を崩す。実機とエンジニアが伴走する共創環境</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177915578818785400" class="cms-content-parts-sin177915578818792700">
<p>HACARUSが立ち上げた「HACARUS Humanoid Lab」は、ヒューマノイドロボットの社会実装における初期フェーズの課題を解消するための特化型拠点だ。最大の特徴は、企業が自前で環境を構築する手間を省き、即座に実機を用いた検証に着手できる点にある。</p>
<p><img src="/images/learn/260519_humanoid/1.webp" width="900" height="507" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000026090.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>ラボではヒューマノイドや産業用ロボットの貸し出しに加え、ユースケースの設計から実装に至るまで、同社のエンジニアが直接伴走する支援メニューを提供する。さらに同社がこれまで製造業向けに展開してきたAI外観検査や、現場支援製品との連携検証も可能だ。ユーザー企業は一定期間、技術サポートを受けながら自社の課題に即したアプリケーション開発に集中できる。環境構築にかかる膨大なリードタイムを圧縮し、実装の成否を素早く見極める。プロジェクトの「加速装置」としての機能を備えているのだ。</p>
<p></p>
<p>また、ラボにおける取り組みは単なる機体の提供にとどまらない。HACARUSが培ってきた、少ないデータでの課題解決を可能にする独自のAI技術をロボティクスに融合させることで、次世代の現場支援技術の研究開発を推進する。現場での活用検証から実装に向けたソフト開発までを一気通貫で支援する体制は、ヒューマノイドという未知の領域に挑む企業にとっての確かな足掛かりとなるだろう。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177915578645719100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177915578645727400">「実装の民主化」が加速する。ヒューマノイドを身近な現場の戦力に</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177915577553631100" class="cms-content-parts-sin177915577553639100">
<p>多くの日本企業にとって、ヒューマノイドは展示会や映像の中で眺める「未来の象徴」であった。一方、現場が求めているのは鑑賞用のロボットではない。具体的な工程を肩代わりできる実戦力だ。このラボが初期検証のコストとリスクを肩代わりすることは、潤沢な資金を持つ大企業だけでなく、中堅・中小製造業へも先端技術を解放する「実装の民主化」に繋がる。</p>
<p></p>
<p>職人の技術と、最先端IT技術の共存。京都から発信されるこの試みは、日本が培ってきた「現場力」をAIとロボティクスで新たなフェーズに押し上げる可能性を秘める。独自の軽量AI技術を持つベンチャーがユーザー企業と膝を突き合わせ、泥臭い課題を一つずつデータと動作で解決していくプロセスは、フィジカルAIが真の産業インフラとして定着するための道標ともなろう。</p>
<p></p>
<p>2026年、ヒューマノイドは研究室を飛び出し、現場の不条理を解消するための実効的な手段となった。検証から実装までを一気通貫で支援するこのモデルが全国に波及し、日本の製造業が再び世界で存在感を示すための有力な推進力となることが期待される。知能を「実体」として社会に定着させる挑戦は、京都の地から新たな局面を迎えようとしている。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2000/">
<title>速さと手軽さで現場を救う。建設DXの挑戦</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2000/</link>
<description>
「多機能なシステムを導入したのに、かえって現場の負担が増えた」。高齢化と人手不足に悩む建設業界で、そんな皮肉なDXの失敗が後を絶たない。現場が真に求めているのは、高度な機能ではなく、誰もが迷わず使える「速さと手軽さ」だ。
この声に応え、機能を極限まで研ぎ澄ませた&#8220;ちょうどいい&#8221;新サービスが登場した。圧倒的な処理スピードは、これまで重労働だった管理業務をどう変え、日本のものづくりをどう高みへと導くのだろうか。（文＝JapanStep編集部）
解析時間を85%削減。新Webサービスの実力
2026年4月2日、ドローンを用いた計測業務の効率化を推し進める株式会社FLIGHTSは、点群生成から報告書作成までを高精度かつ高速に実行できる出来高管理サポートWebサービス「ラクソクGeo」の申込受付を開始した。
（引用元：PR TIMES）

土木現場における出来高管理は、国土交通省が推進する建設現場のデジタル化施策「i-Construction」の導入に伴い、デジタル化が急務となっている。しかし、従来の専用ソフトウェアは操作が難しく高額であり、一般的なクラウドサービスは処理時間が長く現場にとっては多機能すぎるという構造的な課題があった。
同社は、建設コンサルタントや航空測量会社での豊富な実務経験を持つメンバーの知見を結集し、「誰でも（楽）・すぐに（速）・計測できる（測）」というコンセプトのもと本サービスを開発。

最大の特徴は、SfMエンジン（複数画像から3Dモデルを生成する技術）と解析処理サーバーの徹底した最適化による圧倒的な画像処理スピードだ。例えば、1,000枚のドローン撮影画像を処理する場合、従来は約12時間を要していたが、「ラクソクGeo」では約2時間で完了する。実に約85%もの時間削減を実現した。

&#160;
（引用元：PR TIMES）


さらに、ドラッグ＆ドロップでの写真アップロードや、範囲を指定した自動土量計算、ワンクリックでの報告書作成など、直感的な操作性を徹底的に追求している。シンプルなワークフローにより、計測した当日にデータを活用できる機動力を現場にもたらしている。
引き算のテクノロジー。現場に定着する力
今回の新サービスの登場が示唆しているのは、建設業界におけるDXの最適解が「多機能で高度なシステム」から「現場に定着する引き算のシステム」へと移行しているという事実だ。

テクノロジーが進化する過程では、あらゆる課題を一度に解決しようとするあまり、ツールが過剰に複雑化してしまうことが少なくない。しかし、人手不足と高齢化が深刻化する建設現場で真に求められているのは、専門的なIT知識がなくても直感的に操作でき、必要な結果だけを最速で返してくれるツールではないだろうか。あえて機能を絞り、操作性とスピードに特化したこのアプローチは、現場作業員がデジタル技術を日常業務で活用するうえで、導入ハードルを下げる重要な要素となるはずだ。

また、ドローンによる安全な計測から報告書作成までを一気通貫で完結させるこの仕組みは、業界全体の働き方を根本から変革する可能性が高い。手作業に依存していた測量や集計がシステムによって形式知化されれば、経験の浅い若手であっても即戦力として現場を担うことができる。空いたリソースは、高度な施工管理や安全確保といった人間にしかできない付加価値創造へと振り向けることが可能になる。

日本の豊かな生活を支えるインフラを持続可能なものにするためには、大企業だけでなく、現場を直接支える数多くの中小建設会社が無理なくテクノロジーを活用できる環境が不可欠だ。現場の課題を熟知した専門家たちの挑戦によって生み出された「ちょうどいい」デジタルの力は、業界全体に新たな活力を与え、日本の社会基盤をさらに強靭なものへとステップアップさせる原動力となっていくだろう。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260519/workflow-img02.jpg" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-19T09:15:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177914997716999900" class="cms-content-parts-sin177914997717002800">
<p>「多機能なシステムを導入したのに、かえって現場の負担が増えた」。高齢化と人手不足に悩む建設業界で、そんな皮肉なDXの失敗が後を絶たない。現場が真に求めているのは、高度な機能ではなく、誰もが迷わず使える「速さと手軽さ」だ。</p>
<p>この声に応え、機能を極限まで研ぎ澄ませた&#8220;ちょうどいい&#8221;新サービスが登場した。圧倒的な処理スピードは、これまで重労働だった管理業務をどう変え、日本のものづくりをどう高みへと導くのだろうか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>解析時間を85%削減。新Webサービスの実力</h2>
<p>2026年4月2日、ドローンを用いた計測業務の効率化を推し進める株式会社FLIGHTSは、点群生成から報告書作成までを高精度かつ高速に実行できる出来高管理サポートWebサービス「ラクソクGeo」の申込受付を開始した。</p>
<p><img src="/images/learn/260519/images20260519092139.webp" width="1200" height="630" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000018381.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>土木現場における出来高管理は、国土交通省が推進する建設現場のデジタル化施策「i-Construction」の導入に伴い、デジタル化が急務となっている。しかし、従来の専用ソフトウェアは操作が難しく高額であり、一般的なクラウドサービスは処理時間が長く現場にとっては多機能すぎるという構造的な課題があった。</p>
<p>同社は、建設コンサルタントや航空測量会社での豊富な実務経験を持つメンバーの知見を結集し、「誰でも（楽）・すぐに（速）・計測できる（測）」というコンセプトのもと本サービスを開発。</p>
<p></p>
<p>最大の特徴は、SfMエンジン（複数画像から3Dモデルを生成する技術）と解析処理サーバーの徹底した最適化による圧倒的な画像処理スピードだ。例えば、1,000枚のドローン撮影画像を処理する場合、従来は約12時間を要していたが、「ラクソクGeo」では約2時間で完了する。実に約85%もの時間削減を実現した。</p>
<p></p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/260519/images20260519092142.webp" width="561" height="487" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000018381.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p></p>
<p>さらに、ドラッグ＆ドロップでの写真アップロードや、範囲を指定した自動土量計算、ワンクリックでの報告書作成など、直感的な操作性を徹底的に追求している。シンプルなワークフローにより、計測した当日にデータを活用できる機動力を現場にもたらしている。</p>
<h2>引き算のテクノロジー。現場に定着する力</h2>
<p>今回の新サービスの登場が示唆しているのは、建設業界におけるDXの最適解が「多機能で高度なシステム」から「現場に定着する引き算のシステム」へと移行しているという事実だ。</p>
<p></p>
<p>テクノロジーが進化する過程では、あらゆる課題を一度に解決しようとするあまり、ツールが過剰に複雑化してしまうことが少なくない。しかし、人手不足と高齢化が深刻化する建設現場で真に求められているのは、専門的なIT知識がなくても直感的に操作でき、必要な結果だけを最速で返してくれるツールではないだろうか。あえて機能を絞り、操作性とスピードに特化したこのアプローチは、現場作業員がデジタル技術を日常業務で活用するうえで、導入ハードルを下げる重要な要素となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>また、ドローンによる安全な計測から報告書作成までを一気通貫で完結させるこの仕組みは、業界全体の働き方を根本から変革する可能性が高い。手作業に依存していた測量や集計がシステムによって形式知化されれば、経験の浅い若手であっても即戦力として現場を担うことができる。空いたリソースは、高度な施工管理や安全確保といった人間にしかできない付加価値創造へと振り向けることが可能になる。</p>
<p></p>
<p>日本の豊かな生活を支えるインフラを持続可能なものにするためには、大企業だけでなく、現場を直接支える数多くの中小建設会社が無理なくテクノロジーを活用できる環境が不可欠だ。現場の課題を熟知した専門家たちの挑戦によって生み出された「ちょうどいい」デジタルの力は、業界全体に新たな活力を与え、日本の社会基盤をさらに強靭なものへとステップアップさせる原動力となっていくだろう。</p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1991/">
<title>人型ロボで社会を変える。ハッカソンの熱量</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1991/</link>
<description>
二足歩行ロボットが歩き回る日常は、もはやSF映画の中の話ではない。最新のフィジカルAIを搭載したヒューマノイドは、工場や研究所の檻から抜け出し、私たちの生活空間へとその一歩を踏み出そうとしている。
しかし、どんなに精巧なハードウェアが完成しても、それだけでは社会は変わらない。「なぜ人型でなければならないのか」「どうやって人間の課題を解くのか」。この本質的な問いに対し、たった2日間で実機と向き合い、アイデアを実装まで昇華させたハッカソンが開催された。日本の最前線で繰り広げられた、フィジカルAI時代を切り拓く熱狂の2日間。そこから見えてきた、ロボットと人間が共生する社会の新たな輪郭に迫る。（文＝JapanStep編集部）


実機と格闘した2日間。アイデアを実装へ


（引用元：PR TIMES）

2026年3月27日から28日にかけて、神奈川県藤沢市のロボット企業交流拠点「ロボリンク」において、「ロボットと生きる未来をデザインするハッカソン」が開催された。合同会社ヤマリキエッジが運営するRobotMateHubが主催したこのイベントは、ヒューマノイドロボット「Unitree G1」を用いた実践的な開発コンテストだ。
（引用元：PR TIMES）

エンジニアやデザイナー、研究者、学生など約25名が5つのチームに分かれ、限られた時間の中で設計から実機への実装、そして最終プレゼンテーションまでを完遂した。

参加者たちが提案したプロジェクトは、どれも「人型であること」の意義を深く追求したものだった。Best Physical AI賞を受賞したチームは、スマートフォンの画面をロボットの顔として装着し、スクワットなどの身体動作と音声対話をシンクロさせた「運動伴走ロボット」を実装した。
（引用元：PR TIMES）

また、W受賞を果たした別のチームは、ロボットの身長127センチメートルというサイズ感に着目。高齢者が座った時の肩の高さと同じであることを活かし、大人と子どもを認識して動作を変えながら寄り添う「家族の三男坊」としてのインタラクションを設計した。

さらに、別のチームからもユニークな提案がなされた。言語の壁に悩む観光客のために、ロボットを「通訳」として人力車に乗せるという独創的なアイデアが提案され、こちらも高く評価された。 会場には、技術の完成度を競うだけでなく、ロボットが社会にどう溶け込むべきかを真剣に議論する熱量があふれていた。


完成を待つのではなく、自ら未来を定義する

今回のハッカソンでは、日本のフィジカルAI開発において「完成されたプロダクトを与えられるのを待つ」のではなく、「多様な人材が自ら手を動かし、未来の用途を定義していく」というボトムアップのアプローチがいかに重要かが改めて浮き彫りになった。

ハードウェアの価格が下がり、オープンな開発環境が整いつつある現在、ロボットビジネスの主戦場は「機体づくり」から「社会実装のアイデアとスピード」へと移行している。審査員から投げかけられた「なぜ人型でなければならないのか」「どうすれば儲かるのか」というシビアな問いは、まさにこれからの日本企業が直面する課題そのものだ。

しかし、限られた時間の中で実機と格闘し、スマートフォンや外部APIを組み合わせて独自のソリューションを形にした参加者たちの姿は、日本に依然として高い技術統合力と創造性が息づいていることを証明している。

審査員を務めた参議院議員の山田 太郎 氏が「現場で格闘する彼らの姿を見て、日本のフィジカルAIの未来は明るいと確信した」と語ったように、この現場の熱量こそが、新たな産業の芽を育てる土壌となる。

私たちは今、テクノロジーの形を誰もが自由に描き出せる転換点に立っている。ロボットを単なる効率化の道具ではなく、人間に寄り添うパートナーとしてどう社会に組み込んでいくか。小さなハッカソンの会場から放たれたこの前向きな熱狂は、日本がロボット大国として世界をリードし、力強く前進するための大きな原動力となるはずだ。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-18T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177881118606432200" class="cms-content-parts-sin177881118606439400">
<p>二足歩行ロボットが歩き回る日常は、もはやSF映画の中の話ではない。最新のフィジカルAIを搭載したヒューマノイドは、工場や研究所の檻から抜け出し、私たちの生活空間へとその一歩を踏み出そうとしている。<br />
しかし、どんなに精巧なハードウェアが完成しても、それだけでは社会は変わらない。「なぜ人型でなければならないのか」「どうやって人間の課題を解くのか」。この本質的な問いに対し、たった2日間で実機と向き合い、アイデアを実装まで昇華させたハッカソンが開催された。日本の最前線で繰り広げられた、フィジカルAI時代を切り拓く熱狂の2日間。そこから見えてきた、ロボットと人間が共生する社会の新たな輪郭に迫る。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177881124237380200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177881124237386700">実機と格闘した2日間。アイデアを実装へ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177881123066360700" class="cms-content-parts-sin177881123066373600">
<p><img src="/images/learn/260515_hitogatarobode/1.webp" width="900" height="675" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000170120.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>2026年3月27日から28日にかけて、神奈川県藤沢市のロボット企業交流拠点「ロボリンク」において、「ロボットと生きる未来をデザインするハッカソン」が開催された。合同会社ヤマリキエッジが運営するRobotMateHubが主催したこのイベントは、ヒューマノイドロボット「Unitree G1」を用いた実践的な開発コンテストだ。</p>
<p><img src="/images/learn/260515_hitogatarobode/2.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000170120.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>エンジニアやデザイナー、研究者、学生など約25名が5つのチームに分かれ、限られた時間の中で設計から実機への実装、そして最終プレゼンテーションまでを完遂した。</p>
<p></p>
<p>参加者たちが提案したプロジェクトは、どれも「人型であること」の意義を深く追求したものだった。Best Physical AI賞を受賞したチームは、スマートフォンの画面をロボットの顔として装着し、スクワットなどの身体動作と音声対話をシンクロさせた「運動伴走ロボット」を実装した。</p>
<p><img src="/images/learn/260515_hitogatarobode/3.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000170120.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>また、W受賞を果たした別のチームは、ロボットの身長127センチメートルというサイズ感に着目。高齢者が座った時の肩の高さと同じであることを活かし、大人と子どもを認識して動作を変えながら寄り添う「家族の三男坊」としてのインタラクションを設計した。</p>
<p></p>
<p>さらに、別のチームからもユニークな提案がなされた。言語の壁に悩む観光客のために、ロボットを「通訳」として人力車に乗せるという独創的なアイデアが提案され、こちらも高く評価された。 会場には、技術の完成度を競うだけでなく、ロボットが社会にどう溶け込むべきかを真剣に議論する熱量があふれていた。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177881124605662900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177881124605671100">完成を待つのではなく、自ら未来を定義する</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177881118947492500" class="cms-content-parts-sin177881118947500900">
<p>今回のハッカソンでは、日本のフィジカルAI開発において「完成されたプロダクトを与えられるのを待つ」のではなく、「多様な人材が自ら手を動かし、未来の用途を定義していく」というボトムアップのアプローチがいかに重要かが改めて浮き彫りになった。</p>
<p></p>
<p>ハードウェアの価格が下がり、オープンな開発環境が整いつつある現在、ロボットビジネスの主戦場は「機体づくり」から「社会実装のアイデアとスピード」へと移行している。審査員から投げかけられた「なぜ人型でなければならないのか」「どうすれば儲かるのか」というシビアな問いは、まさにこれからの日本企業が直面する課題そのものだ。</p>
<p></p>
<p>しかし、限られた時間の中で実機と格闘し、スマートフォンや外部APIを組み合わせて独自のソリューションを形にした参加者たちの姿は、日本に依然として高い技術統合力と創造性が息づいていることを証明している。</p>
<p></p>
<p>審査員を務めた参議院議員の山田 太郎 氏が「現場で格闘する彼らの姿を見て、日本のフィジカルAIの未来は明るいと確信した」と語ったように、この現場の熱量こそが、新たな産業の芽を育てる土壌となる。</p>
<p></p>
<p>私たちは今、テクノロジーの形を誰もが自由に描き出せる転換点に立っている。ロボットを単なる効率化の道具ではなく、人間に寄り添うパートナーとしてどう社会に組み込んでいくか。小さなハッカソンの会場から放たれたこの前向きな熱狂は、日本がロボット大国として世界をリードし、力強く前進するための大きな原動力となるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1975/">
<title>逆境を越え、世界の空へ 【連載】世界に挑む挑戦者たち</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1975/</link>
<description>

世界を舞台に挑戦を続ける人たちは、どんな原点を持ち、どんな壁を越え、どんな未来を見据えているのか。本連載では、自ら道を切り拓く実践者たちの言葉から、読者の挑戦心を刺激するヒントを届けていく。今回は、世界6カ国で経験を重ね、エアラインパイロットとして国際的に活躍してきたSora Fun Entertainment代表の柴崎晴央さんにお話を伺った。語学の壁、就職氷河期、9.11後の航空業界の変化、そしてビザの問題。幾度も行く手を阻まれながら、柴崎さんは「一芸」を武器に、世界の空を飛ぶ夢を自ら切り拓いてきた。柴崎さんはいかにして逆境を跳ね返し、自らの居場所を世界に広げていったのか。その挑戦の裏側に迫った。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）





お話を聞いたのは

Sora Fun Entertainment　代表
柴崎晴央さん（写真左）
2000年にニュージーランド、オーストラリアで操縦訓練を開始。以降、マレーシア、シンガポール、カンボジア、ベトナムなど6カ国で経験を重ね、5社の航空会社でフォッカー50（Fokker 50）やエアバスA320の操縦に従事してきた現役エアラインパイロット。総飛行時間は約7000時間に及ぶ。国際的な運航経験を土台に、現在はパイロット養成支援や進路相談、フライトシミュレーター体験事業を通じて、航空業界を志す人材の挑戦を後押ししている。





英語圏で働きたい。その夢が「一芸」への道を開いた

柴崎さんの人生は、東京の下町・小岩から始まった。その後、神奈川県座間市、埼玉県へと移り住みながら少年時代を過ごした。両親と6歳下の弟がいる家庭で育ち、自然の多い環境を駆け回る、活発な幼少期を過ごしたという。父親の教育方針は、本人の自主性を尊重するものだった。
「責任はお前が取れ、と。基本的には何も言われませんでした。自分で考えて自分でやれというのが父の教えです。ただ一点だけ、その後パイロットになることだけは大反対されましたね。なれるわけないって真っ向から言われました」（柴崎さん）

幼い頃から公文式を習い、数学はずば抜けて得意だった。一方で国語は大嫌いだったため、迷わず理系の道に進み、大学では機械工学を専攻。CAD設計や力学などを学んでいた柴崎さんだが、当初は、パイロットになりたいという思いはまったくなかった。転機が訪れたのは、大学2年の夏休みのことだった。
「突然フラッシュバックというか、何かが上から降りてきたように『海外に行きたい』と思ったんです。昔見ていたテレビ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』が、頭の中によみがえってきて。たまたま趣味でスノーボードをやっていたので、南半球で冬のニュージーランドへ、スノボと語学留学を兼ねて行ったんです」（柴崎さん）

写真提供＝柴崎晴央
&#160;これが柴崎さんにとって初めての海外渡航となった。ニュージーランドの開放的な空気と、現地の人々やホストファミリーの温かさに触れ、大きな衝撃を受けた。さらに、現地で初めて英語を口にした際、思いのほか相手に通じたことも大きかった。英語で意思が伝わる喜びを、そこで初めて実感したという。この経験から、「英語圏で働きたい」という漠然とした夢が芽生え始めた。

しかし、現実は甘くなかった。折しも就職氷河期の真っ只中。なかなか内定が出ない中で、唯一就職が決まったのが国内の大手建材メーカーだった。機械学科のバックグラウンドを活かして海外での買い付け部署を希望したものの、配属されたのは岩手県にある工場だった。
「もうショックでしたね。英語を使うどころか、現場で飛び交っていたのは濃い東北訛りでした。上司に希望の部署へ行くのに何年かかるか聞いたら『10年ぐらいかかる』と。だったらそんな時間はないと、わずか8ヶ月で退職しました」（柴崎さん）

退職後、英語を本格的に身につけようと決意した柴崎さんは、ワーキングホリデー制度を利用して再びニュージーランドへ渡った。

写真提供＝柴崎晴央
以前お世話になったホストファミリー宅を拠点に、現地のリンゴ園などで働きながら、あえて日本人のコミュニティから距離を置き、英語漬けの日々を送った。

写真提供＝柴崎晴央
&#160;そんな中、現地で日本人が経営する弁当屋が大成功しているのを目の当たりにする。酢飯にサーモンを乗せ、鰹節と醤油をかけた「サーモン丼」が飛ぶように売れていたのだ。
「これはいいと思って、自分の住む街でもやってみようと考えました。のれん分けさせてくれと頼んで、弁当屋を始める準備をしていたんです」（柴崎さん）

ビジネスの立ち上げを模索していた矢先、思いがけない出会いが訪れた。シェアハウスの同居人が「こんなチラシがある」と持ってきたのだ。それは、現地で生徒を募集していた日本人航空教官のチラシだった。そこには「パイロットになりませんか」という言葉が書かれていた。
「面白そうだなと、とりあえず同居人と一緒に話を聞きに行ったのが始まりです。当時、英語が話せるからといって、それだけで仕事に結びつくわけではないと思い知らされていました。外国人が海外で働くためには、やはり「一芸」が必要なんです。英語ができたからといって、『話せるんだね』ぐらいの感じでしかない。そんな折、たまたまパイロットという選択肢が現れたんです」（柴崎さん）

理系出身で物理などの知識があったため、専門用語を英語に変換する作業さえ慣れてしまえばクリアできると考えた柴崎さんは、パイロット訓練コースへ進むことを決意する。
「訓練コースの期間は約1年。最初の2〜3ヶ月で自家用免許の学科と実技を終え、残りの9ヶ月で事業用免許の課程に入ります。さらに計器飛行の資格も取って、そこまでがワンパッケージでした」（柴崎さん）

写真提供＝柴崎晴央
&#160;学科試験は優秀な成績で順調に突破したものの、実技訓練では苦労の連続だった。ミスが直接命に関わり、すべて自分の責任に直結するというプレッシャーの中、彼を支えたのは多国籍な仲間たちの存在だった。
「一人では無理でした。私は海外のいろんな国の人たちとコミュニケーションをとるのが好きだったので、横のつながりがたくさんあったんです。みんなで支え合いながら、得意分野が違う仲間たちに聞いて、どうしたらいいかを考えながら、常に外に解決策を見つけていきました。一つのゴールに向かう過程として、みんなで一芸を身につけるぞという気持ちで乗り切りました」（柴崎さん）

写真提供＝柴崎晴央



9.11の余波、空白の2年。それでもLCCの波を掴んだ

ニュージーランドでの1年間の訓練を終えた柴崎さんは、さらなる高みを目指す。オーストラリアのサンシャインコーストにある学校へ赴き、定期運送用操縦士（ATPL）という最高位のライセンスに必要な7教科の座学を、ビザの期限が迫る中、わずか3ヶ月で完了させた。これで、いよいよプロのパイロットとして就職活動に乗り出せる。そう思っていた。しかし、現実は再び柴崎さんの前に立ちはだかる。

ニュージーランドに戻り、小さな観光フライト会社などに応募するも、結果はすべて不採用だった。万策尽きて日本へ帰国した直後、世界を震撼させる事件が起きた。2001年9月11日の米同時多発テロである。
「航空関係のシステムがガラッと変わってしまいました。コクピットにも気軽に入れなくなり、何より外国人の就労ビザの取得が極めて困難になったんです。友人のツテでボツワナへ行き、セスナで物資を運ぶ『ブッシュフライト』の仕事に就こうと考えていた矢先の出来事で、本当に、これで万策尽きたという感じでした」（柴崎さん）

それでも諦めきれなかった柴崎さんは、フライトインストラクター、つまり教官の職を求めて、アメリカ・テキサス州ダラス郊外へ渡った。しかし、そこでの生活は過酷を極めた。
「食べ物はジャンクフードばかりで、娯楽もほとんどない。車がなければどこにも行けない。ストレスでうつ病に近い状態まで精神的に追い込まれ、結局アメリカからは撤退して、完全帰国しました」（柴崎さん）

夢への道は閉ざされ、手元には資金もなかった。柴崎さんは次のチャンスを掴むための準備期間と割り切り、東京の居酒屋で寝る間も惜しんで働き、次の挑戦に向けてひたすら資金を蓄える日々を送った。約2年の空白期間を経た頃、ニュージーランド時代の友人から一本の国際電話が入る。「マレーシアで日本人向けにエアラインの訓練プログラムが動いている」というのだ。
「すぐに現地のブローカーに国際電話をかけて説明を聞きました。当時はエアアジアなどが立ち上がり、LCC（格安航空会社）というビジネスモデルが急拡大していた時期。お金を払ってエアラインの育成プログラムに参加し、実質的には、訓練機会を自ら取りに行き、そこから仕事につなげていくような仕組みがあったんです。費用は約600万円かかりましたが、親に借金をしてでも、『ここしかない、今しかない』と資金をかき集め、飛び込みました」（柴崎さん）

2005年頃、ようやくエアラインパイロットとしての道を歩み始めた柴崎さんだったが、最初に配属されたのは希望していた最新鋭のジェット機（エアバスA320）ではなかった。現地のパイロットたちから「外国人に新しい機体を操縦させるな」という反発があり、ボルネオ島のコタキナバルを拠点とする、50人乗りのプロペラ機フォッカー50（Fokker 50）の運航に回ることになった。
「やりたくないとも言えず、受け入れて従うしかありませんでした。でも、実際にやってみるとすごく楽しかったんです。目指していたものになれたわけですから。このまま一生、マレーシアで骨を埋めるのかなと思っていました」（柴崎さん）

しかし、約4年が経過した2010年頃、またしても不測の事態が起きる。マレーシア国内でパイロット人材が充足し始めたため、外国人向けの就労ビザが発給されなくなり、事実上、職を失うことになった。

それでも柴崎さんの歩みは止まらない。すぐさまカナダへ渡り、自費でエアバスA320の資格を取得した。それをオーストラリアの免許に書き換えた。折しもシンガポールでジェットスターが立ち上がり、LCC拡大の余波で、大型機の経験がなくても資格さえあれば採用されるチャンスがあったのだ。見事合格を果たした柴崎さんは、ついにシンガポールで念願のA320のパイロットとしてデビューを飾ったのである。

写真提供＝柴崎晴央
&#160;以降、カンボジアやベトナムなど様々な国を渡り歩き、総飛行時間は約7,000時間に及ぶ。パイロットとしての充実感は、言葉に尽くせないという。
「人にはできない経験がいっぱいできました。いろんな国に住めて、世界中に友達ができる。気象条件が悪い時に、自分の判断でバッチリとランディングを決めた時の達成感は最高です。待遇面でも恵まれていましたし、これまでの苦労を差し引いても、あり余るぐらい楽しいことがいっぱいありました」（柴崎さん）


自ら切り拓いた道を、次は若い世代へ

長年、海外の空を飛び続けてきた柴崎さんの目には、日本の若者たちのキャリア観や選択肢の狭さが課題として映っているという。



</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/34">キャリア</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-15T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177849420556691300" class="cms-content-parts-sin177849420556699100">
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/challenge_01_v2.webp" width="900" height="559" alt="" /></p>
<p>世界を舞台に挑戦を続ける人たちは、どんな原点を持ち、どんな壁を越え、どんな未来を見据えているのか。本連載では、自ら道を切り拓く実践者たちの言葉から、読者の挑戦心を刺激するヒントを届けていく。今回は、世界6カ国で経験を重ね、エアラインパイロットとして国際的に活躍してきたSora Fun Entertainment代表の柴崎晴央さんにお話を伺った。語学の壁、就職氷河期、9.11後の航空業界の変化、そしてビザの問題。幾度も行く手を阻まれながら、柴崎さんは「一芸」を武器に、世界の空を飛ぶ夢を自ら切り拓いてきた。柴崎さんはいかにして逆境を跳ね返し、自らの居場所を世界に広げていったのか。その挑戦の裏側に迫った。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177849423417261200 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177849423417273800">
<p style="text-align: center;">お話を聞いたのは</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_01.webp" width="600" height="451" alt="" /><br />
<strong>Sora Fun Entertainment　代表<br />
柴崎晴央さん（写真左）</strong></p>
<p>2000年にニュージーランド、オーストラリアで操縦訓練を開始。以降、マレーシア、シンガポール、カンボジア、ベトナムなど6カ国で経験を重ね、5社の航空会社でフォッカー50（Fokker 50）やエアバスA320の操縦に従事してきた現役エアラインパイロット。総飛行時間は約7000時間に及ぶ。国際的な運航経験を土台に、現在はパイロット養成支援や進路相談、フライトシミュレーター体験事業を通じて、航空業界を志す人材の挑戦を後押ししている。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177849446538770800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177849446538774600">英語圏で働きたい。その夢が「一芸」への道を開いた</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177849447277788200" class="cms-content-parts-sin177849447277796300">
<p>柴崎さんの人生は、東京の下町・小岩から始まった。その後、神奈川県座間市、埼玉県へと移り住みながら少年時代を過ごした。両親と6歳下の弟がいる家庭で育ち、自然の多い環境を駆け回る、活発な幼少期を過ごしたという。父親の教育方針は、本人の自主性を尊重するものだった。<br />
「責任はお前が取れ、と。基本的には何も言われませんでした。自分で考えて自分でやれというのが父の教えです。ただ一点だけ、その後パイロットになることだけは大反対されましたね。なれるわけないって真っ向から言われました」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>幼い頃から公文式を習い、数学はずば抜けて得意だった。一方で国語は大嫌いだったため、迷わず理系の道に進み、大学では機械工学を専攻。CAD設計や力学などを学んでいた柴崎さんだが、当初は、パイロットになりたいという思いはまったくなかった。転機が訪れたのは、大学2年の夏休みのことだった。<br />
「突然フラッシュバックというか、何かが上から降りてきたように『海外に行きたい』と思ったんです。昔見ていたテレビ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』が、頭の中によみがえってきて。たまたま趣味でスノーボードをやっていたので、南半球で冬のニュージーランドへ、スノボと語学留学を兼ねて行ったんです」（柴崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_SnapCrab_NoName_2026-4-25_15-8-45_No-00.webp" width="900" height="610" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<p>&#160;これが柴崎さんにとって初めての海外渡航となった。ニュージーランドの開放的な空気と、現地の人々やホストファミリーの温かさに触れ、大きな衝撃を受けた。さらに、現地で初めて英語を口にした際、思いのほか相手に通じたことも大きかった。英語で意思が伝わる喜びを、そこで初めて実感したという。この経験から、「英語圏で働きたい」という漠然とした夢が芽生え始めた。</p>
<p></p>
<p>しかし、現実は甘くなかった。折しも就職氷河期の真っ只中。なかなか内定が出ない中で、唯一就職が決まったのが国内の大手建材メーカーだった。機械学科のバックグラウンドを活かして海外での買い付け部署を希望したものの、配属されたのは岩手県にある工場だった。<br />
「もうショックでしたね。英語を使うどころか、現場で飛び交っていたのは濃い東北訛りでした。上司に希望の部署へ行くのに何年かかるか聞いたら『10年ぐらいかかる』と。だったらそんな時間はないと、わずか8ヶ月で退職しました」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>退職後、英語を本格的に身につけようと決意した柴崎さんは、ワーキングホリデー制度を利用して再びニュージーランドへ渡った。</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_SnapCrab_NoName_2026-4-25_16-8-57_No-00.webp" width="900" height="612" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<p>以前お世話になったホストファミリー宅を拠点に、現地のリンゴ園などで働きながら、あえて日本人のコミュニティから距離を置き、英語漬けの日々を送った。</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_SnapCrab_NoName_2026-4-25_16-10-19_No-00.webp" width="900" height="605" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<p>&#160;そんな中、現地で日本人が経営する弁当屋が大成功しているのを目の当たりにする。酢飯にサーモンを乗せ、鰹節と醤油をかけた「サーモン丼」が飛ぶように売れていたのだ。<br />
「これはいいと思って、自分の住む街でもやってみようと考えました。のれん分けさせてくれと頼んで、弁当屋を始める準備をしていたんです」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>ビジネスの立ち上げを模索していた矢先、思いがけない出会いが訪れた。シェアハウスの同居人が「こんなチラシがある」と持ってきたのだ。それは、現地で生徒を募集していた日本人航空教官のチラシだった。そこには「パイロットになりませんか」という言葉が書かれていた。<br />
「面白そうだなと、とりあえず同居人と一緒に話を聞きに行ったのが始まりです。当時、英語が話せるからといって、それだけで仕事に結びつくわけではないと思い知らされていました。外国人が海外で働くためには、やはり「一芸」が必要なんです。英語ができたからといって、『話せるんだね』ぐらいの感じでしかない。そんな折、たまたまパイロットという選択肢が現れたんです」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>理系出身で物理などの知識があったため、専門用語を英語に変換する作業さえ慣れてしまえばクリアできると考えた柴崎さんは、パイロット訓練コースへ進むことを決意する。<br />
「訓練コースの期間は約1年。最初の2〜3ヶ月で自家用免許の学科と実技を終え、残りの9ヶ月で事業用免許の課程に入ります。さらに計器飛行の資格も取って、そこまでがワンパッケージでした」（柴崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_SnapCrab_NoName_2026-4-25_15-12-31_No-00.webp" width="900" height="603" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<p>&#160;学科試験は優秀な成績で順調に突破したものの、実技訓練では苦労の連続だった。ミスが直接命に関わり、すべて自分の責任に直結するというプレッシャーの中、彼を支えたのは多国籍な仲間たちの存在だった。<br />
「一人では無理でした。私は海外のいろんな国の人たちとコミュニケーションをとるのが好きだったので、横のつながりがたくさんあったんです。みんなで支え合いながら、得意分野が違う仲間たちに聞いて、どうしたらいいかを考えながら、常に外に解決策を見つけていきました。一つのゴールに向かう過程として、みんなで一芸を身につけるぞという気持ちで乗り切りました」（柴崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_SnapCrab_NoName_2026-4-25_16-12-49_No-00.webp" width="900" height="603" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177849447005970300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177849447005978500">9.11の余波、空白の2年。それでもLCCの波を掴んだ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177849447563174400" class="cms-content-parts-sin177849447563182800">
<p>ニュージーランドでの1年間の訓練を終えた柴崎さんは、さらなる高みを目指す。オーストラリアのサンシャインコーストにある学校へ赴き、定期運送用操縦士（ATPL）という最高位のライセンスに必要な7教科の座学を、ビザの期限が迫る中、わずか3ヶ月で完了させた。これで、いよいよプロのパイロットとして就職活動に乗り出せる。そう思っていた。しかし、現実は再び柴崎さんの前に立ちはだかる。</p>
<p></p>
<p>ニュージーランドに戻り、小さな観光フライト会社などに応募するも、結果はすべて不採用だった。万策尽きて日本へ帰国した直後、世界を震撼させる事件が起きた。2001年9月11日の米同時多発テロである。<br />
「航空関係のシステムがガラッと変わってしまいました。コクピットにも気軽に入れなくなり、何より外国人の就労ビザの取得が極めて困難になったんです。友人のツテでボツワナへ行き、セスナで物資を運ぶ『ブッシュフライト』の仕事に就こうと考えていた矢先の出来事で、本当に、これで万策尽きたという感じでした」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>それでも諦めきれなかった柴崎さんは、フライトインストラクター、つまり教官の職を求めて、アメリカ・テキサス州ダラス郊外へ渡った。しかし、そこでの生活は過酷を極めた。<br />
「食べ物はジャンクフードばかりで、娯楽もほとんどない。車がなければどこにも行けない。ストレスでうつ病に近い状態まで精神的に追い込まれ、結局アメリカからは撤退して、完全帰国しました」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>夢への道は閉ざされ、手元には資金もなかった。柴崎さんは次のチャンスを掴むための準備期間と割り切り、東京の居酒屋で寝る間も惜しんで働き、次の挑戦に向けてひたすら資金を蓄える日々を送った。約2年の空白期間を経た頃、ニュージーランド時代の友人から一本の国際電話が入る。「マレーシアで日本人向けにエアラインの訓練プログラムが動いている」というのだ。<br />
「すぐに現地のブローカーに国際電話をかけて説明を聞きました。当時はエアアジアなどが立ち上がり、LCC（格安航空会社）というビジネスモデルが急拡大していた時期。お金を払ってエアラインの育成プログラムに参加し、実質的には、訓練機会を自ら取りに行き、そこから仕事につなげていくような仕組みがあったんです。費用は約600万円かかりましたが、親に借金をしてでも、『ここしかない、今しかない』と資金をかき集め、飛び込みました」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>2005年頃、ようやくエアラインパイロットとしての道を歩み始めた柴崎さんだったが、最初に配属されたのは希望していた最新鋭のジェット機（エアバスA320）ではなかった。現地のパイロットたちから「外国人に新しい機体を操縦させるな」という反発があり、ボルネオ島のコタキナバルを拠点とする、50人乗りのプロペラ機フォッカー50（Fokker 50）の運航に回ることになった。<br />
「やりたくないとも言えず、受け入れて従うしかありませんでした。でも、実際にやってみるとすごく楽しかったんです。目指していたものになれたわけですから。このまま一生、マレーシアで骨を埋めるのかなと思っていました」（柴崎さん）</p>
<p></p>
<p>しかし、約4年が経過した2010年頃、またしても不測の事態が起きる。マレーシア国内でパイロット人材が充足し始めたため、外国人向けの就労ビザが発給されなくなり、事実上、職を失うことになった。</p>
<p></p>
<p>それでも柴崎さんの歩みは止まらない。すぐさまカナダへ渡り、自費でエアバスA320の資格を取得した。それをオーストラリアの免許に書き換えた。折しもシンガポールでジェットスターが立ち上がり、LCC拡大の余波で、大型機の経験がなくても資格さえあれば採用されるチャンスがあったのだ。見事合格を果たした柴崎さんは、ついにシンガポールで念願のA320のパイロットとしてデビューを飾ったのである。</p>
<p><img src="/images/learn/260511_sekaini_shibasaki/batch_FB_IMG_1561025548269.webp" width="900" height="675" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝柴崎晴央</span></p>
<p>&#160;以降、カンボジアやベトナムなど様々な国を渡り歩き、総飛行時間は約7,000時間に及ぶ。パイロットとしての充実感は、言葉に尽くせないという。<br />
「人にはできない経験がいっぱいできました。いろんな国に住めて、世界中に友達ができる。気象条件が悪い時に、自分の判断でバッチリとランディングを決めた時の達成感は最高です。待遇面でも恵まれていましたし、これまでの苦労を差し引いても、あり余るぐらい楽しいことがいっぱいありました」（柴崎さん）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177849446795180100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177849446795188900">自ら切り拓いた道を、次は若い世代へ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177849442427696200" class="cms-content-parts-sin177849442427703800">
<p>長年、海外の空を飛び続けてきた柴崎さんの目には、日本の若者たちのキャリア観や選択肢の狭さが課題として映っているという。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177854988085268300" class="cms-content-parts-sin177854988085276400"></div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1984/">
<title>実学で彩る夜空。次世代のドローン教育</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1984/</link>
<description>
夜空に浮かび上がる光の群れ。それは、最新のテクノロジーを操り、新たな表現の可能性を模索する次世代クリエイターたちの挑戦の結晶だ。
技術の進化は、アートの領域にも劇的な変化をもたらしている。しかし、その技術を本当の意味で使いこなし社会に価値を生み出すためには、教室での理論だけでなく生きた「実学」が不可欠となる。学生たちの熱意とプロの現場力が融合することで、地方の夜空に新しい文化が描き出される。産学連携を通じた実践的な学びの場が、これからの日本のクリエイティブ産業をさらに高みへと押し上げていく。（文＝JapanStep編集部）


光の群れを操る。実学としてのプログラム

2026年3月31日、大阪芸術大学短期大学部は、プロのドローンチームとの産学連携による卒業制作ドローンショーの事後レポートおよびアーカイブ映像を公開した。
（引用元：PR TIMES）

この取り組みは、2024年に新設された正規カリキュラム「ドローンクリエイターズコース」の集大成として実施されたものだ。同コースは、国家資格である「二等無人航空機操縦士」の取得を前提に、空撮や動画編集などを修得して作品を制作する本格的な内容となっている。国内トップクラスの運営実績を持つルーカスドローン株式会社の指導のもと、学生たちは演出デザインにとどまらず、飛行制御やエンジニアリングといったショーを成立させるための実践的な技術を半年にわたって学んできた。

ショーの舞台となったのは兵庫県の伊丹キャンパスである。天候の問題により、当初予定していた日程を急遽前倒しするという、現場ならではの臨機応変な対応が求められる状況となった。それでも学生たちは、事故を防ぐための責任感を持ち、安全管理を徹底して本番に臨んだ。
（引用元：PR TIMES）

前半の学生作品では、重なり合うハートから変化するクローバーや、短大の象徴であるカモメ、近隣の伊丹空港にちなんだ滑走路と飛行機など、地域性を生かした多彩なモチーフが夜空を彩った。続く2年生の卒業制作では、カメラの形からシャッターを切って写真になるまでの過程が光で表現された。
（引用元：PR TIMES）

無料で開放されたキャンパス内の芝生広場には多くの地域住民が訪れた。後半に行われたプロチームによる300機の特別上映を含め、計364機が舞う壮大な光のアートに対し、来場者からは驚きと感動の声が寄せられている。なお、当日の様子は生配信され、現在もアーカイブ映像として広く公開されている。


実践的学びと地域還元。新たな文化の創出

今回の取り組みが示唆しているのは、最新技術を社会実装するための教育のあり方の変革と、地域を巻き込んだ新たな文化創出の大きな可能性だ。

テクノロジーが急速に発展する現代において、単に最新機器の操作方法やプログラミング言語を教室で学ぶだけでは十分とは言えない。学生たちがプロの現場に直接触れ、事故を防ぐための責任感やチームワーク、予期せぬトラブルへの対応力を実践の中で身につけること。こうした実社会と直結した緊張感のある教育環境こそが、次世代の産業を牽引するタフな人材を育成する上で極めて重要となる。

さらに、大学という教育機関が地域社会に広く開かれ、最新技術を用いたアート体験を地域住民と共有した点も大きな意味を持つ。無料で提供された最先端のエンターテインメントは、大学と地域を繋ぐ新しい文化交流の場として機能し、地方都市における賑わいの創出にも大きく寄与している。技術と芸術、そして地域社会がオープンに「共創」することで、地方からでも人々の心を打つ新しいエンターテインメントの形を発信できる可能性が高い。

産学が深く連携して次世代の才能を育て上げ、その成果を地域社会へと還元していくこの新しいエコシステムは、日本のクリエイティブ産業をより強靭で豊かなものへと育て上げていくだろう。テクノロジーとアートが交差する夜空の光跡は、日本がこれから向かうべき前向きな未来を確かに照らし出している。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/33">スタートアップ</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-14T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177863414174983700" class="cms-content-parts-sin177863414174990900">
<p>夜空に浮かび上がる光の群れ。それは、最新のテクノロジーを操り、新たな表現の可能性を模索する次世代クリエイターたちの挑戦の結晶だ。<br />
技術の進化は、アートの領域にも劇的な変化をもたらしている。しかし、その技術を本当の意味で使いこなし社会に価値を生み出すためには、教室での理論だけでなく生きた「実学」が不可欠となる。学生たちの熱意とプロの現場力が融合することで、地方の夜空に新しい文化が描き出される。産学連携を通じた実践的な学びの場が、これからの日本のクリエイティブ産業をさらに高みへと押し上げていく。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177863422325284100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177863422325288400">光の群れを操る。実学としてのプログラム</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177863422919986900" class="cms-content-parts-sin177863422919998700">
<p>2026年3月31日、大阪芸術大学短期大学部は、プロのドローンチームとの産学連携による卒業制作ドローンショーの事後レポートおよびアーカイブ映像を公開した。</p>
<p><img src="/images/learn/260513_jitsugaku/1.webp" width="900" height="601" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000044215.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この取り組みは、2024年に新設された正規カリキュラム「ドローンクリエイターズコース」の集大成として実施されたものだ。同コースは、国家資格である「二等無人航空機操縦士」の取得を前提に、空撮や動画編集などを修得して作品を制作する本格的な内容となっている。国内トップクラスの運営実績を持つルーカスドローン株式会社の指導のもと、学生たちは演出デザインにとどまらず、飛行制御やエンジニアリングといったショーを成立させるための実践的な技術を半年にわたって学んできた。</p>
<p></p>
<p>ショーの舞台となったのは兵庫県の伊丹キャンパスである。天候の問題により、当初予定していた日程を急遽前倒しするという、現場ならではの臨機応変な対応が求められる状況となった。それでも学生たちは、事故を防ぐための責任感を持ち、安全管理を徹底して本番に臨んだ。</p>
<p><img src="/images/learn/260513_jitsugaku/2.webp" width="900" height="601" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000044215.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>前半の学生作品では、重なり合うハートから変化するクローバーや、短大の象徴であるカモメ、近隣の伊丹空港にちなんだ滑走路と飛行機など、地域性を生かした多彩なモチーフが夜空を彩った。続く2年生の卒業制作では、カメラの形からシャッターを切って写真になるまでの過程が光で表現された。</p>
<p><img src="/images/learn/260513_jitsugaku/3.webp" width="900" height="601" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000044215.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>無料で開放されたキャンパス内の芝生広場には多くの地域住民が訪れた。後半に行われたプロチームによる300機の特別上映を含め、計364機が舞う壮大な光のアートに対し、来場者からは驚きと感動の声が寄せられている。なお、当日の様子は生配信され、現在もアーカイブ映像として広く公開されている。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177863422598474400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177863422598483500">実践的学びと地域還元。新たな文化の創出</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177863415765877100" class="cms-content-parts-sin177863415765886500">
<p>今回の取り組みが示唆しているのは、最新技術を社会実装するための教育のあり方の変革と、地域を巻き込んだ新たな文化創出の大きな可能性だ。</p>
<p></p>
<p>テクノロジーが急速に発展する現代において、単に最新機器の操作方法やプログラミング言語を教室で学ぶだけでは十分とは言えない。学生たちがプロの現場に直接触れ、事故を防ぐための責任感やチームワーク、予期せぬトラブルへの対応力を実践の中で身につけること。こうした実社会と直結した緊張感のある教育環境こそが、次世代の産業を牽引するタフな人材を育成する上で極めて重要となる。</p>
<p></p>
<p>さらに、大学という教育機関が地域社会に広く開かれ、最新技術を用いたアート体験を地域住民と共有した点も大きな意味を持つ。無料で提供された最先端のエンターテインメントは、大学と地域を繋ぐ新しい文化交流の場として機能し、地方都市における賑わいの創出にも大きく寄与している。技術と芸術、そして地域社会がオープンに「共創」することで、地方からでも人々の心を打つ新しいエンターテインメントの形を発信できる可能性が高い。</p>
<p></p>
<p>産学が深く連携して次世代の才能を育て上げ、その成果を地域社会へと還元していくこの新しいエコシステムは、日本のクリエイティブ産業をより強靭で豊かなものへと育て上げていくだろう。テクノロジーとアートが交差する夜空の光跡は、日本がこれから向かうべき前向きな未来を確かに照らし出している。</p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1978/">
<title>どん底から宇宙へ。父の言葉に導かれた起業家の原点 【連載】社長の原点</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1978/</link>
<description>

社長という立場は、特別な才能を持つ限られた人だけのものではない。いま第一線で活躍する社長たちにも、迷いや不安、失敗を乗り越えながら、一歩を踏み出した原点がある。JapanStepで新たにスタートする連載「社長の原点」では、経営者の等身大の歩みの中に、誰もが抱く葛藤と、それを乗り越える「一歩」の正体を紐解いていく。初回に登場するのは、日本初の「宇宙商社&#174;︎」を掲げ、宇宙の商業利用を切り拓いてきたSpace BD株式会社 代表取締役社長 永崎 将利さんだ。一見、エリート街道を歩んできたように見える永崎さん。しかしその歩みの裏側には、いくつもの挫折と、常に背中を押し続けた父の厳しくも温かい教えがあった。宇宙ビジネスの最前線に立つまで、永崎さんはいかに迷い、もがき、前へ進んできたのか。その軌跡と原点を追う。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）





お話を聞いたのは
&#160;
Space BD株式会社 代表取締役社長 
永崎 将利さん
1980年、福岡県北九州市生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、三井物産に入社し、人事、鉄鋼貿易、鉄鉱石資源開発などを担当。2013年に独立し、教育事業の立ち上げを経て、2017年に宇宙ビジネス領域でSpace BDを創業。衛星打上げサービスやISS利用サービスなどを通じて、宇宙の商業利用を切り拓きながら、「宇宙産業を、日本を代表する一大産業にする」という志のもと、国内外の企業・研究機関をつなぎ、宇宙産業の事業開発に取り組んでいる。






「二兎とも追え」父の言葉が授けた中学時代の二刀流

1980年、福岡県北九州市に生まれた永崎 将利さんの原点をたどると、自営業を営む両親、とりわけ父の強烈な存在に行き着く。自分たちのことは後回しにし、育ててくれたその背景には、父の壮絶な過去があった。
「祖父が商店街の会長のような役職を務めていたのですが、知人の連帯保証人を次々と引き受けたことから、多額の負債を背負うことになってしまったんです。親父は10歳までは家にお手伝いさんがいて『坊ちゃん』と呼ばれていたのに、11歳から卵配達や牛乳配達、新聞配達をして全く自分の好きなことができなくなりました。地元の名士の家だったがゆえに、その土地に居づらくなり、長崎や佐賀などを転々とし、最後は同じ苦しさなら生まれた土地に帰ろう、とリアカーを引っ張って帰ってきたそうです」（永崎さん）

苦労を重ね、学びたくても学べない環境を経験した父は、息子たちには「選択肢の広がる道を歩んでほしい」と強く願い、教育に情熱を注いだ。常に強調していたのが「チャレンジしろ」という言葉だった。
「とにかく立派な人になってほしい、活躍してほしい。そこには、親父自身の人生を投影していた部分もあったのだと思います。できない、難しいと言うとめちゃくちゃ怒られました。小学校低学年の時、テーマパークでショーを待つ大勢の観客を前に「一人で歌ってこい」とステージに送り出されたことがあります。私に度胸をつけさせたかったのですね。親父が怖いものだから、恥ずかしくて泣きながら『仮面ライダーV3』を歌いました」（永崎さん）

そんな厳しくも愛情のある教育は、中学時代に大きな転機をもたらす。地元の中学校に進学した永崎さんは軟式テニス部に入部。持ち前の運動神経と圧倒的な練習量で力を伸ばし、チームは地区大会優勝、全国大会を狙える存在へと成長していった。2年生の秋、キャプテンに就任する際に同級生からは「先生から生徒会長を頼まれても、絶対に断ってくれ」と頼まれていた。しかし、担任の先生から熱心に勧められる。校長からは「自分の教職生活の最後にやりたかったことを、全部一緒にやるんだ」との大きな期待もあったという。友人との約束を守ろうと固辞した永崎さんだったが、校長から直接電話を受けた父に呼び出された。そこで言われた言葉が、永崎さんの人生の大きな指針となる。
「親父は、こんなふうに語りかけてきたんです。『生徒会長がすごいとは思わない。全国に中学校はいっぱいあるから、生徒会長はたくさんいる。部活で全国大会に行く人も、野球やバスケ、文化部を含めたら結構いる。だから、どっちもすごいとは思わない。でも、どっちもやっている人はあまりいないはずだ。だから、それをやったらいい』と」（永崎さん）

さらに父は、「お前は『二兎を追う者は一兎をも得ず』という次元で生きていたのか。どっちも追え。そっちの方がかっこいいじゃないか。でも、その気がないならやらなくてもいいぞ」と言った。この言葉に「ぐうの音も出なかった」と振り返る永崎さんは、翌日、生徒会長に立候補。テニス部では「絶対に練習をおろそかにせず負けない」と仲間に誓い、キャプテンとして団体戦無敗を貫き、個人戦では全国大会出場を果たしながら、生徒会長との「二刀流」を見事に実現したのである。

「原点という今回のテーマで言えば、やっぱり親父の影響は大きいですね。『できない』という言葉をすごく嫌がり、いつも背中を押し続けてくれました」（永崎さん）
美意識で選んだ道と、商社で磨いた信頼の作法

進学校に進み、成績も優秀だった永崎さんは、大学受験で再び人生の岐路に立つ。父から「家計の心配はするな」と背中を押してもらうかたちで、確実な進路として慶應義塾大学法学部の指定校推薦を早々に獲得した。進学クラスのリーダー的な存在だった永崎さんに、同級生の友人がこう言った。「受験から逃げているんじゃないの。それだとしたら永崎らしくない」。

「自分の中でも逃げている実感があってモヤモヤしていました。担任の先生からも『あなたが指定校推薦に行ったらこの学級の受験に向けた士気はどうなるんだ』と言われ、俺、ちょっとダサいなと気づいて、指定校推薦を返上しました」（永崎さん）

ところが、東大を目指したものの、模試の判定はすべてE判定だった。浪人を覚悟していた時、父がふと買ってきてくれた月刊のテニス雑誌が転機になる。「テニスがやりたかったんじゃないのか。大学でもう一回、日本一のチームでテニスをやったらいいじゃないか」。その言葉に背中を押された。
「目的意識がないまま、ブランドや競争だけで進路を決めるとモヤモヤする。本当に自分が目的意識を持ち、自分の美意識に沿って意思決定をすると、こんなに爽やかでいられるのか。そのことを初めて実感した経験でした」（永崎さん）

結果として早稲田大学教育学部に合格。卒業後は、OB訪問で出会った先輩たちの姿に&#160; &#160; &#160;憧れ、三井物産に入社した。知識も語学も段違いに優秀な同期に囲まれ、「自分は落ちこぼれだ」と感じていたという。最初の配属は希望とは異なる採用担当。同期が次々と海外ビジネスに関わる中、自分も早く世界を相手に挑戦したいと焦りを覚え、2005年、新卒採用で泥臭くタフな交渉が求められることから不人気だった部署を自ら志願する形で鉄鋼製品の貿易部門へ異動。当時は「商社不要論」が叫ばれており、貿易部門はその代表格と見なされていた。だが永崎さんは、その現場で商社の真価を見出していく。
「外から見れば付加価値がないと言われがちでしたが、売りと買いの間に介在してみると、工夫の余地はいくらでもあることに気づけたんです。当事者として考え抜き、腹を割って話すと、表には出てこない情報が見えてくる」（永崎さん）

この時期に出会った厳しい上司の教えは、現在の永崎さんのビジネス観の礎となっている。
「会食の時は絶対に下見に行け、自分が心からおすすめできない店は、絶対に使うなと言われました。中東出張の時は『現地の人たちの宗教や思想を勉強したか？ 飛行機では&#160; &#160; &#160;映画を見るんじゃなくて本を買って徹夜で読め』と指導されました。厳しい方でしたが、私にとっては最高の上司でした」（永崎さん）

その後、ブラジルに赴任。「駐在員同士でつるむのではなく、朝は一人ひとりとハグやキスをして挨拶し、徹底的に現地の言葉と文化を学びました」と振り返る。
「人は心が動かなければ、知識や理屈だけでは絶対に動かない。言葉や文化を学ぶことは、そこにいる人たちへのリスペクトの表れなんです」（永崎さん）

オーストラリア駐在では、資源メジャーのエリートたちと仕事をする中で、「安易に非を認めるな」という英語圏のビジネス慣習に触れながらも、「ありがとう」「ごめんなさい」を愚直に伝え続けた。その日本的な誠実さが、結果として長きにわたる強固な信頼関係につながっていく。
どん底で見つけた「大義」と、宇宙商社への挑戦

商社での日々は順調に見えたが、鉄鉱石部門へ移り、仕事の多くが社内調整になっていくにつれ、「自分で意思決定したい」という思いが強まる。そして2013年、明確な次の目標があったわけではない。それでも、1年半分の生活費だけを計算し、三井物産を飛び出した。
「退職を伝えた時、父親とは難しい対話がありました。『いつまで夢見る少年をやっているんだ』と言われたので『そういう男にしたのはお父さんだろう』と言ったら、『それは昔の話だ！』って（笑）独立の苦労を知っているからこそ、そして、総合商社で活躍する姿を心から喜んでいてくれたからこそ、ですね」（永崎さん）

無職となった永崎さんは、最初にインドの児童労働救済プロジェクトに飛び込む。しかし、結果としてはうまくいかず、撤退を余儀なくされた。生きるために会社を作ってお金を稼ぐための何でも屋のように働いたが、高額なコミュニティで痛い目を見るなど、どん底とも言える時間を味わった。
「自分が心から語れるものがないと、こんなに辛いのかと気づきました。仕事の先にどんな大義があるのか。それを語れないと、人は疲弊していくんです」（永崎さん）

その後、永崎さんは教育事業に目を向ける。中学生向けの起業家育成プロジェクトを請け負う中で出会った恩人からかけられた言葉が、再び永崎さんの人生を動かす。
「『これでは、あなたが語っている大義にはたどり着かないよ。日本から世界で活躍する経営者が出てくれば、次世代の子どもたちもみんな夢を持ってビジネスをやろうと思うだろう。インパクトを持てるようになりなさい』と言われました。さらに、『事業ドメインが決まったら応援する』と背中を押してくださったんです」（永崎さん）

やがて、投資家との対話の中で、宇宙ビジネスという選択肢に出会う。理系は苦手で、宇宙の専門知識もゼロに近かった。「どん底まで落ちたのなら、あとは特大のホームランを狙うだけだ」。そんな覚悟で、宇宙という未踏の領域に飛び込んだ。半年間、日米の業界関係者へのヒアリングを重ね、宇宙業界には、技術を事業へとつなぐ「ビジネスパーソン」が不足していることに気づく。

こうして2017年、宇宙領域のビジネスデベロップメントを担う会社として、「Space BD」を創業した。現在、宇宙産業では安全保障の観点から、各国が自国企業を優先する傾向が強まり、ローカルビジネス化が進んでいる。しかし永崎さんは、日本企業が持つ「ビジネスの誠実さ」こそ、世界で勝負する武器になると語る。
「期限を守る。言ったことを守る。修正するならその旨と背景をきちんと伝える。そうした当たり前の誠実さが、いまの世界では希少価値になっています。安定して誠実に仕事をする日本のサービスは、世界中のお客さんにとって、信頼できる選択肢になり得るんです」（永崎さん）

最後に、新たな挑戦を志す読者に向けて、永崎さんはこう力強く語った。
「言葉や思考は違いますが、感情に目を向けると、人間は一緒だと思える部分は多いと思います。英語が流暢でなかったとしても、相手にとって価値ある示唆を提供する力や、一緒にいて楽しいと思ってもらえる人間力は、言葉を超えて伝わる世界共通の価値です。もちろん、自身の意見を明確に伝える力は前提ですが、静かに、しかし誠実に相手を慮る姿勢は、むしろ日本が世界に貢献できる独自の価値観であり多様性ではないでしょうか。 米国人と英語で話すからといって、無理にアメリカナイズされた人格を作る必要はありません。論破するよりも、黙ってニコッとしていられること。その豊かさにも価値がある。色んな方から教わり、気づかせてもらった、人生の指針のようなものです」（永崎さん）


取材を終えて
実は永崎さんとは、15年ほど前に「日経ビジネス電子版」の取材を通じてお会いしたのが最初のご縁でした。時を経て、お互いの立場が変わり、宇宙商社を率いる永崎さんと再会できたことは、まさに運命的な巡り合わせでした。

取材を通じて感じたのは、永崎さんの揺るぎない自信の根底に、「父の教え」という、実に人間味あふれるバックボーンがあることです。エリート街道に見える歩みの中で味わった挫折も、独立後の苦労も、永崎さんはすべてを「強さ」に変えてきました。読者の皆さんの原点にも、身近な誰かの何気ない言葉があるかもしれません。実はそんな言葉の中に、未来を拓くヒントが隠されているのだと思います。
非常に内容の濃いインタビューとなり、実は予定していた質問項目をすべて聞くことができませんでした。永崎さん、延長戦はぜひ、食事でもしながら熱く語り合いましょう。&#160;


</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/34">キャリア</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-13T00:20:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177860029686742500" class="cms-content-parts-sin177860029686749600">
<p><a href="http://japanstep.jp/learn/category/216/" rel="otherurl"><img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005643.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>社長という立場は、特別な才能を持つ限られた人だけのものではない。いま第一線で活躍する社長たちにも、迷いや不安、失敗を乗り越えながら、一歩を踏み出した原点がある。JapanStepで新たにスタートする連載「社長の原点」では、経営者の等身大の歩みの中に、誰もが抱く葛藤と、それを乗り越える「一歩」の正体を紐解いていく。初回に登場するのは、日本初の「宇宙商社&#174;︎」を掲げ、宇宙の商業利用を切り拓いてきたSpace BD株式会社 代表取締役社長 永崎 将利さんだ。一見、エリート街道を歩んできたように見える永崎さん。しかしその歩みの裏側には、いくつもの挫折と、常に背中を押し続けた父の厳しくも温かい教えがあった。宇宙ビジネスの最前線に立つまで、永崎さんはいかに迷い、もがき、前へ進んできたのか。その軌跡と原点を追う。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177860030630268900 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177860030630272800">
<p style="text-align: center;">お話を聞いたのは</p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005719.webp" width="700" height="466" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>Space BD株式会社 代表取締役社長 <br />
永崎 将利さん</strong></p>
<p>1980年、福岡県北九州市生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、三井物産に入社し、人事、鉄鋼貿易、鉄鉱石資源開発などを担当。2013年に独立し、教育事業の立ち上げを経て、2017年に宇宙ビジネス領域でSpace BDを創業。衛星打上げサービスやISS利用サービスなどを通じて、宇宙の商業利用を切り拓きながら、「宇宙産業を、日本を代表する一大産業にする」という志のもと、国内外の企業・研究機関をつなぎ、宇宙産業の事業開発に取り組んでいる。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177860034040599900" class="cms-content-parts-sin177860034040604400">
<h2>「二兎とも追え」父の言葉が授けた中学時代の二刀流</h2>
<p></p>
<p>1980年、福岡県北九州市に生まれた永崎 将利さんの原点をたどると、自営業を営む両親、とりわけ父の強烈な存在に行き着く。自分たちのことは後回しにし、育ててくれたその背景には、父の壮絶な過去があった。</p>
<p>「祖父が商店街の会長のような役職を務めていたのですが、知人の連帯保証人を次々と引き受けたことから、多額の負債を背負うことになってしまったんです。親父は10歳までは家にお手伝いさんがいて『坊ちゃん』と呼ばれていたのに、11歳から卵配達や牛乳配達、新聞配達をして全く自分の好きなことができなくなりました。地元の名士の家だったがゆえに、その土地に居づらくなり、長崎や佐賀などを転々とし、最後は同じ苦しさなら生まれた土地に帰ろう、とリアカーを引っ張って帰ってきたそうです」（永崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005700.webp" width="1280" height="853" alt="" /></p>
<p>苦労を重ね、学びたくても学べない環境を経験した父は、息子たちには「選択肢の広がる道を歩んでほしい」と強く願い、教育に情熱を注いだ。常に強調していたのが「チャレンジしろ」という言葉だった。</p>
<p>「とにかく立派な人になってほしい、活躍してほしい。そこには、親父自身の人生を投影していた部分もあったのだと思います。できない、難しいと言うとめちゃくちゃ怒られました。小学校低学年の時、テーマパークでショーを待つ大勢の観客を前に「一人で歌ってこい」とステージに送り出されたことがあります。私に度胸をつけさせたかったのですね。親父が怖いものだから、恥ずかしくて泣きながら『仮面ライダーV3』を歌いました」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>そんな厳しくも愛情のある教育は、中学時代に大きな転機をもたらす。地元の中学校に進学した永崎さんは軟式テニス部に入部。持ち前の運動神経と圧倒的な練習量で力を伸ばし、チームは地区大会優勝、全国大会を狙える存在へと成長していった。2年生の秋、キャプテンに就任する際に同級生からは「先生から生徒会長を頼まれても、絶対に断ってくれ」と頼まれていた。しかし、担任の先生から熱心に勧められる。校長からは「自分の教職生活の最後にやりたかったことを、全部一緒にやるんだ」との大きな期待もあったという。友人との約束を守ろうと固辞した永崎さんだったが、校長から直接電話を受けた父に呼び出された。そこで言われた言葉が、永崎さんの人生の大きな指針となる。</p>
<p>「親父は、こんなふうに語りかけてきたんです。『生徒会長がすごいとは思わない。全国に中学校はいっぱいあるから、生徒会長はたくさんいる。部活で全国大会に行く人も、野球やバスケ、文化部を含めたら結構いる。だから、どっちもすごいとは思わない。でも、どっちもやっている人はあまりいないはずだ。だから、それをやったらいい』と」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>さらに父は、「お前は『二兎を追う者は一兎をも得ず』という次元で生きていたのか。どっちも追え。そっちの方がかっこいいじゃないか。でも、その気がないならやらなくてもいいぞ」と言った。この言葉に「ぐうの音も出なかった」と振り返る永崎さんは、翌日、生徒会長に立候補。テニス部では「絶対に練習をおろそかにせず負けない」と仲間に誓い、キャプテンとして団体戦無敗を貫き、個人戦では全国大会出場を果たしながら、生徒会長との「二刀流」を見事に実現したのである。</p>
<p></p>
<p>「原点という今回のテーマで言えば、やっぱり親父の影響は大きいですね。『できない』という言葉をすごく嫌がり、いつも背中を押し続けてくれました」（永崎さん）</p>
<h2>美意識で選んだ道と、商社で磨いた信頼の作法</h2>
<p></p>
<p>進学校に進み、成績も優秀だった永崎さんは、大学受験で再び人生の岐路に立つ。父から「家計の心配はするな」と背中を押してもらうかたちで、確実な進路として慶應義塾大学法学部の指定校推薦を早々に獲得した。進学クラスのリーダー的な存在だった永崎さんに、同級生の友人がこう言った。「受験から逃げているんじゃないの。それだとしたら永崎らしくない」。</p>
<p></p>
<p>「自分の中でも逃げている実感があってモヤモヤしていました。担任の先生からも『あなたが指定校推薦に行ったらこの学級の受験に向けた士気はどうなるんだ』と言われ、俺、ちょっとダサいなと気づいて、指定校推薦を返上しました」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>ところが、東大を目指したものの、模試の判定はすべてE判定だった。浪人を覚悟していた時、父がふと買ってきてくれた月刊のテニス雑誌が転機になる。「テニスがやりたかったんじゃないのか。大学でもう一回、日本一のチームでテニスをやったらいいじゃないか」。その言葉に背中を押された。</p>
<p>「目的意識がないまま、ブランドや競争だけで進路を決めるとモヤモヤする。本当に自分が目的意識を持ち、自分の美意識に沿って意思決定をすると、こんなに爽やかでいられるのか。そのことを初めて実感した経験でした」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>結果として早稲田大学教育学部に合格。卒業後は、OB訪問で出会った先輩たちの姿に&#160; &#160; &#160;憧れ、三井物産に入社した。知識も語学も段違いに優秀な同期に囲まれ、「自分は落ちこぼれだ」と感じていたという。最初の配属は希望とは異なる採用担当。同期が次々と海外ビジネスに関わる中、自分も早く世界を相手に挑戦したいと焦りを覚え、2005年、新卒採用で泥臭くタフな交渉が求められることから不人気だった部署を自ら志願する形で鉄鋼製品の貿易部門へ異動。当時は「商社不要論」が叫ばれており、貿易部門はその代表格と見なされていた。だが永崎さんは、その現場で商社の真価を見出していく。</p>
<p>「外から見れば付加価値がないと言われがちでしたが、売りと買いの間に介在してみると、工夫の余地はいくらでもあることに気づけたんです。当事者として考え抜き、腹を割って話すと、表には出てこない情報が見えてくる」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>この時期に出会った厳しい上司の教えは、現在の永崎さんのビジネス観の礎となっている。</p>
<p>「会食の時は絶対に下見に行け、自分が心からおすすめできない店は、絶対に使うなと言われました。中東出張の時は『現地の人たちの宗教や思想を勉強したか？ 飛行機では&#160; &#160; &#160;映画を見るんじゃなくて本を買って徹夜で読め』と指導されました。厳しい方でしたが、私にとっては最高の上司でした」（永崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005710.webp" width="1280" height="853" alt="" /></p>
<p>その後、ブラジルに赴任。「駐在員同士でつるむのではなく、朝は一人ひとりとハグやキスをして挨拶し、徹底的に現地の言葉と文化を学びました」と振り返る。</p>
<p>「人は心が動かなければ、知識や理屈だけでは絶対に動かない。言葉や文化を学ぶことは、そこにいる人たちへのリスペクトの表れなんです」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>オーストラリア駐在では、資源メジャーのエリートたちと仕事をする中で、「安易に非を認めるな」という英語圏のビジネス慣習に触れながらも、「ありがとう」「ごめんなさい」を愚直に伝え続けた。その日本的な誠実さが、結果として長きにわたる強固な信頼関係につながっていく。</p>
<h2>どん底で見つけた「大義」と、宇宙商社への挑戦</h2>
<p></p>
<p>商社での日々は順調に見えたが、鉄鉱石部門へ移り、仕事の多くが社内調整になっていくにつれ、「自分で意思決定したい」という思いが強まる。そして2013年、明確な次の目標があったわけではない。それでも、1年半分の生活費だけを計算し、三井物産を飛び出した。</p>
<p>「退職を伝えた時、父親とは難しい対話がありました。『いつまで夢見る少年をやっているんだ』と言われたので『そういう男にしたのはお父さんだろう』と言ったら、『それは昔の話だ！』って（笑）独立の苦労を知っているからこそ、そして、総合商社で活躍する姿を心から喜んでいてくれたからこそ、ですね」（永崎さん）</p>
<p><img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005715.webp" width="1280" height="853" alt="" /></p>
<p>無職となった永崎さんは、最初にインドの児童労働救済プロジェクトに飛び込む。しかし、結果としてはうまくいかず、撤退を余儀なくされた。生きるために会社を作ってお金を稼ぐための何でも屋のように働いたが、高額なコミュニティで痛い目を見るなど、どん底とも言える時間を味わった。</p>
<p>「自分が心から語れるものがないと、こんなに辛いのかと気づきました。仕事の先にどんな大義があるのか。それを語れないと、人は疲弊していくんです」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>その後、永崎さんは教育事業に目を向ける。中学生向けの起業家育成プロジェクトを請け負う中で出会った恩人からかけられた言葉が、再び永崎さんの人生を動かす。</p>
<p>「『これでは、あなたが語っている大義にはたどり着かないよ。日本から世界で活躍する経営者が出てくれば、次世代の子どもたちもみんな夢を持ってビジネスをやろうと思うだろう。インパクトを持てるようになりなさい』と言われました。さらに、『事業ドメインが決まったら応援する』と背中を押してくださったんです」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>やがて、投資家との対話の中で、宇宙ビジネスという選択肢に出会う。理系は苦手で、宇宙の専門知識もゼロに近かった。「どん底まで落ちたのなら、あとは特大のホームランを狙うだけだ」。そんな覚悟で、宇宙という未踏の領域に飛び込んだ。半年間、日米の業界関係者へのヒアリングを重ね、宇宙業界には、技術を事業へとつなぐ「ビジネスパーソン」が不足していることに気づく。</p>
<p></p>
<p>こうして2017年、宇宙領域のビジネスデベロップメントを担う会社として、「Space BD」を創業した。現在、宇宙産業では安全保障の観点から、各国が自国企業を優先する傾向が強まり、ローカルビジネス化が進んでいる。しかし永崎さんは、日本企業が持つ「ビジネスの誠実さ」こそ、世界で勝負する武器になると語る。</p>
<p>「期限を守る。言ったことを守る。修正するならその旨と背景をきちんと伝える。そうした当たり前の誠実さが、いまの世界では希少価値になっています。安定して誠実に仕事をする日本のサービスは、世界中のお客さんにとって、信頼できる選択肢になり得るんです」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p>最後に、新たな挑戦を志す読者に向けて、永崎さんはこう力強く語った。</p>
<p>「言葉や思考は違いますが、感情に目を向けると、人間は一緒だと思える部分は多いと思います。英語が流暢でなかったとしても、相手にとって価値ある示唆を提供する力や、一緒にいて楽しいと思ってもらえる人間力は、言葉を超えて伝わる世界共通の価値です。もちろん、自身の意見を明確に伝える力は前提ですが、静かに、しかし誠実に相手を慮る姿勢は、むしろ日本が世界に貢献できる独自の価値観であり多様性ではないでしょうか。 米国人と英語で話すからといって、無理にアメリカナイズされた人格を作る必要はありません。論破するよりも、黙ってニコッとしていられること。その豊かさにも価値がある。色んな方から教わり、気づかせてもらった、人生の指針のようなものです」（永崎さん）</p>
<p></p>
<p></p>
<h2>取材を終えて</h2>
<p>実は永崎さんとは、15年ほど前に「日経ビジネス電子版」の取材を通じてお会いしたのが最初のご縁でした。時を経て、お互いの立場が変わり、宇宙商社を率いる永崎さんと再会できたことは、まさに運命的な巡り合わせでした。</p>
<p></p>
<p>取材を通じて感じたのは、永崎さんの揺るぎない自信の根底に、「父の教え」という、実に人間味あふれるバックボーンがあることです。エリート街道に見える歩みの中で味わった挫折も、独立後の苦労も、永崎さんはすべてを「強さ」に変えてきました。読者の皆さんの原点にも、身近な誰かの何気ない言葉があるかもしれません。実はそんな言葉の中に、未来を拓くヒントが隠されているのだと思います。</p>
<p>非常に内容の濃いインタビューとなり、実は予定していた質問項目をすべて聞くことができませんでした。永崎さん、延長戦はぜひ、食事でもしながら熱く語り合いましょう。&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/Shacho_genten/SpaceBD/images20260513005704.webp" width="1280" height="853" alt="" /></p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1948/">
<title>広がる、新たな電子決済～ステーブルコイン時代の航海術（前編）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1948/</link>
<description>
2026年現在、急速に普及が進む電子決済手段「ステーブルコイン」。法整備も後押しし、私たちのビジネスに変革をもたらすと期待されています。しかし、その技術に精通していない人にとって、そのメリットは一見理解しにくいもの。そこで今回は業界の有識者にお話を伺い「ステーブルコインをどのように使えるか」を基礎から解説いただきました。
監修・ご寄稿をいただいたのは、JMP（JapanStep Media Project）のパートナー企業でもあり、ブロックチェーンやステーブルコインを活用した事業づくりを支援する株式会社Pacific Metaで、執行役員/ブロックチェーン研究所長を務める松本頌平さん。
初心者にもわかりやすく、ステーブルコインの基礎から業界動向までつかめるよう解説いただきます。松本さん、よろしくお願いします！（リード文＝JapanStep編集部、本文＝Pacific Meta 松本さん）







株式会社Pacific Meta
執行役員／ブロックチェーン研究所長
松本 頌平さん
大学在学中より暗号資産・ブロックチェーン領域に携わり、株式会社ドットメディアにて暗号資産投資メディア『かそ部』のディレクター業務を担当。その後、Skyland Venturesにてキャピタリストとして海外ブロックチェーンプロジェクトへの投資を実施し、海外Top Tier VCとの共同投資も経験。2023年にはブロックチェーン技術のR&#38;Dを手掛ける株式会社Chip Mateを創業。AmazonやOpenAI出身のエンジニア、米国の研究者とともにグローバルプロジェクトの技術開発をリード。2024年より Pacific Meta に参画し、執行役員兼ブロックチェーン研究所 所長として新規事業開発・トークンファイナンス支援・技術研究を推進。





着々と整備が進む、新決済「ステーブルコイン」とは

ステーブルコインとは、円やドルといった「普段使っているお金」＝法定通貨と価格が同じになるように設計されたデジタル通貨です。たとえば「1コイン＝1円」のように、価格が大きく変わらないように作られています。イメージとしては、電子マネーのように、円やドルをデジタル上のデータに置き換えて、決済に利用できるようにしたものといえます。

中でもJPYCは、日本円と1:1の比率で価値が連動する、日本発のステーブルコインです。法的には「電子決済手段」として扱われ、発行している会社は、発行したコインの枚数と同じだけの日本円に相当する資産（預金や国債など）を保有しているため、1JPYC＝1円として交換できる仕組みになっています。


ステーブルコインは「ブロックチェーン」という技術を使って動いています。難しく感じるかもしれませんが、ポイントは「インターネット上で直接お金をやり取りできる」ことです。銀行を介さずに送金できるため、手数料が安く、スピーディーにやり取りできる点が注目されています。

日本国内では、2023年に施行された改正資金決済法によって「電子決済手段」として明確に定義されました。これにより、法的に暗号資産とは異なるものとして位置づけられています。つまり、安全性やルールが整備され、安心して使える環境が整いつつあります。

2025年8月18日付でJPYC株式会社が、この法律に基づく「資金移動業者」として登録を完了し、日本円に連動するステーブルコインの発行を開始しました。現在、日本で利用できる円建て※ステーブルコインはJPYCが代表的な存在ですが、これはあくまで一つのサービス名です。

※金融商品を日本円で決済することを「円建て」、米ドルで決済することを「ドル建て」という
[[CMSmodule.parts::ad#param=225]]（引用：JPYC公式）日本円 &#8596; ステーブルコインの交換を行う JPYC公式サービス「EXJPYC」



今後、別の企業による発行が可能になれば、別の名称の円建てステーブルコインが誕生するでしょう。そして、「別の企業」による動きはすでに始まっています。

2025年11月には三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の3メガバンクが、三菱UFJ信託銀行を受託者とする「信託型」の円建てステーブルコインを共同で発行する取り組みを正式発表しています。

さらに、別の企業グループによる日本円ステーブルコインの開発も進んでおり、用途に応じて複数の種類が使い分けられる時代になりつつあります。たとえば、個人向けの少額送金、企業同士の大口決済、海外との取引など、それぞれのニーズに合わせた役割分担が進んでいくと考えられます。
こうした動きから、日本のステーブルコイン市場は急速に広がりつつあります。JPYCのようなサービスが登場したことで実用化が進み、企業や個人が実際に使う場面も増えていくでしょう。

また、海外でも同様の動きが活発化しており、特にアメリカでは制度整備と企業の導入が急速に進んでいます。こうした背景から、2025年は「ステーブルコイン元年」とも呼ばれています。
ビットコインといった暗号資産との違いは？

ブロックチェーン技術を利用した通貨や資産と言うと、ビットコインなどの仮想通貨や暗号資産を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ステーブルコインは性質が大きく異なります。

ビットコインやイーサリアムに代表される暗号資産は「市場における需給に従って価格が変動」します。
株式と同じように、発行会社の業績や将来性などに基づいて値段が上下するため、投資家の期待や社会情勢などの変化を受け、価格が不安定になりがちです。

一方、ステーブルコインは、特定の法定通貨に対して価値を安定させるよう設計がなされています。特に多くのステーブルコインは、発行した分と同じだけの現金や国債などを裏付けとして保有することで、「いつでも同じ価値で交換できる」仕組みを作っています。（法定通貨担保型）

例えば、米ドルと1:1で連動するステーブルコイン「USDC」の場合は、発行会社がいつでも1USDCを1USDと交換してくれることになっているために、価格が安定するのです。結果として、決済手段としての実用性が高まります。

価格変動のあるビットコインに比べ、ステーブルコインの安定さがうかがえます
日本円ステーブルと米国ドルステーブル

ここで、グローバルと日本国内での動きの違いも押さえておきたいと思います。
グローバル市場では米ドル建てステーブルコインが主流で、市場シェアの大部分を占めており、そのシェアは2024年度末で99%に達しました。利用者が多いため利便性が高く、国際的なデジタル決済や送金、分散型金融（DeFi）などの分野で広く活用されています。

一方、日本国内では前述の通り法律の整備が進んだことで、円に連動したステーブルコインの開発が本格化しています。発行できる事業者も限定されており、銀行や信託会社などが中心となって、安全性を重視した仕組みが採用されています。

これにより、電子決済手段等取引業の登録を受けた業者のみが発行・流通できるようになりました。日本のステーブルコインの発行主体は、海外同様に、主に信託スキームや資金移動業者が担っています。現時点では中央銀行による直接発行は行われていませんが、今後の動向には注目です。

今後は、個人向けの少額決済、企業間の大口決済、そして海外との取引といった用途ごとに、複数のステーブルコインが使い分けられていくでしょう。

従来、仮想通貨は価格変動の大きさから投資対象として見られることが多くありましたが、ステーブルコインは「実際に使うお金」としての役割が強いのが特徴です。この点を理解すると、企業や社会でどのように活用されていくのかがイメージしやすくなります。
しかし、企業はわざわざステーブルコインを使わなくても、従来通りの決済方法で良いのではないでしょうか。そこで後編では「ステーブルコインを利用するメリット」を解説します。（後編につづく）

関連リンク




Pacific Meta　公式サイト&#160;



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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-12T02:10:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177742868269314000" class="cms-content-parts-sin177742868269322100">
<p>2026年現在、急速に普及が進む電子決済手段「ステーブルコイン」。法整備も後押しし、私たちのビジネスに変革をもたらすと期待されています。しかし、その技術に精通していない人にとって、そのメリットは一見理解しにくいもの。そこで今回は業界の有識者にお話を伺い「ステーブルコインをどのように使えるか」を基礎から解説いただきました。</p>
<p>監修・ご寄稿をいただいたのは、JMP（JapanStep Media Project）のパートナー企業でもあり、ブロックチェーンやステーブルコインを活用した事業づくりを支援する株式会社Pacific Metaで、執行役員/ブロックチェーン研究所長を務める松本頌平さん。<br />
初心者にもわかりやすく、ステーブルコインの基礎から業界動向までつかめるよう解説いただきます。松本さん、よろしくお願いします！（リード文＝JapanStep編集部、本文＝Pacific Meta 松本さん）</p>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177742869958407800 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177742869958410900">
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/PacificMeta/111379-150-3d2455c6793a32cef2037c6ca4c4f7f6-3900x3900.webp" width="400" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>株式会社Pacific Meta<br />
執行役員／ブロックチェーン研究所長<br />
松本 頌平さん</strong></p>
<p style="text-align: left;">大学在学中より暗号資産・ブロックチェーン領域に携わり、株式会社ドットメディアにて暗号資産投資メディア『かそ部』のディレクター業務を担当。その後、Skyland Venturesにてキャピタリストとして海外ブロックチェーンプロジェクトへの投資を実施し、海外Top Tier VCとの共同投資も経験。2023年にはブロックチェーン技術のR&#38;Dを手掛ける株式会社Chip Mateを創業。AmazonやOpenAI出身のエンジニア、米国の研究者とともにグローバルプロジェクトの技術開発をリード。2024年より Pacific Meta に参画し、執行役員兼ブロックチェーン研究所 所長として新規事業開発・トークンファイナンス支援・技術研究を推進。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177742885194344800" class="cms-content-parts-sin177742885194355700">
<h2>着々と整備が進む、新決済「ステーブルコイン」とは</h2>
<p></p>
<p>ステーブルコインとは、円やドルといった「普段使っているお金」＝法定通貨と価格が同じになるように設計されたデジタル通貨です。たとえば「1コイン＝1円」のように、価格が大きく変わらないように作られています。イメージとしては、電子マネーのように、円やドルをデジタル上のデータに置き換えて、決済に利用できるようにしたものといえます。</p>
<p></p>
<p>中でもJPYCは、日本円と1:1の比率で価値が連動する、日本発のステーブルコインです。法的には「電子決済手段」として扱われ、発行している会社は、発行したコインの枚数と同じだけの日本円に相当する資産（預金や国債など）を保有しているため、1JPYC＝1円として交換できる仕組みになっています。</p>
<p><img src="/images/learn/PacificMeta/2398071.jpg" width="1280" height="960" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ステーブルコインは「ブロックチェーン」という技術を使って動いています。難しく感じるかもしれませんが、ポイントは「インターネット上で直接お金をやり取りできる」ことです。銀行を介さずに送金できるため、手数料が安く、スピーディーにやり取りできる点が注目されています。</p>
<p></p>
<p>日本国内では、2023年に施行された改正資金決済法によって「電子決済手段」として明確に定義されました。これにより、法的に暗号資産とは異なるものとして位置づけられています。つまり、安全性やルールが整備され、安心して使える環境が整いつつあります。</p>
<p></p>
<p>2025年8月18日付でJPYC株式会社が、この法律に基づく「資金移動業者」として登録を完了し、日本円に連動するステーブルコインの発行を開始しました。現在、日本で利用できる円建て※ステーブルコインはJPYCが代表的な存在ですが、これはあくまで一つのサービス名です。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">※金融商品を日本円で決済することを「円建て」、米ドルで決済することを「ドル建て」という</span></p>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">[[CMSmodule.parts::ad#param=225]]</span><span style="font-size: small;">（引用：JPYC公式）日本円 &#8596; ステーブルコインの交換を行う JPYC公式サービス「EXJPYC」</span></p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
<p>今後、別の企業による発行が可能になれば、別の名称の円建てステーブルコインが誕生するでしょう。そして、「別の企業」による動きはすでに始まっています。</p>
<p></p>
<p>2025年11月には三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の3メガバンクが、三菱UFJ信託銀行を受託者とする「信託型」の円建てステーブルコインを共同で発行する取り組みを正式発表しています。</p>
<p></p>
<p>さらに、別の企業グループによる日本円ステーブルコインの開発も進んでおり、用途に応じて複数の種類が使い分けられる時代になりつつあります。たとえば、個人向けの少額送金、企業同士の大口決済、海外との取引など、それぞれのニーズに合わせた役割分担が進んでいくと考えられます。</p>
<p>こうした動きから、日本のステーブルコイン市場は急速に広がりつつあります。JPYCのようなサービスが登場したことで実用化が進み、企業や個人が実際に使う場面も増えていくでしょう。</p>
<p></p>
<p>また、海外でも同様の動きが活発化しており、特にアメリカでは制度整備と企業の導入が急速に進んでいます。こうした背景から、2025年は「ステーブルコイン元年」とも呼ばれています。</p>
<h2>ビットコインといった暗号資産との違いは？</h2>
<p></p>
<p>ブロックチェーン技術を利用した通貨や資産と言うと、ビットコインなどの仮想通貨や暗号資産を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ステーブルコインは性質が大きく異なります。</p>
<p></p>
<p>ビットコインやイーサリアムに代表される暗号資産は「市場における需給に従って価格が変動」します。</p>
<p>株式と同じように、発行会社の業績や将来性などに基づいて値段が上下するため、投資家の期待や社会情勢などの変化を受け、価格が不安定になりがちです。</p>
<p></p>
<p>一方、ステーブルコインは、特定の法定通貨に対して価値を安定させるよう設計がなされています。特に多くのステーブルコインは、発行した分と同じだけの現金や国債などを裏付けとして保有することで、「いつでも同じ価値で交換できる」仕組みを作っています。（法定通貨担保型）</p>
<p></p>
<p>例えば、米ドルと1:1で連動するステーブルコイン「USDC」の場合は、発行会社がいつでも1USDCを1USDと交換してくれることになっているために、価格が安定するのです。結果として、決済手段としての実用性が高まります。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/PacificMeta/bitcoin_usdc.png" width="571" height="513" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">価格変動のあるビットコインに比べ、ステーブルコインの安定さがうかがえます</span></p>
<h2>日本円ステーブルと米国ドルステーブル</h2>
<p></p>
<p>ここで、グローバルと日本国内での動きの違いも押さえておきたいと思います。</p>
<p>グローバル市場では米ドル建てステーブルコインが主流で、市場シェアの大部分を占めており、そのシェアは2024年度末で99%に達しました。利用者が多いため利便性が高く、国際的なデジタル決済や送金、分散型金融（DeFi）などの分野で広く活用されています。</p>
<p></p>
<p>一方、日本国内では前述の通り法律の整備が進んだことで、円に連動したステーブルコインの開発が本格化しています。発行できる事業者も限定されており、銀行や信託会社などが中心となって、安全性を重視した仕組みが採用されています。</p>
<p></p>
<p>これにより、電子決済手段等取引業の登録を受けた業者のみが発行・流通できるようになりました。日本のステーブルコインの発行主体は、海外同様に、主に信託スキームや資金移動業者が担っています。現時点では中央銀行による直接発行は行われていませんが、今後の動向には注目です。</p>
<p></p>
<p>今後は、個人向けの少額決済、企業間の大口決済、そして海外との取引といった用途ごとに、複数のステーブルコインが使い分けられていくでしょう。</p>
<p></p>
<p>従来、仮想通貨は価格変動の大きさから投資対象として見られることが多くありましたが、ステーブルコインは「実際に使うお金」としての役割が強いのが特徴です。この点を理解すると、企業や社会でどのように活用されていくのかがイメージしやすくなります。</p>
<p>しかし、企業はわざわざステーブルコインを使わなくても、従来通りの決済方法で良いのではないでしょうか。そこで後編では「ステーブルコインを利用するメリット」を解説します。（後編につづく）</p>
</div>
<h3 class="cms-content-parts-sin177742941545754200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177742941545765300">関連リンク</h3>
<div class="cms-content-parts-sin177742940397801200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177742940397811100">
<p><a href="https://pacific-meta.co.jp/">Pacific Meta　公式サイト&#160;</a></p>
</div>
</div>
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</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1966/">
<title>カタログで選ぶロボット。工場DXの新常識</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1966/</link>
<description>「ロボットの導入は大企業のもの」。そんな諦めが日本の製造現場から消え去ろうとしている。資金力や専門のIT人材が乏しい中小企業にとって、膨大な初期投資や複雑な申請手続きは、自動化を阻む分厚い壁だった。 その状況を一変させるのが、国主導の新たな支援制度である。あらかじめ審査された製品をカタログから選び、最大半額の補助を受け、 最新の自律走行ロボットをスモールスタートで導入できるようになったのだ。 単調な搬送作業を機械に任せ、人間はより創造的な業務に専念する。最先端のテクノロジーが各地の工場に行き渡ることで、日本のものづくりはどのように前進していくのだろうか。（文＝JapanStep編集部） 
最大半額で導入可能に。国産AMRの実力

2026年3月23日、精密モータやロボティクス製品を開発・製造するシナノケンシ株式会社は、自社の製造現場向け自動搬送ロボット「AspinaAMR」が、独立行政法人中小企業基盤整備機構による「中小企業省力化投資補助金」のカタログに登録されたと発表した。
（引用元：PR TIMES）

この補助金は、人手不足解消に効果がある製品の導入経費を国が最大50％支援する制度だ。特に「カタログ注文型」と呼ばれる仕組みを採用しており、企業はあらかじめ審査・登録された製品カタログの中から自社の課題に合ったものを選ぶだけでよい。これにより、これまでの補助金制度でネックとなっていた煩雑な申請手続きが大幅に簡素化され、スピーディーな導入が可能となっている。
（引用元：PR TIMES）

今回登録された「AspinaAMR100」およびリフト機能を搭載した「AspinaAMR85L」は、中小企業の現場に徹底的に寄り添った設計が特徴の国産ロボットである。幅60センチメートルというコンパクトな機体で小回りが利き、自動で経路を探索して人や障害物を回避しながら安全に走行する。そのため、導入にあたって大掛かりな現場のレイアウト変更を行う必要が一切ない。QRコードを使った直感的な行き先指示など、運用ハードルの低さも相まって、専門的な知識を持つ人材がいない工場でもスモールスタートで自動化を実現できる体制が整えられている。



ロボットが支える賃上げ。日本の底力を引き出す

今回の補助金対象への登録は、最新テクノロジーの恩恵が大企業だけでなく、地方の中小企業へと本格的に民主化され始めたことを示唆している。

これまで、数千万円単位の設備投資が可能な大企業と、日々の資金繰りに追われる中小企業の間には、生産性の面で埋めがたい格差が存在していた。しかし、国が費用の半分を負担し、導入プロセスをカタログ化して簡素化することで、その勢力図は大きく変わりつつある。資金力やITスキルに乏しい小さな工場であっても、販売事業者との協働を通じて、高度な自律走行ロボットをスピーディーに「現場の相棒」として迎え入れることが可能になったのだ。

さらに重要なのは、この省力化投資が単なる「コスト削減」や「人減らし」を目的としていない点である。ロボットが単調なライン間の部品搬送や完成品の移動を正確に担うことで、現場の従業員はより複雑な組立作業や品質管理、あるいは新製品のアイデア出しといった、人間にしかできない高付加価値な業務に専念できるようになる。

生産性の向上によって生み出された利益は、従業員の賃上げや労働環境の改善へと直接的に還元され、それがさらなる優秀な人材の確保へと繋がる好循環を生み出していく。

日本の製造業が持つ圧倒的な品質と現場力は、全国に無数に存在する中小企業の技術の結晶に他ならない。カタログから選ばれた一台のロボットが現場の負担を和らげ、人間のポテンシャルを最大限に引き出す。テクノロジーと人間の共創によって地域の工場が再び活力を取り戻すことこそが、日本経済全体を力強く前進させるための原動力となるはずだ。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260508_catalogde/main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-11T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177820585079303100" class="cms-content-parts-sin177820585079310700"><p>「ロボットの導入は大企業のもの」。そんな諦めが日本の製造現場から消え去ろうとしている。資金力や専門のIT人材が乏しい中小企業にとって、膨大な初期投資や複雑な申請手続きは、自動化を阻む分厚い壁だった。<br /> その状況を一変させるのが、国主導の新たな支援制度である。あらかじめ審査された製品をカタログから選び、最大半額の補助を受け、 最新の自律走行ロボットをスモールスタートで導入できるようになったのだ。<br /> 単調な搬送作業を機械に任せ、人間はより創造的な業務に専念する。最先端のテクノロジーが各地の工場に行き渡ることで、日本のものづくりはどのように前進していくのだろうか。（文＝JapanStep編集部）</p> <div></div></div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177820596022750700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177820596022754500">最大半額で導入可能に。国産AMRの実力</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177820596443453500" class="cms-content-parts-sin177820596443462200">
<p>2026年3月23日、精密モータやロボティクス製品を開発・製造するシナノケンシ株式会社は、自社の製造現場向け自動搬送ロボット「AspinaAMR」が、独立行政法人中小企業基盤整備機構による「中小企業省力化投資補助金」のカタログに登録されたと発表した。</p>
<p><img src="/images/learn/260508_catalogde/1.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000177678.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この補助金は、人手不足解消に効果がある製品の導入経費を国が最大50％支援する制度だ。特に「カタログ注文型」と呼ばれる仕組みを採用しており、企業はあらかじめ審査・登録された製品カタログの中から自社の課題に合ったものを選ぶだけでよい。これにより、これまでの補助金制度でネックとなっていた煩雑な申請手続きが大幅に簡素化され、スピーディーな導入が可能となっている。</p>
<p><img src="/images/learn/260508_catalogde/2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000177678.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>今回登録された「AspinaAMR100」およびリフト機能を搭載した「AspinaAMR85L」は、中小企業の現場に徹底的に寄り添った設計が特徴の国産ロボットである。幅60センチメートルというコンパクトな機体で小回りが利き、自動で経路を探索して人や障害物を回避しながら安全に走行する。そのため、導入にあたって大掛かりな現場のレイアウト変更を行う必要が一切ない。QRコードを使った直感的な行き先指示など、運用ハードルの低さも相まって、専門的な知識を持つ人材がいない工場でもスモールスタートで自動化を実現できる体制が整えられている。</p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177820596263884400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177820596263891800">ロボットが支える賃上げ。日本の底力を引き出す</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177820595253615900" class="cms-content-parts-sin177820595253626700">
<p>今回の補助金対象への登録は、最新テクノロジーの恩恵が大企業だけでなく、地方の中小企業へと本格的に民主化され始めたことを示唆している。</p>
<p></p>
<p>これまで、数千万円単位の設備投資が可能な大企業と、日々の資金繰りに追われる中小企業の間には、生産性の面で埋めがたい格差が存在していた。しかし、国が費用の半分を負担し、導入プロセスをカタログ化して簡素化することで、その勢力図は大きく変わりつつある。資金力やITスキルに乏しい小さな工場であっても、販売事業者との協働を通じて、高度な自律走行ロボットをスピーディーに「現場の相棒」として迎え入れることが可能になったのだ。</p>
<p></p>
<p>さらに重要なのは、この省力化投資が単なる「コスト削減」や「人減らし」を目的としていない点である。ロボットが単調なライン間の部品搬送や完成品の移動を正確に担うことで、現場の従業員はより複雑な組立作業や品質管理、あるいは新製品のアイデア出しといった、人間にしかできない高付加価値な業務に専念できるようになる。</p>
<p></p>
<p>生産性の向上によって生み出された利益は、従業員の賃上げや労働環境の改善へと直接的に還元され、それがさらなる優秀な人材の確保へと繋がる好循環を生み出していく。</p>
<p></p>
<p>日本の製造業が持つ圧倒的な品質と現場力は、全国に無数に存在する中小企業の技術の結晶に他ならない。カタログから選ばれた一台のロボットが現場の負担を和らげ、人間のポテンシャルを最大限に引き出す。テクノロジーと人間の共創によって地域の工場が再び活力を取り戻すことこそが、日本経済全体を力強く前進させるための原動力となるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1961/">
<title>AIに選ばれる企業へ。検索時代の新指標</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1961/</link>
<description>
消費者が何かを買うとき、ブラウザでキーワードを入力する従来の方法から変化しつつある。代わりに台頭しているのが、「私におすすめのブランドは？」とAIに直接問いかける行動だ。米調査会社Gartner※によれば&#160; 、従来の検索エンジンのトラフィックは数年以内に25%減少するという。※出典：Gartner, 2024年2月
これは企業にとって、AIの推薦リストに自社が選ばれなければ、消費者の選択肢にすら入らない時代が到来したことを意味している。ブラックボックス化されたAIの思考を可視化し、ブランドの現在地を測る新たな指標。今回公開されたレポートは、予測不可能な検索シフトを乗り越え、日本企業が次の成長へと踏み出すための確かな羅針盤となる。（文＝JapanStep編集部）


AIの思考を数値化する指標

2026年3月13日、AIマーケティングソリューションなどを展開する株式会社Z Creative Partnersは、「AI検索ブランドベンチマークレポート 2026」を公開した。

このレポートは、ChatGPTやGeminiといった主要なAI検索プラットフォームにおいて、各業界のブランドがAIからどのように評価され、推薦されているかを分析したものだ。

同社が独自開発した評価フレームワーク「VSCA&#8482; Score （ビスカスコア）」を用いて、ブランドの「可視性」「感情評価」「競争力」「権威性」という4つの次元を0から100のスコアで定量化している。特に「AIに見えなければ何も始まらない」という原則から、可視性に高い重み付けが行われているのが特徴だ。
（引用元：PR TIMES）&#160;

従来行われてきたSEO（検索エンジン最適化）では、検索結果の順位という明確な目標があった。しかし、AI検索時代の新たな最適化手法である「GEO（生成エンジン最適化）」においては、同じ質問をしても回答が変わる再現性の低さや、推薦基準のブラックボックス化が大きな壁となっていた。

代表取締役の村山 穂奈実 氏は、「AI検索の時代には、ブランドがどう『語られているか』という複雑な問題を、誰もが分かる形で可視化する必要がある」と語る。「VSCA&#8482; Score」は、この不確実性を数値化し改善アクションを明確にする。同社の試算では、スコアの改善がAI経由の収益や市場シェアの拡大に直結する傾向が示されており、漠然としたAI対策を具体的な経営戦略へと昇華させている。
（引用元：PR TIMES）&#160;


現状把握から次の一手へ。日本を前進させる起点

今回のレポート公開が示唆しているのは、AIという未知のアルゴリズムに対する「受け身の姿勢」からの脱却だ。

多くの企業はこれまで「AIに自社がどう認識されているか」を知る術を持たず、手探りの状態でデジタルマーケティングに取り組んできた。しかし、自社の立ち位置が客観的なスコアとして可視化された今、企業は現状を嘆くフェーズを終え「次にどう動くべきか」という具体的なアクションプランを練る段階へと移行できる。

例えば、信頼性のスコアが低ければ公式情報の発信を強化する、感情評価に課題があれば顧客とのコミュニケーションを見直すといった具合だ。

レポートという形で世の中の現状が取りまとめられたことは、日本企業が自らの現在地を正しく認識し、次なるステップへ向けて発想を飛躍させるための「起点」となるだろう。これからの時代、新しい技術を恐れるのではなく、その仕組みを紐解き自社の成長エンジンとして組み込む姿勢こそが求められる。

AI検索が購買の入口となる時代において、自社の魅力をAIに正しく伝え、消費者に届ける技術は、今後のビジネスの生命線となる可能性が高い。不透明なデジタル社会の足元を定量的なデータで強固に固め直し、明確な戦略を描くこと。このレポートが提示する新たな指標は、日本企業がグローバルな競争環境の中で再び力強く前進するための起爆剤となるはずだ。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260507_erabareru/main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-08T04:40:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177812168495115200" class="cms-content-parts-sin177812168495122800">
<p>消費者が何かを買うとき、ブラウザでキーワードを入力する従来の方法から変化しつつある。代わりに台頭しているのが、「私におすすめのブランドは？」とAIに直接問いかける行動だ。米調査会社Gartner<span style="font-size: small;">※</span>によれば&#160; 、従来の検索エンジンのトラフィックは数年以内に25%減少するという。<span style="font-size: small;">※出典：Gartner, 2024年2月</span><br />
これは企業にとって、AIの推薦リストに自社が選ばれなければ、消費者の選択肢にすら入らない時代が到来したことを意味している。ブラックボックス化されたAIの思考を可視化し、ブランドの現在地を測る新たな指標。今回公開されたレポートは、予測不可能な検索シフトを乗り越え、日本企業が次の成長へと踏み出すための確かな羅針盤となる。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177812174014157900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177812174014164900">AIの思考を数値化する指標</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177812175041121500" class="cms-content-parts-sin177812175041129600">
<p>2026年3月13日、AIマーケティングソリューションなどを展開する株式会社Z Creative Partnersは、「AI検索ブランドベンチマークレポート 2026」を公開した。</p>
<p></p>
<p>このレポートは、ChatGPTやGeminiといった主要なAI検索プラットフォームにおいて、各業界のブランドがAIからどのように評価され、推薦されているかを分析したものだ。</p>
<p></p>
<p>同社が独自開発した評価フレームワーク「VSCA&#8482; Score （ビスカスコア）」を用いて、ブランドの「可視性」「感情評価」「競争力」「権威性」という4つの次元を0から100のスコアで定量化している。特に「AIに見えなければ何も始まらない」という原則から、可視性に高い重み付けが行われているのが特徴だ。</p>
<p><img src="/images/learn/260507_erabareru/1.webp" width="900" height="477" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000172653.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）&#160;</span></p>
<p></p>
<p>従来行われてきたSEO（検索エンジン最適化）では、検索結果の順位という明確な目標があった。しかし、AI検索時代の新たな最適化手法である「GEO（生成エンジン最適化）」においては、同じ質問をしても回答が変わる再現性の低さや、推薦基準のブラックボックス化が大きな壁となっていた。</p>
<p></p>
<p>代表取締役の村山 穂奈実 氏は、「AI検索の時代には、ブランドがどう『語られているか』という複雑な問題を、誰もが分かる形で可視化する必要がある」と語る。「VSCA&#8482; Score」は、この不確実性を数値化し改善アクションを明確にする。同社の試算では、スコアの改善がAI経由の収益や市場シェアの拡大に直結する傾向が示されており、漠然としたAI対策を具体的な経営戦略へと昇華させている。</p>
<p><img src="/images/learn/260507_erabareru/2.webp" width="900" height="198" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000172653.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）&#160;</span></p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177812174781552800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177812174781560800">現状把握から次の一手へ。日本を前進させる起点</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177812172557026300" class="cms-content-parts-sin177812172557035300">
<p>今回のレポート公開が示唆しているのは、AIという未知のアルゴリズムに対する「受け身の姿勢」からの脱却だ。</p>
<p></p>
<p>多くの企業はこれまで「AIに自社がどう認識されているか」を知る術を持たず、手探りの状態でデジタルマーケティングに取り組んできた。しかし、自社の立ち位置が客観的なスコアとして可視化された今、企業は現状を嘆くフェーズを終え「次にどう動くべきか」という具体的なアクションプランを練る段階へと移行できる。</p>
<p></p>
<p>例えば、信頼性のスコアが低ければ公式情報の発信を強化する、感情評価に課題があれば顧客とのコミュニケーションを見直すといった具合だ。</p>
<p></p>
<p>レポートという形で世の中の現状が取りまとめられたことは、日本企業が自らの現在地を正しく認識し、次なるステップへ向けて発想を飛躍させるための「起点」となるだろう。これからの時代、新しい技術を恐れるのではなく、その仕組みを紐解き自社の成長エンジンとして組み込む姿勢こそが求められる。</p>
<p></p>
<p>AI検索が購買の入口となる時代において、自社の魅力をAIに正しく伝え、消費者に届ける技術は、今後のビジネスの生命線となる可能性が高い。不透明なデジタル社会の足元を定量的なデータで強固に固め直し、明確な戦略を描くこと。このレポートが提示する新たな指標は、日本企業がグローバルな競争環境の中で再び力強く前進するための起爆剤となるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1953/">
<title>ギャルから編集長、そしてシブジョの校長へ 【連載】華麗なる転身</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1953/</link>
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人は、いつからでも、どんな形でも自らの道を切り拓くことができる。その事実を、型破りな経歴と圧倒的な行動力で示しているのが、渋谷女子インターナショナルスクール 校長の赤荻瞳さんだ。高校2年生で高校を中退し、渋谷でギャルサークル（ギャルサー）を立ち上げた。その後、編集未経験ながら休刊していたギャル雑誌『egg』のWeb版復活に携わり、21歳で編集長に就任。そして2023年、教育業界へ異例の転身を遂げ、実社会で生き抜く力を育む全日制の通信制サポート校を立ち上げた。「別に完璧を目指さなくてもいい。やってみて、いけそうだったら進めばいい」。彼女の挑戦を支えるのは、ポジティブな「ギャルマインド」だ。赤荻さんのこれまでの歩みから、転身を支えてきた原動力を探る。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）






お話を聞いたのは&#8230;

渋谷女子インターナショナルスクール 校長
赤荻 瞳さん
1996年、埼玉県生まれ。高校中退後に広告業界へ入り、ギャル雑誌『egg』のWeb版復活と雑誌復刊を牽引。21歳で編集長に就任し、若年層マーケティングや発信の現場で実績を重ねた。2023年には渋谷女子インターナショナルスクールの立ち上げに参画し、校長として教育分野へと転身。英会話やSNS、動画制作など実践的な学びを通じて、自分らしく生きる力を育む教育を推進している。




型破りな幼少期と「ギャルマインド」の原点




1996年、埼玉県に生まれた赤荻さんは、両親と2歳年下の妹との4人家族で育った。赤荻さんの価値観に大きな影響を与えたのは、おしゃれが好きだった母親の存在だった。
「自分の着たい格好をするのが当たり前。派手とか地味とか関係なく、自分の好きなアイテムを身につけることが当たり前の環境で育ちました。周りと同じ格好なのが嫌で、常に目立ちたいタイプだったんですよ。実際、幼稚園の写真を見ると、一人だけミニスカートで、着崩して、髪にリボンをつけていたり（笑）」（赤荻さん）

安室奈美恵やモーニング娘。に憧れを抱きながら、自らも個性を表現することにためらいはなかった。一方で、家庭は決して放任主義だったわけではない。携帯電話は高校生になるまで持たせてもらえず、門限を破れば家から閉め出されるほどの厳格さもあった。
「習い事についても『1回体験し、やるかどうかを自分で決め、やると決めたら2年は続ける』というルールのもと、スイミング、ダンス、サッカー、バスケと、スポーツを中心にさまざまなことに挑戦させてもらいましたね」（赤荻さん）




小学校高学年になる頃、赤荻さんの興味は「ギャル文化」へと大きく傾いていった。小学5、6年生の頃には、おしゃれ好きな友人たちと、毎朝小学校に登校しては、校門でファッションチェックをし合うのが日課だったという。
「小学生当時、すでに周りから『ギャル軍団』と呼ばれていました（笑）。朝起きてから服を決め、髪をセットするまでに、1時間は平気でかかっていましたね。誤解されがちなのですが、私がギャルに憧れたのは、単なる表面的なファッションだけではないんです。ギャルの生き方に惹かれました。ギャルは、周りに流されず自分の好きなことを貫いていますし、細かいことを気にせずチャレンジしているんです。私はルールに縛られるのがあまり好きではなかったので、渋谷で自由に、ポジティブにチャレンジしているギャルの姿が本当にまぶしく、憧れでしたね」（赤荻さん）

中学時代からギャルサークル（ギャルサー）への憧れを抱いていた赤荻さんだったが、進学した高校での学校生活が楽しく、一時期は渋谷からは足が遠のいていた。しかし、高校1年の終わりに渋谷を訪れた際、先輩からスカウトを受けたことが転機となる。
「もともとは既存のギャルサーへのスカウトでしたが、『誰かの下につくのが好きではない』という私の性格を見抜いてくれた先輩が、『自分でやってみなよ』と背中を押してくれたんです」（赤荻さん）

こうした出会いをきっかけに、赤荻さんはギャルサーを立ち上げる。高校2年生になると、通っていた高校を中退することも決めた。
「当初、親は通信制高校への転入を勧めてくれていましたが、最後は私の決断を尊重し、応援してくれました。『私なら何かしら渋谷でチャンスをつかんでくるんじゃないか』と（笑）」（赤荻さん）

ギャルサーでの活動は、赤荻さんにとって多忙で充実した時間となった。夏と冬の大規模イベントの企画、数百人規模のメンバーのマネジメント、協賛ステージの構成から集客まで、すべてを自分たちの手で回した。
「どれだけお金を使わずに楽しむか、自分たちで工夫して行動することが当たり前の世界だったので、『えー、それは無理じゃない？』みたいな考えは全くなくて。自分でいろいろやってみるのが当たり前の環境。振り返ってみると、その経験は社会人になってからも生きていますね」（赤荻さん）

ギャルサーでの活動は、高校3年生の代で引退となる。引退後、「SHIBUYA109（マルキュー）」でのアルバイトを経て、渋谷以外の場所にあるスパに就職した赤荻さん。しかし、すぐに違和感を覚えたという。
「やっぱり、渋谷がいい！ 渋谷で働きたい、という思いがわいてきたんです。そんなタイミングで偶然にもギャルサー時代の先輩とばったり再会しました。その方からの誘いもあって、ティーン向けマーケティングを行う広告会社に入社しました」（赤荻さん）

入社後は、美容整形外科とコラボしたオーディション企画や、ギャル雑誌『Ranzuki（ランズキ）』のイベント運営・制作などに携わる。そして、メディア編集長という新たな世界へ足を踏み入れることになる。




『egg』復活、そして「スクール立ち上げ」への挑戦




広告業界で経験を積み始めて2年ほどが経った頃、赤荻さんのもとにチャンスが舞い込む。かつて自身も愛読し、一時代を築きながらも休刊となっていたギャル雑誌『egg』のWeb版復活プロジェクトである。当時の赤荻さんはまだ21歳。編集業務の経験もほとんどなかった。だが、赤荻さんは自ら編集長に立候補し、未知の領域へと飛び込んだ。
「もう私しかいないでしょ、って思って手を挙げました。もちろん、雑誌編集のイロハも分からない中でしたが、ギャルサーのイベントでパンフレットを作った経験はあったんですよ。『単にチラシのページ数が多いバージョンだからいけるっしょ』くらいの気持ちでやっていました（笑）」（赤荻さん）

赤荻さんの挑戦はWeb版にとどまらなかった。紙の雑誌を復活させることを「使命」と捉え、モデルたちの「雑誌に載りたい」という強い思いに応えるため、わずか1年で紙媒体の復刊を実現させる。

2019年5月に発売された『egg』復刊号の表紙
「もちろんすべてがうまくいったわけではないですよ。周りの仲間の力を借り、試行錯誤しながら、トライ＆エラーを繰り返しました。YouTube企画ではテレビ番組のパロディで『全力下り坂』をやったり、『ガリガリ君早食い』企画などをやってみたり（笑）いろいろチャレンジするなかで、何か跳ねたらいいな、くらいの感覚でやっていました」（赤荻さん）


編集長時代、赤荻さんは自らが輝くこと以上に、モデルたちを輝かせることに心血を注いだという。
「『egg』は関わってくれるモデルたちと一緒に成長する媒体だと思っていました。現在タレントとして活躍しているゆうちゃみさんとの出会いも、『egg』を通じてでした。初めて面談をした頃はもちろん知名度はありませんでしたが、彼女は当時から『将来、毎日テレビに出るギャルタレントになりたい』と熱い夢を語っていました。『じゃあ一緒に叶えよう』と、夢をサポートすることを決め、伴走しました。だからこそ今の活躍は本当に嬉しいですね」（赤荻さん）

日本のギャル文化の可能性を感じ、世界への発信にも挑んだ。
「ギャルのヒップホップユニット「半熟卵っち」をプロデュースしました。『ギャルイズマインド』という楽曲をYouTubeやTikTokなどで配信したところ、海外でも大きな反響を呼び、何千万回も再生されました。『ギャル文化は海外でウケる』という確信を得ましたね。世界への挑戦は、『egg』編集長という立場では道半ばだったかなと思っていますが、世界に向け、日本のギャル文化を発信するきっかけをつくることができたのではないかと思います」（赤荻さん）




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半熟卵っち / GALisMIND【Official Music Video】/ softboiledegg
編集長として充実した4年間を過ごした後、赤荻さんは25歳で編集長の立場を退くことを決意する。
「迷いはなかったですね。どんどん若い世代にバトンタッチしていかないとと思いましたし、先輩が威張っているような場所にしてはいけないと思いました」（赤荻さん）

引退後、専業主婦になることも考えたというが、やはり渋谷という街から離れることはできなかった。
「自分がギャルサーをつくってチャンス掴ませてもらったり、『egg』でやりたいことをやらせてもらえたりしたのは、渋谷でのサポートがあったからです。だから恩返しをしたいなと。実は今の若い子たちって、昔ほど居場所がないんです。私の時代は、特に連絡しなくてもセンター街に行けば誰かしら仲間に会えましたが、SNSが発達し、便利になった分、センター街に集まらなくても、オンラインで完結してしまうんです。だからそんな若い子たちに、リアルなコミュニケーションを通じて切磋琢磨できる場を提供したいと思いました」（赤荻さん）

そんな赤荻さんの強い思いが、第2の転身である「スクール立ち上げ」へと突き動かした。
「自分の人生を振り返ったとき、10代の頃に英会話やSNS、動画、ビジネスをもっと勉強しておけばよかったと少しだけ後悔がありました。であれば、それらを実践的に学びながら高校卒業資格の取得を目指せる通信制サポート校&#160; &#160; &#160;が良いのではないかと考え、『渋谷女子インターナショナルスクール（通称：シブジョ）』を構想したんです」（赤荻さん）

当然ながら、通信制サポート校の立ち上げも初めての経験。だが、赤荻さんはこのプロジェクトを、渋谷で培った仲間のネットワークを駆使して形にしていく。
「スクールの立ち上げや制服づくりなど、渋谷で出会った仲間に力を借りて、一つ一つ形にしていきました。思いがあれば、渋谷のツテでスクールだって立ち上げられちゃうんです」（赤荻さん）

渋谷女子インターナショナルスクールは、「渋谷から世界へ。私の人生は私が決める」を掲げる全日制の通信制高校サポート校で、英語力、インフルエンス力、ビジネス企画力などを学びながら高校卒業資格の取得を目指す女子向けスクールだ。2023年4月にスタートし、2026年3月には、第1期生となる卒業生を送り出した。&#160;

「シブジョは、決して『ギャルのための学校』ではないんです。SNSで活躍したい子もいれば、裏方として活躍するスキルを磨きたい子もいる。やりたいことを見つけに来ている子もいます。本当に個性的な生徒が集まっていますよ。シブジョでは、『何を学ぶか』以上に『誰から学ぶか』が大切だと考えています。講師陣には、実際にビジネスの世界で活躍している方々も講師に迎え、実体験に基づいた教育の場を提供しています」（赤荻さん）
WEGOとコラボし、スクールバッグを共同開発。実践的な学びの場を提供していることも、シブジョの特徴だ




「ギャルマインド」で壁を突破しよう




これほどまでにダイナミックなキャリアをたどる中で、赤荻さんはどれほどの壁にぶつかり、どのように乗り越えてきたのだろうか。その問いに対し、赤荻さんは、拍子抜けするほど軽やかに答える。


























































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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/34">キャリア</dc:category>
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<p><a href="https://japanstep.jp/learn/category/208/" rel="otherurl"><img src="/images/popularity/karei_L.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>人は、いつからでも、どんな形でも自らの道を切り拓くことができる。その事実を、型破りな経歴と圧倒的な行動力で示しているのが、渋谷女子インターナショナルスクール 校長の赤荻瞳さんだ。高校2年生で高校を中退し、渋谷でギャルサークル（ギャルサー）を立ち上げた。その後、編集未経験ながら休刊していたギャル雑誌『egg』のWeb版復活に携わり、21歳で編集長に就任。そして2023年、教育業界へ異例の転身を遂げ、実社会で生き抜く力を育む全日制の通信制サポート校を立ち上げた。「別に完璧を目指さなくてもいい。やってみて、いけそうだったら進めばいい」。彼女の挑戦を支えるのは、ポジティブな「ギャルマインド」だ。赤荻さんのこれまでの歩みから、転身を支えてきた原動力を探る。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<p></p>
</div>
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<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176372984587867200">
<p style="text-align: center;">お話を聞いたのは&#8230;<br />
<img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/images20260430171833.webp" width="600" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>渋谷女子インターナショナルスクール 校長<br />
赤荻 瞳さん</b></p>
<p style="text-align: left;">1996年、埼玉県生まれ。高校中退後に広告業界へ入り、ギャル雑誌『egg』のWeb版復活と雑誌復刊を牽引。21歳で編集長に就任し、若年層マーケティングや発信の現場で実績を重ねた。2023年には渋谷女子インターナショナルスクールの立ち上げに参画し、校長として教育分野へと転身。英会話やSNS、動画制作など実践的な学びを通じて、自分らしく生きる力を育む教育を推進している。</p>
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<p>1996年、埼玉県に生まれた赤荻さんは、両親と2歳年下の妹との4人家族で育った。赤荻さんの価値観に大きな影響を与えたのは、おしゃれが好きだった母親の存在だった。<br />
「自分の着たい格好をするのが当たり前。派手とか地味とか関係なく、自分の好きなアイテムを身につけることが当たり前の環境で育ちました。周りと同じ格好なのが嫌で、常に目立ちたいタイプだったんですよ。実際、幼稚園の写真を見ると、一人だけミニスカートで、着崩して、髪にリボンをつけていたり（笑）」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>安室奈美恵やモーニング娘。に憧れを抱きながら、自らも個性を表現することにためらいはなかった。一方で、家庭は決して放任主義だったわけではない。携帯電話は高校生になるまで持たせてもらえず、門限を破れば家から閉め出されるほどの厳格さもあった。<br />
「習い事についても『1回体験し、やるかどうかを自分で決め、やると決めたら2年は続ける』というルールのもと、スイミング、ダンス、サッカー、バスケと、スポーツを中心にさまざまなことに挑戦させてもらいましたね」（赤荻さん）</p>
<p><img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/images20260430171811.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
<p>小学校高学年になる頃、赤荻さんの興味は「ギャル文化」へと大きく傾いていった。小学5、6年生の頃には、おしゃれ好きな友人たちと、毎朝小学校に登校しては、校門でファッションチェックをし合うのが日課だったという。<br />
「小学生当時、すでに周りから『ギャル軍団』と呼ばれていました（笑）。朝起きてから服を決め、髪をセットするまでに、1時間は平気でかかっていましたね。誤解されがちなのですが、私がギャルに憧れたのは、単なる表面的なファッションだけではないんです。ギャルの生き方に惹かれました。ギャルは、周りに流されず自分の好きなことを貫いていますし、細かいことを気にせずチャレンジしているんです。私はルールに縛られるのがあまり好きではなかったので、渋谷で自由に、ポジティブにチャレンジしているギャルの姿が本当にまぶしく、憧れでしたね」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>中学時代からギャルサークル（ギャルサー）への憧れを抱いていた赤荻さんだったが、進学した高校での学校生活が楽しく、一時期は渋谷からは足が遠のいていた。しかし、高校1年の終わりに渋谷を訪れた際、先輩からスカウトを受けたことが転機となる。<br />
「もともとは既存のギャルサーへのスカウトでしたが、『誰かの下につくのが好きではない』という私の性格を見抜いてくれた先輩が、『自分でやってみなよ』と背中を押してくれたんです」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>こうした出会いをきっかけに、赤荻さんはギャルサーを立ち上げる。高校2年生になると、通っていた高校を中退することも決めた。<br />
「当初、親は通信制高校への転入を勧めてくれていましたが、最後は私の決断を尊重し、応援してくれました。『私なら何かしら渋谷でチャンスをつかんでくるんじゃないか』と（笑）」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>ギャルサーでの活動は、赤荻さんにとって多忙で充実した時間となった。夏と冬の大規模イベントの企画、数百人規模のメンバーのマネジメント、協賛ステージの構成から集客まで、すべてを自分たちの手で回した。<br />
「どれだけお金を使わずに楽しむか、自分たちで工夫して行動することが当たり前の世界だったので、『えー、それは無理じゃない？』みたいな考えは全くなくて。自分でいろいろやってみるのが当たり前の環境。振り返ってみると、その経験は社会人になってからも生きていますね」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>ギャルサーでの活動は、高校3年生の代で引退となる。引退後、「SHIBUYA109（マルキュー）」でのアルバイトを経て、渋谷以外の場所にあるスパに就職した赤荻さん。しかし、すぐに違和感を覚えたという。<br />
「やっぱり、渋谷がいい！ 渋谷で働きたい、という思いがわいてきたんです。そんなタイミングで偶然にもギャルサー時代の先輩とばったり再会しました。その方からの誘いもあって、ティーン向けマーケティングを行う広告会社に入社しました」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>入社後は、美容整形外科とコラボしたオーディション企画や、ギャル雑誌『Ranzuki（ランズキ）』のイベント運営・制作などに携わる。そして、メディア編集長という新たな世界へ足を踏み入れることになる。</p>
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<p>広告業界で経験を積み始めて2年ほどが経った頃、赤荻さんのもとにチャンスが舞い込む。かつて自身も愛読し、一時代を築きながらも休刊となっていたギャル雑誌『egg』のWeb版復活プロジェクトである。当時の赤荻さんはまだ21歳。編集業務の経験もほとんどなかった。だが、赤荻さんは自ら編集長に立候補し、未知の領域へと飛び込んだ。<br />
「もう私しかいないでしょ、って思って手を挙げました。もちろん、雑誌編集のイロハも分からない中でしたが、ギャルサーのイベントでパンフレットを作った経験はあったんですよ。『単にチラシのページ数が多いバージョンだからいけるっしょ』くらいの気持ちでやっていました（笑）」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>赤荻さんの挑戦はWeb版にとどまらなかった。紙の雑誌を復活させることを「使命」と捉え、モデルたちの「雑誌に載りたい」という強い思いに応えるため、わずか1年で紙媒体の復刊を実現させる。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/d31838-6-635440-0.webp" width="400" height="539" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">2019年5月に発売された『egg』復刊号の表紙</span></p>
<p>「もちろんすべてがうまくいったわけではないですよ。周りの仲間の力を借り、試行錯誤しながら、トライ＆エラーを繰り返しました。YouTube企画ではテレビ番組のパロディで『全力下り坂』をやったり、『ガリガリ君早食い』企画などをやってみたり（笑）いろいろチャレンジするなかで、何か跳ねたらいいな、くらいの感覚でやっていました」（赤荻さん）</p>
<p><img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/images20260430171804.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>編集長時代、赤荻さんは自らが輝くこと以上に、モデルたちを輝かせることに心血を注いだという。<br />
「『egg』は関わってくれるモデルたちと一緒に成長する媒体だと思っていました。現在タレントとして活躍しているゆうちゃみさんとの出会いも、『egg』を通じてでした。初めて面談をした頃はもちろん知名度はありませんでしたが、彼女は当時から『将来、毎日テレビに出るギャルタレントになりたい』と熱い夢を語っていました。『じゃあ一緒に叶えよう』と、夢をサポートすることを決め、伴走しました。だからこそ今の活躍は本当に嬉しいですね」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>日本のギャル文化の可能性を感じ、世界への発信にも挑んだ。<br />
「ギャルのヒップホップユニット「半熟卵っち」をプロデュースしました。『ギャルイズマインド』という楽曲をYouTubeやTikTokなどで配信したところ、海外でも大きな反響を呼び、何千万回も再生されました。『ギャル文化は海外でウケる』という確信を得ましたね。世界への挑戦は、『egg』編集長という立場では道半ばだったかなと思っていますが、世界に向け、日本のギャル文化を発信するきっかけをつくることができたのではないかと思います」（赤荻さん）</p>
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<p>編集長として充実した4年間を過ごした後、赤荻さんは25歳で編集長の立場を退くことを決意する。<br />
「迷いはなかったですね。どんどん若い世代にバトンタッチしていかないとと思いましたし、先輩が威張っているような場所にしてはいけないと思いました」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>引退後、専業主婦になることも考えたというが、やはり渋谷という街から離れることはできなかった。<br />
「自分がギャルサーをつくってチャンス掴ませてもらったり、『egg』でやりたいことをやらせてもらえたりしたのは、渋谷でのサポートがあったからです。だから恩返しをしたいなと。実は今の若い子たちって、昔ほど居場所がないんです。私の時代は、特に連絡しなくてもセンター街に行けば誰かしら仲間に会えましたが、SNSが発達し、便利になった分、センター街に集まらなくても、オンラインで完結してしまうんです。だからそんな若い子たちに、リアルなコミュニケーションを通じて切磋琢磨できる場を提供したいと思いました」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>そんな赤荻さんの強い思いが、第2の転身である「スクール立ち上げ」へと突き動かした。<br />
「自分の人生を振り返ったとき、10代の頃に英会話やSNS、動画、ビジネスをもっと勉強しておけばよかったと少しだけ後悔がありました。であれば、それらを実践的に学びながら高校卒業資格の取得を目指せる通信制サポート校&#160; &#160; &#160;が良いのではないかと考え、『渋谷女子インターナショナルスクール（通称：シブジョ）』を構想したんです」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>当然ながら、通信制サポート校の立ち上げも初めての経験。だが、赤荻さんはこのプロジェクトを、渋谷で培った仲間のネットワークを駆使して形にしていく。<br />
「スクールの立ち上げや制服づくりなど、渋谷で出会った仲間に力を借りて、一つ一つ形にしていきました。思いがあれば、渋谷のツテでスクールだって立ち上げられちゃうんです」（赤荻さん）</p>
<p></p>
<p>渋谷女子インターナショナルスクールは、「渋谷から世界へ。私の人生は私が決める」を掲げる全日制の通信制高校サポート校で、英語力、インフルエンス力、ビジネス企画力などを学びながら高校卒業資格の取得を目指す女子向けスクールだ。2023年4月にスタートし、2026年3月には、第1期生となる卒業生を送り出した。&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/31838-58-d6479d0ef54c44947a393e34776e9af8-1920x1280.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>「シブジョは、決して『ギャルのための学校』ではないんです。SNSで活躍したい子もいれば、裏方として活躍するスキルを磨きたい子もいる。やりたいことを見つけに来ている子もいます。本当に個性的な生徒が集まっていますよ。シブジョでは、『何を学ぶか』以上に『誰から学ぶか』が大切だと考えています。講師陣には、実際にビジネスの世界で活躍している方々も講師に迎え、実体験に基づいた教育の場を提供しています」（赤荻さん）</p>
<p><img src="/images/learn/rensai_Kareinaru/260430_shibujo/31838-50-1410e785475855dc75671383a76e33d0-1280x720.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">WEGOとコラボし、スクールバッグを共同開発。実践的な学びの場を提供していることも、シブジョの特徴だ</span></p>
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<p>これほどまでにダイナミックなキャリアをたどる中で、赤荻さんはどれほどの壁にぶつかり、どのように乗り越えてきたのだろうか。その問いに対し、赤荻さんは、拍子抜けするほど軽やかに答える。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
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</div>
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<p></p>
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<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/1955/">
<title>研究者は白衣を脱ぐ？AIが変える発見の速度</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/1955/</link>
<description>
深夜の研究所、静まり返ったフロアで、ロボットアームだけが音もなく動き続けている。かつて科学の進歩を支えてきたのは、研究者の研ぎ澄まされた直感と、数千回に及ぶ試行錯誤だった。しかし、膨大な組み合わせの中から未知の材料を探し出す現代の研究において、人間の時間と体力には限界がある。発見という「偶然」を「必然」に変えるために、研究のあり方そのものが変わろうとしている。
2026年4月、アスタミューゼ株式会社が公開したレポートは、AIとロボットが主役となる「自律実験」の驚異的な進展を明らかにした。実験の計画から実行、考察までをAIが担う時代。それは、日本の知的競争力を支える研究現場の景色を足元から激変させようとしている。（文＝JapanStep編集部）
自動から「自律」へ。10年で加速する世界規模の投資
&#160;（引用元：PR TIMES）

2026年4月2日、アスタミューゼは自律実験室（Self-driving Labs：SDL）に関する技術動向を網羅的に分析したレポートを発表した。本レポートが示す自律実験の本質は、単に決められた動作を繰り返す「自動化」ではない。AIが実験結果を自ら評価し、次に試すべき最適な条件を予測して人間を介さずに計画を修正する「自律化」へのフェーズ移行である。

この領域において、世界はすでに巨大な投資競争の渦中にある。米国は2025年に公表した「Genesis Mission」において、実験室の物理環境とAI・ロボティクスを連携させるプロジェクトへ3億2,000万ドル規模の投資を決定した。これに追随するように、中国、EU、そして日本においても巨額の予算が配分されたプロジェクトが立ち上がっている。
&#160;（引用元：PR TIMES）自律実験に関連する研究プロジェクト配賦額の国別の推移（2015～2024年）

特に材料科学やバイオテクノロジーの分野では、「設計・構築・評価・学習（DBTL）」のサイクルをAIが自律的に回す体制が整いつつある。日本国内でも、京都大学などによる多元素ナノ合金の創製において、機械学習とロボットアームを統合した自動合成装置が成果を上げている。無駄な実験を減らし、開発期間と廃棄物を同時に削減するこの手法は、科学探究の速度を物理的な制約から解き放つものだと言える。
「作業」から「構想」へ。研究者の役割の再定義
自律実験がもたらすのは、単なる効率化ではなく、研究の進め方そのものの転換である。これまでの研究は、人の経験や勘に依存する部分が大きかった。しかし専門化が進む現在、個人がすべての知を横断することは難しい。そこでAIによる自律的な解析機能が分野を越えて知識を結びつける。そのプロセスは、未踏の連携を創出する有力な手段となるだろう。

また、この技術は、これまで研究者の手元で消えていた「失敗の記録」を共有可能なデータへと変貌させる。成功に至るまでの膨大な不採用データをAIが構造化して記憶することで、その後の検証において、無駄な試行をあらかじめ排除する「知のショートカット」が可能になる。これは限られた資源で世界と戦う日本の研究機関にとって、未知なる発見に出会う確率を引き上げるための強力な切り札となるはずだ。

自律実験が「作業」を肩代わりすることで、研究者はピペットを握る時間から解放され、より高度な「課題の定義」や「社会実装の構想」に専念できるようになる。アスタミューゼが提示したデータ駆動型のモデルは、日本の製造・素材産業がより活性化していくための新たな羅針盤となるのではないだろうか。AIが仮説を磨き、ロボットが検証する。その連携の先に、私たちがまだ見ぬ未来の素材がこれまでにない速度で誕生していくことが期待される。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-01T09:35:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177759604512852800" class="cms-content-parts-sin177759604512860700">
<p>深夜の研究所、静まり返ったフロアで、ロボットアームだけが音もなく動き続けている。かつて科学の進歩を支えてきたのは、研究者の研ぎ澄まされた直感と、数千回に及ぶ試行錯誤だった。しかし、膨大な組み合わせの中から未知の材料を探し出す現代の研究において、人間の時間と体力には限界がある。発見という「偶然」を「必然」に変えるために、研究のあり方そのものが変わろうとしている。</p>
<p>2026年4月、アスタミューゼ株式会社が公開したレポートは、AIとロボットが主役となる「自律実験」の驚異的な進展を明らかにした。実験の計画から実行、考察までをAIが担う時代。それは、日本の知的競争力を支える研究現場の景色を足元から激変させようとしている。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>自動から「自律」へ。10年で加速する世界規模の投資</h2>
<p>&#160;<span style="font-size: small;"><img src="/images/learn/260501_kenkyu/images20260501094152.webp" width="1280" height="800" alt="" />（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000768.000007141.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p></p>
<p>2026年4月2日、アスタミューゼは自律実験室（Self-driving Labs：SDL）に関する技術動向を網羅的に分析したレポートを発表した。本レポートが示す自律実験の本質は、単に決められた動作を繰り返す「自動化」ではない。AIが実験結果を自ら評価し、次に試すべき最適な条件を予測して人間を介さずに計画を修正する「自律化」へのフェーズ移行である。</p>
<p></p>
<p>この領域において、世界はすでに巨大な投資競争の渦中にある。米国は2025年に公表した「Genesis Mission」において、実験室の物理環境とAI・ロボティクスを連携させるプロジェクトへ3億2,000万ドル規模の投資を決定した。これに追随するように、中国、EU、そして日本においても巨額の予算が配分されたプロジェクトが立ち上がっている。</p>
<p>&#160;<img src="/images/learn/260501_kenkyu/images20260501094155.webp" width="1280" height="894" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000768.000007141.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span><font size="2">自律実験に関連する研究プロジェクト配賦額の国別の推移（2015～2024年）</font></p>
<p></p>
<p>特に材料科学やバイオテクノロジーの分野では、「設計・構築・評価・学習（DBTL）」のサイクルをAIが自律的に回す体制が整いつつある。日本国内でも、京都大学などによる多元素ナノ合金の創製において、機械学習とロボットアームを統合した自動合成装置が成果を上げている。無駄な実験を減らし、開発期間と廃棄物を同時に削減するこの手法は、科学探究の速度を物理的な制約から解き放つものだと言える。</p>
<h2>「作業」から「構想」へ。研究者の役割の再定義</h2>
<p>自律実験がもたらすのは、単なる効率化ではなく、研究の進め方そのものの転換である。これまでの研究は、人の経験や勘に依存する部分が大きかった。しかし専門化が進む現在、個人がすべての知を横断することは難しい。そこでAIによる自律的な解析機能が分野を越えて知識を結びつける。そのプロセスは、未踏の連携を創出する有力な手段となるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、この技術は、これまで研究者の手元で消えていた「失敗の記録」を共有可能なデータへと変貌させる。成功に至るまでの膨大な不採用データをAIが構造化して記憶することで、その後の検証において、無駄な試行をあらかじめ排除する「知のショートカット」が可能になる。これは限られた資源で世界と戦う日本の研究機関にとって、未知なる発見に出会う確率を引き上げるための強力な切り札となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>自律実験が「作業」を肩代わりすることで、研究者はピペットを握る時間から解放され、より高度な「課題の定義」や「社会実装の構想」に専念できるようになる。アスタミューゼが提示したデータ駆動型のモデルは、日本の製造・素材産業がより活性化していくための新たな羅針盤となるのではないだろうか。AIが仮説を磨き、ロボットが検証する。その連携の先に、私たちがまだ見ぬ未来の素材がこれまでにない速度で誕生していくことが期待される。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/04/1947/">
<title>音声でロボを指揮。人が判断しAIが実行する「自動化と人力の融合」</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/04/1947/</link>
<description>
「100％の自動化」か、それとも「100％の人力」か。日本の製造・物流現場は長らく、この極端な二者択一の狭間で立ちすくんでいた。膨大なコストを投じてシステムを組んでも、想定外の事態が起きればロボットは停止し、結局は熟練者の手作業に頼らざるを得ない。この「自動化の壁」を前に求められるのは、機械にすべてを委ねることではなく、人間とロボットが互いの得意領域を補完し合う、より現実的な協働の形ではないだろうか。
2026年4月、この停滞を打ち破る「人とAIの新たな分業」が具体化された。株式会社ヘッドウォータースが、リモートロボティクス株式会社の操作基盤を活用して実現した、音声指示による自律動作ロボットの制御。それは人間が複雑な操作から解放され、知的な判断にのみ専念する「現場の再定義」を目指すものだ。人の言葉がAIを動かし、AIがロボットを制御する。その高度な分業は、日本の産業基盤を足元から再生させる新たな標準となりつつある。（文＝JapanStep編集部）


専門スキルを不要に。音声が繋ぐ「判断」と「実行」の分業モデル


（引用元：PR TIMES）

2026年4月2日、ヘッドウォータースは、リモートロボティクスが提供するリモートロボット操作基盤「Remolink」を活用し、音声を起点にロボットを扱えるフィジカルAIの高度化支援を発表した。

この取り組みの核心は、AIが単にロボットを自動で動かすことを目指すのではなく、「人が判断し、AIが実行する」という役割分担を現場に実装した点にある。具体的な運用モデルでは、AIが既知のルールに沿ってロボットの自律動作を進める一方で、判断が必要な場面では音声を通じて人間に確認を求める。現場の作業員は、専門的なプログラミングや複雑なコントローラー操作を習得する必要はない。日常の言葉で必要な指示を返すだけで、AIがその内容を反映して処理を継続する。開始、投入、排出、再実行といった一連のワークフローが、音声という直感的なインターフェースを通じて実空間のロボット動作へと拡張されたのである。

このアプローチは、2026年3月に開催された「Microsoft AI Tour Tokyo 2026」においても紹介され、次世代の現場オペレーションとして高い関心を集めた。専門知識の有無を問わず、誰もが自律動作ロボットを指揮できる環境の構築は、ロボット導入のハードルを劇的に下げると同時に、長時間の監視に伴う作業負荷の軽減にも大きく寄与することだろう。


「育てるAI」が変える現場。2040年を見据えた知的生産の再起動

ヘッドウォータースとリモートロボティクスが提示したこのモデルは、現場におけるAIの役割が「完成されたツール」から「共に育つパートナー」へと昇華したことを物語っている。

これの真の価値は、運用の過程で人間の判断履歴がデータとして蓄積され、AIが現場固有の暗黙知を学習していくプロセスにある。導入当初は人間の介入頻度が高くとも、運用を通じてAIが対応できる例外処理の範囲が広がっていく。この仕組みは、ベテランの引退に伴う技術継承の断絶という日本企業が直面する難題に対して、極めて実効性の高い処方箋となるだろう。

また、音声でロボットを指揮する姿は、知的労働における人間の役割を「作業の担い手」から「価値の定義者」へと押し上げることにも繋がる。労働力不足が極まる2040年に向けて、限られた人的リソースで最大のアウトプットを出すための土台となっていくはずだ。AI事業者ガイドラインが掲げる「人間中心」の理念を、物理的な作業現場において具現化した意義は極めて大きいと言える。

ヘッドウォータースらが示した協働の形は、停滞する日本のものづくりを活性化させ、再び世界に誇る生産性を取り戻すための確かな道標となっていくことだろう。AIが音声で人の意志を汲み取り、現場を動かす。その連鎖の先には、日本産業の新たな可能性が鮮やかに描き出されている。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-04-30T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177735692009164900" class="cms-content-parts-sin177735692009172200">
<p>「100％の自動化」か、それとも「100％の人力」か。日本の製造・物流現場は長らく、この極端な二者択一の狭間で立ちすくんでいた。膨大なコストを投じてシステムを組んでも、想定外の事態が起きればロボットは停止し、結局は熟練者の手作業に頼らざるを得ない。この「自動化の壁」を前に求められるのは、機械にすべてを委ねることではなく、人間とロボットが互いの得意領域を補完し合う、より現実的な協働の形ではないだろうか。<br />
2026年4月、この停滞を打ち破る「人とAIの新たな分業」が具体化された。株式会社ヘッドウォータースが、リモートロボティクス株式会社の操作基盤を活用して実現した、音声指示による自律動作ロボットの制御。それは人間が複雑な操作から解放され、知的な判断にのみ専念する「現場の再定義」を目指すものだ。人の言葉がAIを動かし、AIがロボットを制御する。その高度な分業は、日本の産業基盤を足元から再生させる新たな標準となりつつある。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177735698301017600 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177735698301021500">専門スキルを不要に。音声が繋ぐ「判断」と「実行」の分業モデル</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177735698907583000" class="cms-content-parts-sin177735698907591400">
<p><img src="/images/learn/260428_onseide/1.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000018045.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>2026年4月2日、ヘッドウォータースは、リモートロボティクスが提供するリモートロボット操作基盤「Remolink」を活用し、音声を起点にロボットを扱えるフィジカルAIの高度化支援を発表した。</p>
<p></p>
<p>この取り組みの核心は、AIが単にロボットを自動で動かすことを目指すのではなく、「人が判断し、AIが実行する」という役割分担を現場に実装した点にある。具体的な運用モデルでは、AIが既知のルールに沿ってロボットの自律動作を進める一方で、判断が必要な場面では音声を通じて人間に確認を求める。現場の作業員は、専門的なプログラミングや複雑なコントローラー操作を習得する必要はない。日常の言葉で必要な指示を返すだけで、AIがその内容を反映して処理を継続する。開始、投入、排出、再実行といった一連のワークフローが、音声という直感的なインターフェースを通じて実空間のロボット動作へと拡張されたのである。</p>
<p></p>
<p>このアプローチは、2026年3月に開催された「Microsoft AI Tour Tokyo 2026」においても紹介され、次世代の現場オペレーションとして高い関心を集めた。専門知識の有無を問わず、誰もが自律動作ロボットを指揮できる環境の構築は、ロボット導入のハードルを劇的に下げると同時に、長時間の監視に伴う作業負荷の軽減にも大きく寄与することだろう。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177735698667245500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177735698667253000">「育てるAI」が変える現場。2040年を見据えた知的生産の再起動</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177735696711909900" class="cms-content-parts-sin177735696711917900">
<p>ヘッドウォータースとリモートロボティクスが提示したこのモデルは、現場におけるAIの役割が「完成されたツール」から「共に育つパートナー」へと昇華したことを物語っている。</p>
<p></p>
<p>これの真の価値は、運用の過程で人間の判断履歴がデータとして蓄積され、AIが現場固有の暗黙知を学習していくプロセスにある。導入当初は人間の介入頻度が高くとも、運用を通じてAIが対応できる例外処理の範囲が広がっていく。この仕組みは、ベテランの引退に伴う技術継承の断絶という日本企業が直面する難題に対して、極めて実効性の高い処方箋となるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、音声でロボットを指揮する姿は、知的労働における人間の役割を「作業の担い手」から「価値の定義者」へと押し上げることにも繋がる。労働力不足が極まる2040年に向けて、限られた人的リソースで最大のアウトプットを出すための土台となっていくはずだ。AI事業者ガイドラインが掲げる「人間中心」の理念を、物理的な作業現場において具現化した意義は極めて大きいと言える。</p>
<p></p>
<p>ヘッドウォータースらが示した協働の形は、停滞する日本のものづくりを活性化させ、再び世界に誇る生産性を取り戻すための確かな道標となっていくことだろう。AIが音声で人の意志を汲み取り、現場を動かす。その連鎖の先には、日本産業の新たな可能性が鮮やかに描き出されている。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/04/1939/">
<title>通信が命を吹き込む。AIロボの社会実装</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/04/1939/</link>
<description>
接客業をはじめとするサービス現場では、深刻な人手不足が日本経済の足枷となっている。デジタルツールの導入や産業用ロボットによる自動化が進む一方で、人の目線に合わせてうなずき、表情で安心感を伝えるといった「非言語コミュニケーション」を伴う業務は、長らく人間の専売特許とされてきた。&#160;
しかし今、生成AIを活用して物理空間で人間と自然に触れ合う「フィジカルAI」が、この限界を乗り越えようとしている。その社会実装における最大の壁は、単に精巧な機体を作ることではなく、ロボットの高度な処理を遅延なく機能させる通信基盤をどう整備するかにある。日本の最前線を走る通信インフラとアバター技術が結びついたとき、労働力不足を打破する新たな担い手が産声を上げる。（文＝JapanStep編集部）&#160;


通信とアバターの融合。接客を担う「国産AIロボ」

2026年3月2日、電気通信事業を展開するKDDI株式会社と、アバターやAIを活用したサービス開発を手掛けるAVITA株式会社は、フィジカルAIの活用を目的とした戦略的事業提携を開始した。&#160;
両社はこれまでもデジタル上のアバターを活用した接客システムなどで協業してきたが、その領域を実空間で物理的な作用をもたらすヒューマノイドへと大きく拡張する。&#160;
（引用元：PR TIMES）

本提携の中心となるのは、小売や医療・福祉など、複雑な対話とおもてなしが求められる接客現場に特化した国産ヒューマノイドの開発と実装だ。&#160;
AVITA代表であり、2025年の大阪・関西万博でプロデューサーを務めた石黒 浩 氏がデザインを監修したコンセプトモデルは、日本人に近い体格とシリコン皮膚を持ち、親しみやすい外見を備えている。空気圧駆動によるしなやかで人間らしい動作や、眼球に内蔵されたカメラセンサーによる自然な目配りを実現している。&#160;
（引用元：PR TIMES）

この繊細なハードウェアを実社会でスムーズに動かし、賢く成長させるための基盤となるのがKDDIのノウハウだ。

視覚情報や制御コマンドなどの大容量データをリアルタイムに伝送する通信網を構築するだけでなく、2026年1月に稼働を開始した大阪堺データセンターの計算資源などを活用し、接客時に得られたデータをクラウド上で蓄積・解析する。アバターの操作技術と巨大なデータ処理基盤を有機的に連携させることで、AIの学習サイクルを回し、ロボットの自律動作精度を向上させる計画だ。


インフラが支える「自律」。日本型フィジカルAIの勝ち筋

今回の事業提携が示しているのは、フィジカルAIの主戦場が「機体の開発」から「通信とデータの基盤づくり」へと移行しているという点だ。&#160;

どれほど優れたヒューマノイドを開発しても、現場で柔軟に対応するための学習データが不足していたり、AIの処理がネットワークの遅延によって滞ったりすれば、実務で役立つ存在にはなり得ない。つまり、ロボットが真に社会へ定着するためには、絶えず学習し判断を下すための強固な「データ処理基盤」と、現場の機体とを遅延なく結ぶ「通信ネットワーク」が不可欠となる。&#160;

現在、グローバル市場では海外メーカーが人型ロボットの量産体制を急ピッチで整えつつある。その激しい競争の中で日本企業が優位性を保つための勝ち筋は、単独でのハードウェア開発にこだわることではなく、通信キャリアが持つインフラ網やデータ処理能力と高度なロボティクス技術を組み合わせた「統合的なシステム」を共創することにあるのかもしれない。&#160;

2026年秋以降には、開発された国産ヒューマノイドを実際の商業施設へ導入し、商用サービス化に向けたトライアルを行うことも予定されている。テクノロジーの力で労働力不足を解消し、日本のサービス品質を次世代へと引き継ぐ。強固な通信インフラの整備は、AIの性能を安定的に引き出す基盤となる。この取り組みは、停滞する日本経済に新たな機動力を与え、再び力強くステップアップさせるための大きな原動力となるはずだ。&#160;

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-04-28T03:20:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177724947676050400" class="cms-content-parts-sin177724947676058400">
<p>接客業をはじめとするサービス現場では、深刻な人手不足が日本経済の足枷となっている。デジタルツールの導入や産業用ロボットによる自動化が進む一方で、人の目線に合わせてうなずき、表情で安心感を伝えるといった「非言語コミュニケーション」を伴う業務は、長らく人間の専売特許とされてきた。&#160;</p>
<p>しかし今、生成AIを活用して物理空間で人間と自然に触れ合う「フィジカルAI」が、この限界を乗り越えようとしている。その社会実装における最大の壁は、単に精巧な機体を作ることではなく、ロボットの高度な処理を遅延なく機能させる通信基盤をどう整備するかにある。日本の最前線を走る通信インフラとアバター技術が結びついたとき、労働力不足を打破する新たな担い手が産声を上げる。（文＝JapanStep編集部）&#160;</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177724990434550100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177724990434554000">通信とアバターの融合。接客を担う「国産AIロボ」</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177724991074960200" class="cms-content-parts-sin177724991074967700">
<p>2026年3月2日、電気通信事業を展開するKDDI株式会社と、アバターやAIを活用したサービス開発を手掛けるAVITA株式会社は、フィジカルAIの活用を目的とした戦略的事業提携を開始した。&#160;</p>
<p>両社はこれまでもデジタル上のアバターを活用した接客システムなどで協業してきたが、その領域を実空間で物理的な作用をもたらすヒューマノイドへと大きく拡張する。&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/260427_tsushinga/1.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000085375.html" style="font-size: 1.6rem;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>本提携の中心となるのは、小売や医療・福祉など、複雑な対話とおもてなしが求められる接客現場に特化した国産ヒューマノイドの開発と実装だ。&#160;</p>
<p>AVITA代表であり、2025年の大阪・関西万博でプロデューサーを務めた石黒 浩 氏がデザインを監修したコンセプトモデルは、日本人に近い体格とシリコン皮膚を持ち、親しみやすい外見を備えている。空気圧駆動によるしなやかで人間らしい動作や、眼球に内蔵されたカメラセンサーによる自然な目配りを実現している。&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/260427_tsushinga/2.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000085375.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この繊細なハードウェアを実社会でスムーズに動かし、賢く成長させるための基盤となるのがKDDIのノウハウだ。</p>
<p></p>
<p>視覚情報や制御コマンドなどの大容量データをリアルタイムに伝送する通信網を構築するだけでなく、2026年1月に稼働を開始した大阪堺データセンターの計算資源などを活用し、接客時に得られたデータをクラウド上で蓄積・解析する。アバターの操作技術と巨大なデータ処理基盤を有機的に連携させることで、AIの学習サイクルを回し、ロボットの自律動作精度を向上させる計画だ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177724990731060000 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177724990731068000">インフラが支える「自律」。日本型フィジカルAIの勝ち筋</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177724991450967900" class="cms-content-parts-sin177724991450978300">
<p>今回の事業提携が示しているのは、フィジカルAIの主戦場が「機体の開発」から「通信とデータの基盤づくり」へと移行しているという点だ。&#160;</p>
<p></p>
<p>どれほど優れたヒューマノイドを開発しても、現場で柔軟に対応するための学習データが不足していたり、AIの処理がネットワークの遅延によって滞ったりすれば、実務で役立つ存在にはなり得ない。つまり、ロボットが真に社会へ定着するためには、絶えず学習し判断を下すための強固な「データ処理基盤」と、現場の機体とを遅延なく結ぶ「通信ネットワーク」が不可欠となる。&#160;</p>
<p></p>
<p>現在、グローバル市場では海外メーカーが人型ロボットの量産体制を急ピッチで整えつつある。その激しい競争の中で日本企業が優位性を保つための勝ち筋は、単独でのハードウェア開発にこだわることではなく、通信キャリアが持つインフラ網やデータ処理能力と高度なロボティクス技術を組み合わせた「統合的なシステム」を共創することにあるのかもしれない。&#160;</p>
<p></p>
<p>2026年秋以降には、開発された国産ヒューマノイドを実際の商業施設へ導入し、商用サービス化に向けたトライアルを行うことも予定されている。テクノロジーの力で労働力不足を解消し、日本のサービス品質を次世代へと引き継ぐ。強固な通信インフラの整備は、AIの性能を安定的に引き出す基盤となる。この取り組みは、停滞する日本経済に新たな機動力を与え、再び力強くステップアップさせるための大きな原動力となるはずだ。&#160;</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/04/1935/">
<title>未来への「地固め」を！　全国規模のインフラ老朽化を乗り越える「工程一体化DXモデル」</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/04/1935/</link>
<description>
道路、橋、下水管。高度経済成長期に一気に整備され、私たちの豊かな生活を根底で支えてきた「社会の血管」とも呼べるインフラが、しかし老朽化の進行により全国各地で限界を迎えつつある。特に下水道管路は、地下にあるがゆえに点検作業が危険かつ難しく、人手不足も重なり維持管理のサイクルが分断されがちだった。
日本の未来をステップアップさせるには、社会基盤という足元をテクノロジーの力で効率的かつ強靭に固め直すことが不可欠だ。産官の垣根を越えた異業種のスペシャリストたちが集い、下水道の維持管理プロセスを一気通貫で変革する新たな挑戦が、埼玉県から始動した。（文＝JapanStep編集部）

分断を繋ぐ「工程一体化」。8者による共創

2026年3月10日、埼玉県と埼玉県下水道公社、そして通信インフラを牽引するNTT東日本を代表とする民間事業者6社の計8者は、下水道管路マネジメントシステムの共同研究に関する協定を締結した。
（引用元：PR TIMES）

取り組みの核となるのは、これまで専門性や実施主体ごとにバラバラだった点検・調査、解析、補修、情報管理といったプロセスを、デジタル技術でシームレスに繋ぐ「工程一体化DXモデル」の構築である。

背景には、2025年1月に埼玉県八潮市で発生した、老朽化した下水道管に起因する道路陥没事故がある。事故を契機に、従来手法による点検の難しさや、関係者間の情報共有の課題が浮き彫りとなった。
（引用元：PR TIMES）

これに対し、共同研究体は各社の最先端テクノロジーを持ち寄ることで解決を図る。例えば、人が立ち入れない危険な管路内を、専用ドローンが安全に飛行して3Dデータ化し、AIがひび割れなどの異常を自動で検知。取得されたデータは管理ツールを用いて地図上に統合、3次元化して可視化される。

（引用元：PR TIMES）

さらに補修が必要となれば、長距離圧送が可能な吹付け工法や、特殊塗料を用いた強靭化技術により、短期間かつ省人化された施工が直ちに行われる体制が組まれている。

このように専門技術を持つ各企業が連携し、各工程のデータを分断させることなく一連のフローとして統合することで、異常の早期発見から予防保全への転換が可能に。限られた人員でも安全かつ持続可能なインフラ管理が実現するのだ。


これは前進するための「地固め」。強靭な国土の基盤をつくる

この共同研究が示唆しているのは、インフラ老朽化という日本が直面する巨大な課題に対する、戦略的なアプローチの転換だ。

日本のインフラは現在、多くが建設から数十年を経過しており、全国規模での修繕や更新が待ったなしの状況にある。これらの対応を単なるコストや、維持のための「防衛戦」と見なすのではなく、次なる成長へ向けた「地固め」として捉え直す視点が極めて重要だ。新しい産業を興し、世界と戦うための高度な社会活動を展開するには、人々の安全と安心を担保するインフラという土台が揺るぎないものでなければならない。

本プロジェクトが目指す「工程一体化DXモデル」は、まさにその土台をテクノロジーによって効率よく、かつ強固に再構築する試みだ。危険な現場作業をドローンやAIが代替し、分散していたノウハウがクラウド上で統合される。これにより、年間約1.1兆円規模とされる下水道維持管理市場は、労働集約型の作業から、データ駆動型のスマートな産業へと生まれ変わる可能性が高い。

埼玉県という実証フィールドで培われたこの運用モデルは、やがて全国の自治体へと横展開され、日本全体の社会インフラを持続可能なものへとアップデートしていくはずだ。

地方から始まる官民共創の取り組みは、決して後ろ向きな補修作業ではない。テクノロジーを駆使して国土の基盤を最新の状態へと整え直すこと。それこそが、日本が再び力強くステップアップし、未来を切り拓くための重要な第一歩となるだろう。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-04-27T06:40:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177700220416465400" class="cms-content-parts-sin177700220416473600">
<p>道路、橋、下水管。高度経済成長期に一気に整備され、私たちの豊かな生活を根底で支えてきた「社会の血管」とも呼べるインフラが、しかし老朽化の進行により全国各地で限界を迎えつつある。特に下水道管路は、地下にあるがゆえに点検作業が危険かつ難しく、人手不足も重なり維持管理のサイクルが分断されがちだった。<br />
日本の未来をステップアップさせるには、社会基盤という足元をテクノロジーの力で効率的かつ強靭に固め直すことが不可欠だ。産官の垣根を越えた異業種のスペシャリストたちが集い、下水道の維持管理プロセスを一気通貫で変革する新たな挑戦が、埼玉県から始動した。（文＝JapanStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177700225926758700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177700225926762800">分断を繋ぐ「工程一体化」。8者による共創</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177700226719515100" class="cms-content-parts-sin177700226719522400">
<p>2026年3月10日、埼玉県と埼玉県下水道公社、そして通信インフラを牽引するNTT東日本を代表とする民間事業者6社の計8者は、下水道管路マネジメントシステムの共同研究に関する協定を締結した。</p>
<p><img src="/images/learn/260424_miraihe/1.webp" width="900" height="439" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001294.000098811.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>取り組みの核となるのは、これまで専門性や実施主体ごとにバラバラだった点検・調査、解析、補修、情報管理といったプロセスを、デジタル技術でシームレスに繋ぐ「工程一体化DXモデル」の構築である。</p>
<p></p>
<p>背景には、2025年1月に埼玉県八潮市で発生した、老朽化した下水道管に起因する道路陥没事故がある。事故を契機に、従来手法による点検の難しさや、関係者間の情報共有の課題が浮き彫りとなった。</p>
<p><img src="/images/learn/260424_miraihe/2.webp" width="900" height="301" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001294.000098811.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>これに対し、共同研究体は各社の最先端テクノロジーを持ち寄ることで解決を図る。例えば、人が立ち入れない危険な管路内を、専用ドローンが安全に飛行して3Dデータ化し、AIがひび割れなどの異常を自動で検知。取得されたデータは管理ツールを用いて地図上に統合、3次元化して可視化される。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260424_miraihe/3.webp" width="300" height="335" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001294.000098811.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>さらに補修が必要となれば、長距離圧送が可能な吹付け工法や、特殊塗料を用いた強靭化技術により、短期間かつ省人化された施工が直ちに行われる体制が組まれている。</p>
<p></p>
<p>このように専門技術を持つ各企業が連携し、各工程のデータを分断させることなく一連のフローとして統合することで、異常の早期発見から予防保全への転換が可能に。限られた人員でも安全かつ持続可能なインフラ管理が実現するのだ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177700226410282100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177700226410290100">これは前進するための「地固め」。強靭な国土の基盤をつくる</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177700220718297400" class="cms-content-parts-sin177700220718303800">
<p>この共同研究が示唆しているのは、インフラ老朽化という日本が直面する巨大な課題に対する、戦略的なアプローチの転換だ。</p>
<p></p>
<p>日本のインフラは現在、多くが建設から数十年を経過しており、全国規模での修繕や更新が待ったなしの状況にある。これらの対応を単なるコストや、維持のための「防衛戦」と見なすのではなく、次なる成長へ向けた「地固め」として捉え直す視点が極めて重要だ。新しい産業を興し、世界と戦うための高度な社会活動を展開するには、人々の安全と安心を担保するインフラという土台が揺るぎないものでなければならない。</p>
<p></p>
<p>本プロジェクトが目指す「工程一体化DXモデル」は、まさにその土台をテクノロジーによって効率よく、かつ強固に再構築する試みだ。危険な現場作業をドローンやAIが代替し、分散していたノウハウがクラウド上で統合される。これにより、年間約1.1兆円規模とされる下水道維持管理市場は、労働集約型の作業から、データ駆動型のスマートな産業へと生まれ変わる可能性が高い。</p>
<p></p>
<p>埼玉県という実証フィールドで培われたこの運用モデルは、やがて全国の自治体へと横展開され、日本全体の社会インフラを持続可能なものへとアップデートしていくはずだ。</p>
<p></p>
<p>地方から始まる官民共創の取り組みは、決して後ろ向きな補修作業ではない。テクノロジーを駆使して国土の基盤を最新の状態へと整え直すこと。それこそが、日本が再び力強くステップアップし、未来を切り拓くための重要な第一歩となるだろう。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/04/1933/">
<title>AIは「使う」から「率いる」へ。白書が説く新秩序</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/04/1933/</link>
<description>チャット画面を前に、人間が言葉を尽くしてAIから回答を引き出す。そんな「AIを使いこなす」光景は、すでに過去のものになりつつある。今の主戦場は、個別のAIをどう動かすかではない。役割の異なる複数のAIを、いかに「チーム」として機能させるかへと移行している。2026年3月に一般社団法人 次世代社会システム研究開発機構（INGS）は、『マルチAIエージェント／マルチエージェント・プラットフォーム白書2026年版』を発刊した。850ページに及ぶこの白書は、AIが単なる道具ではなく、自律的に働く「組織」へと進化しつつある現実を浮き彫りにする。人間が作業から解放され、AIを統べる監督者へと役割を変えていく――。そうした変化の兆しが、いま確かに現れ始めている。（文＝JapanStep編集部） 単一モデルの限界を突破。白書が描く「自律分業」の全貌 INGSが発表した最新の白書は、マルチAIエージェント（MAS）が企業の基幹システムへと浸透する「変曲点」を詳細に分析している。ガートナーの予測によれば、2027年までに企業の70％がMASを導入し、その市場規模は2028年には150億ドル規模へと爆発的に拡大する見通しだ。 &#160; （引用元：PR TIMES） この成長を支える中核概念が、AIエージェント同士が自律的に分業・協調する「オーケストレーテッド・ワークフォース」である。従来のAI活用は、単一モデルにすべてのタスクを委ねる「一極集中型」であったため、複雑なワークフローや大量のデータ処理において限界が生じていた。これに対して実務の標準として浮上しているのが、専門性の異なる複数のAIが自律的に役割を分担し、一つの目標に向かって協調する「チーム型」のシステム運用だ。 （引用元：PR TIMES） 白書ではさらに、企業ITの統合アーキテクチャを書き換える「MCP（Model Context Protocol）」などの主要プロトコルの動向や、LangGraph、CrewAIといった最新フレームワークの実装比較を体系化している。加えて、特定の大規模言語モデル（LLM）に依存せず、安価で高速なスモール言語モデル（SLM）をタスクに応じて最適配置する戦略が、コスト削減と精度向上を両立させるための有効な手法として位置づけられている。 情報の検索から判断、そして実行に至る一連のプロセスをAIチームが完遂する。その「知能の量産」に向けた具体的な設計図が、本白書には示されている。 人間は「作業者」から「指揮者」へ。日本企業が握る再起動の鍵 この潮流が意味するのは、知的労働における人間の役割が「作業者」から「指揮者（オーケストレーター）」へと変化する&#8220;人間の役割の再定義&#8221;だ。 AIが実務を担う時代において、人間に求められるのは作業遂行能力ではない。いかに自社の経営課題を構造化し、それに対応するAIチームを編成・評価できるかという「構想力」と「統治能力」へと評価軸は移行する。これは生産年齢人口が激減する2040年を前に、日本企業が労働力不足という宿命的な課題を突破し、より高付加価値な創造的領域へと回帰するための活路となるだろう。 一方で、白書は「シャドーエージェント」という新たなリスクにも警鐘を鳴らしている。組織内で無秩序に増殖し、管理不能となったAIエージェントは、かつてのシャドーITを凌駕するガバナンスの空白を生み出しかねない。AIをいかに導入するかではなく、いかに統制し、その投資対効果（ROI）を可視化できるか。この管理基盤の整備こそが、2026年以降の企業格差を決定づける境界線となるに違いない。 AIは私たち人類の「便利な道具」ではなく、共に働く「自律的な組織」へと進化した。知能の連鎖が新たな価値を生み、人間は人間にしかできないより高度な判断へと集中する。「知能のオーケストラ」の指揮棒を正しく振る準備が、すべてのリーダーに求められている。 </description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
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<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-24T08:15:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177698678588662400" class="cms-content-parts-sin177698678588676100"><p>チャット画面を前に、人間が言葉を尽くしてAIから回答を引き出す。そんな「AIを使いこなす」光景は、すでに過去のものになりつつある。今の主戦場は、個別のAIをどう動かすかではない。役割の異なる複数のAIを、いかに「チーム」として機能させるかへと移行している。2026年3月に一般社団法人 次世代社会システム研究開発機構（INGS）は、『マルチAIエージェント／マルチエージェント・プラットフォーム白書2026年版』を発刊した。850ページに及ぶこの白書は、AIが単なる道具ではなく、自律的に働く「組織」へと進化しつつある現実を浮き彫りにする。人間が作業から解放され、AIを統べる監督者へと役割を変えていく――。そうした変化の兆しが、いま確かに現れ始めている。（文＝JapanStep編集部）</p> <h2>単一モデルの限界を突破。白書が描く「自律分業」の全貌</h2> <p>INGSが発表した最新の白書は、マルチAIエージェント（MAS）が企業の基幹システムへと浸透する「変曲点」を詳細に分析している。ガートナーの予測によれば、2027年までに企業の70％がMASを導入し、その市場規模は2028年には150億ドル規模へと爆発的に拡大する見通しだ。</p> <p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/260424_ai/images20260424082622.webp" width="500" height="708" alt="" /><br /> <span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000115680.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p> <p></p> <p>この成長を支える中核概念が、AIエージェント同士が自律的に分業・協調する「オーケストレーテッド・ワークフォース」である。従来のAI活用は、単一モデルにすべてのタスクを委ねる「一極集中型」であったため、複雑なワークフローや大量のデータ処理において限界が生じていた。これに対して実務の標準として浮上しているのが、専門性の異なる複数のAIが自律的に役割を分担し、一つの目標に向かって協調する「チーム型」のシステム運用だ。</p> <p><img src="/images/learn/260424_ai/images20260424082618.webp" width="1280" height="714" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000115680.html" style="font-size: 1.6rem;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p> <p>白書ではさらに、企業ITの統合アーキテクチャを書き換える「MCP（Model Context Protocol）」などの主要プロトコルの動向や、LangGraph、CrewAIといった最新フレームワークの実装比較を体系化している。加えて、特定の大規模言語モデル（LLM）に依存せず、安価で高速なスモール言語モデル（SLM）をタスクに応じて最適配置する戦略が、コスト削減と精度向上を両立させるための有効な手法として位置づけられている。</p> <p>情報の検索から判断、そして実行に至る一連のプロセスをAIチームが完遂する。その「知能の量産」に向けた具体的な設計図が、本白書には示されている。</p> <h2>人間は「作業者」から「指揮者」へ。日本企業が握る再起動の鍵</h2> <p>この潮流が意味するのは、知的労働における人間の役割が「作業者」から「指揮者（オーケストレーター）」へと変化する&#8220;人間の役割の再定義&#8221;だ。</p> <p>AIが実務を担う時代において、人間に求められるのは作業遂行能力ではない。いかに自社の経営課題を構造化し、それに対応するAIチームを編成・評価できるかという「構想力」と「統治能力」へと評価軸は移行する。これは生産年齢人口が激減する2040年を前に、日本企業が労働力不足という宿命的な課題を突破し、より高付加価値な創造的領域へと回帰するための活路となるだろう。</p> <p>一方で、白書は「シャドーエージェント」という新たなリスクにも警鐘を鳴らしている。組織内で無秩序に増殖し、管理不能となったAIエージェントは、かつてのシャドーITを凌駕するガバナンスの空白を生み出しかねない。AIをいかに導入するかではなく、いかに統制し、その投資対効果（ROI）を可視化できるか。この管理基盤の整備こそが、2026年以降の企業格差を決定づける境界線となるに違いない。</p> <p></p> <p>AIは私たち人類の「便利な道具」ではなく、共に働く「自律的な組織」へと進化した。知能の連鎖が新たな価値を生み、人間は人間にしかできないより高度な判断へと集中する。「知能のオーケストラ」の指揮棒を正しく振る準備が、すべてのリーダーに求められている。</p> <div></div></div>
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