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<title>JapanStep 挑戦者のためのビジネスメディア</title>
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<description>挑戦者のためのビジネスメディア</description>
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<title>観光で地域はもう一度動き出せる【連載】DMO進化論～今こそ観光を民主化せよ（第1回）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2207/</link>
<description>
皆さん、こんにちは。well f.m. 一般社団法人創業者の善井 靖です。私はこれまで、佐渡島での観光再生をきっかけに、全国各地の地域づくりやDMO支援に関わってきました。人口減少、担い手不足、地域経済の停滞。地方は、いくつもの課題に直面しています。それでも私は、地方にはまだ未来を切り拓く力があると信じています。地域の人たちが知恵を絞り、汗をかき、同じ方向を向けば、地域はもう一度前へ進める。そのための大きな手段の一つが、観光です。

本連載では、DMOの進化と「観光の民主化」をテーマに、地域がもう一度動き出すために必要な視点と実践をお伝えしていきます。初回となる今回は、私自身の歩みを振り返りながら、なぜDMO支援に向き合っているのか、そしてDMOが地域にとってどのような存在であるべきなのかをお話しします。（解説＝well f.m. 一般社団法人 創業者 善井 靖／文＝JMPプロデューサー長谷川 浩和）






well f.m. 一般社団法人 創業者／内閣府 地域活性化伝道師

善井 靖さん
佐渡島出身。ラジオ放送作家、イベント企画制作などを経て、2000年に起業。その後、観光マーケティング協会、ナイトタイムエコノミー株式会社、well f.m.一般社団法人を設立。内閣府「地域活性化伝道師」、観光庁「世界水準のDMO専門家」などを務め、全国各地で観光地域づくりやDMO支援に携わっている。





観光は、地域に仕事と誇りを生む
私は佐渡島の出身です。

中学生の頃から放送の仕事に憧れ、大学進学後、ラジオ番組の制作に携わるようになりました。20代の前半は、ラジオ番組の構成台本を原稿用紙に書く仕事をしていました。その後、放送局のイベント事業が広がる中で、番組制作に加え、イベントの企画制作にも関わるようになりました。全国各地を飛び回る日々が始まったのも、その頃です。

37歳で起業しました。当初は、動画配信の仕組みを生かした事業に取り組んでいました。前職でNTTの実験プロジェクトなどにも関わっていたため、インターネットを通じて映像を届けることに、大きな可能性を感じていました。

地域再生の仕事に本格的に関わる転機となったのが、2003年頃に携わった佐渡島の観光再生プロジェクトです。新潟県の事業として、「佐渡の宝を100個見つける」という企画に取り組むことになりました。

それまでの私は、佐渡には盆と正月に帰るくらいでした。ところが、その仕事をきっかけに、毎週のように佐渡へ通うようになりました。いま振り返れば、あれは一つの運命だったのだと思います。自分が生まれ育った地域を、外からの視点と内側の感覚の両方で見つめ直す。その経験が、私にとって地域再生の原点になりました。

地域には、自分たちでは当たり前になっているものがたくさんあります。風景、食、暮らし、歴史、そして人の営み。外から見れば魅力であっても、地域の人自身がその価値に気づいていないこともあります。

佐渡での仕事は、そうした地域の価値を見つけ直し、言葉にし、次の動きにつなげていく仕事でした。観光とは、単に有名な名所を紹介することではありません。地域にあるものを見つめ直し、その価値を社会にひらいていく営みでもあります。

観光を地域再生の手段として捉えるようになった出発点は、この佐渡島での経験にありました。

インバウンドを、地域の力に変えられるか
地域の仕事に関わるようになってから、私は全国各地の地方都市を見てきました。その中で強く感じていることがあります。地方には、いまも大きな可能性が残されているということです。

もちろん、現実は簡単ではありません。人口減少が進み、若い人が地域を離れていく。事業承継は難しく、働く場所も限られている。地域の中で新しい挑戦をしようとしても、失敗に対する地域の目が厳しい。経営者も孤独になりやすい。地方に行けば行くほど、そうした空気を感じることがあります。

一度事業が苦しくなると、金融機関との関係も難しくなり、社員や家族にも不安が広がっていくことがあります。そうした現実を見ていると、地域で新たに事業を起こそうとする人が慎重になるのも無理はありません。

私は、そうした空気が地方に広がっていることに、強い危機感を持っています。

しかし、だからこそ私は、観光に可能性があると考えています。地域の人たちが知恵を絞り、汗をかき、チームで取り組めば、地域にはまだ勝ち筋をつくれる。私はそう信じています。そのための手段の一つが、観光です。

観光は、人を呼ぶことだけを目的とした産業ではありません。地域に仕事をつくる手段であり、地域の人が自分たちの価値に気づくきっかけであり、外から来た人と地域の人が出会う場でもあります。

観光を通じて地域の中にお金が循環し、働く場所が生まれ、若い人が戻ってくる。暮らしへの誇りも育っていく。そうした状態をつくることができれば、観光は地域再興の大きな力になります。

私がwell f.m.一般社団法人で掲げているのは、「旅する人も迎える人も幸せになる仕組みづくり」です。

観光客だけが満足して帰るのではなく、迎える地域の人たちの暮らしや仕事も豊かになっていく。地域の自然や文化が守られ、働く人の誇りが高まり、住んでいる人の幸福度も上がっていく。そうした観光でなければ、これからの時代に持続していくことは難しいでしょう。

観光を、単なる誘客やイベントで終わらせてはいけない。地域の仕事や誇り、未来につながる手段として捉え直す。そこに、私がDMO支援に取り組む理由があります。

DMOは、観光を地域経営につなぐ存在である
では、そもそもDMOとは何なのでしょうか。

一言で言えば、DMOは地域観光の司令塔です。日本では「観光地域づくり法人」とも呼ばれます。地域の人や事業者とともに、観光を経営の視点で動かしていく。そのために戦略を描き、地域資源を磨き、関係者をつないでいく存在です。地域の観光を単なるPRやイベントで終わらせず、データを見ながら戦略を立て、地域資源を磨き、関係者をつなぎ、観光を地域経営につなげていく。その役割を担う組織が、DMOです。

加賀市でのワークショップの一コマ

これまで日本の地域観光は、行政が中心になって担ってきた面があります。行政のもとに観光協会のような組織があり、イベントや案内、プロモーションなどの実務を担ってきた地域も少なくありません。

もちろん、行政の役割は重要です。地域全体の計画をつくり、公共性を担保し、必要な支援を行うことは欠かせません。ただ、行政サービスとして観光を扱うと、どうしても「広く、あまねく、均等に」という考え方になりやすい面があります。

成果を上げている事業者も、これから磨き込みが必要な事業者も、同列に扱う。特色ある取り組みも、まだ準備段階の取り組みも、同じ枠の中で扱う。もちろん、公平性は大切です。しかし、観光を産業として育てるためには、地域の強みを見極め、戦略的に磨き込むことも必要です。

どの市場を狙うのか。どの地域資源を磨くのか。誰に来てほしいのか。どのように消費を生み、地域内に循環させるのか。こうした問いに向き合わなければ、観光は「何となく人を呼ぶ」だけの取り組みで終わってしまいます。

DMOに求められるのは、こうした戦略性です。観光客を呼ぶだけではなく、地域にとって収益を生む領域をつくる。地域の人たちが関わりたくなる仕組みをつくる。事業者が挑戦しやすい環境をつくる。観光によって、地域の幸福度や雇用、経済循環がどう変わったのかを見えるようにする。そこまで担って初めて、DMOは地域観光を動かす存在になっていきます。

DMOは、補助金事業の受け皿にとどまる存在ではありません。単なるプロモーション組織でもなく、地域の未来を考え、実行につなげる組織です。観光を通じて地域を動かし、新しい挑戦を生み出していく組織であるべきです。

観光を、一部の人だけのものにしない
私がいま最も大切だと考えているのが、「観光の民主化」という視点です。

日本の観光は、特に地方都市において、まだ一部の関係者に閉じている面があると感じています。観光が、一部の行政担当者や観光協会、限られた事業者の中だけで語られている地域があります。長く同じ人が役職を担い、組織が硬直化していることもあります。既存の関係性が変化を難しくし、若い人が入りにくくなっている地域もあります。その状態では、新しい挑戦は生まれにくくなります。

そうした現実を、私は多くの地域で見てきました。観光が一部の人だけのものになると、地域全体の力にはなりにくいのです。

本来、観光にはもっと多くの人が関われるはずです。宿泊事業者や飲食店だけでなく、農業者、漁業者、商店、交通事業者、クリエイター、若者、移住者、住民一人ひとりが、地域の価値をつくる担い手になり得ます。

地域の日常にある食や暮らし、自然や文化、人の営みそのものが、観光価値になる時代です。だからこそ、観光を閉じた世界にしてはならない。

観光客を呼ぶことだけを目的にするのではなく、地域の人たちが自分たちの価値に気づき、自分たちのこととして関わり、そこから仕事や誇りが生まれていく。観光を通じて、地域の外と内がつながり、新しい挑戦が生まれていく。

私は、そうした状態を「観光の民主化」と捉えています。そして、その実現のためにこそ、DMOは進化しなければなりません。

行政から委ねられた事業をこなすだけでなく、地域の課題を見つけ、関係者と向き合い、必要であれば既存の仕組みにも踏み込んでいく。財源や人材の不足を理由に立ち止まるのではなく、どうすれば財源をつくれるのか、どうすれば若い人が関わりたいと思える組織になるのかを考える。地域の未来に投資できる組織へと変わっていく必要があります。

私は、観光には地域に希望の風を吹かせる力があると信じています。

観光が成長産業として期待されるいま、その恩恵を一部の地域や一部の事業者だけにとどめてはなりません。地方に眠る可能性をひらき、地域の人たちが自分たちの未来を自らつくっていく。そのために、DMOは従来の延長線上にとどまらず、地域を動かす存在へと進化していかなければなりません。

次回は、なぜ日本のDMOが本来の力を発揮しきれていないのかを考えていきます。行政との関係、財源不足、人材不足、観光協会との役割分担、そして若い人が入りにくい構造。現場で見えてきた課題をひもときながら、DMOが地域を動かす存在になるために何が必要なのかをお話しします。次回もぜひお楽しみに。

関連リンク

well f.m.一般社団法人
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<p>皆さん、こんにちは。well f.m. 一般社団法人創業者の善井 靖です。私はこれまで、佐渡島での観光再生をきっかけに、全国各地の地域づくりやDMO支援に関わってきました。人口減少、担い手不足、地域経済の停滞。地方は、いくつもの課題に直面しています。それでも私は、地方にはまだ未来を切り拓く力があると信じています。地域の人たちが知恵を絞り、汗をかき、同じ方向を向けば、地域はもう一度前へ進める。そのための大きな手段の一つが、観光です。</p>
<p></p>
<p>本連載では、DMOの進化と「観光の民主化」をテーマに、地域がもう一度動き出すために必要な視点と実践をお伝えしていきます。初回となる今回は、私自身の歩みを振り返りながら、なぜDMO支援に向き合っているのか、そしてDMOが地域にとってどのような存在であるべきなのかをお話しします。（解説＝well f.m. 一般社団法人 創業者 善井 靖／文＝JMPプロデューサー長谷川 浩和）</p>
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<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/DMO_shinkaron/prof.webp" width="600" height="338" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>well f.m. 一般社団法人 創業者／内閣府 地域活性化伝道師<br />
</strong></p>
<p style="text-align: center;"><strong>善井 靖さん</strong></p>
<p>佐渡島出身。ラジオ放送作家、イベント企画制作などを経て、2000年に起業。その後、観光マーケティング協会、ナイトタイムエコノミー株式会社、well f.m.一般社団法人を設立。内閣府「地域活性化伝道師」、観光庁「世界水準のDMO専門家」などを務め、全国各地で観光地域づくりやDMO支援に携わっている。</p>
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</div>
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<h2>観光は、地域に仕事と誇りを生む</h2>
<p>私は佐渡島の出身です。</p>
<p></p>
<p>中学生の頃から放送の仕事に憧れ、大学進学後、ラジオ番組の制作に携わるようになりました。20代の前半は、ラジオ番組の構成台本を原稿用紙に書く仕事をしていました。その後、放送局のイベント事業が広がる中で、番組制作に加え、イベントの企画制作にも関わるようになりました。全国各地を飛び回る日々が始まったのも、その頃です。</p>
<p></p>
<p>37歳で起業しました。当初は、動画配信の仕組みを生かした事業に取り組んでいました。前職でNTTの実験プロジェクトなどにも関わっていたため、インターネットを通じて映像を届けることに、大きな可能性を感じていました。</p>
<p></p>
<p>地域再生の仕事に本格的に関わる転機となったのが、2003年頃に携わった佐渡島の観光再生プロジェクトです。新潟県の事業として、「佐渡の宝を100個見つける」という企画に取り組むことになりました。</p>
<p></p>
<p>それまでの私は、佐渡には盆と正月に帰るくらいでした。ところが、その仕事をきっかけに、毎週のように佐渡へ通うようになりました。いま振り返れば、あれは一つの運命だったのだと思います。自分が生まれ育った地域を、外からの視点と内側の感覚の両方で見つめ直す。その経験が、私にとって地域再生の原点になりました。</p>
<p></p>
<p>地域には、自分たちでは当たり前になっているものがたくさんあります。風景、食、暮らし、歴史、そして人の営み。外から見れば魅力であっても、地域の人自身がその価値に気づいていないこともあります。</p>
<p></p>
<p>佐渡での仕事は、そうした地域の価値を見つけ直し、言葉にし、次の動きにつなげていく仕事でした。観光とは、単に有名な名所を紹介することではありません。地域にあるものを見つめ直し、その価値を社会にひらいていく営みでもあります。</p>
<p></p>
<p>観光を地域再生の手段として捉えるようになった出発点は、この佐渡島での経験にありました。</p>
<p></p>
<h2>インバウンドを、地域の力に変えられるか</h2>
<p>地域の仕事に関わるようになってから、私は全国各地の地方都市を見てきました。その中で強く感じていることがあります。地方には、いまも大きな可能性が残されているということです。</p>
<p></p>
<p>もちろん、現実は簡単ではありません。人口減少が進み、若い人が地域を離れていく。事業承継は難しく、働く場所も限られている。地域の中で新しい挑戦をしようとしても、失敗に対する地域の目が厳しい。経営者も孤独になりやすい。地方に行けば行くほど、そうした空気を感じることがあります。</p>
<p></p>
<p>一度事業が苦しくなると、金融機関との関係も難しくなり、社員や家族にも不安が広がっていくことがあります。そうした現実を見ていると、地域で新たに事業を起こそうとする人が慎重になるのも無理はありません。</p>
<p></p>
<p>私は、そうした空気が地方に広がっていることに、強い危機感を持っています。</p>
<p></p>
<p>しかし、だからこそ私は、観光に可能性があると考えています。地域の人たちが知恵を絞り、汗をかき、チームで取り組めば、地域にはまだ勝ち筋をつくれる。私はそう信じています。そのための手段の一つが、観光です。</p>
<p></p>
<p>観光は、人を呼ぶことだけを目的とした産業ではありません。地域に仕事をつくる手段であり、地域の人が自分たちの価値に気づくきっかけであり、外から来た人と地域の人が出会う場でもあります。</p>
<p></p>
<p>観光を通じて地域の中にお金が循環し、働く場所が生まれ、若い人が戻ってくる。暮らしへの誇りも育っていく。そうした状態をつくることができれば、観光は地域再興の大きな力になります。</p>
<p></p>
<p>私がwell f.m.一般社団法人で掲げているのは、「旅する人も迎える人も幸せになる仕組みづくり」です。</p>
<p></p>
<p>観光客だけが満足して帰るのではなく、迎える地域の人たちの暮らしや仕事も豊かになっていく。地域の自然や文化が守られ、働く人の誇りが高まり、住んでいる人の幸福度も上がっていく。そうした観光でなければ、これからの時代に持続していくことは難しいでしょう。</p>
<p></p>
<p>観光を、単なる誘客やイベントで終わらせてはいけない。地域の仕事や誇り、未来につながる手段として捉え直す。そこに、私がDMO支援に取り組む理由があります。</p>
<p></p>
<h2>DMOは、観光を地域経営につなぐ存在である</h2>
<p>では、そもそもDMOとは何なのでしょうか。</p>
<p></p>
<p>一言で言えば、DMOは地域観光の司令塔です。日本では「観光地域づくり法人」とも呼ばれます。地域の人や事業者とともに、観光を経営の視点で動かしていく。そのために戦略を描き、地域資源を磨き、関係者をつないでいく存在です。地域の観光を単なるPRやイベントで終わらせず、データを見ながら戦略を立て、地域資源を磨き、関係者をつなぎ、観光を地域経営につなげていく。その役割を担う組織が、DMOです。</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/DMO_shinkaron/IMG_0103.webp" width="1280" height="960" alt="" /><span style="font-size: small;">加賀市でのワークショップの一コマ</span></p>
<p></p>
<p>これまで日本の地域観光は、行政が中心になって担ってきた面があります。行政のもとに観光協会のような組織があり、イベントや案内、プロモーションなどの実務を担ってきた地域も少なくありません。</p>
<p></p>
<p>もちろん、行政の役割は重要です。地域全体の計画をつくり、公共性を担保し、必要な支援を行うことは欠かせません。ただ、行政サービスとして観光を扱うと、どうしても「広く、あまねく、均等に」という考え方になりやすい面があります。</p>
<p></p>
<p>成果を上げている事業者も、これから磨き込みが必要な事業者も、同列に扱う。特色ある取り組みも、まだ準備段階の取り組みも、同じ枠の中で扱う。もちろん、公平性は大切です。しかし、観光を産業として育てるためには、地域の強みを見極め、戦略的に磨き込むことも必要です。</p>
<p></p>
<p>どの市場を狙うのか。どの地域資源を磨くのか。誰に来てほしいのか。どのように消費を生み、地域内に循環させるのか。こうした問いに向き合わなければ、観光は「何となく人を呼ぶ」だけの取り組みで終わってしまいます。</p>
<p></p>
<p>DMOに求められるのは、こうした戦略性です。観光客を呼ぶだけではなく、地域にとって収益を生む領域をつくる。地域の人たちが関わりたくなる仕組みをつくる。事業者が挑戦しやすい環境をつくる。観光によって、地域の幸福度や雇用、経済循環がどう変わったのかを見えるようにする。そこまで担って初めて、DMOは地域観光を動かす存在になっていきます。</p>
<p></p>
<p>DMOは、補助金事業の受け皿にとどまる存在ではありません。単なるプロモーション組織でもなく、地域の未来を考え、実行につなげる組織です。観光を通じて地域を動かし、新しい挑戦を生み出していく組織であるべきです。</p>
<p></p>
<h2>観光を、一部の人だけのものにしない</h2>
<p>私がいま最も大切だと考えているのが、「観光の民主化」という視点です。</p>
<p></p>
<p>日本の観光は、特に地方都市において、まだ一部の関係者に閉じている面があると感じています。観光が、一部の行政担当者や観光協会、限られた事業者の中だけで語られている地域があります。長く同じ人が役職を担い、組織が硬直化していることもあります。既存の関係性が変化を難しくし、若い人が入りにくくなっている地域もあります。その状態では、新しい挑戦は生まれにくくなります。</p>
<p></p>
<p>そうした現実を、私は多くの地域で見てきました。観光が一部の人だけのものになると、地域全体の力にはなりにくいのです。</p>
<p></p>
<p>本来、観光にはもっと多くの人が関われるはずです。宿泊事業者や飲食店だけでなく、農業者、漁業者、商店、交通事業者、クリエイター、若者、移住者、住民一人ひとりが、地域の価値をつくる担い手になり得ます。</p>
<p></p>
<p>地域の日常にある食や暮らし、自然や文化、人の営みそのものが、観光価値になる時代です。だからこそ、観光を閉じた世界にしてはならない。</p>
<p></p>
<p>観光客を呼ぶことだけを目的にするのではなく、地域の人たちが自分たちの価値に気づき、自分たちのこととして関わり、そこから仕事や誇りが生まれていく。観光を通じて、地域の外と内がつながり、新しい挑戦が生まれていく。</p>
<p></p>
<p>私は、そうした状態を「観光の民主化」と捉えています。そして、その実現のためにこそ、DMOは進化しなければなりません。</p>
<p></p>
<p>行政から委ねられた事業をこなすだけでなく、地域の課題を見つけ、関係者と向き合い、必要であれば既存の仕組みにも踏み込んでいく。財源や人材の不足を理由に立ち止まるのではなく、どうすれば財源をつくれるのか、どうすれば若い人が関わりたいと思える組織になるのかを考える。地域の未来に投資できる組織へと変わっていく必要があります。</p>
<p></p>
<p>私は、観光には地域に希望の風を吹かせる力があると信じています。</p>
<p></p>
<p>観光が成長産業として期待されるいま、その恩恵を一部の地域や一部の事業者だけにとどめてはなりません。地方に眠る可能性をひらき、地域の人たちが自分たちの未来を自らつくっていく。そのために、DMOは従来の延長線上にとどまらず、地域を動かす存在へと進化していかなければなりません。</p>
<p></p>
<p>次回は、なぜ日本のDMOが本来の力を発揮しきれていないのかを考えていきます。行政との関係、財源不足、人材不足、観光協会との役割分担、そして若い人が入りにくい構造。現場で見えてきた課題をひもときながら、DMOが地域を動かす存在になるために何が必要なのかをお話しします。次回もぜひお楽しみに。</p>
</div>
<h3 class="cms-content-parts-sin178367594855779700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178367594855783500">関連リンク</h3>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178367595948422800" class="cms-content-parts-sin178367595948433500">
<p><a href="https://wellfm.info/">well f.m.一般社団法人</a></p>
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<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2186/">
<title>知財を制すAI。日本のモノづくり再起動</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2186/</link>
<description>
熾烈なグローバル競争において自社の技術を守る「特許調査」は製造業の生命線だ。しかし、世界中で出願される膨大な特許を人力で読み解く作業は、研究開発者の貴重な時間を奪ってきた。この知財という壁を、AIの力で乗り越える挑戦が始まっている。国産生成AI基盤を手掛ける企業が、AIエージェントの調査対象を世界へ拡張。現場を負荷から解放し、日本のモノづくり再起動への布石を打つ。（文＝JapanStep編集部）

欧州特許へ対象拡大。「Aconnect」の実力

2026年4月、ストックマーク株式会社は、自社が提供する製造業向けAIエージェント「Aconnect」の特許調査機能において、新たに欧州特許（EPO）を調査対象に追加したと発表した。
（引用元：PR TIMES）

「Aconnect」は、先行技術調査やクリアランス調査の一部をAIが自律的に遂行するサービスだ。従来は日本（JPO）、米国（USPTO）、世界知的所有権機関（WIPO）の特許公報を対象としていたが、最先端技術を競う企業から「より多くの国の特許を自動調査したい」という要望があり、欧州市場への対応を実現した。

本機能のプロセスは極めて合理的だ。ユーザーが開発予定の技術を入力すると、AIが内容を高度に解析し、調査で焦点を当てるべき構成要素を自動抽出する。次に、抽出された要素をもとに関連特許群との一致度を客観的な根拠とともに提示し、人間が詳細に読むべき特許が直感的に分かるユーザーインターフェースで結果を表示する。

これにより、手作業でのキーワード検索や読み込みにかかる工数が劇的に削減される。欧州企業の特許をベンチマークする企業にとっては、広範な特許網をシームレスに調査できるため、開発の最終段階で「特許の壁」に突き当たる手戻りリスクを最小化できる。同社は今後、中国、台湾、韓国などアジア諸国の特許データも順次拡充していく予定だ。


「作業」から「創造」へ。知財AIが導く日本の反転攻勢

特許調査エージェントがもたらす本質的な価値は、業務の効率化にとどまらない。日本の技術者が直面している「構造的な時間の枯渇」を解消し、モノづくりの現場に創造的な活力を取り戻すことにある。

かつて日本の製造業は圧倒的な技術力で世界を席巻したが、現在は新興国や欧米企業のスピードと、巧みな知財戦略に苦戦を強いられている。特許の網の目は年々複雑化し、現場では「他社の権利に抵触しないか」を確認するための調査に多くのリソースが割かれてきた。優れたアイデアがあっても、過去の文献との照合に疲弊し、開発スピードが鈍化してしまうケースは多い。

「Aconnect」のようなAI化は、この停滞を打破する武器となる。AIがグローバルな特許データから必要な情報を自律的に抽出し、リスクを事前に検知することで、技術者は「調べる作業」から解放される。その結果生み出された時間は、次世代の革新的な製品を生み出す「創造的な思考」へと還元されるのだ。

さらに、欧州などの世界の有力特許を一元的にベンチマークできることは、日本企業が技術トレンドを俯瞰し、戦略的に「勝てる領域」を見極める力となる。知財戦略はもはや法務部門だけの領域ではなく、開発の最前線で戦う技術者がAIを相棒として使いこなし、攻めの戦略を描くための基盤となった。

テクノロジーによって情報収集の足かせが取り払われた時、日本のモノづくりが本来持つ高い技術力と緻密な構想力は、再び世界で通用する力を発揮する。現場の技術者をエンパワーメントするこの知能のインフラが停滞を打ち破り、日本を次なる成長ステージへと押し上げる推進力となっていく。

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<dc:date>2026-07-09T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178349548473996700" class="cms-content-parts-sin178349548474003300">
<p>熾烈なグローバル競争において自社の技術を守る「特許調査」は製造業の生命線だ。しかし、世界中で出願される膨大な特許を人力で読み解く作業は、研究開発者の貴重な時間を奪ってきた。この知財という壁を、AIの力で乗り越える挑戦が始まっている。国産生成AI基盤を手掛ける企業が、AIエージェントの調査対象を世界へ拡張。現場を負荷から解放し、日本のモノづくり再起動への布石を打つ。（文＝JapanStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178349552778868100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178349552778874900">欧州特許へ対象拡大。「Aconnect」の実力</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178349550127009400" class="cms-content-parts-sin178349550127018200">
<p>2026年4月、ストックマーク株式会社は、自社が提供する製造業向けAIエージェント「Aconnect」の特許調査機能において、新たに欧州特許（EPO）を調査対象に追加したと発表した。</p>
<p><img src="/images/learn/2607_Release/260708_chizai/1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000387.000024407.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>「Aconnect」は、先行技術調査やクリアランス調査の一部をAIが自律的に遂行するサービスだ。従来は日本（JPO）、米国（USPTO）、世界知的所有権機関（WIPO）の特許公報を対象としていたが、最先端技術を競う企業から「より多くの国の特許を自動調査したい」という要望があり、欧州市場への対応を実現した。</p>
<p></p>
<p>本機能のプロセスは極めて合理的だ。ユーザーが開発予定の技術を入力すると、AIが内容を高度に解析し、調査で焦点を当てるべき構成要素を自動抽出する。次に、抽出された要素をもとに関連特許群との一致度を客観的な根拠とともに提示し、人間が詳細に読むべき特許が直感的に分かるユーザーインターフェースで結果を表示する。</p>
<p></p>
<p>これにより、手作業でのキーワード検索や読み込みにかかる工数が劇的に削減される。欧州企業の特許をベンチマークする企業にとっては、広範な特許網をシームレスに調査できるため、開発の最終段階で「特許の壁」に突き当たる手戻りリスクを最小化できる。同社は今後、中国、台湾、韓国などアジア諸国の特許データも順次拡充していく予定だ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178349553060361500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178349553060397400">「作業」から「創造」へ。知財AIが導く日本の反転攻勢</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178349550370176000" class="cms-content-parts-sin178349550370184300">
<p>特許調査エージェントがもたらす本質的な価値は、業務の効率化にとどまらない。日本の技術者が直面している「構造的な時間の枯渇」を解消し、モノづくりの現場に創造的な活力を取り戻すことにある。</p>
<p></p>
<p>かつて日本の製造業は圧倒的な技術力で世界を席巻したが、現在は新興国や欧米企業のスピードと、巧みな知財戦略に苦戦を強いられている。特許の網の目は年々複雑化し、現場では「他社の権利に抵触しないか」を確認するための調査に多くのリソースが割かれてきた。優れたアイデアがあっても、過去の文献との照合に疲弊し、開発スピードが鈍化してしまうケースは多い。</p>
<p></p>
<p>「Aconnect」のようなAI化は、この停滞を打破する武器となる。AIがグローバルな特許データから必要な情報を自律的に抽出し、リスクを事前に検知することで、技術者は「調べる作業」から解放される。その結果生み出された時間は、次世代の革新的な製品を生み出す「創造的な思考」へと還元されるのだ。</p>
<p></p>
<p>さらに、欧州などの世界の有力特許を一元的にベンチマークできることは、日本企業が技術トレンドを俯瞰し、戦略的に「勝てる領域」を見極める力となる。知財戦略はもはや法務部門だけの領域ではなく、開発の最前線で戦う技術者がAIを相棒として使いこなし、攻めの戦略を描くための基盤となった。</p>
<p></p>
<p>テクノロジーによって情報収集の足かせが取り払われた時、日本のモノづくりが本来持つ高い技術力と緻密な構想力は、再び世界で通用する力を発揮する。現場の技術者をエンパワーメントするこの知能のインフラが停滞を打ち破り、日本を次なる成長ステージへと押し上げる推進力となっていく。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2180/">
<title>名を変え、組織が動き出す。カナデビアのブランド変革【連載】Branding Shift ～変わる時代に、ブランドの本質を問う</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2180/</link>
<description>





変化の時代に、ブランドは企業の存在意義をどう問い直し、人の行動へと結びついていくのか。本連載では、ブランド変革に取り組む企業へのインタビューを通じて、経営思想や事業の意思、社会との関係性を映し出すブランディングの現在地を探る。今回は、2024年10月に「日立造船」から社名を変更したカナデビアを取材した。造船事業の分離後、社名と事業実態のギャップに向き合ってきた同社は、「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」というコンセプトのもと、ブランドを&#8220;人づくり&#8221;へとつなげている。4人の言葉から、その変革の内側を紐解く。（文＝JapanStep編集部）





お話を伺ったのは &#8230;

（写真左から）
カナデビア株式会社 
ピープル＆カルチャー本部 総務部 ブランドマネジメントグループ 西浦 弘史郎さん
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ長 杉本 晋作さん
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ 松下 茉由さん
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ 川村 真央さん




「日立でも、造船でもない」&#8212;&#8212;事業実態とのギャップに向き合う




カナデビアの起源は、1881年、北アイルランドから来日したE.H.ハンターが設立した大阪鉄工所にさかのぼる。140年以上の歴史の中で、同社は重工業の一角を担う企業へと歩みを進めてきた。1943年には日立製作所の傘下に入り、「日立造船」へと社名を変更。その後、資本関係がなくなってからも、「日立造船」という名は残り続けた。


しかし、2002年に祖業である造船事業を分離して以降、主力事業は、ごみ焼却発電施設などの「環境事業」、水門や各種産業用機械設備を手がける「機械・インフラ事業」、風力発電や水素発生装置などの「脱炭素化事業」へと移っていった。事業内容と「日立造船」という社名の間には、少しずつ距離が生まれていた。

プロジェクトに携わってきた杉本さんは、当時の状況をこう振り返る。

「日立製作所のグループでもないし、造船もやっていない。社内外から少し変わった形で見られている状態が20年ほど続いていました。『日立造船って何の会社か』と聞かれたときに、明確に語りきれないもどかしさもありました。笑いを取るために『日立でも造船でもないんですわ！』と言って済ませてしまうというのもあながち冗談ではありませんでした。会社としてのアイデンティティをきちんと持つ必要があるという課題認識がありましたね」（杉本さん）


このギャップは、社員にとっても小さな違和感ではなかった。新卒で同社に入社した川村さんは、就職活動時から感じていた率直な思いを明かす。

「友人に話すときにも、名前とやっていることが違うのは話のネタにはなるけれど、実際の事業を理解してもらえないというのは少し寂しいなと。私たちの日常に関わる重要な事業を手がけているのに、それが知られていないのはもったいないと感じていました」（川村さん）

環境、脱炭素化、資源循環など、社会課題に関わる事業へ領域が広がるほど、重厚長大なイメージを持つ旧社名との距離は大きくなっていた。ブランドを見直す出発点には、「自分たちは何者なのか」を言葉にしきれない課題があった。







社名変更は、変革の目的ではなかった




こうした背景から、同社は2021年にブランディングプロジェクトを本格的に始動させた。しかし、このプロジェクトは最初から「社名変更ありき」で始まったものではなかったという。

「私たちのブランディングの目的は、企業理念体系である『Kanadevia Value（旧Hitz Value）』を、従業員一人ひとりがそれぞれの現場で体現できるようにすることです。つまり、ブランドを通じた『人づくり』です。その過程で商号やブランドを変える必要性が出てくるかもしれないが、社名変更ありきでスタートしたわけではありませんでした」（杉本さん）


プロジェクトの第一歩として行われたのは、現状分析だった。第三者の力も借りて社内外からヒアリングを行った結果、当時のブランドに対する課題が見えてきた。浮かび上がった課題は大きく3つに集約される。

一つ目は、どのように社会課題に対峙していくのかという考え方やメッセージの弱さだ。環境分野の事業を行っていることからSDGsへの貢献を謳ってはいたものの、自社の内側まで掘り下げたうえで、「社会に対してどう役立っていきたいのか」を示す明確なメッセージが不足していた。

二つ目は、挑戦イメージの希薄化である。創業者であるエドワード・ハズレット・ハンターは、北アイルランドから日本に渡り、苦労と挑戦を重ねながら造船所を立ち上げた。そのDNAを受け継いで、Kanadevia Valueでも行動規範に「果敢に挑戦する」を謳っているはずが、外部からは「真面目で誠実だが、どちらかというと保守的」と見られており、挑戦する企業としての姿勢が、社外には十分に伝わりきっていないことが見えてきた。

そして三つ目が、グループとしての輪郭の曖昧さだ。造船不況時に遠心力を働かせて分社化を進めた歴史から、グループ各社の社名やブランドには、「日立造船」「ニチゾウ・日造」「Hitz」などが混在していた。その結果、連結売上高6,000億円規模、従業員数約１万２千人を超える企業グループとしての広がりが、社外には十分に伝わりきっていなかった。

こうした課題が見えたことで、社名変更は単なる看板の掛け替えではなく、会社を挑戦する文化へと向かわせ、グループの力を結集するための「手段」として捉えられていった。ブランドを見直すことは、自社の存在価値をもう一度言葉にする作業でもあった。






「Hitz」を越えて、未来への意思を込める




課題が明確になった後、プロジェクトチームはブランドコンセプトを「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」と定めた。経営層や若手社員とのワークショップを重ね、過去から受け継ぐべきものと、未来に向けて変えるべきものを議論した末に生まれた言葉だった。


次に向き合ったのが、新たな社名をどう定めるかという課題だった。当初、経営陣の中では、2002年の造船事業分離以降、長年愛称として親しまれてきた既存ブランド「Hitz（ヒッツ）」を社名にする案が有力視されていたという。

「役員の中にも『社名変更するならHitz株式会社でいいのではないか』という声が多かったのは事実です。しかし、Hitzという社名に私たちが新たに定めた『技術の力で、人類と自然の調和に挑む』というブランドコンセプトや思いを込められるのかとなったとき、Hitzではどうしてもその思いを受け止めきれないという結論に至りました。Hitzは、当時の『Hitachi Zosen』に由来する言葉だったからです。そこで、ゼロベースで考えなければならないと決断したのです」（杉本さん）


事業が多角化し、グローバルに展開している同社にとって、ゼロから社名を検討する作業は、簡単ではなかった。社内外への情報漏洩を防ぐため、限られたメンバーで進められたこの作業では、国内外での商標権やドメインの確保が、大きな課題となった。

「国や地域、商品役務区分ごとに商標を押さえていかなければならず、十数の区分すべてで使用できる名前を見つけるのは至難の業でした。役員に順番をつけてもらった案を知的財産部の協力のもと、特許事務所と調査しては『難しいです。また考えてください』と戻ってくる。その繰り返しで、ほぼ1年を費やしました」（杉本さん）

商標の壁に阻まれ、検討が思うように進まない時期もあった。しかし、「この問題を先送りせず、私たちの代で決着をつけよう」という役員の強い意志が背中を押し、検討は止まらなかった。約1年にわたる試行錯誤を経て生まれたのが、日本語の「奏でる」とラテン語で道を意味する「Via」を組み合わせた「カナデビア」だった。従来の社名が持つ制約を越え、オーケストラがハーモニーを奏でるように、人類と自然の調和を目指す。そんな未来への意思を込めた、新しい名前だった。







戸惑いから始まった、新ブランドの育て方




2023年9月27日、新商号「カナデビア」への変更が東証の適時開示を通じて発表された。同時に社内にも一斉にアナウンスされたが、その反響は、ポジティブなものばかりではなかった。社内には戸惑いの声もあった。

「今まで日立造船という重厚長大で歴史ある名前に誇りを感じて長く勤めてきた方々にとって、突然カタカナの社名になったことへの違和感は強かったと思います。OBの方からは本部長のところに『伝統ある社名を何だと思っとるんや！』と直接お叱りの電話もありました」（杉本さん）

その戸惑いは、歴史を背負うベテラン層だけでなく、若手社員も例外ではなかった。当時はブランド部門ではなく、人材開発部門にいた川村さんは、当時の率直な思いを明かす。&#160;

「シンボルマークもまだできていない状態で、『カナデビアになります』という情報だけが突然降りてきたんです。伝統的な名前から、まったく違う雰囲気の社名になった印象を受けてしまい、正直最初は今まで紡いできた歴史や伝統が失われてしまうのではないかという不安や寂しさもありました」（川村さん）


しかし、その戸惑いに向き合うため、経営陣とプロジェクトチームは地道な対話を続けた。当時の社長も、3カ月をかけて全国の事業所を回り、社員と直接対話を重ねて社名変更に込めた思いを伝えていったのだ。

さらに、社内浸透を加速させるべく、インナーブランディングにおいても体験型のイベントを積極的に仕掛けた。変革のタイミングで中途入社した西浦さんは、「何が起きているんだ」と外から驚きを持って見ていた一人だ。

「商号変更が決議された2024年の6月の定時株主総会の直後に社名変更100日前のプレローンチイベントを、商号変更日当日の10月1日にローンチイベント実施しました。本社館内に大きな会場に舞台を設け、演出にも力を入れて、それまでの日立造船ではあまりなかった規模でイベントを開催したのです。それを見た時に、これからの会社が向かう熱い思いや意気込みが伝わり、社内の受け止め方が少しずつ変わっていくきっかけになりました。社員にブランドを『体験』してもらうことがいかに大切かを知りました」（西浦さん）







ブランドを&#8220;品質&#8221;として守る




新しい社名を発表し、ロゴやステートメントを定めれば終わり、というわけではない。重要なのは、日々の運用の中でブランドを守り、その価値を積み上げていくことだった。2024年年初に入社した松下さんは、ブランドガイドラインやWebサイト、制作物の管理に携わり、その運用に向き合ってきた。

「私の入社と同時期にブランドガイドラインの完全版ができたのですが、その後、グループ各社からシンボルマークの使い方や社名の併記方法などに関する問い合わせが相次ぎ、半年で約500件にのぼりました。部署まで直接相談に来られる方もいらっしゃいました。ガイドラインを私自身が深く理解しておかないとお伝えできないため、必死に読み込んだことが懐かしいです」（松下さん）


グリーンとブルーのグラデーション&#8220;ハーモニアスグリーン&#8221;で「人類と自然の調和」を美しく表現した新しいシンボルマーク。しかし、現場の社員にとっては、それを日々の制作物や名刺、看板などにどう適用すればよいのか、手探りの状態だった。

「現場からはさまざまな相談が寄せられますが、ブランドを守るためには、しっかりとしたルールや軸があることが不可欠だと体感しました。みんなで『カナデビアブランドを高めていきましょうよ』と根気よくコミュニケーションをとる日々でした」（松下さん）

グループ各社や全国の事業所から寄せられる問い合わせに対応する日々は、新しいブランドが現場に根づこうとしている過程でもあった。杉本さんは、製造業におけるブランド管理の重要性を次のように指摘する。

「私たちはものづくりの会社として、日ごろから品質を第一に考えています。ブランドも一つの『品質』なのです。新たなブランドを築いた後に、今度はその品質を維持していかなければならないフェーズが来ています。いかにガイドラインを遵守していただき、クオリティを保つかが重要です」（杉本さん）


ブランドを守るとは、ロゴを正しく使うことにとどまらない。社内外に一貫した印象を積み重ねることでもある。大きく変えるからこそ、守るための基準が要る。






ブランドは、社員が自信を持つ軸になる




社内への浸透と並行して、社外への発信も進められている。社外への発信を担当する川村さんは、認知、理解、浸透、共感という4つのフェーズを意識しながら、コミュニケーションを設計している。

「まずは社名が変わったことを知ってもらうこと。次にどんな事業をやっているのかを理解してもらうこと。特に若い世代には、事業内容が専門的であっても、シンプルに『なんとなく理解できる』『なんとなく好きかも』と思ってもらえるような表現を意識しています。テレビCMやYouTube、野球場などでの広告を通じて発信を続けています」（川村さん）



こうした発信は、採用面にも変化をもたらしている。2026年卒の新卒応募数は前年比で約1.4倍となり、直近5年で最多となったという。また、社内のブランド強度調査でも、社員の社名変更への理解や理念への共感が深まったことが確認された。一方で、顧客視点やイノベーション力といった今後の課題も見えてきているという。

当初は新社名に戸惑いを感じていた川村さんも、その後の異動でブランドマネジメントグループの一員となってブランディングに携わってきた今では「社員一人ひとりが『自分の会社が好き』と誇りを持って言えるようになることが大きな力になる」と語る。社外に向けた認知だけでなく、社員自身がブランドを受け止め、自分の言葉で語れるようになること。その変化も、今回のブランド変革が生んだ成果の一つだ。

こうした一連の取り組みは、インターブランドジャパンが主催する「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」において「SILVER」を受賞する形でも評価された。カナデビアにとって今回の受賞は、社名変更そのものではなく、企業の存在意義を明確にし、社内外に共感を広げてきたプロセスが評価された点に意味がある。
引用元：カナデビアホームページ


「素直に嬉しかったです。ブランディングは、多くの企業が悩みながら取り組んでいるものだと思います。その中で、表面的な見え方だけでなく、これまで取り組んできたプロセスや中身まで専門家の方々に見ていただき、評価していただけたことは大きな励みになりました」（杉本さん）

では、ブランドは社員の日々の仕事に、どのような意味をもたらすのか。西浦さんは、ブランドを「判断の軸」として捉えている。

「ブランドは、社員が日々の判断に自信を持つための軸になるものだと思っています。さまざまな部署が何を担っているのか見えにくい中でも、みんなが同じブランドの軸を持つことで動きが一つになる。自分が担っている仕事の意味を理解できることが、ブランドの力です」（西浦さん）

そうした変化は、社員一人ひとりの経験の中でブランドが育っていくことでもある。杉本さんは、ブランドの価値についてこう語る。

「ブランドは無形の価値ですが、その価値がどこに宿るかといえば、やはり従業員一人ひとりの経験の中にあります。日々の仕事の中でカナデビアというブランドが根づき、それを体現できるようになっていくことが重要だと考えています。私自身、ブランディングに携わる前は、事業本部で営業職を中心に従事してきました。これまで現場で積み重ねてきた事業の経験も、すべてがブランディングにつながっているのです」（杉本さん）

社名変更は、ゴールではない。自らの存在意義を見つめ直し、社員一人ひとりがその意味を自分の言葉で語っていくための出発点だった。カナデビアの歩みは、ブランドが単なる記号ではなく、組織の意思を束ね、社員の誇りを支える力になり得ることを物語っている。
2024年10月1日、社名変更当日に社員に配られた記念品には「『Kanadevia』の新たな船出の日」と記されている







関連リンク

技術の力で人類と自然の調和に挑む企業グループへの145年目の変革 - インターブランドジャパン
</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-07-08T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div class="lay-row">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://japanstep.jp/learn/category/221/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177991852759306900" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/images/popularity/branding_L-1_V3.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177984857715836700" class="cms-content-parts-sin177984857715844500">
<p>変化の時代に、ブランドは企業の存在意義をどう問い直し、人の行動へと結びついていくのか。本連載では、ブランド変革に取り組む企業へのインタビューを通じて、経営思想や事業の意思、社会との関係性を映し出すブランディングの現在地を探る。今回は、2024年10月に「日立造船」から社名を変更したカナデビアを取材した。造船事業の分離後、社名と事業実態のギャップに向き合ってきた同社は、「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」というコンセプトのもと、ブランドを&#8220;人づくり&#8221;へとつなげている。4人の言葉から、その変革の内側を紐解く。（文＝JapanStep編集部）</p>
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<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177984867887043500">
<p style="text-align: center;">お話を伺ったのは &#8230;</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-062.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>（写真左から）</b><br />
<b>カナデビア株式会社 <br />
ピープル＆カルチャー本部 総務部 ブランドマネジメントグループ 西浦 弘史郎さん<br />
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ長 杉本 晋作さん<br />
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ 松下 茉由さん<br />
同社 総務部 ブランドマネジメントグループ 川村 真央さん</b></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304523104023100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304523104028800">「日立でも、造船でもない」&#8212;&#8212;事業実態とのギャップに向き合う</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304524126207700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304524126211700">
<p>カナデビアの起源は、1881年、北アイルランドから来日したE.H.ハンターが設立した大阪鉄工所にさかのぼる。140年以上の歴史の中で、同社は重工業の一角を担う企業へと歩みを進めてきた。1943年には日立製作所の傘下に入り、「日立造船」へと社名を変更。その後、資本関係がなくなってからも、「日立造船」という名は残り続けた。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122043.webp" width="900" height="484" alt="" /></p>
<p></p>
<p>しかし、2002年に祖業である造船事業を分離して以降、主力事業は、ごみ焼却発電施設などの「環境事業」、水門や各種産業用機械設備を手がける「機械・インフラ事業」、風力発電や水素発生装置などの「脱炭素化事業」へと移っていった。事業内容と「日立造船」という社名の間には、少しずつ距離が生まれていた。</p>
<p></p>
<p>プロジェクトに携わってきた杉本さんは、当時の状況をこう振り返る。</p>
<p></p>
<p>「日立製作所のグループでもないし、造船もやっていない。社内外から少し変わった形で見られている状態が20年ほど続いていました。『日立造船って何の会社か』と聞かれたときに、明確に語りきれないもどかしさもありました。笑いを取るために『日立でも造船でもないんですわ！』と言って済ませてしまうというのもあながち冗談ではありませんでした。会社としてのアイデンティティをきちんと持つ必要があるという課題認識がありましたね」（杉本さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-003.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>このギャップは、社員にとっても小さな違和感ではなかった。新卒で同社に入社した川村さんは、就職活動時から感じていた率直な思いを明かす。</p>
<p></p>
<p>「友人に話すときにも、名前とやっていることが違うのは話のネタにはなるけれど、実際の事業を理解してもらえないというのは少し寂しいなと。私たちの日常に関わる重要な事業を手がけているのに、それが知られていないのはもったいないと感じていました」（川村さん）</p>
<p></p>
<p>環境、脱炭素化、資源循環など、社会課題に関わる事業へ領域が広がるほど、重厚長大なイメージを持つ旧社名との距離は大きくなっていた。ブランドを見直す出発点には、「自分たちは何者なのか」を言葉にしきれない課題があった。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122046.webp" width="900" height="505" alt="" /></p>
<div></div>
<div></div>
</div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304537267531900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304537267539900">社名変更は、変革の目的ではなかった</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304539158098100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304539158073700">
<p>こうした背景から、同社は2021年にブランディングプロジェクトを本格的に始動させた。しかし、このプロジェクトは最初から「社名変更ありき」で始まったものではなかったという。</p>
<p></p>
<p>「私たちのブランディングの目的は、企業理念体系である『Kanadevia Value（旧Hitz Value）』を、従業員一人ひとりがそれぞれの現場で体現できるようにすることです。つまり、ブランドを通じた『人づくり』です。その過程で商号やブランドを変える必要性が出てくるかもしれないが、社名変更ありきでスタートしたわけではありませんでした」（杉本さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122053.webp" width="900" height="504" alt="" /></p>
<p></p>
<p>プロジェクトの第一歩として行われたのは、現状分析だった。第三者の力も借りて社内外からヒアリングを行った結果、当時のブランドに対する課題が見えてきた。浮かび上がった課題は大きく3つに集約される。</p>
<p></p>
<p>一つ目は、どのように社会課題に対峙していくのかという考え方やメッセージの弱さだ。環境分野の事業を行っていることからSDGsへの貢献を謳ってはいたものの、自社の内側まで掘り下げたうえで、「社会に対してどう役立っていきたいのか」を示す明確なメッセージが不足していた。</p>
<p></p>
<p>二つ目は、挑戦イメージの希薄化である。創業者であるエドワード・ハズレット・ハンターは、北アイルランドから日本に渡り、苦労と挑戦を重ねながら造船所を立ち上げた。そのDNAを受け継いで、Kanadevia Valueでも行動規範に「果敢に挑戦する」を謳っているはずが、外部からは「真面目で誠実だが、どちらかというと保守的」と見られており、挑戦する企業としての姿勢が、社外には十分に伝わりきっていないことが見えてきた。</p>
<p></p>
<p>そして三つ目が、グループとしての輪郭の曖昧さだ。造船不況時に遠心力を働かせて分社化を進めた歴史から、グループ各社の社名やブランドには、「日立造船」「ニチゾウ・日造」「Hitz」などが混在していた。その結果、連結売上高6,000億円規模、従業員数約１万２千人を超える企業グループとしての広がりが、社外には十分に伝わりきっていなかった。</p>
<p></p>
<p>こうした課題が見えたことで、社名変更は単なる看板の掛け替えではなく、会社を挑戦する文化へと向かわせ、グループの力を結集するための「手段」として捉えられていった。ブランドを見直すことは、自社の存在価値をもう一度言葉にする作業でもあった。</p>
<p></p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536972549400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536972558100">「Hitz」を越えて、未来への意思を込める</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304538658381200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304538658300000">
<p>課題が明確になった後、プロジェクトチームはブランドコンセプトを「技術の力で、人類と自然の調和に挑む」と定めた。経営層や若手社員とのワークショップを重ね、過去から受け継ぐべきものと、未来に向けて変えるべきものを議論した末に生まれた言葉だった。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/04.webp" width="900" height="502" alt="" /></p>
<p></p>
<p>次に向き合ったのが、新たな社名をどう定めるかという課題だった。当初、経営陣の中では、2002年の造船事業分離以降、長年愛称として親しまれてきた既存ブランド「Hitz（ヒッツ）」を社名にする案が有力視されていたという。</p>
<p></p>
<p>「役員の中にも『社名変更するならHitz株式会社でいいのではないか』という声が多かったのは事実です。しかし、Hitzという社名に私たちが新たに定めた『技術の力で、人類と自然の調和に挑む』というブランドコンセプトや思いを込められるのかとなったとき、Hitzではどうしてもその思いを受け止めきれないという結論に至りました。Hitzは、当時の『Hitachi Zosen』に由来する言葉だったからです。そこで、ゼロベースで考えなければならないと決断したのです」（杉本さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-022.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>事業が多角化し、グローバルに展開している同社にとって、ゼロから社名を検討する作業は、簡単ではなかった。社内外への情報漏洩を防ぐため、限られたメンバーで進められたこの作業では、国内外での商標権やドメインの確保が、大きな課題となった。</p>
<p></p>
<p>「国や地域、商品役務区分ごとに商標を押さえていかなければならず、十数の区分すべてで使用できる名前を見つけるのは至難の業でした。役員に順番をつけてもらった案を知的財産部の協力のもと、特許事務所と調査しては『難しいです。また考えてください』と戻ってくる。その繰り返しで、ほぼ1年を費やしました」（杉本さん）</p>
<p></p>
<p>商標の壁に阻まれ、検討が思うように進まない時期もあった。しかし、「この問題を先送りせず、私たちの代で決着をつけよう」という役員の強い意志が背中を押し、検討は止まらなかった。約1年にわたる試行錯誤を経て生まれたのが、日本語の「奏でる」とラテン語で道を意味する「Via」を組み合わせた「カナデビア」だった。従来の社名が持つ制約を越え、オーケストラがハーモニーを奏でるように、人類と自然の調和を目指す。そんな未来への意思を込めた、新しい名前だった。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122059.webp" width="900" height="516" alt="" /></p>
<p></p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536742608500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536742616800">戸惑いから始まった、新ブランドの育て方</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304538300164500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304538300137100">
<p>2023年9月27日、新商号「カナデビア」への変更が東証の適時開示を通じて発表された。同時に社内にも一斉にアナウンスされたが、その反響は、ポジティブなものばかりではなかった。社内には戸惑いの声もあった。</p>
<p></p>
<p>「今まで日立造船という重厚長大で歴史ある名前に誇りを感じて長く勤めてきた方々にとって、突然カタカナの社名になったことへの違和感は強かったと思います。OBの方からは本部長のところに『伝統ある社名を何だと思っとるんや！』と直接お叱りの電話もありました」（杉本さん）</p>
<p></p>
<p>その戸惑いは、歴史を背負うベテラン層だけでなく、若手社員も例外ではなかった。当時はブランド部門ではなく、人材開発部門にいた川村さんは、当時の率直な思いを明かす。&#160;</p>
<p></p>
<p>「シンボルマークもまだできていない状態で、『カナデビアになります』という情報だけが突然降りてきたんです。伝統的な名前から、まったく違う雰囲気の社名になった印象を受けてしまい、正直最初は今まで紡いできた歴史や伝統が失われてしまうのではないかという不安や寂しさもありました」（川村さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-035.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>しかし、その戸惑いに向き合うため、経営陣とプロジェクトチームは地道な対話を続けた。当時の社長も、3カ月をかけて全国の事業所を回り、社員と直接対話を重ねて社名変更に込めた思いを伝えていったのだ。</p>
<p></p>
<p>さらに、社内浸透を加速させるべく、インナーブランディングにおいても体験型のイベントを積極的に仕掛けた。変革のタイミングで中途入社した西浦さんは、「何が起きているんだ」と外から驚きを持って見ていた一人だ。</p>
<p></p>
<p>「商号変更が決議された2024年の6月の定時株主総会の直後に社名変更100日前のプレローンチイベントを、商号変更日当日の10月1日にローンチイベント実施しました。本社館内に大きな会場に舞台を設け、演出にも力を入れて、それまでの日立造船ではあまりなかった規模でイベントを開催したのです。それを見た時に、これからの会社が向かう熱い思いや意気込みが伝わり、社内の受け止め方が少しずつ変わっていくきっかけになりました。社員にブランドを『体験』してもらうことがいかに大切かを知りました」（西浦さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-021.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div></div>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536456998500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536457003700">ブランドを&#8220;品質&#8221;として守る</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304537967573900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304537967550200">
<p>新しい社名を発表し、ロゴやステートメントを定めれば終わり、というわけではない。重要なのは、日々の運用の中でブランドを守り、その価値を積み上げていくことだった。2024年年初に入社した松下さんは、ブランドガイドラインやWebサイト、制作物の管理に携わり、その運用に向き合ってきた。</p>
<p></p>
<p>「私の入社と同時期にブランドガイドラインの完全版ができたのですが、その後、グループ各社からシンボルマークの使い方や社名の併記方法などに関する問い合わせが相次ぎ、半年で約500件にのぼりました。部署まで直接相談に来られる方もいらっしゃいました。ガイドラインを私自身が深く理解しておかないとお伝えできないため、必死に読み込んだことが懐かしいです」（松下さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-004.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>グリーンとブルーのグラデーション&#8220;ハーモニアスグリーン&#8221;で「人類と自然の調和」を美しく表現した新しいシンボルマーク。しかし、現場の社員にとっては、それを日々の制作物や名刺、看板などにどう適用すればよいのか、手探りの状態だった。</p>
<p></p>
<p>「現場からはさまざまな相談が寄せられますが、ブランドを守るためには、しっかりとしたルールや軸があることが不可欠だと体感しました。みんなで『カナデビアブランドを高めていきましょうよ』と根気よくコミュニケーションをとる日々でした」（松下さん）</p>
<p></p>
<p>グループ各社や全国の事業所から寄せられる問い合わせに対応する日々は、新しいブランドが現場に根づこうとしている過程でもあった。杉本さんは、製造業におけるブランド管理の重要性を次のように指摘する。</p>
<p></p>
<p>「私たちはものづくりの会社として、日ごろから品質を第一に考えています。ブランドも一つの『品質』なのです。新たなブランドを築いた後に、今度はその品質を維持していかなければならないフェーズが来ています。いかにガイドラインを遵守していただき、クオリティを保つかが重要です」（杉本さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-034.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ブランドを守るとは、ロゴを正しく使うことにとどまらない。社内外に一貫した印象を積み重ねることでもある。大きく変えるからこそ、守るための基準が要る。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536104174200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536104209800">ブランドは、社員が自信を持つ軸になる</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304537657148200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304537657124000">
<p>社内への浸透と並行して、社外への発信も進められている。社外への発信を担当する川村さんは、認知、理解、浸透、共感という4つのフェーズを意識しながら、コミュニケーションを設計している。</p>
<p></p>
<p>「まずは社名が変わったことを知ってもらうこと。次にどんな事業をやっているのかを理解してもらうこと。特に若い世代には、事業内容が専門的であっても、シンプルに『なんとなく理解できる』『なんとなく好きかも』と思ってもらえるような表現を意識しています。テレビCMやYouTube、野球場などでの広告を通じて発信を続けています」（川村さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122104.webp" width="900" height="522" alt="" /><br />
<img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/images20260707122109.webp" width="900" height="514" alt="" /></p>
<p></p>
<p>こうした発信は、採用面にも変化をもたらしている。2026年卒の新卒応募数は前年比で約1.4倍となり、直近5年で最多となったという。また、社内のブランド強度調査でも、社員の社名変更への理解や理念への共感が深まったことが確認された。一方で、顧客視点やイノベーション力といった今後の課題も見えてきているという。</p>
<p></p>
<p>当初は新社名に戸惑いを感じていた川村さんも、その後の異動でブランドマネジメントグループの一員となってブランディングに携わってきた今では「社員一人ひとりが『自分の会社が好き』と誇りを持って言えるようになることが大きな力になる」と語る。社外に向けた認知だけでなく、社員自身がブランドを受け止め、自分の言葉で語れるようになること。その変化も、今回のブランド変革が生んだ成果の一つだ。</p>
<p></p>
<p>こうした一連の取り組みは、インターブランドジャパンが主催する「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」において「SILVER」を受賞する形でも評価された。カナデビアにとって今回の受賞は、社名変更そのものではなく、企業の存在意義を明確にし、社内外に共感を広げてきたプロセスが評価された点に意味がある。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/01.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">引用元：カナデビアホームページ</span></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-070.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「素直に嬉しかったです。ブランディングは、多くの企業が悩みながら取り組んでいるものだと思います。その中で、表面的な見え方だけでなく、これまで取り組んできたプロセスや中身まで専門家の方々に見ていただき、評価していただけたことは大きな励みになりました」（杉本さん）</p>
<p></p>
<p>では、ブランドは社員の日々の仕事に、どのような意味をもたらすのか。西浦さんは、ブランドを「判断の軸」として捉えている。</p>
<p></p>
<p>「ブランドは、社員が日々の判断に自信を持つための軸になるものだと思っています。さまざまな部署が何を担っているのか見えにくい中でも、みんなが同じブランドの軸を持つことで動きが一つになる。自分が担っている仕事の意味を理解できることが、ブランドの力です」（西浦さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-048.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>そうした変化は、社員一人ひとりの経験の中でブランドが育っていくことでもある。杉本さんは、ブランドの価値についてこう語る。</p>
<p></p>
<p>「ブランドは無形の価値ですが、その価値がどこに宿るかといえば、やはり従業員一人ひとりの経験の中にあります。日々の仕事の中でカナデビアというブランドが根づき、それを体現できるようになっていくことが重要だと考えています。私自身、ブランディングに携わる前は、事業本部で営業職を中心に従事してきました。これまで現場で積み重ねてきた事業の経験も、すべてがブランディングにつながっているのです」（杉本さん）</p>
<p></p>
<p>社名変更は、ゴールではない。自らの存在意義を見つめ直し、社員一人ひとりがその意味を自分の言葉で語っていくための出発点だった。カナデビアの歩みは、ブランドが単なる記号ではなく、組織の意思を束ね、社員の誇りを支える力になり得ることを物語っている。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/4th_kanade/260528-1-072.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">2024年10月1日、社名変更当日に社員に配られた記念品には「『Kanadevia』の新たな船出の日」と記されている</span></p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177984859572129900" class="cms-content-parts-sin177984859572138800"></div>
<h3 class="cms-content-parts-sin177991843513840800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177991843513844700">関連リンク</h3>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177991835184007900" class="cms-content-parts-sin177991835184018300">
<p><font color="#3fa6f2"><u><a href="https://www.interbrandjapan.com/brandingawards/jba2025/jba2025_article05/">技術の力で人類と自然の調和に挑む企業グループへの145年目の変革 - インターブランドジャパン</a></u></font></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2177/">
<title>AIが削る歴史を復元。次世代の教育モデル</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2177/</link>
<description>
膨大な過去の文献を、AIが一瞬で現代の言葉に翻訳し、簡潔に要約してくれる。しかし、その圧倒的な効率化と引き換えに、私たちは著者の熱量や当時の社会がまとっていた特有の「空気感」を失っているのかもしれない。
過去の記録をただのデータの羅列として消費するのではなく、AIが削ぎ落としてしまった文脈をあえて補完し、学ぶ者の心に深く刻み込む新しいアプローチが動き出した。効率化の先にある真の理解を追い求める試みは、デジタル社会における教育と知識のあり方を根本から問い直している。（文＝JapanStep編集部）


歴史の空気を復元。デジタル文献の新たな学び

2026年4月29日、デジタルアーカイブの利活用人材育成を手掛ける合同会社DRC総研は、国立国会図書館が一般公開する「次世代デジタルライブラリー」の文献データを活用し、「内面没入型教育ガイドライン」の策定プロジェクトを開始したと発表した。
（引用元：PR TIMES）

国立国会図書館のデジタル基盤には歴史的な文献が豊富に収録されているが、現代では馴染みの薄い用語や文体が多く、一般の読者にはハードルが高い。一方で、近年は生成AIを用いた翻訳や要約が普及しているものの、テキストを単に現代語へ変換するだけでは、当時の社会背景や特有のニュアンスといった資料本来の奥深い魅力がノイズとして削ぎ落とされてしまうリスクがある。
（引用元：PR TIMES）

同社はこの課題に対し、生成AIを介して数十年前から数百年前の著者や登場人物の思想に直接触れるかような体験デザインを調査する。さらに、AIが捨ててしまいがちな文脈をあえて補完し、物語として再構成する手法を検証していく。

最終的には、デバイス上の疑似体験にとどまらず、言語と問いかけによって学習者自身の思考の内側に歴史を再構築し、深い思索へと誘う実践的なガイドラインを2028年までに策定する計画だ。並行して、著作権の保護期間が満了した貴重な文献をクイズ形式で紹介する連載を自社メディアで無料公開するなど、具体的な活動も始まっている。

効率化の先にある価値。人文知の継承と共創

テキストの要約や翻訳において、AIは驚異的な生産性を発揮する。ビジネスの現場では短時間で結論を導き出すことが重視されるが、教育や文化の継承という領域においては、ノイズを排除して結論だけを抽出する機能が、かえって本質的な理解を妨げる要因となることがある。

DRC総研が挑むプロジェクトの意義は、テクノロジーの便利さを否定することではなく、AIの弱点を人間が補う新たな枠組みを提示している点にある。AIの圧倒的な処理能力を使って過去の膨大な資料にアクセスしつつ、そこに人間が意図的に「文脈」や「熱量」というアナログな要素を肉付けしていく。最新のデジタル技術と人間特有の感情を行き来するこの高度な協働モデルは、学習者が歴史を単なる暗記科目としてではなく、自らと地続きの「生きた物語」として吸収するための重要なアプローチとなるだろう。

また、この取り組みが国立国会図書館という公共のデータベースを基盤としている点も特筆すべきだ。国が蓄積してきた膨大な歴史的資産を、民間企業が独自のノウハウで解きほぐし、誰もがアクセスできる生きた知識へと変換して社会に提供する。官の持つインフラと民のアイデアが結びつくオープンな共創は、地方や都市を問わず、広く日本の教育環境を豊かにしていく可能性を秘めている。

過去の歴史や先人の思想を「自分ごと」として深く捉え直す体験は、不確実な現代を生きる私たちにとって、物事の本質を見極めるための確かな判断基準を養うことにつながる。効率だけでは測れない豊かな知性を社会に根付かせるこの挑戦は、次世代の才能を刺激し、日本全体の文化的な基盤を一段階引き上げるための確かな足がかりとなるはずだ。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/2607_Release/260706_kezuru/main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-07T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178331255593126200" class="cms-content-parts-sin178331255593134100">
<p>膨大な過去の文献を、AIが一瞬で現代の言葉に翻訳し、簡潔に要約してくれる。しかし、その圧倒的な効率化と引き換えに、私たちは著者の熱量や当時の社会がまとっていた特有の「空気感」を失っているのかもしれない。<br />
過去の記録をただのデータの羅列として消費するのではなく、AIが削ぎ落としてしまった文脈をあえて補完し、学ぶ者の心に深く刻み込む新しいアプローチが動き出した。効率化の先にある真の理解を追い求める試みは、デジタル社会における教育と知識のあり方を根本から問い直している。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178331258186420800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178331258186425300">歴史の空気を復元。デジタル文献の新たな学び</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178331257309291900" class="cms-content-parts-sin178331257309300800">
<p>2026年4月29日、デジタルアーカイブの利活用人材育成を手掛ける合同会社DRC総研は、国立国会図書館が一般公開する「次世代デジタルライブラリー」の文献データを活用し、「内面没入型教育ガイドライン」の策定プロジェクトを開始したと発表した。</p>
<p><img src="/images/learn/2607_Release/260706_kezuru/1.webp" width="900" height="505" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000176386.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>国立国会図書館のデジタル基盤には歴史的な文献が豊富に収録されているが、現代では馴染みの薄い用語や文体が多く、一般の読者にはハードルが高い。一方で、近年は生成AIを用いた翻訳や要約が普及しているものの、テキストを単に現代語へ変換するだけでは、当時の社会背景や特有のニュアンスといった資料本来の奥深い魅力がノイズとして削ぎ落とされてしまうリスクがある。</p>
<p><img src="/images/learn/2607_Release/260706_kezuru/2.webp" width="900" height="505" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000176386.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>同社はこの課題に対し、生成AIを介して数十年前から数百年前の著者や登場人物の思想に直接触れるかような体験デザインを調査する。さらに、AIが捨ててしまいがちな文脈をあえて補完し、物語として再構成する手法を検証していく。</p>
<p></p>
<p>最終的には、デバイス上の疑似体験にとどまらず、言語と問いかけによって学習者自身の思考の内側に歴史を再構築し、深い思索へと誘う実践的なガイドラインを2028年までに策定する計画だ。並行して、著作権の保護期間が満了した貴重な文献をクイズ形式で紹介する連載を自社メディアで無料公開するなど、具体的な活動も始まっている。</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178331258456802900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178331258456808300">効率化の先にある価値。人文知の継承と共創</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178331257112765600" class="cms-content-parts-sin178331257112774400">
<p>テキストの要約や翻訳において、AIは驚異的な生産性を発揮する。ビジネスの現場では短時間で結論を導き出すことが重視されるが、教育や文化の継承という領域においては、ノイズを排除して結論だけを抽出する機能が、かえって本質的な理解を妨げる要因となることがある。</p>
<p></p>
<p>DRC総研が挑むプロジェクトの意義は、テクノロジーの便利さを否定することではなく、AIの弱点を人間が補う新たな枠組みを提示している点にある。AIの圧倒的な処理能力を使って過去の膨大な資料にアクセスしつつ、そこに人間が意図的に「文脈」や「熱量」というアナログな要素を肉付けしていく。最新のデジタル技術と人間特有の感情を行き来するこの高度な協働モデルは、学習者が歴史を単なる暗記科目としてではなく、自らと地続きの「生きた物語」として吸収するための重要なアプローチとなるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、この取り組みが国立国会図書館という公共のデータベースを基盤としている点も特筆すべきだ。国が蓄積してきた膨大な歴史的資産を、民間企業が独自のノウハウで解きほぐし、誰もがアクセスできる生きた知識へと変換して社会に提供する。官の持つインフラと民のアイデアが結びつくオープンな共創は、地方や都市を問わず、広く日本の教育環境を豊かにしていく可能性を秘めている。</p>
<p></p>
<p>過去の歴史や先人の思想を「自分ごと」として深く捉え直す体験は、不確実な現代を生きる私たちにとって、物事の本質を見極めるための確かな判断基準を養うことにつながる。効率だけでは測れない豊かな知性を社会に根付かせるこの挑戦は、次世代の才能を刺激し、日本全体の文化的な基盤を一段階引き上げるための確かな足がかりとなるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2171/">
<title>「マチの幸せ」を問い続ける。ローソンが育てる「人」中心のブランド変革【連載】Branding Shift ～変わる時代に、ブランドの本質を問う</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2171/</link>
<description>





変化の時代に、ブランドは企業の意思をどのように人の行動へと結びつけていくのか。本連載では、ブランディングを表現や販促にとどめず、経営思想や社会との関係性を映し出す営みとして捉え直す。今回は、2025年に創業50周年を迎えたローソンを取材した。コロナ禍を契機に、同社は「ローソン単体」ではなく「ローソングループ」としてブランドを見つめ直し、「マチのほっとステーション」の理念を一人ひとりの行動にまで浸透させてきた。グループブランディングプロジェクトに携わってきた倉持 章さんの言葉から、ローソンのブランドを支える「人」の力を探る。（文＝JapanStep編集部）





お話を伺ったのは &#8230;

株株式会社ローソン マーケティング戦略本部 本部長補佐
倉持 章さん
外食チェーンで店舗運営を経験した後、情報システム、経営企画部門でシステム開発、マーケティング、ブランド調査に携わる。その後、外資系コンサルティング会社で流通、通信、金融など幅広い業界の戦略・業務改革プロジェクトを担当。2006年からローソンの業務改革に参画し、ポイントカードデータを活用した発注精度の向上や業務改善に取り組む。2020年秋からグループブランディングプロジェクトを担当し、現在はコミュニケーション本部 部長も兼務し、ブランド推進を担っている。





「マチのほっとステーション」に息づく、ローソンの原点




2025年に創業50周年を迎えたローソンは、2026年5月末時点で国内14,629店、海外7,782店を展開する。コンビニエンスストアを起点に、日々の暮らしを支える生活に欠かせない社会インフラとしての役割も担ってきた。ローソンストア100、成城石井、ローソン銀行、ローソンエンタテインメントなど、グループの事業領域も広がっている。買い物にとどまらず、金融やエンタテインメントへと接点が広がる中で、ローソンのブランドは、もはや店舗の看板だけでは語りきれない。


ローソンが長年にわたって掲げ続けているのが、「マチのほっとステーション」というコーポレートスローガンだ。この言葉には、ローソンが地域にとってどのような存在でありたいのかが込められている。

「私がローソンに入社する以前から大切にされてきた言葉であり、今なお、当社の本質を表すものです。近年の『パーパス』の観点から見ても、これは当社のグループ理念そのものを体現する言葉として位置づけ直しました。ここは決して変わることのない、当社の根幹です」（倉持さん）


その根底にあるのが、「マチの幸せのためにできることって何だろう」という問いだ。その問いは、日々の便利さだけでなく、有事の行動にも表れている。阪神・淡路大震災や東日本大震災の際にも、店舗を開け、地域の人々に明かりと物資を届けようとしてきた。

「平時はもちろんのこと、災害などの有事にこそ『真っ先に応援へ駆けつける』という姿勢を大切にしてきました。かつて東日本大震災の時、『被災地へ向けてガソリンを運びたい』と自発的に手を挙げてくださる方がいたように、加盟店や社員の間にこの思いへの強い共感があったからこそ、現在のローソンがあるのだと感じています」（倉持さん）

ローソンのブランドを支えてきたのは、仕組みや機能だけではない。加盟店のオーナーやクルーのみなさん、そして社員。それぞれの現場で動く「人」である。地域に寄り添い、マチのために動く。その日々の積み重ねが、ローソンというブランドを形づくってきた。





危機の中で、ローソンはなぜブランドに向き合ったのか




2020年以降のコロナ禍は、自社の役割を問い直す契機となった。外出制限により人々の生活様式が変わる中、それでも「お店を開けよう」という思いは揺らがなかった。

「お客様と直接対面するビジネスである私たちは、社会インフラとして『お店を開け続けること』を使命と捉えていました。ローソン、そしてローソングループの強みは、過去の震災対応で培われた経験と一体感にあります。お客様が少しでも安心できる環境をしっかりと作ろうという意識が、組織全体に自然と共有されていました」（倉持さん）


ただ、店を開け続けるだけでこの危機を乗り越えられるわけではない。社員も加盟店も、同じ方向を向ける土台をつくらなければならなかった。同社 代表取締役社長 竹増貞信さんのもと、「大変革実行委員会」が立ち上がり、未来を見据えた数々のプロジェクトが始動する。その流れの中で始まったのが、「グループブランディングプロジェクト」だった。

なぜこのタイミングで「ブランディング」だったのか。背景には、コロナ禍以前からコンビニ業界に向けられていた社会的なまなざしの変化がある。コンビニで働くことへの見方が揺らぎ、店舗運営の持続可能性も問われるようになっていたのだ。

「『コンビニで働くことが本当に誇らしい、もっと仲間とともに頑張ろう』と思える世界にするためには、働く人々が前向きに関われる環境や意識をつくり直す必要がありました。そのための切り口こそがブランディングである、と私たちは捉えたのです」（倉持さん）


売上や店舗運営への対応が急がれる局面で、ローソンはあえて「ブランド」にも向き合った。人がブランドをつくる会社である以上、働く人たちが自らの仕事に誇りを抱ける環境が欠かせない。





グループの違いを越えて、「チャレンジ」という核を探す




プロジェクトの出発点は、ローソングループが社会や生活者に何を約束してきたのかを、改めて見つめ直すことだった。ただ、グループ全体でブランドを考えることは簡単ではない。グループ各社にはそれぞれ固有のミッションや行動指針があり、事業内容も異なる。必要だったのは各社の違いをならすことではなく、それぞれの個性を残したままグループとして重なる部分を見つけることだった。

「グループ全体で思いを一つにしようとした際、当然ながら各社で個別のミッションや行動指針は異なっていました。それは多様性として尊重すべきであり、無理に統一する必要はありません。ただ、グループとして俯瞰したときに『共通して重なる核（コア）』を見つけ出すこと。それこそが、グループブランディングプロジェクトに課された最初の役割でした」（倉持さん）


その答えを探るため、プロジェクトチームは社内外の声を幅広く集めた。グループ各社のトップ層へのインタビューに加え、消費者調査はあえて1万人規模で行った。さらに、コロナ禍のさなかにも、ローソン社員に向けたアンケートを実施したところ、わずか1日で1,000件を超える回答が寄せられたという。

「多くの声を読み解く過程で、浮かび上がってきたキーワードが『チャレンジ』でした。みんなと暮らすマチを幸せにしたいというDNAを表現した言葉として、『みんなの役に立ちたいチャレンジャー』が決まりました」（倉持さん）


「マチのほっとステーション」という理念を守りながら、時代に応じて変わり続けるための答えとして生まれたのが、「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という言葉だ。この言葉は、社員一人ひとりが自分の仕事を見つめ直すための拠り所となっていった。





理念は、体験を通じて「自分ごと」になる




「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」というコンセプトが言語化されても、それをただ社内に伝えるだけでは、ブランドは浸透しない。多くの社員やグループ会社を抱える組織で、理念をどう「自分ごと」にしていくのか。ここに、インナーブランディングの難しさがある。

「言葉だけでなく、実際に体験・体感しなければ『共感』は生まれません。共感があるからこそ理念を『自分ごと化』でき、その結果として自社やグループへの愛着が湧く。そこからエンゲージメントが高まっていくというステップです。だからこそ、まず共感できるかどうかが出発点になります」（倉持さん）

そこで同社が重視したのが、理念を頭で理解するだけでなく、体で感じる機会をつくることだった。その象徴的な例が、横浜マラソンにおける給水ボランティアである。休日にもかかわらず、毎回100人規模の社員が参加し、ランナーに水を手渡す。

「ランナーが走ってくる中で、社員が『どうぞ！』と水を手渡すと、ランナーの方から『ありがとう！』『ローソンのからあげクン、いつも食べているよ！』といった言葉が返ってきます。応援しているはずの私たちが、逆にランナーの皆さんからエネルギーをもらう。そうしたやり取りを体験することで、社員は、自分たちの仕事が誰かの力になっていると実感し、理念を自分ごととして受け止めるきっかけをつかむのです」（倉持さん）


さらに、社内の部署間やグループ会社間にある「縦割り」を越え、互いを知るための機会も数多く設けられた。オンラインでの座談会に始まり、好きなプロ野球チームを応援する交流会、グループ会社の映画館を活用したグループイベントChallengers&#8217; Forum ～COLORS～」では、各社で挑戦を重ねてきた社員が登壇し、何に悩み、どう乗り越え、どのような成果につながったのかを語り合う。社内表彰とは少し異なる、グループの挑戦を共有し、互いを知るための場として、取り組みは形を変えながら広がっている。

一方的に伝えるのではなく、体験を通じて共感を生む。「学ぶ、信じる、演じる」というプロセスを通じて、ブランドの考え方は、こうした経験を通じて、一人ひとりの行動へと根づいていく。






「ハピろー！」が、理念を事業の言葉に変える




社内で育てた共感は、生活者への提供価値や事業活動につながってこそ、ブランドの力になる。ローソンの取り組みで印象的なのは、ブランディングをマーケティングの一部に閉じ込めず、経営や事業と一体で捉えている点だ。

「ブランドと事業戦略、そして事業経営は一体であるべきだと考えています。世間一般では『商品（プロダクト）のブランド』をイメージしがちですが、私たちが取り組んでいるのは『コーポレート（企業）ブランディング』です。まずはその認知の切り替えを徹底しました」（倉持さん）

その考え方を生活者との接点で形にした取り組みの一つが、2022年春に始動した「ハッピー・ローソン・プロジェクト」、通称「ハピろー！」である。これは、「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という内側の思いを、生活者に届く言葉や企画へと変えていく取り組みでもある。

「ハピろー！」を起点に、生活者の想像を少し超える企画も生まれた。『盛りすぎチャレンジ』は、その象徴的な取り組みの一つだ。さらに、出店戦略においても、人口減少によりスーパーが撤退した和歌山県龍神村への出店など、『地域共生コンビニ』としての挑戦も生まれている。そこには、短期的な採算だけでは測りきれない、「マチの幸せのためにできること」を考える姿勢がある。

「『ハピろー！』をきっかけに、社内で「チャレンジ」という言葉を耳にする機会が増えるようになりました。「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という言葉を継続して発信することで、少しずつ社内外に定着していく。その軸を保ちながら、毎年取り組みを更新しています」（倉持さん）


ブランドを事業活動そのものとして捉える姿勢は、こうした一つひとつの判断に表れている。





AI時代でも、ブランドをつくるのは人の問い




2020年からの取り組みは、社内外に変化を生み始めている。社内アンケートの回答率は大きく向上し、社員の間にも、自らの行動を「チャレンジ」として捉え直す空気が広がりつつある。そして、「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」における「SILVER」受賞は、これまでの歩みを外部の視点から確かめる節目となった。

「受賞できたことは本当に嬉しかったです。何より、ローソン単体ではなく、ローソングループとして評価いただけたことに大きな意味があると感じています。一方で、さらに上の評価があることも理解しています。そこは、これからの伸びしろだと捉えています」（倉持さん）


次の5年を見据えると、事業環境はさらに変わっていく。AI技術の進展は、企業活動の前提にも影響を及ぼし始めている。では、AI時代において、ブランド担当者は何を考えるべきなのか。

「AI時代という新たな環境下において、ブランドのあり方と、それが提供する価値を再定義することが必要だと考えています。AIは『答えを出すこと』は非常に得意です。しかし、本当に重要なのは答えを導き出す前段階、すなわち『解決すべき課題は何か』という『問いを立てる力』です。そして、その問いを生み出せるのは、どこまでいっても人間の思考の中にしかありません」（倉持さん）


ブランドが人の行動から生まれるものだとすれば、AI時代においても、その価値は簡単には失われない。むしろ、何を問い、何を選び、どう動くのか。そうした判断の積み重ねが、ブランドの輪郭を決めていく。「マチの幸せのためにできること」を問い続ける人がいる。その積み重ねが、ローソンというブランドを、これからも生活者との関係の中で更新していくのだろう。






関連リンク

コンビニがマチを救う、「幸せ」経営 - インターブランドジャパン
</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-07-06T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div class="lay-row">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://japanstep.jp/learn/category/221/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177991852759306900" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/images/popularity/branding_L-1_V3.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177984857715836700" class="cms-content-parts-sin177984857715844500">
<p>変化の時代に、ブランドは企業の意思をどのように人の行動へと結びつけていくのか。本連載では、ブランディングを表現や販促にとどめず、経営思想や社会との関係性を映し出す営みとして捉え直す。今回は、2025年に創業50周年を迎えたローソンを取材した。コロナ禍を契機に、同社は「ローソン単体」ではなく「ローソングループ」としてブランドを見つめ直し、「マチのほっとステーション」の理念を一人ひとりの行動にまで浸透させてきた。グループブランディングプロジェクトに携わってきた倉持 章さんの言葉から、ローソンのブランドを支える「人」の力を探る。（文＝JapanStep編集部）</p>
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<p style="text-align: center;">お話を伺ったのは &#8230;</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-034.webp" width="600" height="399" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>株株式会社ローソン マーケティング戦略本部 本部長補佐<br />
倉持 章さん</b></p>
<p style="text-align: left;">外食チェーンで店舗運営を経験した後、情報システム、経営企画部門でシステム開発、マーケティング、ブランド調査に携わる。その後、外資系コンサルティング会社で流通、通信、金融など幅広い業界の戦略・業務改革プロジェクトを担当。2006年からローソンの業務改革に参画し、ポイントカードデータを活用した発注精度の向上や業務改善に取り組む。2020年秋からグループブランディングプロジェクトを担当し、現在はコミュニケーション本部 部長も兼務し、ブランド推進を担っている。</p>
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<div class="cms-content-parts-sin178304524126207700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304524126211700">
<p>2025年に創業50周年を迎えたローソンは、2026年5月末時点で国内14,629店、海外7,782店を展開する。コンビニエンスストアを起点に、日々の暮らしを支える生活に欠かせない社会インフラとしての役割も担ってきた。ローソンストア100、成城石井、ローソン銀行、ローソンエンタテインメントなど、グループの事業領域も広がっている。買い物にとどまらず、金融やエンタテインメントへと接点が広がる中で、ローソンのブランドは、もはや店舗の看板だけでは語りきれない。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/images20260703111606.webp" width="900" height="507" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ローソンが長年にわたって掲げ続けているのが、「マチのほっとステーション」というコーポレートスローガンだ。この言葉には、ローソンが地域にとってどのような存在でありたいのかが込められている。</p>
<p></p>
<p>「私がローソンに入社する以前から大切にされてきた言葉であり、今なお、当社の本質を表すものです。近年の『パーパス』の観点から見ても、これは当社のグループ理念そのものを体現する言葉として位置づけ直しました。ここは決して変わることのない、当社の根幹です」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-024.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>その根底にあるのが、「マチの幸せのためにできることって何だろう」という問いだ。その問いは、日々の便利さだけでなく、有事の行動にも表れている。阪神・淡路大震災や東日本大震災の際にも、店舗を開け、地域の人々に明かりと物資を届けようとしてきた。</p>
<p></p>
<p>「平時はもちろんのこと、災害などの有事にこそ『真っ先に応援へ駆けつける』という姿勢を大切にしてきました。かつて東日本大震災の時、『被災地へ向けてガソリンを運びたい』と自発的に手を挙げてくださる方がいたように、加盟店や社員の間にこの思いへの強い共感があったからこそ、現在のローソンがあるのだと感じています」（倉持さん）</p>
<p></p>
<p>ローソンのブランドを支えてきたのは、仕組みや機能だけではない。加盟店のオーナーやクルーのみなさん、そして社員。それぞれの現場で動く「人」である。地域に寄り添い、マチのために動く。その日々の積み重ねが、ローソンというブランドを形づくってきた。</p>
<div></div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304537267531900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304537267539900">危機の中で、ローソンはなぜブランドに向き合ったのか</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304539158098100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304539158073700">
<p>2020年以降のコロナ禍は、自社の役割を問い直す契機となった。外出制限により人々の生活様式が変わる中、それでも「お店を開けよう」という思いは揺らがなかった。</p>
<p></p>
<p>「お客様と直接対面するビジネスである私たちは、社会インフラとして『お店を開け続けること』を使命と捉えていました。ローソン、そしてローソングループの強みは、過去の震災対応で培われた経験と一体感にあります。お客様が少しでも安心できる環境をしっかりと作ろうという意識が、組織全体に自然と共有されていました」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-001.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ただ、店を開け続けるだけでこの危機を乗り越えられるわけではない。社員も加盟店も、同じ方向を向ける土台をつくらなければならなかった。同社 代表取締役社長 竹増貞信さんのもと、「大変革実行委員会」が立ち上がり、未来を見据えた数々のプロジェクトが始動する。その流れの中で始まったのが、「グループブランディングプロジェクト」だった。</p>
<p></p>
<p>なぜこのタイミングで「ブランディング」だったのか。背景には、コロナ禍以前からコンビニ業界に向けられていた社会的なまなざしの変化がある。コンビニで働くことへの見方が揺らぎ、店舗運営の持続可能性も問われるようになっていたのだ。</p>
<p></p>
<p>「『コンビニで働くことが本当に誇らしい、もっと仲間とともに頑張ろう』と思える世界にするためには、働く人々が前向きに関われる環境や意識をつくり直す必要がありました。そのための切り口こそがブランディングである、と私たちは捉えたのです」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-014.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>売上や店舗運営への対応が急がれる局面で、ローソンはあえて「ブランド」にも向き合った。人がブランドをつくる会社である以上、働く人たちが自らの仕事に誇りを抱ける環境が欠かせない。</p>
<div></div>
</div>
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<div class="cms-content-parts-sin178304538658381200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304538658300000">
<p>プロジェクトの出発点は、ローソングループが社会や生活者に何を約束してきたのかを、改めて見つめ直すことだった。ただ、グループ全体でブランドを考えることは簡単ではない。グループ各社にはそれぞれ固有のミッションや行動指針があり、事業内容も異なる。必要だったのは各社の違いをならすことではなく、それぞれの個性を残したままグループとして重なる部分を見つけることだった。</p>
<p></p>
<p>「グループ全体で思いを一つにしようとした際、当然ながら各社で個別のミッションや行動指針は異なっていました。それは多様性として尊重すべきであり、無理に統一する必要はありません。ただ、グループとして俯瞰したときに『共通して重なる核（コア）』を見つけ出すこと。それこそが、グループブランディングプロジェクトに課された最初の役割でした」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-025.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>その答えを探るため、プロジェクトチームは社内外の声を幅広く集めた。グループ各社のトップ層へのインタビューに加え、消費者調査はあえて1万人規模で行った。さらに、コロナ禍のさなかにも、ローソン社員に向けたアンケートを実施したところ、わずか1日で1,000件を超える回答が寄せられたという。</p>
<p></p>
<p>「多くの声を読み解く過程で、浮かび上がってきたキーワードが『チャレンジ』でした。みんなと暮らすマチを幸せにしたいというDNAを表現した言葉として、『みんなの役に立ちたいチャレンジャー』が決まりました」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/images20260703111611.webp" width="900" height="520" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「マチのほっとステーション」という理念を守りながら、時代に応じて変わり続けるための答えとして生まれたのが、「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という言葉だ。この言葉は、社員一人ひとりが自分の仕事を見つめ直すための拠り所となっていった。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536742608500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536742616800">理念は、体験を通じて「自分ごと」になる</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304538300164500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304538300137100">
<p>「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」というコンセプトが言語化されても、それをただ社内に伝えるだけでは、ブランドは浸透しない。多くの社員やグループ会社を抱える組織で、理念をどう「自分ごと」にしていくのか。ここに、インナーブランディングの難しさがある。</p>
<p></p>
<p>「言葉だけでなく、実際に体験・体感しなければ『共感』は生まれません。共感があるからこそ理念を『自分ごと化』でき、その結果として自社やグループへの愛着が湧く。そこからエンゲージメントが高まっていくというステップです。だからこそ、まず共感できるかどうかが出発点になります」（倉持さん）</p>
<p></p>
<p>そこで同社が重視したのが、理念を頭で理解するだけでなく、体で感じる機会をつくることだった。その象徴的な例が、横浜マラソンにおける給水ボランティアである。休日にもかかわらず、毎回100人規模の社員が参加し、ランナーに水を手渡す。</p>
<p></p>
<p>「ランナーが走ってくる中で、社員が『どうぞ！』と水を手渡すと、ランナーの方から『ありがとう！』『ローソンのからあげクン、いつも食べているよ！』といった言葉が返ってきます。応援しているはずの私たちが、逆にランナーの皆さんからエネルギーをもらう。そうしたやり取りを体験することで、社員は、自分たちの仕事が誰かの力になっていると実感し、理念を自分ごととして受け止めるきっかけをつかむのです」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-015.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>さらに、社内の部署間やグループ会社間にある「縦割り」を越え、互いを知るための機会も数多く設けられた。オンラインでの座談会に始まり、好きなプロ野球チームを応援する交流会、グループ会社の映画館を活用したグループイベントChallengers&#8217; Forum ～COLORS～」では、各社で挑戦を重ねてきた社員が登壇し、何に悩み、どう乗り越え、どのような成果につながったのかを語り合う。社内表彰とは少し異なる、グループの挑戦を共有し、互いを知るための場として、取り組みは形を変えながら広がっている。</p>
<p></p>
<p>一方的に伝えるのではなく、体験を通じて共感を生む。「学ぶ、信じる、演じる」というプロセスを通じて、ブランドの考え方は、こうした経験を通じて、一人ひとりの行動へと根づいていく。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/images20260703111614.webp" width="900" height="507" alt="" /></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536456998500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536457003700">「ハピろー！」が、理念を事業の言葉に変える</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304537967573900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304537967550200">
<p>社内で育てた共感は、生活者への提供価値や事業活動につながってこそ、ブランドの力になる。ローソンの取り組みで印象的なのは、ブランディングをマーケティングの一部に閉じ込めず、経営や事業と一体で捉えている点だ。</p>
<p></p>
<p>「ブランドと事業戦略、そして事業経営は一体であるべきだと考えています。世間一般では『商品（プロダクト）のブランド』をイメージしがちですが、私たちが取り組んでいるのは『コーポレート（企業）ブランディング』です。まずはその認知の切り替えを徹底しました」（倉持さん）</p>
<p></p>
<p>その考え方を生活者との接点で形にした取り組みの一つが、2022年春に始動した「ハッピー・ローソン・プロジェクト」、通称「ハピろー！」である。これは、「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という内側の思いを、生活者に届く言葉や企画へと変えていく取り組みでもある。</p>
<p></p>
<p>「ハピろー！」を起点に、生活者の想像を少し超える企画も生まれた。『盛りすぎチャレンジ』は、その象徴的な取り組みの一つだ。さらに、出店戦略においても、人口減少によりスーパーが撤退した和歌山県龍神村への出店など、『地域共生コンビニ』としての挑戦も生まれている。そこには、短期的な採算だけでは測りきれない、「マチの幸せのためにできること」を考える姿勢がある。</p>
<p></p>
<p>「『ハピろー！』をきっかけに、社内で「チャレンジ」という言葉を耳にする機会が増えるようになりました。「みんなの役に立ちたいチャレンジャー」という言葉を継続して発信することで、少しずつ社内外に定着していく。その軸を保ちながら、毎年取り組みを更新しています」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/SnapCrab_NoName_2026-5-22_23-34-20_No-00.webp" width="900" height="505" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ブランドを事業活動そのものとして捉える姿勢は、こうした一つひとつの判断に表れている。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178304536104174200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178304536104209800">AI時代でも、ブランドをつくるのは人の問い</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178304537657148200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178304537657124000">
<p>2020年からの取り組みは、社内外に変化を生み始めている。社内アンケートの回答率は大きく向上し、社員の間にも、自らの行動を「チャレンジ」として捉え直す空気が広がりつつある。そして、「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」における「SILVER」受賞は、これまでの歩みを外部の視点から確かめる節目となった。</p>
<p></p>
<p>「受賞できたことは本当に嬉しかったです。何より、ローソン単体ではなく、ローソングループとして評価いただけたことに大きな意味があると感じています。一方で、さらに上の評価があることも理解しています。そこは、これからの伸びしろだと捉えています」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/images20260703111622.webp" width="900" height="359" alt="" /></p>
<p></p>
<p>次の5年を見据えると、事業環境はさらに変わっていく。AI技術の進展は、企業活動の前提にも影響を及ぼし始めている。では、AI時代において、ブランド担当者は何を考えるべきなのか。</p>
<p></p>
<p>「AI時代という新たな環境下において、ブランドのあり方と、それが提供する価値を再定義することが必要だと考えています。AIは『答えを出すこと』は非常に得意です。しかし、本当に重要なのは答えを導き出す前段階、すなわち『解決すべき課題は何か』という『問いを立てる力』です。そして、その問いを生み出せるのは、どこまでいっても人間の思考の中にしかありません」（倉持さん）</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/3rd_lawson/260522-1-018.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p></p>
<p>ブランドが人の行動から生まれるものだとすれば、AI時代においても、その価値は簡単には失われない。むしろ、何を問い、何を選び、どう動くのか。そうした判断の積み重ねが、ブランドの輪郭を決めていく。「マチの幸せのためにできること」を問い続ける人がいる。その積み重ねが、ローソンというブランドを、これからも生活者との関係の中で更新していくのだろう。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177984859572129900" class="cms-content-parts-sin177984859572138800"></div>
<h3 class="cms-content-parts-sin177991843513840800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177991843513844700">関連リンク</h3>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177991835184007900" class="cms-content-parts-sin177991835184018300">
<p><a href="https://www.interbrandjapan.com/brandingawards/jba2025/jba2025_article04/">コンビニがマチを救う、「幸せ」経営 - インターブランドジャパン</a></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2167/">
<title>ゼロイチの原点は、現場にある【連載】再生請負人 平良学が教える 中小企業のゼロイチ術（第1回）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2167/</link>
<description>

皆さま、はじめまして。フォーバル GDXリサーチ研究所の平良学です。中小企業が新しい一歩を踏み出すとき、何から始めればよいのか。私はこれまで、営業、赤字拠点の再建、コンサルティング事業の立ち上げ、フォーバル GDXリサーチ研究所の運営を通じて、数多くの現場と向き合ってきました。その経験から言えるのは、ゼロイチの答えは机上ではなく、現場にあるということです。本連載では、中小企業が変化を恐れず、事業を生み出し、育てていくための実践知をお伝えしていきます。初回となる今回は、私が中小企業の現場から何を学び、どのようにゼロイチと再生に向き合ってきたのかをお話しします。では、始めていきましょう。（解説＝フォーバル GDXリサーチ研究所 平良学／文＝JMPプロデューサー長谷川浩和）





教えてくれるのは&#8230;

フォーバル GDXリサーチ研究所　所長 
平良 学さん
1992年、株式会社フォーバル入社。九州支店の責任者として赤字拠点の立て直しに取り組み、コンサルティング事業の立ち上げや事業部の統括、アライアンス事業などを担い、2020年に執行役員に就任。2022年より、GDX（Green &#215; Digital Transformation）を軸に、中小企業のDX・ESG経営、自治体連携による地域企業支援、調査・研究・提言活動に取り組んでいる。




原点は、創業者との出会いだった

私は現在、フォーバル GDXリサーチ研究所で所長を務めています。フォーバルは、中小企業の情報通信分野の支援を原点に、現在はDX・GXや経営支援、自治体・金融機関との連携などにも領域を広げてきた会社です。

その中でフォーバル GDXリサーチ研究所は、GX（グリーントランスフォーメーション）とDX（デジタルトランスフォーメーション）を掛け合わせた「GDX」を軸に、中小企業の経営実態を調査し、「BLUE REPORT」というレポートにて社会に発信する役割を担っています。中小企業には変革が求められている一方で、政策や支援策、必要な情報が現場まで十分に届いていないことも少なくありません。現場の声をすくい上げ、国・自治体、金融機関、支援機関などとつなぎ直していく。その橋渡しを担うのが、私たちフォーバル GDXリサーチ研究所の役割です。では、なぜ私がそこまで中小企業にこだわるのか。まずは、自分自身の原点からお話ししたいと思います。

私がフォーバルに入社したのは、1992年のことです。いま振り返ると、かなり大雑把（おおざっぱ）な就職活動だったかもしれません。國學院大學に通っていた私は、あるとき「この大学から起業して、大きな会社をつくった人はいないのか」と思い、調べる中で、フォーバルの前身である新日本工販を創業した大久保秀夫の存在を知りました。

当時、大久保は「NTTという巨人に立ち向かう」という、大きな旗を掲げていました。もちろん、私自身は通信のことを詳しく理解していたわけではありません。ただ、「これから情報通信の波が来る」「日本はこう変わっていく」という話を聞いたとき、その熱量に強く引き込まれました。

通常のOB訪問であれば、同じ大学出身の先輩社員に会うのが自然です。しかし私は、大久保本人に会いたいと伝えました。周囲からは「忙しいから難しい」と言われましたが、結果的に会ってもらうことができました。そこで受けた衝撃が、私の社会人としての出発点です。

何をやる会社なのかを細かく理解して入社したというより、「この人のもとで働いてみたい」と思った。それが正直なところです。いま思えば、最初のゼロイチは、ここにあったのかもしれません。まだ見えない未来に対して、「面白そうだ」と一歩を踏み出す。中小企業が新しい挑戦に向かうときにも、この感覚は欠かせません。

事業を始めるとき、最初からすべての答えが見えていることはほとんどありません。むしろ、先が分からないからこそ、自分が何に惹かれ、何を面白いと思い、誰と進みたいのかが問われます。私にとって、その原点が大久保との出会いでした。そしてここから、私が中小企業の現場に深く入っていく日々が始まりました。


経営者との会話で気付いた「商売の本質」

入社後、私は東京の新宿営業部に配属されました。最初の10年ほどは、首都圏の中小企業に向けて、情報通信のインフラを提案する営業に取り組みました。当時は、国際電話や長距離電話の料金が非常に高かった時代です。通信費を削減できるアダプターを提供し、通信インフラ側から収益を得る。いま振り返っても、なかなか面白いビジネスモデルだったと思います。

営業としては、早い段階で結果を出すことができました。ただ、私が大切にしていたのは、商品を売ることだけではありませんでした。飛び込み営業で中小企業を訪ねると、多くの場合、会うのは経営者です。そこで私は、ふと考えました。この人たちは、自分で事業をつくり、自分で商売を成り立たせている。ならば、そのビジネスモデルを聞かせてもらうことが、これ以上ない学びになるのではないか。そう考えるようになりました。

先輩たちは、商品の機能やカタログスペックを説明していました。もちろん、それも大事です。しかし私は、社長に「最後に一つだけ教えてください。どういうビジネスモデルで事業を続けているのですか」と聞くようになりました。すると、多くの経営者は喜んで話してくれました。若い営業担当者が目を輝かせて、自分の創業の話や商売の仕組みに耳を傾ける。それがうれしかったのだと思います。

その話を聞くうちに、私なりに「若い人にはこう見えるかもしれません」「採用ではこんな打ち出し方もあるのではないでしょうか」と意見を伝えるようになりました。すると、「また来てくれ」と言っていただけるようになる。商品を売りに行っていたはずが、いつの間にか経営者から商売の本質を教わっていました。

ここで私が学んだのは、現場には必ず答えの手がかりがあるということです。経営者が何に悩み、何に喜び、どこに可能性を感じているのか。それを聞かずに、外から正解を押しつけても意味がありません。ゼロイチは、机の上でアイデアをひねり出すことから始まるのではありません。まず相手の話を聞き、現場のリアルを知ることから始まります。私の中小企業観は、この営業の現場で育てられました。


赤字拠点で学んだ、本音を聞く力

首都圏で成果を出し、マネジメントも経験するようになると、正直に言えば、少し天狗になっていたところもありました。そんなとき、当時の上司から「九州へ行け」と言われました。しかも、九州の拠点は数字が厳しく、このままでは閉鎖もあり得るという状況でした。

東京でトップセールスだった自分が、なぜ地方の赤字拠点へ行かなければならないのか。最初はそう思いました。結婚したばかりで、子どももまだ小さい。簡単な決断ではありませんでした。ただ、家族の後押しもあり、私は九州へ向かいました。

現地に入って最初に見たのは、うまくいっていない組織の典型のような姿でした。メンバーの口から出てくるのは、不満や愚痴ばかりです。東京から来た責任者は、東京のやり方を押しつけてくる。しかし、地方には地方の事情がある。そうした不信感が、組織の中にたまっていました。

そこで私が最初にやったのは、メンバーと飲み歩き、本音を聞くことでした。格好よく聞こえないかもしれませんが、本音を聞かなければ、再建は始まりません。なぜ売れないのか。何に困っているのか。何に納得していないのか。数字を見る前に、まず人の声を聞く必要がありました。

再生というと、すぐに戦略や数字の話を思い浮かべるかもしれません。もちろん、それらは欠かせません。しかし、現場で働く人たちが何を感じているのかを知らなければ、どんな打ち手も空回りします。組織が動かない理由は、能力の問題だけではありません。納得できていない。信頼できていない。自分たちの事情を理解してもらえていない。そうした感情が、変化を止めていることも多いのです。

九州で責任者になると、東京にいたときとは違い、フォーバルの看板だけでは通用しないことを痛感しました。地域の中で事業を成立させるには、地元の中小企業の皆さんに助けてもらわなければならない。そこで私は、自分自身も一つの中小企業の経営者に近い立場にいるのだと実感しました。中小企業を支援するという言葉の意味を、頭ではなく体で理解した時期でもありました。


現場の知恵を、再現できる力へ

その後、フォーバルはモノを提供するだけでなく、コトを提供する会社へと変わっていきました。道具を渡すだけでは、中小企業の経営は変わらない。情報通信の機器やサービスを導入しても、それをどう経営に生かすかまで考えなければ、成果にはつながりにくいのです。

2011年頃、創業者の大久保から、コンサルティング事業を立ち上げるように言われました。理由は明確でした。フォーバルは中小企業に育てられてきた。その恩を、今度は支援という形で返していく必要がある。首都圏でも地方でも中小企業と向き合い、組織を立て直し、事業を動かしてきた経験を、今度はコンサルティングとして体系化していく、ということでした。

とはいえ、私は営業やマネジメントの経験はありましたが、最初からコンサルタントだったわけではありません。自分が現場でやってきたことを言語化し、再現できる形にして、全国に広げていく。その過程そのものが、私にとって新たなゼロイチでした。

現場で得た知恵も、そのままでは一人の経験で終わってしまいます。しかし、それを言語化し、仕組みにし、ほかの企業でも生かせる形にできれば、多くの中小企業の力になります。私が取り組んできたのは、そのための言語化でした。営業の現場で経営者から学んだこと、九州の再建でメンバーから聞いた本音、地域の中小企業に支えられた経験。それらを一つひとつ整理し、支援の型へと変えていきました。

そして2022年、フォーバル GDXリサーチ研究所の初代所長に就任しました。GDXとは、グリーントランスフォーメーションとデジタルトランスフォーメーションを掛け合わせた考え方です。中小企業が変化の時代を生き抜くためには、国や自治体、金融機関、大企業、地域の支援者との橋渡しが必要です。そうした中立的な立場を担う組織として、研究所が設立されました。

振り返れば、私のキャリアは、営業、拠点再建、コンサル事業の立ち上げ、研究所の運営と、常にゼロイチと再生の連続でした。そして、そのすべての土台にあるのは、「中小企業には、まだまだ可能性がある」という実感です。

次回は、なぜいま中小企業に「ゼロイチ力」が必要なのかを考えていきます。ゼロイチとは、必ずしも新規事業を立ち上げることだけではありません。では、中小企業が変化の時代に一歩を踏み出すためには、どのような視点が必要なのでしょうか。次回もぜひお楽しみに。


関連リンク




フォーバル GDXリサーチ研究所



</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-03T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295587885306300" class="cms-content-parts-sin178295587885313700">
<p><img src="/images/learn/rensai_saiseiukeoinin/1st/01-1.webp" width="900" height="558" alt="" /></p>
<p>皆さま、はじめまして。フォーバル GDXリサーチ研究所の平良学です。中小企業が新しい一歩を踏み出すとき、何から始めればよいのか。私はこれまで、営業、赤字拠点の再建、コンサルティング事業の立ち上げ、フォーバル GDXリサーチ研究所の運営を通じて、数多くの現場と向き合ってきました。その経験から言えるのは、ゼロイチの答えは机上ではなく、現場にあるということです。本連載では、中小企業が変化を恐れず、事業を生み出し、育てていくための実践知をお伝えしていきます。初回となる今回は、私が中小企業の現場から何を学び、どのようにゼロイチと再生に向き合ってきたのかをお話しします。では、始めていきましょう。（解説＝フォーバル GDXリサーチ研究所 平良学／文＝JMPプロデューサー長谷川浩和）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178295591924826700 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178295591924831500">
<p style="text-align: center;"><strong>教えてくれるのは&#8230;</strong><br />
<img src="/images/learn/rensai_saiseiukeoinin/1st/images20260702103014.webp" width="400" height="267" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>フォーバル GDXリサーチ研究所　所長 <br />
平良 学さん</strong></p>
<p style="text-align: left;">1992年、株式会社フォーバル入社。九州支店の責任者として赤字拠点の立て直しに取り組み、コンサルティング事業の立ち上げや事業部の統括、アライアンス事業などを担い、2020年に執行役員に就任。2022年より、GDX（Green &#215; Digital Transformation）を軸に、中小企業のDX・ESG経営、自治体連携による地域企業支援、調査・研究・提言活動に取り組んでいる。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178295594596641700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178295594596650300">原点は、創業者との出会いだった</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295595691490300" class="cms-content-parts-sin178295595691498400">
<p>私は現在、フォーバル GDXリサーチ研究所で所長を務めています。フォーバルは、中小企業の情報通信分野の支援を原点に、現在はDX・GXや経営支援、自治体・金融機関との連携などにも領域を広げてきた会社です。</p>
<p></p>
<p>その中でフォーバル GDXリサーチ研究所は、GX（グリーントランスフォーメーション）とDX（デジタルトランスフォーメーション）を掛け合わせた「GDX」を軸に、中小企業の経営実態を調査し、「BLUE REPORT」というレポートにて社会に発信する役割を担っています。中小企業には変革が求められている一方で、政策や支援策、必要な情報が現場まで十分に届いていないことも少なくありません。現場の声をすくい上げ、国・自治体、金融機関、支援機関などとつなぎ直していく。その橋渡しを担うのが、私たちフォーバル GDXリサーチ研究所の役割です。では、なぜ私がそこまで中小企業にこだわるのか。まずは、自分自身の原点からお話ししたいと思います。</p>
<p></p>
<p>私がフォーバルに入社したのは、1992年のことです。いま振り返ると、かなり大雑把（おおざっぱ）な就職活動だったかもしれません。國學院大學に通っていた私は、あるとき「この大学から起業して、大きな会社をつくった人はいないのか」と思い、調べる中で、フォーバルの前身である新日本工販を創業した大久保秀夫の存在を知りました。</p>
<p></p>
<p>当時、大久保は「NTTという巨人に立ち向かう」という、大きな旗を掲げていました。もちろん、私自身は通信のことを詳しく理解していたわけではありません。ただ、「これから情報通信の波が来る」「日本はこう変わっていく」という話を聞いたとき、その熱量に強く引き込まれました。</p>
<p></p>
<p>通常のOB訪問であれば、同じ大学出身の先輩社員に会うのが自然です。しかし私は、大久保本人に会いたいと伝えました。周囲からは「忙しいから難しい」と言われましたが、結果的に会ってもらうことができました。そこで受けた衝撃が、私の社会人としての出発点です。</p>
<p></p>
<p>何をやる会社なのかを細かく理解して入社したというより、「この人のもとで働いてみたい」と思った。それが正直なところです。いま思えば、最初のゼロイチは、ここにあったのかもしれません。まだ見えない未来に対して、「面白そうだ」と一歩を踏み出す。中小企業が新しい挑戦に向かうときにも、この感覚は欠かせません。</p>
<p></p>
<p>事業を始めるとき、最初からすべての答えが見えていることはほとんどありません。むしろ、先が分からないからこそ、自分が何に惹かれ、何を面白いと思い、誰と進みたいのかが問われます。私にとって、その原点が大久保との出会いでした。そしてここから、私が中小企業の現場に深く入っていく日々が始まりました。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178295595385841800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178295595385849100">経営者との会話で気付いた「商売の本質」</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295595994794700" class="cms-content-parts-sin178295595994806100">
<p>入社後、私は東京の新宿営業部に配属されました。最初の10年ほどは、首都圏の中小企業に向けて、情報通信のインフラを提案する営業に取り組みました。当時は、国際電話や長距離電話の料金が非常に高かった時代です。通信費を削減できるアダプターを提供し、通信インフラ側から収益を得る。いま振り返っても、なかなか面白いビジネスモデルだったと思います。</p>
<p></p>
<p>営業としては、早い段階で結果を出すことができました。ただ、私が大切にしていたのは、商品を売ることだけではありませんでした。飛び込み営業で中小企業を訪ねると、多くの場合、会うのは経営者です。そこで私は、ふと考えました。この人たちは、自分で事業をつくり、自分で商売を成り立たせている。ならば、そのビジネスモデルを聞かせてもらうことが、これ以上ない学びになるのではないか。そう考えるようになりました。</p>
<p></p>
<p>先輩たちは、商品の機能やカタログスペックを説明していました。もちろん、それも大事です。しかし私は、社長に「最後に一つだけ教えてください。どういうビジネスモデルで事業を続けているのですか」と聞くようになりました。すると、多くの経営者は喜んで話してくれました。若い営業担当者が目を輝かせて、自分の創業の話や商売の仕組みに耳を傾ける。それがうれしかったのだと思います。</p>
<p></p>
<p>その話を聞くうちに、私なりに「若い人にはこう見えるかもしれません」「採用ではこんな打ち出し方もあるのではないでしょうか」と意見を伝えるようになりました。すると、「また来てくれ」と言っていただけるようになる。商品を売りに行っていたはずが、いつの間にか経営者から商売の本質を教わっていました。</p>
<p></p>
<p>ここで私が学んだのは、現場には必ず答えの手がかりがあるということです。経営者が何に悩み、何に喜び、どこに可能性を感じているのか。それを聞かずに、外から正解を押しつけても意味がありません。ゼロイチは、机の上でアイデアをひねり出すことから始まるのではありません。まず相手の話を聞き、現場のリアルを知ることから始まります。私の中小企業観は、この営業の現場で育てられました。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178295595152794100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178295595152802500">赤字拠点で学んだ、本音を聞く力</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295593642329800" class="cms-content-parts-sin178295593642338300">
<p>首都圏で成果を出し、マネジメントも経験するようになると、正直に言えば、少し天狗になっていたところもありました。そんなとき、当時の上司から「九州へ行け」と言われました。しかも、九州の拠点は数字が厳しく、このままでは閉鎖もあり得るという状況でした。</p>
<p></p>
<p>東京でトップセールスだった自分が、なぜ地方の赤字拠点へ行かなければならないのか。最初はそう思いました。結婚したばかりで、子どももまだ小さい。簡単な決断ではありませんでした。ただ、家族の後押しもあり、私は九州へ向かいました。</p>
<p></p>
<p>現地に入って最初に見たのは、うまくいっていない組織の典型のような姿でした。メンバーの口から出てくるのは、不満や愚痴ばかりです。東京から来た責任者は、東京のやり方を押しつけてくる。しかし、地方には地方の事情がある。そうした不信感が、組織の中にたまっていました。</p>
<p><img src="/images/learn/rensai_saiseiukeoinin/1st/images20260702103010.webp" width="900" height="599" alt="" /></p>
<p>そこで私が最初にやったのは、メンバーと飲み歩き、本音を聞くことでした。格好よく聞こえないかもしれませんが、本音を聞かなければ、再建は始まりません。なぜ売れないのか。何に困っているのか。何に納得していないのか。数字を見る前に、まず人の声を聞く必要がありました。</p>
<p></p>
<p>再生というと、すぐに戦略や数字の話を思い浮かべるかもしれません。もちろん、それらは欠かせません。しかし、現場で働く人たちが何を感じているのかを知らなければ、どんな打ち手も空回りします。組織が動かない理由は、能力の問題だけではありません。納得できていない。信頼できていない。自分たちの事情を理解してもらえていない。そうした感情が、変化を止めていることも多いのです。</p>
<p></p>
<p>九州で責任者になると、東京にいたときとは違い、フォーバルの看板だけでは通用しないことを痛感しました。地域の中で事業を成立させるには、地元の中小企業の皆さんに助けてもらわなければならない。そこで私は、自分自身も一つの中小企業の経営者に近い立場にいるのだと実感しました。中小企業を支援するという言葉の意味を、頭ではなく体で理解した時期でもありました。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178295594953769700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178295594953778600">現場の知恵を、再現できる力へ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295658920038200" class="cms-content-parts-sin178295658920047400">
<p>その後、フォーバルはモノを提供するだけでなく、コトを提供する会社へと変わっていきました。道具を渡すだけでは、中小企業の経営は変わらない。情報通信の機器やサービスを導入しても、それをどう経営に生かすかまで考えなければ、成果にはつながりにくいのです。</p>
<p></p>
<p>2011年頃、創業者の大久保から、コンサルティング事業を立ち上げるように言われました。理由は明確でした。フォーバルは中小企業に育てられてきた。その恩を、今度は支援という形で返していく必要がある。首都圏でも地方でも中小企業と向き合い、組織を立て直し、事業を動かしてきた経験を、今度はコンサルティングとして体系化していく、ということでした。</p>
<p></p>
<p>とはいえ、私は営業やマネジメントの経験はありましたが、最初からコンサルタントだったわけではありません。自分が現場でやってきたことを言語化し、再現できる形にして、全国に広げていく。その過程そのものが、私にとって新たなゼロイチでした。</p>
<p></p>
<p>現場で得た知恵も、そのままでは一人の経験で終わってしまいます。しかし、それを言語化し、仕組みにし、ほかの企業でも生かせる形にできれば、多くの中小企業の力になります。私が取り組んできたのは、そのための言語化でした。営業の現場で経営者から学んだこと、九州の再建でメンバーから聞いた本音、地域の中小企業に支えられた経験。それらを一つひとつ整理し、支援の型へと変えていきました。</p>
<p></p>
<p>そして2022年、フォーバル GDXリサーチ研究所の初代所長に就任しました。GDXとは、グリーントランスフォーメーションとデジタルトランスフォーメーションを掛け合わせた考え方です。中小企業が変化の時代を生き抜くためには、国や自治体、金融機関、大企業、地域の支援者との橋渡しが必要です。そうした中立的な立場を担う組織として、研究所が設立されました。</p>
<p></p>
<p>振り返れば、私のキャリアは、営業、拠点再建、コンサル事業の立ち上げ、研究所の運営と、常にゼロイチと再生の連続でした。そして、そのすべての土台にあるのは、「中小企業には、まだまだ可能性がある」という実感です。</p>
<p></p>
<p>次回は、なぜいま中小企業に「ゼロイチ力」が必要なのかを考えていきます。ゼロイチとは、必ずしも新規事業を立ち上げることだけではありません。では、中小企業が変化の時代に一歩を踏み出すためには、どのような視点が必要なのでしょうか。次回もぜひお楽しみに。</p>
<p></p>
</div>
<h3 class="cms-content-parts-sin178295664890962300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178295664890966200">関連リンク</h3>
<div class="cms-content-parts-sin178295665999122000 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178295665999126700">
<p><a href="https://gdx-research.com/">フォーバル GDXリサーチ研究所</a></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/07/2166/">
<title>「使えるAI」を証明せよ。実務力の可視化</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/07/2166/</link>
<description>

生成AIの導入が進む日本企業だが、現場では「AIを使える」ことと「仕事で成果を出せる」ことの間に深い溝が生じている。基本的な文章生成はできても、自らの業務プロセスに上手く組み込めず、結局は人間の手作業にとどまるケースは多い。AIを単なる便利な道具から実務を担う相棒へと昇華させるには、現場の文脈に即した「具体的な実行力」が不可欠だ。
こうした中、属人的になりがちなAI活用スキルを職種ごとに可視化し、客観的に証明する新たな制度が動き出した。個人のスキル証明というアプローチが、停滞する日本の労働生産性にどのような突破口をもたらすのだろうか。（文＝JapanStep編集部）
108の実務課題で測る「真のAI活用力」
生成AI関連の教育コンテンツ開発やオンラインスクールの運営を手掛ける株式会社Librexは、Geminiを活用した「職種・部門別スキル証明課題」の提供を開始した。これは、単なるツールの操作理解を超え、現場で成果につながるAI活用力を実践課題を通じて習得し、証明できる新制度だ。
（引用元：PR TIMES）

この課題の最大の特徴は、事務、人事、企画、営業、マーケティング、開発、カスタマーサクセス、リーダー・管理職、経営者という9つの領域ごとに各12個、全108の実務課題が設定されている点にある。

例えば営業職であれば「競合分析を活用した商談準備資料作成」、開発職であれば「未知の技術のAIクイックリサーチ」といったように、各部門で日常的に発生するリアルなタスクが題材となっている。
（引用元：PR TIMES）

本制度が重視しているのは、「何を目的とするのか」「出力結果を実務で使える形に整えられるか」といった業務全体を俯瞰する設計視点だ。Geminiの出力をそのまま鵜呑みにするのではなく、利用者が「確認、修正、再指示、取捨選択」を繰り返し、人の判断を加えて完成度を高めていくプロセスが評価の対象となる。

受講者は課題にチャレンジして成果物を提出し、基準を満たせばスキル証明として活用できる。AIの知識を学ぶ段階から、実際の業務に落とし込み、周囲に説明できるレベルの「使える力」として定着させるための実践的な仕組みとなっている。
スキルの「証明」が引き出す、日本再興の原動力
AIのスキルが客観的に「証明」されるようになることは、日本のビジネスシーンにおいて非常に大きな意味を持つ。

現在、多くの企業がAI人材の育成や採用に注力しているが、「どの程度AIを使いこなせるのか」を測る明確な共通基準が存在しなかった。しかし、職種に特化した形でスキルが可視化されれば、企業は個人の能力を正確に評価し、適材適所の配置ができるようになる。また、働く個人にとっても、自身のAI活用力を成果物ベースで示せることは、社内評価の向上やキャリア形成において強力な武器となるだろう。

さらに重要なのは、この取り組みが現場主導の「業務改革」を促す点だ。AIの導入が経営層からのトップダウンにとどまっている間は、組織の劇的な変化は望めない。しかし、営業や人事、企画といった現場の最前線にいる社員一人ひとりが、自らの業務に合わせてAIを使いこなし、判断を加える力を身につければ、日々の小さな効率化が積み重なり、やがて巨大な生産性の向上へとつながっていく。人間とAIがそれぞれの強みを活かして実務を遂行する「共創」の体制が、現場レベルから構築されるのだ。

これは、リソース不足に悩む地方の中小企業が、大企業との生産性の壁を超えるための強力な手段にもなりうる。限られた人員であっても、高度なAI活用スキルを持つ人材が社内にいれば、チーム全体のパフォーマンスを飛躍的に引き上げることができるからだ。

AIの実行力を証明し、現場の知恵とテクノロジーを融合させる挑戦。それらを促す新たな基準の誕生は、日本企業が再び世界市場へとステップアップするための確かな原動力となっていくはずだ。


</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/2607_Release/260702_tsukaeruAI/images20260702092625.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-02T09:15:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178295185037492800" class="cms-content-parts-sin178295185037500100">
<p></p>
<div>生成AIの導入が進む日本企業だが、現場では「AIを使える」ことと「仕事で成果を出せる」ことの間に深い溝が生じている。基本的な文章生成はできても、自らの業務プロセスに上手く組み込めず、結局は人間の手作業にとどまるケースは多い。AIを単なる便利な道具から実務を担う相棒へと昇華させるには、現場の文脈に即した「具体的な実行力」が不可欠だ。</div>
<p>こうした中、属人的になりがちなAI活用スキルを職種ごとに可視化し、客観的に証明する新たな制度が動き出した。個人のスキル証明というアプローチが、停滞する日本の労働生産性にどのような突破口をもたらすのだろうか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>108の実務課題で測る「真のAI活用力」</h2>
<p>生成AI関連の教育コンテンツ開発やオンラインスクールの運営を手掛ける株式会社Librexは、Geminiを活用した「職種・部門別スキル証明課題」の提供を開始した。これは、単なるツールの操作理解を超え、現場で成果につながるAI活用力を実践課題を通じて習得し、証明できる新制度だ。</p>
<p><img src="/images/learn/2607_Release/260702_tsukaeruAI/1.webp" width="1280" height="720" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000164574.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この課題の最大の特徴は、事務、人事、企画、営業、マーケティング、開発、カスタマーサクセス、リーダー・管理職、経営者という9つの領域ごとに各12個、全108の実務課題が設定されている点にある。</p>
<p></p>
<p>例えば営業職であれば「競合分析を活用した商談準備資料作成」、開発職であれば「未知の技術のAIクイックリサーチ」といったように、各部門で日常的に発生するリアルなタスクが題材となっている。</p>
<p><img src="/images/learn/2607_Release/260702_tsukaeruAI/2.webp" width="1280" height="720" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000164574.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>本制度が重視しているのは、「何を目的とするのか」「出力結果を実務で使える形に整えられるか」といった業務全体を俯瞰する設計視点だ。Geminiの出力をそのまま鵜呑みにするのではなく、利用者が「確認、修正、再指示、取捨選択」を繰り返し、人の判断を加えて完成度を高めていくプロセスが評価の対象となる。</p>
<p></p>
<p>受講者は課題にチャレンジして成果物を提出し、基準を満たせばスキル証明として活用できる。AIの知識を学ぶ段階から、実際の業務に落とし込み、周囲に説明できるレベルの「使える力」として定着させるための実践的な仕組みとなっている。</p>
<h2>スキルの「証明」が引き出す、日本再興の原動力</h2>
<p>AIのスキルが客観的に「証明」されるようになることは、日本のビジネスシーンにおいて非常に大きな意味を持つ。</p>
<p></p>
<p>現在、多くの企業がAI人材の育成や採用に注力しているが、「どの程度AIを使いこなせるのか」を測る明確な共通基準が存在しなかった。しかし、職種に特化した形でスキルが可視化されれば、企業は個人の能力を正確に評価し、適材適所の配置ができるようになる。また、働く個人にとっても、自身のAI活用力を成果物ベースで示せることは、社内評価の向上やキャリア形成において強力な武器となるだろう。</p>
<p></p>
<p>さらに重要なのは、この取り組みが現場主導の「業務改革」を促す点だ。AIの導入が経営層からのトップダウンにとどまっている間は、組織の劇的な変化は望めない。しかし、営業や人事、企画といった現場の最前線にいる社員一人ひとりが、自らの業務に合わせてAIを使いこなし、判断を加える力を身につければ、日々の小さな効率化が積み重なり、やがて巨大な生産性の向上へとつながっていく。人間とAIがそれぞれの強みを活かして実務を遂行する「共創」の体制が、現場レベルから構築されるのだ。</p>
<p></p>
<p>これは、リソース不足に悩む地方の中小企業が、大企業との生産性の壁を超えるための強力な手段にもなりうる。限られた人員であっても、高度なAI活用スキルを持つ人材が社内にいれば、チーム全体のパフォーマンスを飛躍的に引き上げることができるからだ。</p>
<p></p>
<p>AIの実行力を証明し、現場の知恵とテクノロジーを融合させる挑戦。それらを促す新たな基準の誕生は、日本企業が再び世界市場へとステップアップするための確かな原動力となっていくはずだ。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/05/2000/">
<title>速さと手軽さで現場を救う。建設DXの挑戦</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/05/2000/</link>
<description>
「多機能なシステムを導入したのに、かえって現場の負担が増えた」。高齢化と人手不足に悩む建設業界で、そんな皮肉なDXの失敗が後を絶たない。現場が真に求めているのは、高度な機能ではなく、誰もが迷わず使える「速さと手軽さ」だ。
この声に応え、機能を極限まで研ぎ澄ませた&#8220;ちょうどいい&#8221;新サービスが登場した。圧倒的な処理スピードは、これまで重労働だった管理業務をどう変え、日本のものづくりをどう高みへと導くのだろうか。（文＝JapanStep編集部）
解析時間を85%削減。新Webサービスの実力
2026年4月2日、ドローンを用いた計測業務の効率化を推し進める株式会社FLIGHTSは、点群生成から報告書作成までを高精度かつ高速に実行できる出来高管理サポートWebサービス「ラクソクGeo」の申込受付を開始した。
（引用元：PR TIMES）

土木現場における出来高管理は、国土交通省が推進する建設現場のデジタル化施策「i-Construction」の導入に伴い、デジタル化が急務となっている。しかし、従来の専用ソフトウェアは操作が難しく高額であり、一般的なクラウドサービスは処理時間が長く現場にとっては多機能すぎるという構造的な課題があった。
同社は、建設コンサルタントや航空測量会社での豊富な実務経験を持つメンバーの知見を結集し、「誰でも（楽）・すぐに（速）・計測できる（測）」というコンセプトのもと本サービスを開発。

最大の特徴は、SfMエンジン（複数画像から3Dモデルを生成する技術）と解析処理サーバーの徹底した最適化による圧倒的な画像処理スピードだ。例えば、1,000枚のドローン撮影画像を処理する場合、従来は約12時間を要していたが、「ラクソクGeo」では約2時間で完了する。実に約85%もの時間削減を実現した。

&#160;
（引用元：PR TIMES）


さらに、ドラッグ＆ドロップでの写真アップロードや、範囲を指定した自動土量計算、ワンクリックでの報告書作成など、直感的な操作性を徹底的に追求している。シンプルなワークフローにより、計測した当日にデータを活用できる機動力を現場にもたらしている。
引き算のテクノロジー。現場に定着する力
今回の新サービスの登場が示唆しているのは、建設業界におけるDXの最適解が「多機能で高度なシステム」から「現場に定着する引き算のシステム」へと移行しているという事実だ。

テクノロジーが進化する過程では、あらゆる課題を一度に解決しようとするあまり、ツールが過剰に複雑化してしまうことが少なくない。しかし、人手不足と高齢化が深刻化する建設現場で真に求められているのは、専門的なIT知識がなくても直感的に操作でき、必要な結果だけを最速で返してくれるツールではないだろうか。あえて機能を絞り、操作性とスピードに特化したこのアプローチは、現場作業員がデジタル技術を日常業務で活用するうえで、導入ハードルを下げる重要な要素となるはずだ。

また、ドローンによる安全な計測から報告書作成までを一気通貫で完結させるこの仕組みは、業界全体の働き方を根本から変革する可能性が高い。手作業に依存していた測量や集計がシステムによって形式知化されれば、経験の浅い若手であっても即戦力として現場を担うことができる。空いたリソースは、高度な施工管理や安全確保といった人間にしかできない付加価値創造へと振り向けることが可能になる。

日本の豊かな生活を支えるインフラを持続可能なものにするためには、大企業だけでなく、現場を直接支える数多くの中小建設会社が無理なくテクノロジーを活用できる環境が不可欠だ。現場の課題を熟知した専門家たちの挑戦によって生み出された「ちょうどいい」デジタルの力は、業界全体に新たな活力を与え、日本の社会基盤をさらに強靭なものへとステップアップさせる原動力となっていくだろう。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260519/workflow-img02.jpg" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-19T09:15:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177914997716999900" class="cms-content-parts-sin177914997717002800">
<p>「多機能なシステムを導入したのに、かえって現場の負担が増えた」。高齢化と人手不足に悩む建設業界で、そんな皮肉なDXの失敗が後を絶たない。現場が真に求めているのは、高度な機能ではなく、誰もが迷わず使える「速さと手軽さ」だ。</p>
<p>この声に応え、機能を極限まで研ぎ澄ませた&#8220;ちょうどいい&#8221;新サービスが登場した。圧倒的な処理スピードは、これまで重労働だった管理業務をどう変え、日本のものづくりをどう高みへと導くのだろうか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>解析時間を85%削減。新Webサービスの実力</h2>
<p>2026年4月2日、ドローンを用いた計測業務の効率化を推し進める株式会社FLIGHTSは、点群生成から報告書作成までを高精度かつ高速に実行できる出来高管理サポートWebサービス「ラクソクGeo」の申込受付を開始した。</p>
<p><img src="/images/learn/260519/images20260519092139.webp" width="1200" height="630" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000018381.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>土木現場における出来高管理は、国土交通省が推進する建設現場のデジタル化施策「i-Construction」の導入に伴い、デジタル化が急務となっている。しかし、従来の専用ソフトウェアは操作が難しく高額であり、一般的なクラウドサービスは処理時間が長く現場にとっては多機能すぎるという構造的な課題があった。</p>
<p>同社は、建設コンサルタントや航空測量会社での豊富な実務経験を持つメンバーの知見を結集し、「誰でも（楽）・すぐに（速）・計測できる（測）」というコンセプトのもと本サービスを開発。</p>
<p></p>
<p>最大の特徴は、SfMエンジン（複数画像から3Dモデルを生成する技術）と解析処理サーバーの徹底した最適化による圧倒的な画像処理スピードだ。例えば、1,000枚のドローン撮影画像を処理する場合、従来は約12時間を要していたが、「ラクソクGeo」では約2時間で完了する。実に約85%もの時間削減を実現した。</p>
<p></p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/260519/images20260519092142.webp" width="561" height="487" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000018381.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p></p>
<p>さらに、ドラッグ＆ドロップでの写真アップロードや、範囲を指定した自動土量計算、ワンクリックでの報告書作成など、直感的な操作性を徹底的に追求している。シンプルなワークフローにより、計測した当日にデータを活用できる機動力を現場にもたらしている。</p>
<h2>引き算のテクノロジー。現場に定着する力</h2>
<p>今回の新サービスの登場が示唆しているのは、建設業界におけるDXの最適解が「多機能で高度なシステム」から「現場に定着する引き算のシステム」へと移行しているという事実だ。</p>
<p></p>
<p>テクノロジーが進化する過程では、あらゆる課題を一度に解決しようとするあまり、ツールが過剰に複雑化してしまうことが少なくない。しかし、人手不足と高齢化が深刻化する建設現場で真に求められているのは、専門的なIT知識がなくても直感的に操作でき、必要な結果だけを最速で返してくれるツールではないだろうか。あえて機能を絞り、操作性とスピードに特化したこのアプローチは、現場作業員がデジタル技術を日常業務で活用するうえで、導入ハードルを下げる重要な要素となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>また、ドローンによる安全な計測から報告書作成までを一気通貫で完結させるこの仕組みは、業界全体の働き方を根本から変革する可能性が高い。手作業に依存していた測量や集計がシステムによって形式知化されれば、経験の浅い若手であっても即戦力として現場を担うことができる。空いたリソースは、高度な施工管理や安全確保といった人間にしかできない付加価値創造へと振り向けることが可能になる。</p>
<p></p>
<p>日本の豊かな生活を支えるインフラを持続可能なものにするためには、大企業だけでなく、現場を直接支える数多くの中小建設会社が無理なくテクノロジーを活用できる環境が不可欠だ。現場の課題を熟知した専門家たちの挑戦によって生み出された「ちょうどいい」デジタルの力は、業界全体に新たな活力を与え、日本の社会基盤をさらに強靭なものへとステップアップさせる原動力となっていくだろう。</p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2151/">
<title>教材作成をAIが「9割」代行。先生たちの時間を取り戻す！</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2151/</link>
<description>
放課後の静まり返った職員室で、一人パソコンの画面と格闘する英語教師の姿がある。明日の授業のための小テスト作り。生徒たちがまだ習っていない単語が混ざらないよう、教科書を何度も見返し、一問ずつ問題を組み立てる作業は、数時間に及ぶことも珍しくない。こうした地道な、しかし膨大な授業準備の積み重ねが、日本の教育現場を支える教員たちの心身を削り続けてきた。
大正15年創業の老舗、開隆堂出版株式会社が2026年4月に提供を開始した「kAIryuくん」は、こうした教育現場の環境を大きく変えうるサービスだ。教科書データとAIを融合させ、教材作成の「9割」を自動化。教育業界の働き方改革を、単なるスローガンではなく真の成果につなげるための挑戦が、始まっている。（文＝JapanStep編集部）


英語教科書とAIが融合。教材作成の当たり前が変わる


（引用元：PR TIMES）

開隆堂出版が2026年4月にリリースした「kAIryuくん」は、中学校の英語科教員支援に特化した教材自動生成AIアプリケーションだ。最大の特徴は、同社が著作権を保有する英語教科書「Sunshine English Course」のデータをAIに学習させている点にある。

従来の汎用的な生成AIでは、生徒がまだ学習していない語彙や文法が問題に混じってしまうという課題があったが、本サービスは教科書の進度に則った出力を可能にする。教員は学年や単元、問題形式をボタンで選択するだけで、テスト問題や長文読解教材を即座に作成できる。プロンプト（指示出し）の工程を排除し、直感的なUIに落とし込んだ点も、多忙を極める現場のニーズを的確に捉えているといえる。
（引用元：PR TIMES）

また、作成されたデータはMicrosoft Wordなどの汎用ソフトウエアへ直接コピー＆ペーストが可能 であり、既存の校内業務フローを崩すことなく活用できる点も実務的だ。同社はAIが教材のベース作成という「0から9割」の工程を高速で担い、教員が専門的な視点で「残りの1割」を確認・微調整するという分業モデルを提案している。

（引用元：PR TIMES）

さらに、学校単位の定額制プランを採用。1校あたり年間22,000円からという価格設定も、導入後の効果を考えれば、予算確保が常に課題となる教育現場への普及を後押しする一因となるはずだ。


精神論だけで現場は変わらない。仕組みづくりが生む未来への投資

「kAIryuくん」の登場が示唆するのは、教材作成のAIによる効率化がもたらす教育現場の構造的な変化である。

働き方改革をいくら叫んでも、精神論での時短には限界がある。だからこそ、教員にとって非常に負荷の高い「教材作成」という実務そのものをテクノロジーで削ぎ落とし、改革を言葉だけで終わらせない仕組みづくりが、非常に重要だ。

同時に効率化はあくまで、手段に過ぎないことも再認識すべきだろう。AIによって生み出された時間をいかにして、生徒一人ひとりと向き合う対話や、よりクリエイティブな授業設計、そして教員自身の休息という、未来への投資に振り向けられるか。教員のなり手不足や離職が深刻な社会課題となる中、負担を軽減し、本来の役割に注力できる環境を整えることは、日本の公教育を維持するための不可欠なインフラ整備といえる。

また教科書会社自ら、AIを開発した意義も大きい。自社の正確なデータを基盤にすることで、AI特有の誤情報（ハルシネーション）のリスクを抑制し、教育の質を担保しつつ効率化を図るという信頼性の高いモデルを提示した。これは教育分野にとどまらず、著作権対応や正確な専門知識が求められる、あらゆる業界における働き方改革の先駆けとなる可能性を秘めている。

日本の教育現場も、AIを道具として使いこなすことは新しい&#8220;当たり前&#8221;となった。先生たちが誇りを持って教壇に立ち続けるためのゆとりを、テクノロジーが支える。そんな景色が、着実に広がり始めている。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-06-30T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178271051179956400" class="cms-content-parts-sin178271051179963900">
<p>放課後の静まり返った職員室で、一人パソコンの画面と格闘する英語教師の姿がある。明日の授業のための小テスト作り。生徒たちがまだ習っていない単語が混ざらないよう、教科書を何度も見返し、一問ずつ問題を組み立てる作業は、数時間に及ぶことも珍しくない。こうした地道な、しかし膨大な授業準備の積み重ねが、日本の教育現場を支える教員たちの心身を削り続けてきた。<br />
大正15年創業の老舗、開隆堂出版株式会社が2026年4月に提供を開始した「kAIryuくん」は、こうした教育現場の環境を大きく変えうるサービスだ。教科書データとAIを融合させ、教材作成の「9割」を自動化。教育業界の働き方改革を、単なるスローガンではなく真の成果につなげるための挑戦が、始まっている。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178271057173927400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178271057173931400">英語教科書とAIが融合。教材作成の当たり前が変わる</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178271057624921400" class="cms-content-parts-sin178271057624929500">
<p><img src="/images/learn/260629_kyouzai/1.webp" width="900" height="600" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000181759.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>開隆堂出版が2026年4月にリリースした「kAIryuくん」は、中学校の英語科教員支援に特化した教材自動生成AIアプリケーションだ。最大の特徴は、同社が著作権を保有する英語教科書「Sunshine English Course」のデータをAIに学習させている点にある。</p>
<p></p>
<p>従来の汎用的な生成AIでは、生徒がまだ学習していない語彙や文法が問題に混じってしまうという課題があったが、本サービスは教科書の進度に則った出力を可能にする。教員は学年や単元、問題形式をボタンで選択するだけで、テスト問題や長文読解教材を即座に作成できる。プロンプト（指示出し）の工程を排除し、直感的なUIに落とし込んだ点も、多忙を極める現場のニーズを的確に捉えているといえる。</p>
<p><img src="/images/learn/260629_kyouzai/2.webp" width="900" height="483" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000181759.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>また、作成されたデータはMicrosoft Wordなどの汎用ソフトウエアへ直接コピー＆ペーストが可能 であり、既存の校内業務フローを崩すことなく活用できる点も実務的だ。同社はAIが教材のベース作成という「0から9割」の工程を高速で担い、教員が専門的な視点で「残りの1割」を確認・微調整するという分業モデルを提案している。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260629_kyouzai/3.webp" width="600" height="527" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000181759.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>さらに、学校単位の定額制プランを採用。1校あたり年間22,000円からという価格設定も、導入後の効果を考えれば、予算確保が常に課題となる教育現場への普及を後押しする一因となるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178271057915705300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178271057915713300">精神論だけで現場は変わらない。仕組みづくりが生む未来への投資</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178271055731923700" class="cms-content-parts-sin178271055731932900">
<p>「kAIryuくん」の登場が示唆するのは、教材作成のAIによる効率化がもたらす教育現場の構造的な変化である。</p>
<p></p>
<p>働き方改革をいくら叫んでも、精神論での時短には限界がある。だからこそ、教員にとって非常に負荷の高い「教材作成」という実務そのものをテクノロジーで削ぎ落とし、改革を言葉だけで終わらせない仕組みづくりが、非常に重要だ。</p>
<p></p>
<p>同時に効率化はあくまで、手段に過ぎないことも再認識すべきだろう。AIによって生み出された時間をいかにして、生徒一人ひとりと向き合う対話や、よりクリエイティブな授業設計、そして教員自身の休息という、未来への投資に振り向けられるか。教員のなり手不足や離職が深刻な社会課題となる中、負担を軽減し、本来の役割に注力できる環境を整えることは、日本の公教育を維持するための不可欠なインフラ整備といえる。</p>
<p></p>
<p>また教科書会社自ら、AIを開発した意義も大きい。自社の正確なデータを基盤にすることで、AI特有の誤情報（ハルシネーション）のリスクを抑制し、教育の質を担保しつつ効率化を図るという信頼性の高いモデルを提示した。これは教育分野にとどまらず、著作権対応や正確な専門知識が求められる、あらゆる業界における働き方改革の先駆けとなる可能性を秘めている。</p>
<p></p>
<p>日本の教育現場も、AIを道具として使いこなすことは新しい&#8220;当たり前&#8221;となった。先生たちが誇りを持って教壇に立ち続けるためのゆとりを、テクノロジーが支える。そんな景色が、着実に広がり始めている。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2147/">
<title>注目すべき、アジアのIP市場【連載】アジアIPビジネスの可能性（第1回）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2147/</link>
<description>
キャラクターやアート、タレントなどを軸にしたIPビジネスは、いま企業の成長戦略を考えるうえで欠かせないテーマとなっている。その中でも、中国をはじめとしたアジア圏のIPビジネスは、日本とは異なる発展を遂げている。一方でその市場動向や成功の背景は、日本国内ではまだ十分に知られていない。
そこで中国・アジアのIPビジネスに長年携わってきた有識者から、現地で見てきた事例や実体験をもとに、その潮流やビジネスの本質を解説いただくことに。日本にいながら海外市場の変化を捉え、これからのIP戦略を考えるヒントをお届けする。（リード文：JapanStep編集部、本文：ミニチュアファクトリー　恒川琢朗さん）






ご寄稿いただいたのは
&#160;
株式会社ミニチュアファクトリー代表取締役
恒川琢朗さん
2003年の創業時からミニチュアグッズのOEM制作に携わり、2013年頃からキャラクター事業を展開。2017年からは成長著しい中国のキャラクターIP企業との戦略提携により、ネット時代の新しいキャラクター展開を実践しつつ、インバウンドプロモーションを実施。中国のスピードと日本の丁寧さを掛け合わせ、企業やアーティストの企画を製造・ライセンス・流通まで一貫して推進。日本と中国、版権元とライセンシー、クリエイターと工場。それぞれの立場や論理を直接知っているからこそ、異なる価値観のあいだに立って、プロジェクトを実際に動かしている。





「人は知らないものを買わない」――中国IP展開で得た最初の学び
最近、「IP」という言葉をしきりに聞くようになった。以前は一般的にはあまり馴染みのない言葉だったと思う。Intellectual Property（知的財産）という意味のとおり、特許権など比較的ハードルの高い領域で使われていた印象がある。しかし現在では、キャラクターやタレント、アートなど、より広い対象を指す言葉として使われるようになってきている。
数年前から、中国では「IP」という言葉が頻繁に使われていた。一方で当時の日本では、その概念はまだ一般的ではなかったように思う。

私が中国のキャラクターの日本展開に関わったのは、2016年に遡る。中国の人気メッセージアプリ「WeChat」等でのスタンプダウンロードが10億回を超え、数々の有名企業へのライセンス実績のあるキャラクター「長草くん（中国名：長草顔団子）」の日本市場での独占代理店として運営を始めることとなったのだ。私はその頃から頻繁に現地を訪れているが、当時の中国市場の熱量は非常に高く、不動産バブルが一段落した後の投資先としてIPビジネスが注目されている、という話も耳にした。とにかく客層が若く、元気な印象だった。
2019年、国内で行われた長草くんのイベントにて



中国は圧倒的な市場規模を持つ一方で、日本はブランド力のある市場として認識されていた。コンテンツ大国であり、キャラクターの競争は激しく、ユーザーの目も肥えている。その市場で受け入れられること自体が、一種の&#8220;証明&#8221;になるという考え方だ。実際、日本でヒットしたIPが中国でもさらに人気を伸ばす、というケースは少なくなかった。
そうした環境の中で仕事をする中で、日本人として少し歯がゆさを感じる場面もあった。日本はメイン市場ではない、という前提に寂しさを覚えたからだ。しかしながら、日本市場にも十分な可能性を感じていた私は、日本企業への展開を積極的に進めていった。
4日で2個から始まった日本展開　ヒットの鍵は&#8220;接点&#8221;にあった


ちょうどその頃、日本ではインバウンド需要が拡大していた。最初に取り組んだのは、ヨドバシカメラでの販売である。中国人観光客をターゲットに、レジ横にグッズを並べる形で、数ヶ月間にわたりひとつの棚をまるごと用意いただき展開した。

ヨドバシカメラ秋葉原店のレジ横に設置された専用棚

しかし、最初の予想は見事に外れることとなった。4日間でたったの2個しか売れなかったと報告を受け、現場のメンバーと対策を検討することになった。
何かフックになるものはないか。そう考え、中国での事例を探る中で気づいたのが、長草くんが日本で人気のあるゲームと中国でコラボレーションしていたという事実だった。その情報を担当者がX（当時のTwitter）に投稿したところ、翌朝には2000件ほどリツイートされてバズっていた。
その日は20個以上が売れた。ゲーム内の&#8220;推しキャラクター&#8221;が長草くんを抱えているビジュアルをきっかけに、コスプレ用途でわざわざ買いに来てくれる女性客が増えたためである。SNSでも多くの人に投稿され、話題になった。その後数ヶ月にわたり、彼女たちの支持によって販売は安定的に伸びていった。結果的に購入者の多くは、当初想定していなかった層だった。

この経験から強く感じたのは、たとえ多くの人の目にふれる場所であっても、「人は知らないものは買わない」ということ。そして、「愛着を感じるものであれば、わざわざ出向いてでも買う」という事実である。また、キャラクターIPをアピールする際には何らかの&#8220;フック&#8221;が存在し、それを見つけられれば可能性は開ける、ということであった。
IPの価値はコンテンツだけではない
ここで、IP企画において重要だと感じているポイントを整理しておきたい。





１．「認知のきっかけ」をどのように設計するか
どれほど魅力的なキャラクターであっても、知られなければ存在しないのと同じである。
２．「どの文脈で受け取られるか」
今回の事例では、ゲームやコスプレという文脈に乗ったことで、一気に受け入れられ方が変わった。
３．「どのように使われるか」
単なるグッズとしてではなく、自己表現の一部として使われたことが、購入動機につながった。








IP企画においては、キャラクターそのものの魅力を磨くことと同時に、こうした&#8220;接点&#8221;をどのように設計するかが重要になると考えている。
また、私自身の経験として、中国・アジアのキャラクターIPに関わった後、2019年頃からはアート領域におけるIPの波にも触れることになった。キャラクターからアートへと対象は広がったが、振り返ってみると、本質的な構造は大きく変わっていないと感じている。

当時、中国でのクレーンゲーム店にて

この10年の経験を通じて見えてきたのは、IPは単なるコンテンツではなく、「どのように人と接点を持ち、関係性を築くか」という設計そのものである、ということだ。今後の連載では、こうした実体験をもとに、IP企画の考え方や具体的なポイントについて、共有していきたいと考えている。
時を同じくして、中国ではオリジナルIPを主軸としたフィギュアショップ「POP MART」のブームが押し寄せていた。今でこそ「ラブブ」を筆頭に日本でも広く知られる存在だが、当時はまだ「中国のフィギュアショップ」という印象が強かった。ただ、現地の店舗で絶え間なく続く来店の波を目にしたとき、単なる一過性の流行ではない何かを感じていた。当時はまだ明確に言語化できなかったが、今振り返ると、そこにも&#8220;接点設計&#8221;のヒントがあったように思う。（つづく）




関連リンク

恒川琢朗 公式Webサイト

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/35">カルチャー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-06-29T08:15:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178268863531699000" class="cms-content-parts-sin178268863531703300">
<p>キャラクターやアート、タレントなどを軸にしたIPビジネスは、いま企業の成長戦略を考えるうえで欠かせないテーマとなっている。その中でも、中国をはじめとしたアジア圏のIPビジネスは、日本とは異なる発展を遂げている。一方でその市場動向や成功の背景は、日本国内ではまだ十分に知られていない。</p>
<p>そこで中国・アジアのIPビジネスに長年携わってきた有識者から、現地で見てきた事例や実体験をもとに、その潮流やビジネスの本質を解説いただくことに。日本にいながら海外市場の変化を捉え、これからのIP戦略を考えるヒントをお届けする。（リード文：JapanStep編集部、本文：ミニチュアファクトリー　恒川琢朗さん）</p>
<div></div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178268868152462000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178268868152466000">
<p style="text-align: center;">ご寄稿いただいたのは</p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/AsiaIP/1st/ind_7.webp" width="308" height="283" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>株式会社ミニチュアファクトリー代表取締役</strong><br />
<strong>恒川琢朗さん</strong></p>
<p style="text-align: center;">2003年の創業時からミニチュアグッズのOEM制作に携わり、2013年頃からキャラクター事業を展開。2017年からは成長著しい中国のキャラクターIP企業との戦略提携により、ネット時代の新しいキャラクター展開を実践しつつ、インバウンドプロモーションを実施。中国のスピードと日本の丁寧さを掛け合わせ、企業やアーティストの企画を製造・ライセンス・流通まで一貫して推進。日本と中国、版権元とライセンシー、クリエイターと工場。それぞれの立場や論理を直接知っているからこそ、異なる価値観のあいだに立って、プロジェクトを実際に動かしている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178268868492162000" class="cms-content-parts-sin178268868492196200">
<h2>「人は知らないものを買わない」――中国IP展開で得た最初の学び</h2>
<p>最近、「IP」という言葉をしきりに聞くようになった。以前は一般的にはあまり馴染みのない言葉だったと思う。Intellectual Property（知的財産）という意味のとおり、特許権など比較的ハードルの高い領域で使われていた印象がある。しかし現在では、キャラクターやタレント、アートなど、より広い対象を指す言葉として使われるようになってきている。</p>
<p>数年前から、中国では「IP」という言葉が頻繁に使われていた。一方で当時の日本では、その概念はまだ一般的ではなかったように思う。</p>
<p></p>
<p>私が中国のキャラクターの日本展開に関わったのは、2016年に遡る。中国の人気メッセージアプリ「WeChat」等でのスタンプダウンロードが10億回を超え、数々の有名企業へのライセンス実績のあるキャラクター「長草くん（中国名：長草顔団子）」の日本市場での独占代理店として運営を始めることとなったのだ。私はその頃から頻繁に現地を訪れているが、当時の中国市場の熱量は非常に高く、不動産バブルが一段落した後の投資先としてIPビジネスが注目されている、という話も耳にした。とにかく客層が若く、元気な印象だった。</p>
<p><img src="/images/learn/AsiaIP/1st/1.webp" width="1280" height="1194" alt="" /><span style="font-size: small;">2019年、国内で行われた長草くんのイベントにて</span></p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
<p>中国は圧倒的な市場規模を持つ一方で、日本はブランド力のある市場として認識されていた。コンテンツ大国であり、キャラクターの競争は激しく、ユーザーの目も肥えている。その市場で受け入れられること自体が、一種の&#8220;証明&#8221;になるという考え方だ。実際、日本でヒットしたIPが中国でもさらに人気を伸ばす、というケースは少なくなかった。</p>
<p>そうした環境の中で仕事をする中で、日本人として少し歯がゆさを感じる場面もあった。日本はメイン市場ではない、という前提に寂しさを覚えたからだ。しかしながら、日本市場にも十分な可能性を感じていた私は、日本企業への展開を積極的に進めていった。</p>
<h2>4日で2個から始まった日本展開　ヒットの鍵は&#8220;接点&#8221;にあった</h2>
<p></p>
<p></p>
<p>ちょうどその頃、日本ではインバウンド需要が拡大していた。最初に取り組んだのは、ヨドバシカメラでの販売である。中国人観光客をターゲットに、レジ横にグッズを並べる形で、数ヶ月間にわたりひとつの棚をまるごと用意いただき展開した。</p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;"><img src="/images/learn/AsiaIP/1st/2.JPG" width="500" height="667" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /><br />
ヨドバシカメラ秋葉原店のレジ横に設置された専用棚</span></p>
<p></p>
<p>しかし、最初の予想は見事に外れることとなった。4日間でたったの2個しか売れなかったと報告を受け、現場のメンバーと対策を検討することになった。</p>
<p>何かフックになるものはないか。そう考え、中国での事例を探る中で気づいたのが、長草くんが日本で人気のあるゲームと中国でコラボレーションしていたという事実だった。その情報を担当者がX（当時のTwitter）に投稿したところ、翌朝には2000件ほどリツイートされてバズっていた。</p>
<p>その日は20個以上が売れた。ゲーム内の&#8220;推しキャラクター&#8221;が長草くんを抱えているビジュアルをきっかけに、コスプレ用途でわざわざ買いに来てくれる女性客が増えたためである。SNSでも多くの人に投稿され、話題になった。その後数ヶ月にわたり、彼女たちの支持によって販売は安定的に伸びていった。結果的に購入者の多くは、当初想定していなかった層だった。</p>
<p></p>
<p>この経験から強く感じたのは、たとえ多くの人の目にふれる場所であっても、「人は知らないものは買わない」ということ。そして、「愛着を感じるものであれば、わざわざ出向いてでも買う」という事実である。また、キャラクターIPをアピールする際には何らかの&#8220;フック&#8221;が存在し、それを見つけられれば可能性は開ける、ということであった。</p>
<h2>IPの価値はコンテンツだけではない</h2>
<p>ここで、IP企画において重要だと感じているポイントを整理しておきたい。</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178268934464362800 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178268934464367500">
<p><strong>１．「認知のきっかけ」をどのように設計するか</strong><br />
どれほど魅力的なキャラクターであっても、知られなければ存在しないのと同じである。</p>
<p><strong>２．「どの文脈で受け取られるか」</strong><br />
今回の事例では、ゲームやコスプレという文脈に乗ったことで、一気に受け入れられ方が変わった。</p>
<p><strong>３．「どのように使われるか」</strong><br />
単なるグッズとしてではなく、自己表現の一部として使われたことが、購入動機につながった。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178268947907352200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178268947907379800">
<p>IP企画においては、キャラクターそのものの魅力を磨くことと同時に、こうした&#8220;接点&#8221;をどのように設計するかが重要になると考えている。</p>
<p>また、私自身の経験として、中国・アジアのキャラクターIPに関わった後、2019年頃からはアート領域におけるIPの波にも触れることになった。キャラクターからアートへと対象は広がったが、振り返ってみると、本質的な構造は大きく変わっていないと感じている。</p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;"><img src="/images/learn/AsiaIP/1st/3.JPG" width="500" height="667" alt="" style="font-size: 1.6rem;" /><br />
当時、中国でのクレーンゲーム店にて</span></p>
<p></p>
<p>この10年の経験を通じて見えてきたのは、IPは単なるコンテンツではなく、「どのように人と接点を持ち、関係性を築くか」という設計そのものである、ということだ。今後の連載では、こうした実体験をもとに、IP企画の考え方や具体的なポイントについて、共有していきたいと考えている。</p>
<p>時を同じくして、中国ではオリジナルIPを主軸としたフィギュアショップ「POP MART」のブームが押し寄せていた。今でこそ「ラブブ」を筆頭に日本でも広く知られる存在だが、当時はまだ「中国のフィギュアショップ」という印象が強かった。ただ、現地の店舗で絶え間なく続く来店の波を目にしたとき、単なる一過性の流行ではない何かを感じていた。当時はまだ明確に言語化できなかったが、今振り返ると、そこにも&#8220;接点設計&#8221;のヒントがあったように思う。（つづく）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178268912026392200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178268912026406100">関連リンク</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178268912937994600" class="cms-content-parts-sin178268912938004800">
<p><a href="https://www.takuro-tsunekawa.com/">恒川琢朗 公式Webサイト</a></p>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2143/">
<title>前例踏襲を壊す。AIが変える自治体業務</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2143/</link>
<description>
「これまでの業務手順って、無駄なことが多かったんだね」。研修に参加した自治体の職員から漏れたその率直な言葉は、行政の現場で静かに起きつつある意識の変化を鮮明に物語っている。
長年にわたり、役所の業務は過去のやり方を正確になぞる「前例踏襲」が基本とされてきた。しかし、人口減少に伴う深刻な人手不足が地方都市に重くのしかかる現在、これまでのルールを維持し続けることは限界を迎えている。
最新のテクノロジーが行政の現場に導入されたとき、それは単に作業時間を短縮するだけの道具にとどまらない。秋田県の自治体で行われた生成AIの研修風景から、地方行政が自らの枠を超えて新たな価値を生み出すための挑戦の姿を紐解く。（文＝JapanStep編集部）
他社比較を経て全庁へ。男鹿市のAI研修
2026年4月28日、行政向け生成AI「QommonsAI（コモンズAI）」を開発・運営するPolimill株式会社は、秋田県男鹿市の職員を対象とした活用研修を現地で実施したと発表した。
&#160;
（引用元：PR TIMES）

男鹿市では、2026年3月まで複数の他社製品と併用しながら慎重に比較検討を重ねた結果、「QommonsAI」の正式採用を決定した。今回の研修は、4月からの全庁展開に向けた最初のステップとして実施されたものである。

研修には午前と午後を合わせて約30名の職員が参加。業務で生成AIを利用した経験がある職員はごくわずかで、半数以上が初めてログインする状態だったという。しかし会場には、年度初めの慌ただしい時期にもかかわらず「まずはしっかり使い方を学びたい」という強い熱気が溢れていた。研修時の内容は録画のアーカイブで残されることが事前に周知されていたが、ノートを持参して一言一句を熱心にメモする姿が多く見られた。
（引用元：PR TIMES）

実際に操作を進める中で、参加者からは「生成AIって賢い」「おもしろい」といった純粋な驚きの声が上がった。さらに、AIの機能と使い方を理解した上でプロンプト（指示語）に創意工夫を凝らすワークを通じて、職員たちは自らの手で業務改善の糸口をつかんでいった。前例踏襲になりがちな市役所の業務フローに対し、職員自身がテクノロジーの力で改善の光明を見出した瞬間である。
現場に伴走し、行政の意識をアップデート
新たなITシステムを自治体に導入する際、最も高いハードルとなるのはシステムの機能そのものではなく、「現場の職員がいかに日常の業務に定着させるか」という点にある。いくら優れたAIであっても、使い方が分からずに放置されてしまえば、投資は完全に無駄になってしまうからだ。

Polimillが提供する「QommonsAI」は、国内外の法律や政策、自治体事例など数千万件のデータに基づき、エビデンスベースで行政課題の解決を支援する特化型のシステムだ。現在、全国750以上の自治体で利用されている同サービスだが、その普及の裏側には「導入して終わり」にしない手厚いサポート体制がある。代理店を介さない直販体制を敷き、開発企業の社員が直接現地へ赴いて無料の対面型研修を実施。自治体の習熟度や課題に合わせて初級から管理職向けまでカリキュラムを用意し、現場が使いこなせる状態になるまで伴走する。さらに、現場から上がった要望を最短数日でシステムに反映する機敏な開発体制も整えられている。

行政の生産性を高めるためには、テクノロジーの導入と同時に、それを使う人間のマインドをアップデートするプロセスが欠かせない。外部の力に依存するのではなく、現場の職員自らが「自分たちの業務をもっと簡単に、より効率的に変えられる」と気づき、主体的に行動を起こすこと。秋田県男鹿市で始まったこの実践的な取り組みは、地方行政が抱える構造的な課題を乗り越え、日本全体の公共インフラをより持続可能で強靭なものへとステップアップさせる確かな足がかりとなるはずだ。

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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-06-26T01:35:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin178240552026033500" class="cms-content-parts-sin178240552026041400">
<p>「これまでの業務手順って、無駄なことが多かったんだね」。研修に参加した自治体の職員から漏れたその率直な言葉は、行政の現場で静かに起きつつある意識の変化を鮮明に物語っている。</p>
<p>長年にわたり、役所の業務は過去のやり方を正確になぞる「前例踏襲」が基本とされてきた。しかし、人口減少に伴う深刻な人手不足が地方都市に重くのしかかる現在、これまでのルールを維持し続けることは限界を迎えている。</p>
<p>最新のテクノロジーが行政の現場に導入されたとき、それは単に作業時間を短縮するだけの道具にとどまらない。秋田県の自治体で行われた生成AIの研修風景から、地方行政が自らの枠を超えて新たな価値を生み出すための挑戦の姿を紐解く。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>他社比較を経て全庁へ。男鹿市のAI研修</h2>
<p>2026年4月28日、行政向け生成AI「QommonsAI（コモンズAI）」を開発・運営するPolimill株式会社は、秋田県男鹿市の職員を対象とした活用研修を現地で実施したと発表した。</p>
<p>&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/260626/images20260626014032.webp" width="1280" height="853" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000679.000088829.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>男鹿市では、2026年3月まで複数の他社製品と併用しながら慎重に比較検討を重ねた結果、「QommonsAI」の正式採用を決定した。今回の研修は、4月からの全庁展開に向けた最初のステップとして実施されたものである。</p>
<p></p>
<p>研修には午前と午後を合わせて約30名の職員が参加。業務で生成AIを利用した経験がある職員はごくわずかで、半数以上が初めてログインする状態だったという。しかし会場には、年度初めの慌ただしい時期にもかかわらず「まずはしっかり使い方を学びたい」という強い熱気が溢れていた。研修時の内容は録画のアーカイブで残されることが事前に周知されていたが、ノートを持参して一言一句を熱心にメモする姿が多く見られた。</p>
<p><img src="/images/learn/260626/images20260626014035.webp" width="1280" height="960" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000679.000088829.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>実際に操作を進める中で、参加者からは「生成AIって賢い」「おもしろい」といった純粋な驚きの声が上がった。さらに、AIの機能と使い方を理解した上でプロンプト（指示語）に創意工夫を凝らすワークを通じて、職員たちは自らの手で業務改善の糸口をつかんでいった。前例踏襲になりがちな市役所の業務フローに対し、職員自身がテクノロジーの力で改善の光明を見出した瞬間である。</p>
<h2>現場に伴走し、行政の意識をアップデート</h2>
<p>新たなITシステムを自治体に導入する際、最も高いハードルとなるのはシステムの機能そのものではなく、「現場の職員がいかに日常の業務に定着させるか」という点にある。いくら優れたAIであっても、使い方が分からずに放置されてしまえば、投資は完全に無駄になってしまうからだ。</p>
<p></p>
<p>Polimillが提供する「QommonsAI」は、国内外の法律や政策、自治体事例など数千万件のデータに基づき、エビデンスベースで行政課題の解決を支援する特化型のシステムだ。現在、全国750以上の自治体で利用されている同サービスだが、その普及の裏側には「導入して終わり」にしない手厚いサポート体制がある。代理店を介さない直販体制を敷き、開発企業の社員が直接現地へ赴いて無料の対面型研修を実施。自治体の習熟度や課題に合わせて初級から管理職向けまでカリキュラムを用意し、現場が使いこなせる状態になるまで伴走する。さらに、現場から上がった要望を最短数日でシステムに反映する機敏な開発体制も整えられている。</p>
<p></p>
<p>行政の生産性を高めるためには、テクノロジーの導入と同時に、それを使う人間のマインドをアップデートするプロセスが欠かせない。外部の力に依存するのではなく、現場の職員自らが「自分たちの業務をもっと簡単に、より効率的に変えられる」と気づき、主体的に行動を起こすこと。秋田県男鹿市で始まったこの実践的な取り組みは、地方行政が抱える構造的な課題を乗り越え、日本全体の公共インフラをより持続可能で強靭なものへとステップアップさせる確かな足がかりとなるはずだ。</p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2137/">
<title>突然現れる「お詫び文」ARGの魅力とリスク【連載】「ARG」が紡ぐ、新たなPRのカタチ（第2回）</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2137/</link>
<description>
体験型エンタテインメント、ARG（Alternate Reality Game：代替現実ゲーム）の魅力と可能性を学ぶ当連載。
前回で、ARGは、知る人ぞ知るPR手法ということがわかった。しかしその事例は、すでに私たちの日常に忍び込んでいる。謎解きイベント、架空のゲームカセット、SNSに突然現れる「お詫び文」&#8212;&#8212;それぞれに仕掛けがあり、それぞれに異なる熱量を生んだ。第2回では、近年の国内ARG事例を読み解きながら、この手法が持つ可能性と、見落とせないリスクについても触れていく。（リード・編集＝JapanStep編集部、寄稿＝MARGINE 吉野さん）






ご寄稿いただいたのは

環境ミステリーレーベル MARGINE
合同会社 未来アクセラレート 代表
吉野 渉さん





こんにちは、MARGINEの吉野です。

前回は、ARGとは何か、そしてPR手法としての可能性についてお話ししました。今回は、実際の国内事例を取り上げながら、ARGがどのように「PR」として機能したのか、その設計と効果を一緒に見ていきたいと思います。
サントリー「JJ」&#8212;&#8212;謎が解けた人だけが、夜会に招かれる

2023年12月、大阪・アメリカ村の街中に、不思議なポスターが出現しました。

仕掛けたのはサントリー。ジャスミン焼酎「茉莉花（まつりか）」のジャスミン茶割り、通称「JJ」のプロモーションです。ただし、このキャンペーンは商品名もブランドロゴも前面に出しません。街に貼られたポスターには暗号が記されており、「ある法則」に気づいた人だけが、特設サイトで謎を解き、会場の場所を手に入れられる仕組みになっていました。

答えが示すのは、秘密のパーティー会場。招待状を受付で提示してはじめて入場できる「JJパーティー」が開催されたのです。会場ではドリンク＆フードが振る舞われ、写真撮影、ダンス、クラブエリアまで用意された本格的なイベントでした。「謎を解いた人だけが入れる夜会」という設計そのものが、参加者の特別感を高める演出になっていました。

このキャンペーンでラビットホールの役割を果たしたのが、インフルエンサー・RaMuさんによるXへの投稿です。投稿文はこうです。

「この『JJ』ってわかる人いる？　大阪のアメ村にあるこの広告なんだけど、謎を解けた人だけが参加できるイベントが開催されるんだって　みんなもこの謎を解いて一緒にイベント参加しよー」
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投稿には「#PR」「#JJトハナニカ」「#サントリー」のハッシュタグが明記されており、PRであることは一目瞭然です。しかし、これを見た人が最初に感じるのは「宣伝」ではなく「謎の発見」でしょう。「JJってなに？」「この暗号、解けるかな？」という好奇心が先に立つ構造になっているのです。

ARGにおけるラビットホールとは、物語や体験の「入口」となる仕掛けのことを指します。第1回でお話しした「A.I.」のスタッフクレジットにあった光る文字がその典型ですが、「おかしい」「気になる」という感覚を持った人だけが深みへと進んでいく入口です。

RaMuさんの投稿の巧みさは、#PRと明記されているにもかかわらず、広告らしさよりも「発見の共有」として届く点にあります。受け手が「面白いものを見つけた人の投稿」として受け取れるとき、ラビットホールとしての効果は最大化されます。タグが見えていても、感情の動きは「参加したい」に向かう。これはARG的なPR設計の妙です。

結果として、Xの公式アカウントへの投稿は約621万回表示、RaMuさんの投稿単体でも約30万7,000回の表示を記録しています。「見せる広告」ではなく「気づかせる入口」が、数字を動かしました。
『人のゲームカセット』&#8212;&#8212;存在しないゲーム機の、本物以上のリアリティ

2026年5月、あるゲームカセットが発売されました。

「PLAYGATE」という名の、架空のレトロゲーム機専用ソフト。商品名は『つねなる光とともに』。カセットの裏面には手書きで前の持ち主の名前が記されており、セーブデータまで残っています。

もちろん、PLAYGATEというゲーム機は実在しません。しかし、公式サイトは存在し、東京・秋葉原の中古ゲームショップの棚にこのゲームパッケージが置かれているのが目撃され、SNSで話題となりました。「昔から存在していたかのような物体」が、現実の空間に溶け込んでいる。これが、このARGの核心です。
実際に秋葉原の中古ゲームショップで販売

[[CMSmodule.parts::ad#param=232]]
メモ用紙様X投稿@jskky333


カセット本体にはNFCが内蔵されており、スマートフォンをかざすだけでブラウザ上にてゲームが起動します。「ゲームカセットをスマホにかざしてゲームを始める」という感覚は、レトロな物体とデジタル体験が地続きになった、新しい没入の形です。

発売後まもなく完売。次回入荷分の予約も一時停止になるほどの反響で、最大3ヵ月待ちとなりました。価格は7,150円（税込）。謎解き体験と物理コレクションを兼ねたこのプロダクトは、ARGの新しいビジネスモデルを示しています。

手がけたのは「第四境界」。前回の記事の最後でも名前を挙げましたが、「現実と仮想の間の曖昧な領域」に物語を紡ぎ出す日本のクリエイター集団、および彼らが手がけるゲームブランドのことです。
炎上リスク&#8212;&#8212;「正体不明」は武器にも凶器にもなる

ここまでポジティブな事例をお話ししてきましたが、ARGには設計を誤ると炎上するリスクもあります。

ある出版社のX公式アカウントが、こんな投稿をしたことがありました。




Xでの炎上事例

一読すると、企業アカウントで何らかのトラブルが発生したように見えます。しかしこれは、ホラー小説のプロモーションでした。

宣伝していた書籍のタイトルは『「ヨシエさんの写真」に関する文書群』。タイトルだけで、すでに複数の不安を植え付ける設計になっています。「写真」という言葉は視覚的な恐怖を喚起し、「文書群」という表現は何者かが記録した証拠の存在を連想させる。「ヨシエさん」という固有名詞は、実在する人物を巡る実際の出来事であるかのような印象を与えます。

そのうえで投稿された「お詫び文」は、「意図せず表示される事象」「真偽については編集部で裏付けを急いでいます」「不確かな情報の発信は思わぬリスクを招く」という言葉が並ぶ構成です。これは、呪いや怪奇現象が企業内で実際に起きているかのような空気を演出しており、読む人の不安と好奇心を巧みに刺激することを意図したのだと思われます。

ARGの手法として「現実と虚構を曖昧にする」ことは本質的な魅力です。ただし、企業公式アカウントからの発信となると話が変わります。フォロワーが信頼している情報源が「嘘をついている」と感じさせてしまうリスクがあるからです。実際、「企業がこういった宣伝方法をすると紛らわしい」「セキュリティ問題と思ってしまう」という批判の声が相次ぎました。

ARGが炎上しやすい条件は、大きく3つあると私は考えています。


 ネガティブな感情を入口にすること
 不安・恐怖・混乱を利用して引き込もうとする設計は、気づいたときの「騙された」という感覚と直結します。
 PRであることが事後にしか判明しないこと
 体験の後に「あれは宣伝だった」とわかる構造は、怒りに変わりやすい。
 企業公式アカウントであることの重さを無視すること
 個人や謎の組織が発信する場合と、企業公式が発信する場合では、受け手の期待値がまったく異なります。


サントリーのケースはブランドアカウントではなくインフルエンサーを入口にし#PRをつけていたこと、第四境界のケースは「フィクションである」ことを明示したうえで「リアル」を演出したことが炎上を回避できた要因だと思います。「現実のように見えるが、フィクションだとわかる余地がある」&#8212;&#8212;この設計の精度こそが、ARGの倫理的な骨格です。
「体験させる」設計こそが、PRの新しい文法

今回紹介した事例に共通しているのは、「見せる」ではなく「発見させる」設計です。消費者が自ら謎に気づき、解き、体験を口コミとして広げる。この流れは、広告費をかけて届けるアプローチとは根本的に異なる熱量を生みます。

次回は、ARGをビジネスや地域PRにどう活用するか、より実践的な観点からお話しします。





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<dc:date>2026-06-25T08:30:00+09:00</dc:date>
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<p>体験型エンタテインメント、ARG（Alternate Reality Game：代替現実ゲーム）の魅力と可能性を学ぶ当連載。<br />
前回で、ARGは、知る人ぞ知るPR手法ということがわかった。しかしその事例は、すでに私たちの日常に忍び込んでいる。謎解きイベント、架空のゲームカセット、SNSに突然現れる「お詫び文」&#8212;&#8212;それぞれに仕掛けがあり、それぞれに異なる熱量を生んだ。第2回では、近年の国内ARG事例を読み解きながら、この手法が持つ可能性と、見落とせないリスクについても触れていく。（リード・編集＝JapanStep編集部、寄稿＝MARGINE 吉野さん）</p>
<div></div>
</div>
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<div class="lay-col12-12">
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<p style="text-align: center;">ご寄稿いただいたのは</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/ARG/images20260604224126.webp" width="304" height="304" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>環境ミステリーレーベル MARGINE<br />
合同会社 未来アクセラレート 代表</strong></p>
<p style="text-align: center;"><strong>吉野 渉さん</strong></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178058053873333700" class="cms-content-parts-sin178058053873342600">
<p class="MsoNormal">こんにちは、MARGINEの吉野です。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">前回は、ARGとは何か、そしてPR手法としての可能性についてお話ししました。今回は、実際の国内事例を取り上げながら、ARGがどのように「PR」として機能したのか、その設計と効果を一緒に見ていきたいと思います。</p>
<h2>サントリー「JJ」&#8212;&#8212;謎が解けた人だけが、夜会に招かれる</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">2023年12月、大阪・アメリカ村の街中に、不思議なポスターが出現しました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">仕掛けたのはサントリー。ジャスミン焼酎「茉莉花（まつりか）」のジャスミン茶割り、通称「JJ」のプロモーションです。ただし、このキャンペーンは商品名もブランドロゴも前面に出しません。街に貼られたポスターには暗号が記されており、「ある法則」に気づいた人だけが、特設サイトで謎を解き、会場の場所を手に入れられる仕組みになっていました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">答えが示すのは、秘密のパーティー会場。招待状を受付で提示してはじめて入場できる「JJパーティー」が開催されたのです。会場ではドリンク＆フードが振る舞われ、写真撮影、ダンス、クラブエリアまで用意された本格的なイベントでした。「謎を解いた人だけが入れる夜会」という設計そのものが、参加者の特別感を高める演出になっていました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">このキャンペーンでラビットホールの役割を果たしたのが、インフルエンサー・RaMuさんによるXへの投稿です。投稿文はこうです。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">「この『JJ』ってわかる人いる？　大阪のアメ村にあるこの広告なんだけど、謎を解けた人だけが参加できるイベントが開催されるんだって　みんなもこの謎を解いて一緒にイベント参加しよー」</p>
<p class="MsoNormal" style="text-align: center;">[[CMSmodule.parts::ad#param=231]]</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">投稿には「#PR」「#JJトハナニカ」「#サントリー」のハッシュタグが明記されており、PRであることは一目瞭然です。しかし、これを見た人が最初に感じるのは「宣伝」ではなく「謎の発見」でしょう。「JJってなに？」「この暗号、解けるかな？」という好奇心が先に立つ構造になっているのです。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">ARGにおけるラビットホールとは、物語や体験の「入口」となる仕掛けのことを指します。第1回でお話しした「A.I.」のスタッフクレジットにあった光る文字がその典型ですが、「おかしい」「気になる」という感覚を持った人だけが深みへと進んでいく入口です。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">RaMuさんの投稿の巧みさは、#PRと明記されているにもかかわらず、広告らしさよりも「発見の共有」として届く点にあります。受け手が「面白いものを見つけた人の投稿」として受け取れるとき、ラビットホールとしての効果は最大化されます。タグが見えていても、感情の動きは「参加したい」に向かう。これはARG的なPR設計の妙です。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">結果として、Xの公式アカウントへの投稿は約621万回表示、RaMuさんの投稿単体でも約30万7,000回の表示を記録しています。「見せる広告」ではなく「気づかせる入口」が、数字を動かしました。</p>
<h2>『人のゲームカセット』&#8212;&#8212;存在しないゲーム機の、本物以上のリアリティ</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">2026年5月、あるゲームカセットが発売されました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">「PLAYGATE」という名の、架空のレトロゲーム機専用ソフト。商品名は『つねなる光とともに』。カセットの裏面には手書きで前の持ち主の名前が記されており、セーブデータまで残っています。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">もちろん、PLAYGATEというゲーム機は実在しません。しかし、公式サイトは存在し、東京・秋葉原の中古ゲームショップの棚にこのゲームパッケージが置かれているのが目撃され、SNSで話題となりました。「昔から存在していたかのような物体」が、現実の空間に溶け込んでいる。これが、このARGの核心です。</p>
<p class="MsoNormal"><img src="/images/learn/ARG/2nd/images20260625083846.webp" width="1280" height="853" alt="" /><span style="font-size: small;">実際に秋葉原の中古ゲームショップで販売</span></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">[[CMSmodule.parts::ad#param=232]]</p>
<p class="MsoNormal"><span style="font-size: small;">メモ用紙様X投稿@jskky333</span></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">カセット本体にはNFCが内蔵されており、スマートフォンをかざすだけでブラウザ上にてゲームが起動します。「ゲームカセットをスマホにかざしてゲームを始める」という感覚は、レトロな物体とデジタル体験が地続きになった、新しい没入の形です。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">発売後まもなく完売。次回入荷分の予約も一時停止になるほどの反響で、最大3ヵ月待ちとなりました。価格は7,150円（税込）。謎解き体験と物理コレクションを兼ねたこのプロダクトは、ARGの新しいビジネスモデルを示しています。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">手がけたのは「第四境界」。前回の記事の最後でも名前を挙げましたが、「現実と仮想の間の曖昧な領域」に物語を紡ぎ出す日本のクリエイター集団、および彼らが手がけるゲームブランドのことです。</p>
<h2>炎上リスク&#8212;&#8212;「正体不明」は武器にも凶器にもなる</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">ここまでポジティブな事例をお話ししてきましたが、ARGには設計を誤ると炎上するリスクもあります。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">ある出版社のX公式アカウントが、こんな投稿をしたことがありました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"><img src="/images/learn/ARG/2nd/images20260625083939.webp" width="1280" height="853" alt="" /><font size="2">Xでの炎上事例</font></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">一読すると、企業アカウントで何らかのトラブルが発生したように見えます。しかしこれは、ホラー小説のプロモーションでした。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">宣伝していた書籍のタイトルは『「ヨシエさんの写真」に関する文書群』。タイトルだけで、すでに複数の不安を植え付ける設計になっています。「写真」という言葉は視覚的な恐怖を喚起し、「文書群」という表現は何者かが記録した証拠の存在を連想させる。「ヨシエさん」という固有名詞は、実在する人物を巡る実際の出来事であるかのような印象を与えます。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">そのうえで投稿された「お詫び文」は、「意図せず表示される事象」「真偽については編集部で裏付けを急いでいます」「不確かな情報の発信は思わぬリスクを招く」という言葉が並ぶ構成です。これは、呪いや怪奇現象が企業内で実際に起きているかのような空気を演出しており、読む人の不安と好奇心を巧みに刺激することを意図したのだと思われます。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">ARGの手法として「現実と虚構を曖昧にする」ことは本質的な魅力です。ただし、企業公式アカウントからの発信となると話が変わります。フォロワーが信頼している情報源が「嘘をついている」と感じさせてしまうリスクがあるからです。実際、「企業がこういった宣伝方法をすると紛らわしい」「セキュリティ問題と思ってしまう」という批判の声が相次ぎました。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">ARGが炎上しやすい条件は、大きく3つあると私は考えています。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<ol>
    <li><strong>ネガティブな感情を入口にすること</strong><br />
    不安・恐怖・混乱を利用して引き込もうとする設計は、気づいたときの「騙された」という感覚と直結します。</li>
    <li><strong>PRであることが事後にしか判明しないこと</strong><br />
    体験の後に「あれは宣伝だった」とわかる構造は、怒りに変わりやすい。</li>
    <li><strong>企業公式アカウントであることの重さを無視すること</strong><br />
    個人や謎の組織が発信する場合と、企業公式が発信する場合では、受け手の期待値がまったく異なります。</li>
</ol>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">サントリーのケースはブランドアカウントではなくインフルエンサーを入口にし#PRをつけていたこと、第四境界のケースは「フィクションである」ことを明示したうえで「リアル」を演出したことが炎上を回避できた要因だと思います。「現実のように見えるが、フィクションだとわかる余地がある」&#8212;&#8212;この設計の精度こそが、ARGの倫理的な骨格です。</p>
<h2>「体験させる」設計こそが、PRの新しい文法</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">今回紹介した事例に共通しているのは、「見せる」ではなく「発見させる」設計です。消費者が自ら謎に気づき、解き、体験を口コミとして広げる。この流れは、広告費をかけて届けるアプローチとは根本的に異なる熱量を生みます。</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">次回は、ARGをビジネスや地域PRにどう活用するか、より実践的な観点からお話しします。</p>
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</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2129/">
<title>「正しさ」から「表現」へ。世界の知を日本品質に</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2129/</link>
<description>
海外の拠点や取引先から届く、現地の言葉で記された仕様書や報告書。それらを日本語に翻訳したとき、実務の足を止める「壁」が立ちふさがる。単語の意味は分かっても、敬体と常体が混在していたり、記号や英数字の表記が日本の商習慣にそぐわなかったりする「不揃いな翻訳文」だ。こうした細部の違和感は、情報の正確な理解を妨げ、実務における判断の速度を鈍らせる要因となる。世界各地の知見を日本の現場に合わせる最終調整は、これまで人手による作業が中心だった。
2026年4月、株式会社ロゼッタが発表した高精度産業翻訳AI「T-4OO（ティーフォーオーオー）」のアップデートは、この翻訳業務のボトルネックを解消するものだ。アジア・欧州の主要言語において、文体や表記ルールを事前に指定できる機能の拡充。単なる翻訳にとどまらず、実務でそのまま使える文書をAIが生成する。言葉の壁を越え、日本が再び世界の舞台で躍動するための新たな武器を読み解く。（文＝JapanStep編集部）


表記の揺れをAIが制御。アジア・欧州主要言語への拡大


（引用元：PR TIMES）

ロゼッタが提供する「T-4OO」は、専門文書や社内用語を再現するカスタマイズ性と、生成AIによる自然な訳文を融合させた高精度産業翻訳AIである。2026年4月に行われたアップデートの核心は、翻訳結果の文体や表記ルールを固定できる「スタイル指定」機能の対応言語が大幅に拡充された点にある。

具体的には、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、ミャンマー語といった東南アジア各国の言語に加え、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語などの欧州主要言語から日本語への翻訳において、詳細なスタイル指定が可能となった。同機能はこれまで、日・英・中の主要3言語に限定されていたが、今回の拡張により、より広範な多言語環境においても翻訳品質と一貫性を担保できる環境が整った。

本機能を用いることで、ユーザーは翻訳前に「です・ます（敬体）」か「だ・である（常体）」かの選択、英数字の全角・半角の統一、さらには句読点や括弧のスタイルまでを指定できる。これにより、マニュアルや仕様書の表記ルール準拠、社内文書のトーン統一を翻訳段階で完遂することが可能になった。6,000社以上の顧客基盤を持つ同社の知見が、人手で行っていた煩雑な最終調整の工程をデジタル技術で代替しているのだ。


世界各地の知を日本品質へ。情報吸収を加速する新たな競争軸

ロゼッタが提示した多言語対応の深化は、海外から流入する膨大な情報をいかに速く、かつ正確に「日本品質の実務文書」へ変換できるかという新たな競争軸を提示している。

中でも大きな意義を持つのは、組織内における情報の「同期」の精度向上だ。海外の拠点や現地パートナーから届く報告書が、AIによって最初から適切な日本語のトーン（敬体・常体）や表記ルールで整えられることは、単なる事務効率化以上の価値を持つ。特にアジアや欧州の多様な言語圏からの情報を日本語で一元管理する際、表記の揺れを構造的に排除できる環境は、経営判断におけるノイズを最小化し、誤解のない意思疎通を支えることに繋がるだろう。

また、この進化は市場の変化に対する「適応速度」の向上にも直結する。2026年現在、グローバル市場での勝機は、現地の動向をいかに早く正確に日本語で把握し、戦略へ反映できるかにかかっている。翻訳後の修正工数を削ぎ落とし、精度の高い情報を国内へ還流させることは、日本企業が世界の潮流に即応する上で、重要な役割を果たすことが期待される。

翻訳AIは単に「意味を伝える道具」という初期の役割を終え、世界中の価値ある情報を日本の知性と接続するための「知の変換基盤」へと進化した。「T-4OO」開発責任者 篠田 篤典氏が示した「どう表現するか」までを制御する翻訳体験は、実務での情報の有用性を左右する決定的な要因となるだろう。国境を越えて集まる多様な知見を、均質な日本品質の文書として蓄積できる土台。これが整うことで、日本の産業は再び、世界の情報を力に変えて成長するための確かな道筋を手にするはずだ。

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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-24T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178219234572182900" class="cms-content-parts-sin178219234572197100">
<p>海外の拠点や取引先から届く、現地の言葉で記された仕様書や報告書。それらを日本語に翻訳したとき、実務の足を止める「壁」が立ちふさがる。単語の意味は分かっても、敬体と常体が混在していたり、記号や英数字の表記が日本の商習慣にそぐわなかったりする「不揃いな翻訳文」だ。こうした細部の違和感は、情報の正確な理解を妨げ、実務における判断の速度を鈍らせる要因となる。世界各地の知見を日本の現場に合わせる最終調整は、これまで人手による作業が中心だった。<br />
2026年4月、株式会社ロゼッタが発表した高精度産業翻訳AI「T-4OO（ティーフォーオーオー）」のアップデートは、この翻訳業務のボトルネックを解消するものだ。アジア・欧州の主要言語において、文体や表記ルールを事前に指定できる機能の拡充。単なる翻訳にとどまらず、実務でそのまま使える文書をAIが生成する。言葉の壁を越え、日本が再び世界の舞台で躍動するための新たな武器を読み解く。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178219238463379300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178219238463386000">表記の揺れをAIが制御。アジア・欧州主要言語への拡大</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178219236519417200" class="cms-content-parts-sin178219236519425600">
<p><img src="/images/learn/260623_tadashisakara/1.webp" width="900" height="600" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000809.000006279.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>ロゼッタが提供する「T-4OO」は、専門文書や社内用語を再現するカスタマイズ性と、生成AIによる自然な訳文を融合させた高精度産業翻訳AIである。2026年4月に行われたアップデートの核心は、翻訳結果の文体や表記ルールを固定できる「スタイル指定」機能の対応言語が大幅に拡充された点にある。</p>
<p></p>
<p>具体的には、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、ミャンマー語といった東南アジア各国の言語に加え、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語などの欧州主要言語から日本語への翻訳において、詳細なスタイル指定が可能となった。同機能はこれまで、日・英・中の主要3言語に限定されていたが、今回の拡張により、より広範な多言語環境においても翻訳品質と一貫性を担保できる環境が整った。</p>
<p></p>
<p>本機能を用いることで、ユーザーは翻訳前に「です・ます（敬体）」か「だ・である（常体）」かの選択、英数字の全角・半角の統一、さらには句読点や括弧のスタイルまでを指定できる。これにより、マニュアルや仕様書の表記ルール準拠、社内文書のトーン統一を翻訳段階で完遂することが可能になった。6,000社以上の顧客基盤を持つ同社の知見が、人手で行っていた煩雑な最終調整の工程をデジタル技術で代替しているのだ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178219238772008100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178219238772016400">世界各地の知を日本品質へ。情報吸収を加速する新たな競争軸</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178219236340888600" class="cms-content-parts-sin178219236340897500">
<p>ロゼッタが提示した多言語対応の深化は、海外から流入する膨大な情報をいかに速く、かつ正確に「日本品質の実務文書」へ変換できるかという新たな競争軸を提示している。</p>
<p></p>
<p>中でも大きな意義を持つのは、組織内における情報の「同期」の精度向上だ。海外の拠点や現地パートナーから届く報告書が、AIによって最初から適切な日本語のトーン（敬体・常体）や表記ルールで整えられることは、単なる事務効率化以上の価値を持つ。特にアジアや欧州の多様な言語圏からの情報を日本語で一元管理する際、表記の揺れを構造的に排除できる環境は、経営判断におけるノイズを最小化し、誤解のない意思疎通を支えることに繋がるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、この進化は市場の変化に対する「適応速度」の向上にも直結する。2026年現在、グローバル市場での勝機は、現地の動向をいかに早く正確に日本語で把握し、戦略へ反映できるかにかかっている。翻訳後の修正工数を削ぎ落とし、精度の高い情報を国内へ還流させることは、日本企業が世界の潮流に即応する上で、重要な役割を果たすことが期待される。</p>
<p></p>
<p>翻訳AIは単に「意味を伝える道具」という初期の役割を終え、世界中の価値ある情報を日本の知性と接続するための「知の変換基盤」へと進化した。「T-4OO」開発責任者 篠田 篤典氏が示した「どう表現するか」までを制御する翻訳体験は、実務での情報の有用性を左右する決定的な要因となるだろう。国境を越えて集まる多様な知見を、均質な日本品質の文書として蓄積できる土台。これが整うことで、日本の産業は再び、世界の情報を力に変えて成長するための確かな道筋を手にするはずだ。</p>
<div></div>
</div>
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<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2124/">
<title>「やってはいけない」を決める。ZENBが拓く新しい食の選択肢【連載】Branding Shift ～変わる時代に、ブランドの本質を問う</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2124/</link>
<description>





変化の時代において、企業はいかにして新たなブランド価値を創造し、生活者との関係性の中で育てていくべきなのか。本連載では、ブランディングを経営思想や社会との関係性を映し出す営みとして捉え直し、第一線の実務家たちの挑戦に迫る。今回はミツカングループが2019年に立ち上げた新ブランド「ZENB」を取材した。「味ぽん」などで知られるミツカンが、あえて既存のブランド資産と距離を置き、これからの食のあり方を見据えて生まれたZENB。事業とブランドをいかに接続し、新しい食の選択肢を社会に広げてきたのか。株式会社Mizkan Holdingsの佐藤武さんの言葉から、ブランドを事業として育てることの難しさと可能性を考える。（文＝JapanStep編集部）





お話を伺ったのは &#8230;

株式会社Mizkan Holdings 執行役員
株式会社Mizkan 代表取締役専務 兼 日本＋アジア事業COO 
佐藤 武さん
1999年、株式会社ミツカン（現Mizkan）入社。営業を経て、ブランドマネージャーとして商品開発やマーケティングに携わった後、ホールディングスの役員室長、日本事業の営業・マーケティング・調達部門の責任者を歴任。2022年よりグループ内新規事業「ZENB」に参画し、DTCを軸にマーケティングおよびダイレクトセールスを統括。生活者の食と社会課題を結び、ブランド価値の創出を推進している。






あえて「ミツカン」を前面に出さなかった理由
ミツカングループといえば、「味ぽん」や食酢などで長年にわたり日本の食卓を支え、広く親しまれてきた老舗企業である。しかし、同社が2019年に立ち上げた新ブランド「ZENB」は、長年培ってきた「ミツカン」というブランド資産を、あえて前面に出さずにスタートした。ZENBは、これまで十分に活用されてこなかった植物性原料の皮や芯、さやなどを丸ごと使うというコンセプトから生まれた、新しい食のブランドである。


この新ブランド誕生の背景には、2018年に策定された中期5カ年計画があった。この計画では、ミツカンが50年後、100年後も社会に必要とされる企業であり続けるために、未来から逆算するバックキャスト思考が初めて導入された。当時、地球環境問題や、将来的なタンパク質不足への危機感が世界的に高まる中、同社内でも、環境や社会課題への対応を企業活動の前提として捉えなければ、これからの時代に選ばれ続けることは難しいという危機感が広がっていた。この危機感を起点として、ミツカンは「人と社会と地球の健康に貢献する」という未来ビジョン宣言を掲げた。



さらに、そのビジョンを「おいしさと健康の一致」という形で具現化するためには、単なる企業の社会的責任や姿勢として終わらせるのではなく、一つの事業として成立させる必要があった。ここで直面したのが、既存事業との関わり方である。

「ミツカンの商品ポートフォリオの一つとして出すだけでは、我々の熱量や思いが十分に伝わらないのではないかと考えました。既存の『ミツカン』のイメージが先に立つと、新しい挑戦のメッセージが届きにくくなる可能性がある。だからこそ、ミツカンの中の一つのカテゴリーではなく、独立した事業としてスタートさせるべきだと判断しました」（佐藤さん）




老舗企業が新規事業を立ち上げる際、既存の知名度や信頼を活用するのが定石とされることが多い。しかしZENBの場合は、むしろ「長年培ってきた既存ブランドがあるからこそ、新しい価値を正確に伝えるために距離を置く」という戦略的判断が下されたのである。独立した事業体としてビジネスモデルもD2C（Direct to Consumer）を採用し、ZENBという一つのブランドを確立した後に、実はミツカンが運営していると知ってもらうアプローチを取った。この選択が、結果として、新しい価値観を生活者に届けるための重要な土台になっていった。
ブランドは生活者の頭の中にある。だから「やってはいけない」を決める
独立したブランドとしてスタートしたZENBだが、事業として成長させていくためには、明確なブランディングの指針が欠かせない。佐藤さんは、ブランドを事業と切り離さずに捉えている。

「ブランドというのは、生活者の頭の中にあるイメージだというのが大前提です。パーパスやストーリーといった定義はありますが、それを作るうえで事業成長につなげていくためには、『これはやってはいけない』ということを定義するのが一番シンプルだと考えています」（佐藤さん）



企業がどれほど立派なロゴやパーパスを掲げたとしても、それだけでブランドが形づくられるわけではない。ブランドの本質は、生活者の頭の中に形成されるイメージにあるからだ。この考え方に立つと、企業が届けたい理想と、生活者が抱く実感との間には、少なからずギャップが生じる。そのギャップを少しずつ埋めていくうえで、佐藤さんが重視するのが「やってはいけないこと」、つまりブランドとして越えてはならない一線を明確にすることだ。

「戦略と同じで、『これをやろう』ではなく、『これだけはやってはいけない』という一線を引くことです。我々のパーパスを深く知っていただくプロセスにおいて、それに反する振る舞いをしてしまえば、信頼を損ね、興味関心を持っていただくことも難しくなります。まさに人付き合いと同じなのです」（佐藤さん）

ブランドにも人間関係と同様に、信頼を損ねる振る舞いが存在する。企業が届けたい便益や世界観があっても、生活者の価値観とずれた振る舞いをしてしまえば、関心や共感は少しずつ離れていく。だからこそ、日々のコミュニケーションや事業活動において「振る舞いの制約」を持つことが重要なのだ。

この「やってはいけないこと」を基準とし、自らの行動を律することで、生活者のイメージとのずれを少しずつ埋めながらブランドが目指す方向へ近づいていくことができる。これは決して抽象的なブランド論ではなく、地球環境への貢献や、食生活の習慣化といった事業の目的に近づくための、実践的なブランド戦略なのである。
「ZENBはこうあるべきだ」から、「どう見えているか」へ
ブランドの土台を築くうえで、社員一人ひとりの意識を高めるインナーブランディングは欠かせない。一方で、ブランドをより広く届けていくフェーズでは、その熱量を生活者視点へと開いていく必要もあった。佐藤さんが事業に参画する前、外部から見たZENBは、まだ情報発信が限られており、その全体像が十分に伝わりきっていない面もあったという。その一方で、内部には、驚くほど高い熱量があった。

「参画してまず感じたのは、一人ひとりの熱量が非常に高いということでした。『ZENBはこうあるべきだ』という思いが強く共有されていて、それは出島的な組織だからこそ生まれた、大きな原動力だったと思います」（佐藤さん）



この強い信念と熱量は、立ち上げ期の困難を乗り越えるうえで欠かせないものだった。しかし、ブランドをより多くの生活者に届けていくフェーズに入ると、その熱量が、生活者の多様な受け止め方との間にギャップを生むこともある。「私たちがこうあるべきだと思っているものが、ユーザーにも同じように届いているはずだ」という前提に立ってしまうからだ。

「ブランドとは、生活者一人ひとりの中で微妙に違うはずで、多様性や多面性があってしかるべきです。そこで、『ZENBはこうあるべきだ』という内部の認識と、外から見たイメージとのギャップを埋めていく作業を進めました」（佐藤さん）

内部の思いが強いほど、時に「意識高い系」といった受け止められ方だけが先行してしまうこともある。健康や環境に関心があっても、「自分は意識高い系ではないから」と敬遠されてしまえば、本来新しい食の選択肢を届けたい人々を遠ざけてしまう。佐藤さんはこの点を課題として捉え、「ユーザーにどう見えているか」へと視点を転換させていった。



「社内に向けた会議やイベントでは、『僕らは新しい食の選択肢を作るんだ』ということを繰り返し伝えていました。ブランドを通じて何を実現したいのか。その目的に立ち返ることが大事だと考えていたからです」（佐藤さん）

その視点の転換が大きな論点となったのが、リアルリテール（実店舗）へのチャネル拡大のタイミングだった。それまでD2Cを中心に展開してきたZENBがスーパーやコンビニに並ぶことに対し、社内では「安売りされるのではないか」「ブランド価値が損なわれるのではないか」「既存ユーザーががっかりするのではないか」といった慎重な声もあった。

しかし、事業の本質を理解するメンバーとともに展開を進めると、結果として新しいユーザーとの接点が広がっていった。サステナビリティだけでなく、グルテンフリーや糖質オフといった、日々の食生活に直結する価値を求める新しい生活者の声が届くようになったのだ。この多様な声を受け入れたことで、社内のブランド理解も「こうあるべき」からより柔軟なものへと深まっていったのである。
共創するが、鵜呑みにしない
多様な生活者の声に耳を傾けるZENBだが、その関係構築のアプローチには特徴がある。

ZENBでは、生活者との対話の場を重視している。年に2回、100人規模の「感謝の集い」を開催し、さらに3〜20人規模の小規模な「ミートアップ」も継続的に行ってきた。これらの場には、経営層だけでなく、普段は表に出ない開発や技術、マーケティングの担当者も参加し、ユーザーとの交流や直接の対話を重ねている。これだけを聞くと、顧客の声を丁寧に商品開発へ反映していく、いわゆる「共創型」のブランドのようにも見える。しかし、佐藤さんの考え方は、一般的な共創のイメージとは少し異なる。

「ヒントは徹底的に得ますが、『声をそのまま鵜呑みにはしない』という一線は大切にしていました。生活者の声にそのまま応えるものづくりは、一見すると誠実に見えますが、それだけでは期待を超えられません。『ZENBはそんなことまでやってくれるのか』と感じていただける体験をつくることが、ブランドの輪郭を強くしていくのです」（佐藤さん）




「お客様の声を聞いて作りました」という要望対応だけでは、ブランドとしての主体性は弱くなってしまう。生活者の声に寄り添いすぎれば、ブランドは要望対応に終始してしまう。一方で、ブランド側がやりたいことだけを押し出し、世の中の価値観やライフスタイルから大きく外れたことをしてしまえば、生活者との乖離が生まれ、ブランドの輪郭は曖昧になっていく。

だからこそ、ZENBの強さは「顧客と近い」ことそのものではない。生活者との密接な対話を通じて、その価値観や期待の幅を丁寧に捉え、まだ言葉になっていない期待を先回りして形にすることにあるのだ。生活者の想像の半歩先を行き、期待を超える驚きと感動を提供する。その絶妙な距離感と主体性こそが、ZENBへの信頼や愛着を深めている。
ブランドの輪郭が、ビジネスの成果を支え始めた
こうした地道なブランド構築は、理念先行の活動にとどまらず、経営成果としても少しずつ可視化されている。ZENBでは、成果を測るための先行指標として「ブランド認知率」、その中でも特に「積極認知率」を重視している。また、興味深いのは、ミツカン本体がNPI（Next Purchase Intention：次回購入意向）を指標としているのに対し、ZENBではNPS（Net Promoter Score：顧客推奨度）を採用している点だ。

「NPSを重視しているのは、『共に創る』という考え方を、事業ビジョンとして大切にしているからです。『人に伝えたい』と思ってくれる仲間がどれだけ生まれているかが、先行指標として大切だと考えています」（佐藤さん）



「人に伝えたい」という仲間を増やすためには、認知拡大に向けた地道な投資も欠かせなかった。獲得広告やアフィリエイトといった手法に加え、事業立ち上げ前から理念に共感するシェフや有識者と協働し、質の高い認知のきっかけを作ってきた。

さらに、2023年秋には、ZENBとして初となるテレビCMも実施した。この際、出演者には代理店の提案ではなく、ZENBのユーザーでもあったモデルの冨永愛さんに直接依頼し、起用につながったという。印象的なのは、CMの放映に先立ち、ファンミーティングの場で、テレビCMを通じてより多くの人にZENBを知ってもらうことについて、既存のファンの受け止め具合を直接確かめた点だ。認知拡大を進めながらも、初期からのファンの愛着を大切にする、ZENBらしい丁寧な関係づくりの表れと言える。

こうした活動が経営への貢献として明確に可視化されたのが、「ZENBブレッド」のリアルリテール展開だ。セブン-イレブンをはじめとする小売店で扱われるようになり、事業成果としても手応えが見え始めた。安売りに依存せず、ZENBの価値に共感する生活者に選ばれている状況は、ZENBの明確なブランドエクイティが、事業成果を支える力になり得ることを示す出来事となった。



「ZENBブレッドがリテールに並び、成果が見え始めたことで、ブランドエクイティがビジネスの基盤を支えるという話が、社内でも通じるようになってきたと感じています」（佐藤さん）

現在、D2C事業で培われたLTV（Life Time Value：顧客生涯価値）の考え方が、ミツカン本体の議論にも持ち込まれ始めている。ZENBは単体の新規事業としての成功にとどまらず、ミツカングループ全体のブランドマネジメントにも、新たな視点をもたらし始めている。
新しい食の選択肢から、暮らしの選択肢へ
ZENBの挑戦は、食の領域だけにとどまらない。今後の戦略について、佐藤さんは単なる売上拡大ではなく、生活者との接点を広げる構想を描いている。

「今後の戦略として、カテゴリーエントリーポイントを広げていきたいと考えています。スーパー、コンビニ、ECだけでなく、美容室やスポーツシーン、オフィス、あるいは自販機など、最適な接点はどこかという発想でポートフォリオを広げていきたいのです」（佐藤さん）

これは「食のブランドをどの棚に置くか」という従来の発想ではない。「新しい食の選択肢が必要とされる生活のシーンはどこか」から逆算し、ニーズに応じた接点を広げていくという考え方である。

こうした手探りの挑戦を続けてきたZENBにとって、「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」で「SILVER」を受賞したことは、一つの大きな節目となった。

引用：ZENB ホームページより

Japan Branding Awardsは、ブランディングの取り組みを共通の視点で評価し、企業同士が学び合う機会にもなっている。ZENBにとっても今回の受賞は、手探りで重ねてきた取り組みを外部の視点から見つめ直す契機となった。

「ブランドという無形のものは、評価される機会が多くありません。インターブランドのような第三者に、プロセスを含めて評価していただき、可視化されたことが一番ありがたかったです。手探りだったものが確信に変わり、関わってきた300人を超えるメンバーのモチベーションにもつながりました」（佐藤さん）



最後に、ZENBがこれから目指す姿について、佐藤さんはこう語った。

「より多くの方の笑顔を増やすこと、そして美味しさと健康を通じて、日々の暮らしが豊かになることに貢献したい。そこにZENBという選択肢があることで、より手軽に実現できればいいと思っています。食に限らず、ライフスタイルに合わせて柔軟に具現化していければと思っています」（佐藤さん）

「新しい食の選択肢」を作ることから始まったZENBは、いま、生活者の価値観やライフスタイルに寄り添いながら、その接点を食の外側へも広げようとしている。企業がどれだけ言葉を尽くしても、ブランドは生活者の体験の中でしか育たない。ZENBの歩みは、何を守り、何を広げていくのかを問い続けるブランド経営の実践そのものだ。


関連リンク

捨てた皮や芯がご馳走に、ZENBが描く食の変革 - インターブランドジャパン
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-06-23T08:15:00+09:00</dc:date>
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<div class="cms-content-parts-sin177991852759300400 box cparts-id403--01 lay-margin-b--3" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://japanstep.jp/learn/category/221/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177991852759306900" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/images/popularity/branding_L-1_V3.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
</div>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177984857715836700" class="cms-content-parts-sin177984857715844500">
<p>変化の時代において、企業はいかにして新たなブランド価値を創造し、生活者との関係性の中で育てていくべきなのか。本連載では、ブランディングを経営思想や社会との関係性を映し出す営みとして捉え直し、第一線の実務家たちの挑戦に迫る。今回はミツカングループが2019年に立ち上げた新ブランド「ZENB」を取材した。「味ぽん」などで知られるミツカンが、あえて既存のブランド資産と距離を置き、これからの食のあり方を見据えて生まれたZENB。事業とブランドをいかに接続し、新しい食の選択肢を社会に広げてきたのか。株式会社Mizkan Holdingsの佐藤武さんの言葉から、ブランドを事業として育てることの難しさと可能性を考える。（文＝JapanStep編集部）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177984867887037800 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177984867887043500">
<p style="text-align: center;">お話を伺ったのは &#8230;</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-027.webp" width="600" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>株式会社Mizkan Holdings 執行役員<br />
株式会社Mizkan 代表取締役専務 兼 日本＋アジア事業COO <br />
佐藤 武さん</b></p>
<p style="text-align: center;">1999年、株式会社ミツカン（現Mizkan）入社。営業を経て、ブランドマネージャーとして商品開発やマーケティングに携わった後、ホールディングスの役員室長、日本事業の営業・マーケティング・調達部門の責任者を歴任。2022年よりグループ内新規事業「ZENB」に参画し、DTCを軸にマーケティングおよびダイレクトセールスを統括。生活者の食と社会課題を結び、ブランド価値の創出を推進している。</p>
<div style="text-align: center;"></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177984862930124000" class="cms-content-parts-sin177984862930132200">
<h2>あえて「ミツカン」を前面に出さなかった理由</h2>
<p>ミツカングループといえば、「味ぽん」や食酢などで長年にわたり日本の食卓を支え、広く親しまれてきた老舗企業である。しかし、同社が2019年に立ち上げた新ブランド「ZENB」は、長年培ってきた「ミツカン」というブランド資産を、あえて前面に出さずにスタートした。ZENBは、これまで十分に活用されてこなかった植物性原料の皮や芯、さやなどを丸ごと使うというコンセプトから生まれた、新しい食のブランドである。</p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/1.webp" width="1280" height="716" alt="" /></p>
<p></p>
<p>この新ブランド誕生の背景には、2018年に策定された中期5カ年計画があった。この計画では、ミツカンが50年後、100年後も社会に必要とされる企業であり続けるために、未来から逆算するバックキャスト思考が初めて導入された。当時、地球環境問題や、将来的なタンパク質不足への危機感が世界的に高まる中、同社内でも、環境や社会課題への対応を企業活動の前提として捉えなければ、これからの時代に選ばれ続けることは難しいという危機感が広がっていた。この危機感を起点として、ミツカンは「人と社会と地球の健康に貢献する」という未来ビジョン宣言を掲げた。</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/2.webp" width="1280" height="716" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>さらに、そのビジョンを「おいしさと健康の一致」という形で具現化するためには、単なる企業の社会的責任や姿勢として終わらせるのではなく、一つの事業として成立させる必要があった。ここで直面したのが、既存事業との関わり方である。</p>
<p></p>
<p>「ミツカンの商品ポートフォリオの一つとして出すだけでは、我々の熱量や思いが十分に伝わらないのではないかと考えました。既存の『ミツカン』のイメージが先に立つと、新しい挑戦のメッセージが届きにくくなる可能性がある。だからこそ、ミツカンの中の一つのカテゴリーではなく、独立した事業としてスタートさせるべきだと判断しました」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-001.webp" width="1280" height="853" alt="" /></p>
<p></p>
<p></p>
<p>老舗企業が新規事業を立ち上げる際、既存の知名度や信頼を活用するのが定石とされることが多い。しかしZENBの場合は、むしろ「長年培ってきた既存ブランドがあるからこそ、新しい価値を正確に伝えるために距離を置く」という戦略的判断が下されたのである。独立した事業体としてビジネスモデルもD2C（Direct to Consumer）を採用し、ZENBという一つのブランドを確立した後に、実はミツカンが運営していると知ってもらうアプローチを取った。この選択が、結果として、新しい価値観を生活者に届けるための重要な土台になっていった。</p>
<h2>ブランドは生活者の頭の中にある。だから「やってはいけない」を決める</h2>
<p>独立したブランドとしてスタートしたZENBだが、事業として成長させていくためには、明確なブランディングの指針が欠かせない。佐藤さんは、ブランドを事業と切り離さずに捉えている。</p>
<p></p>
<p>「ブランドというのは、生活者の頭の中にあるイメージだというのが大前提です。パーパスやストーリーといった定義はありますが、それを作るうえで事業成長につなげていくためには、『これはやってはいけない』ということを定義するのが一番シンプルだと考えています」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-002.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>企業がどれほど立派なロゴやパーパスを掲げたとしても、それだけでブランドが形づくられるわけではない。ブランドの本質は、生活者の頭の中に形成されるイメージにあるからだ。この考え方に立つと、企業が届けたい理想と、生活者が抱く実感との間には、少なからずギャップが生じる。そのギャップを少しずつ埋めていくうえで、佐藤さんが重視するのが「やってはいけないこと」、つまりブランドとして越えてはならない一線を明確にすることだ。</p>
<p></p>
<p>「戦略と同じで、『これをやろう』ではなく、『これだけはやってはいけない』という一線を引くことです。我々のパーパスを深く知っていただくプロセスにおいて、それに反する振る舞いをしてしまえば、信頼を損ね、興味関心を持っていただくことも難しくなります。まさに人付き合いと同じなのです」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>ブランドにも人間関係と同様に、信頼を損ねる振る舞いが存在する。企業が届けたい便益や世界観があっても、生活者の価値観とずれた振る舞いをしてしまえば、関心や共感は少しずつ離れていく。だからこそ、日々のコミュニケーションや事業活動において「振る舞いの制約」を持つことが重要なのだ。</p>
<p></p>
<p>この「やってはいけないこと」を基準とし、自らの行動を律することで、生活者のイメージとのずれを少しずつ埋めながらブランドが目指す方向へ近づいていくことができる。これは決して抽象的なブランド論ではなく、地球環境への貢献や、食生活の習慣化といった事業の目的に近づくための、実践的なブランド戦略なのである。</p>
<h2>「ZENBはこうあるべきだ」から、「どう見えているか」へ</h2>
<p>ブランドの土台を築くうえで、社員一人ひとりの意識を高めるインナーブランディングは欠かせない。一方で、ブランドをより広く届けていくフェーズでは、その熱量を生活者視点へと開いていく必要もあった。佐藤さんが事業に参画する前、外部から見たZENBは、まだ情報発信が限られており、その全体像が十分に伝わりきっていない面もあったという。その一方で、内部には、驚くほど高い熱量があった。</p>
<p></p>
<p>「参画してまず感じたのは、一人ひとりの熱量が非常に高いということでした。『ZENBはこうあるべきだ』という思いが強く共有されていて、それは出島的な組織だからこそ生まれた、大きな原動力だったと思います」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-003.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>この強い信念と熱量は、立ち上げ期の困難を乗り越えるうえで欠かせないものだった。しかし、ブランドをより多くの生活者に届けていくフェーズに入ると、その熱量が、生活者の多様な受け止め方との間にギャップを生むこともある。「私たちがこうあるべきだと思っているものが、ユーザーにも同じように届いているはずだ」という前提に立ってしまうからだ。</p>
<p></p>
<p>「ブランドとは、生活者一人ひとりの中で微妙に違うはずで、多様性や多面性があってしかるべきです。そこで、『ZENBはこうあるべきだ』という内部の認識と、外から見たイメージとのギャップを埋めていく作業を進めました」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>内部の思いが強いほど、時に「意識高い系」といった受け止められ方だけが先行してしまうこともある。健康や環境に関心があっても、「自分は意識高い系ではないから」と敬遠されてしまえば、本来新しい食の選択肢を届けたい人々を遠ざけてしまう。佐藤さんはこの点を課題として捉え、「ユーザーにどう見えているか」へと視点を転換させていった。</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/3.webp" width="1280" height="716" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「社内に向けた会議やイベントでは、『僕らは新しい食の選択肢を作るんだ』ということを繰り返し伝えていました。ブランドを通じて何を実現したいのか。その目的に立ち返ることが大事だと考えていたからです」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>その視点の転換が大きな論点となったのが、リアルリテール（実店舗）へのチャネル拡大のタイミングだった。それまでD2Cを中心に展開してきたZENBがスーパーやコンビニに並ぶことに対し、社内では「安売りされるのではないか」「ブランド価値が損なわれるのではないか」「既存ユーザーががっかりするのではないか」といった慎重な声もあった。</p>
<p></p>
<p>しかし、事業の本質を理解するメンバーとともに展開を進めると、結果として新しいユーザーとの接点が広がっていった。サステナビリティだけでなく、グルテンフリーや糖質オフといった、日々の食生活に直結する価値を求める新しい生活者の声が届くようになったのだ。この多様な声を受け入れたことで、社内のブランド理解も「こうあるべき」からより柔軟なものへと深まっていったのである。</p>
<h2>共創するが、鵜呑みにしない</h2>
<p>多様な生活者の声に耳を傾けるZENBだが、その関係構築のアプローチには特徴がある。</p>
<p></p>
<p>ZENBでは、生活者との対話の場を重視している。年に2回、100人規模の「感謝の集い」を開催し、さらに3〜20人規模の小規模な「ミートアップ」も継続的に行ってきた。これらの場には、経営層だけでなく、普段は表に出ない開発や技術、マーケティングの担当者も参加し、ユーザーとの交流や直接の対話を重ねている。これだけを聞くと、顧客の声を丁寧に商品開発へ反映していく、いわゆる「共創型」のブランドのようにも見える。しかし、佐藤さんの考え方は、一般的な共創のイメージとは少し異なる。</p>
<p></p>
<p>「ヒントは徹底的に得ますが、『声をそのまま鵜呑みにはしない』という一線は大切にしていました。生活者の声にそのまま応えるものづくりは、一見すると誠実に見えますが、それだけでは期待を超えられません。『ZENBはそんなことまでやってくれるのか』と感じていただける体験をつくることが、ブランドの輪郭を強くしていくのです」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-004.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「お客様の声を聞いて作りました」という要望対応だけでは、ブランドとしての主体性は弱くなってしまう。生活者の声に寄り添いすぎれば、ブランドは要望対応に終始してしまう。一方で、ブランド側がやりたいことだけを押し出し、世の中の価値観やライフスタイルから大きく外れたことをしてしまえば、生活者との乖離が生まれ、ブランドの輪郭は曖昧になっていく。</p>
<p></p>
<p>だからこそ、ZENBの強さは「顧客と近い」ことそのものではない。生活者との密接な対話を通じて、その価値観や期待の幅を丁寧に捉え、まだ言葉になっていない期待を先回りして形にすることにあるのだ。生活者の想像の半歩先を行き、期待を超える驚きと感動を提供する。その絶妙な距離感と主体性こそが、ZENBへの信頼や愛着を深めている。</p>
<h2>ブランドの輪郭が、ビジネスの成果を支え始めた</h2>
<p>こうした地道なブランド構築は、理念先行の活動にとどまらず、経営成果としても少しずつ可視化されている。ZENBでは、成果を測るための先行指標として「ブランド認知率」、その中でも特に「積極認知率」を重視している。また、興味深いのは、ミツカン本体がNPI（Next Purchase Intention：次回購入意向）を指標としているのに対し、ZENBではNPS（Net Promoter Score：顧客推奨度）を採用している点だ。</p>
<p></p>
<p>「NPSを重視しているのは、『共に創る』という考え方を、事業ビジョンとして大切にしているからです。『人に伝えたい』と思ってくれる仲間がどれだけ生まれているかが、先行指標として大切だと考えています」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-005.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「人に伝えたい」という仲間を増やすためには、認知拡大に向けた地道な投資も欠かせなかった。獲得広告やアフィリエイトといった手法に加え、事業立ち上げ前から理念に共感するシェフや有識者と協働し、質の高い認知のきっかけを作ってきた。</p>
<p></p>
<p>さらに、2023年秋には、ZENBとして初となるテレビCMも実施した。この際、出演者には代理店の提案ではなく、ZENBのユーザーでもあったモデルの冨永愛さんに直接依頼し、起用につながったという。印象的なのは、CMの放映に先立ち、ファンミーティングの場で、テレビCMを通じてより多くの人にZENBを知ってもらうことについて、既存のファンの受け止め具合を直接確かめた点だ。認知拡大を進めながらも、初期からのファンの愛着を大切にする、ZENBらしい丁寧な関係づくりの表れと言える。</p>
<p></p>
<p>こうした活動が経営への貢献として明確に可視化されたのが、「ZENBブレッド」のリアルリテール展開だ。セブン-イレブンをはじめとする小売店で扱われるようになり、事業成果としても手応えが見え始めた。安売りに依存せず、ZENBの価値に共感する生活者に選ばれている状況は、ZENBの明確なブランドエクイティが、事業成果を支える力になり得ることを示す出来事となった。</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-006.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>「ZENBブレッドがリテールに並び、成果が見え始めたことで、ブランドエクイティがビジネスの基盤を支えるという話が、社内でも通じるようになってきたと感じています」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>現在、D2C事業で培われたLTV（Life Time Value：顧客生涯価値）の考え方が、ミツカン本体の議論にも持ち込まれ始めている。ZENBは単体の新規事業としての成功にとどまらず、ミツカングループ全体のブランドマネジメントにも、新たな視点をもたらし始めている。</p>
<h2>新しい食の選択肢から、暮らしの選択肢へ</h2>
<p>ZENBの挑戦は、食の領域だけにとどまらない。今後の戦略について、佐藤さんは単なる売上拡大ではなく、生活者との接点を広げる構想を描いている。</p>
<p></p>
<p>「今後の戦略として、カテゴリーエントリーポイントを広げていきたいと考えています。スーパー、コンビニ、ECだけでなく、美容室やスポーツシーン、オフィス、あるいは自販機など、最適な接点はどこかという発想でポートフォリオを広げていきたいのです」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>これは「食のブランドをどの棚に置くか」という従来の発想ではない。「新しい食の選択肢が必要とされる生活のシーンはどこか」から逆算し、ニーズに応じた接点を広げていくという考え方である。</p>
<p></p>
<p>こうした手探りの挑戦を続けてきたZENBにとって、「Japan Branding Awards 2025（JBA2025）」で「SILVER」を受賞したことは、一つの大きな節目となった。</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/4.webp" width="1280" height="716" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /><span style="font-size: small;">引用：ZENB ホームページより</span></p>
<p></p>
<p>Japan Branding Awardsは、ブランディングの取り組みを共通の視点で評価し、企業同士が学び合う機会にもなっている。ZENBにとっても今回の受賞は、手探りで重ねてきた取り組みを外部の視点から見つめ直す契機となった。</p>
<p></p>
<p>「ブランドという無形のものは、評価される機会が多くありません。インターブランドのような第三者に、プロセスを含めて評価していただき、可視化されたことが一番ありがたかったです。手探りだったものが確信に変わり、関わってきた300人を超えるメンバーのモチベーションにもつながりました」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p><img src="/images/learn/brandingshift/ZENB/260521-1-007.webp" width="1280" height="853" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /></p>
<p></p>
<p>最後に、ZENBがこれから目指す姿について、佐藤さんはこう語った。</p>
<p></p>
<p>「より多くの方の笑顔を増やすこと、そして美味しさと健康を通じて、日々の暮らしが豊かになることに貢献したい。そこにZENBという選択肢があることで、より手軽に実現できればいいと思っています。食に限らず、ライフスタイルに合わせて柔軟に具現化していければと思っています」（佐藤さん）</p>
<p></p>
<p>「新しい食の選択肢」を作ることから始まったZENBは、いま、生活者の価値観やライフスタイルに寄り添いながら、その接点を食の外側へも広げようとしている。企業がどれだけ言葉を尽くしても、ブランドは生活者の体験の中でしか育たない。ZENBの歩みは、何を守り、何を広げていくのかを問い続けるブランド経営の実践そのものだ。</p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177984859572129900" class="cms-content-parts-sin177984859572138800"></div>
<h3 class="cms-content-parts-sin177991843513840800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177991843513844700">関連リンク</h3>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177991835184007900" class="cms-content-parts-sin177991835184018300">
<p><a href="https://www.interbrandjapan.com/brandingawards/jba2025/jba2025_article06/">捨てた皮や芯がご馳走に、ZENBが描く食の変革 - インターブランドジャパン</a></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2119/">
<title>就活の孤独を救う。AIが届ける「プロの目」</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2119/</link>
<description>
自分にはどんな仕事が向いているのか。この問いに対する答えを求めて、毎年数十万人の若者が就職活動へと踏み出す。これまで、専門家による進路相談やキャリア支援を受けられる機会には限りがあった。相談ニーズが増加する一方で、対応できる専門家の数には制約があるためだ。こうした課題に対する解決策の一つとして、AIの活用が進みつつある。
ポート株式会社が発表した「適職診断」は、単なる心理テストの域を超えた60名の専門家による知見の結晶だ。AIがキャリアコンサルタントの思考をトレースし、就活生に対して精緻な道標を提示する。就職活動というライフイベントが、AIによっていかに「納得のいく選択」へとアップデートされるのか。その変化の最前線に迫る。（文＝JapanStep編集部）
60名の専門知とAIで可視化する&#8220;志望と適性&#8221;の乖離
&#160;
（引用元：PR TIMES）

ポートが運営する「PORTキャリア」において、2026年4月より提供が開始された「適職診断」は、国家資格キャリアコンサルタントなど60名の専門家の知見とAI技術を融合させた実践的なツールだ。50問の設問に回答するだけで、個人の行動特性や価値観を多角的に分析し、活躍が期待できる職種を導き出すことができる。

（引用元：PR TIMES）

本ツールの特長は、専門家のノウハウを職種選定のプロンプトだけでなく、診断結果の解説そのものにも反映させている点にある。「論理的思考力」や「ストレス耐性」など6つの要素から就活生の強みをスコアリングし、適合度の高い「業界&#215;職種」のTOP3を提示する。ここでは、本人の「憧れ」や「興味」といった主観的な関心に頼るのではなく、個人の強みと環境の相性を踏まえた客観的な分析が行われる。

（引用元：PR TIMES）

さらに、ミスマッチを回避するための独自の視点として、「マッチ度が低い職種」とその理由を詳細に解説する機能も備えている。専門家の視点を活用することで、学生が自分一人では見落としがちな企業の実態を分析し、自分にマッチする適職条件を「#若手から裁量あり」といったハッシュタグ形式で可視化できるのだ。

（引用元：PR TIMES）

また、自身の変化をリアルタイムで把握できるように、前回の結果を保存し比較できる設計も、変化の激しい就活期における自己理解を支える土台となっている。
24時間のパーソナルコーチ。AIが変えるライフイベントのあり方
ポートが提供を開始した「適職診断」が示唆するのは、就職活動のような「大人数が一斉に直面する社会課題」における、専門知の民主化だといえる。

これまでのキャリア相談は、専門家との対面という、時間や場所が制限された「希少なサービス」であった。しかし、専門家60名分の知見を背負ったAIが就活生のスマートフォンの中に存在することで、情報収集力や周囲の環境による格差は平準化される。誰もが24時間、プロの視点に基づいたフィードバックを受けられる環境は、孤独になりがちな就活体験を、データに基づいた対話型のプロセスへと変貌させるだろう。

また、この変革は日本社会全体が抱える「早期離職」という損失に対しても、実効性のあるアプローチとなる可能性がある。憧れというフィルターをあえて外し、自身の特性と不適合な領域をあらかじめデータで突きつけられることは、学生にとって一時的には「受け入れがたい真実」かもしれない。しかし、その客観的な指摘を受け入れ、表面的な志望動機を超えた「自分なりの軸」を形成することこそが、入社後のミスマッチを最小化することにも繋がるだろう。

AIは単なる自動化の道具から、個人の人生の岐路に寄り添う「意思決定の支援基盤」へと進化した。ポートが確立した診断モデルは、就職活動という画一的なシステムを一人ひとりの特性に最適化された、納得感のある体験へと書き換えていくものだといえる。それは、次世代を担う若者たちにとって、自身の強みを信じて一歩を踏み出すための大きな支えとなるはずだ。


</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260622_syukatsu/images20260622084355.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-22T08:40:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178208546779861000" class="cms-content-parts-sin178208546779868800">
<p>自分にはどんな仕事が向いているのか。この問いに対する答えを求めて、毎年数十万人の若者が就職活動へと踏み出す。これまで、専門家による進路相談やキャリア支援を受けられる機会には限りがあった。相談ニーズが増加する一方で、対応できる専門家の数には制約があるためだ。こうした課題に対する解決策の一つとして、AIの活用が進みつつある。<br />
ポート株式会社が発表した「適職診断」は、単なる心理テストの域を超えた60名の専門家による知見の結晶だ。AIがキャリアコンサルタントの思考をトレースし、就活生に対して精緻な道標を提示する。就職活動というライフイベントが、AIによっていかに「納得のいく選択」へとアップデートされるのか。その変化の最前線に迫る。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>60名の専門知とAIで可視化する&#8220;志望と適性&#8221;の乖離</h2>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/images/learn/260622_syukatsu/1.webp" width="700" height="494" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000016325.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>ポートが運営する「PORTキャリア」において、2026年4月より提供が開始された「適職診断」は、国家資格キャリアコンサルタントなど60名の専門家の知見とAI技術を融合させた実践的なツールだ。50問の設問に回答するだけで、個人の行動特性や価値観を多角的に分析し、活躍が期待できる職種を導き出すことができる。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260622_syukatsu/2.webp" width="400" height="712" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000016325.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>本ツールの特長は、専門家のノウハウを職種選定のプロンプトだけでなく、診断結果の解説そのものにも反映させている点にある。「論理的思考力」や「ストレス耐性」など6つの要素から就活生の強みをスコアリングし、適合度の高い「業界&#215;職種」のTOP3を提示する。ここでは、本人の「憧れ」や「興味」といった主観的な関心に頼るのではなく、個人の強みと環境の相性を踏まえた客観的な分析が行われる。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260622_syukatsu/3.webp" width="400" height="726" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000016325.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>さらに、ミスマッチを回避するための独自の視点として、「マッチ度が低い職種」とその理由を詳細に解説する機能も備えている。専門家の視点を活用することで、学生が自分一人では見落としがちな企業の実態を分析し、自分にマッチする適職条件を「#若手から裁量あり」といったハッシュタグ形式で可視化できるのだ。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260622_syukatsu/4.webp" width="400" height="598" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000016325.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>また、自身の変化をリアルタイムで把握できるように、前回の結果を保存し比較できる設計も、変化の激しい就活期における自己理解を支える土台となっている。</p>
<h2>24時間のパーソナルコーチ。AIが変えるライフイベントのあり方</h2>
<p>ポートが提供を開始した「適職診断」が示唆するのは、就職活動のような「大人数が一斉に直面する社会課題」における、専門知の民主化だといえる。</p>
<p></p>
<p>これまでのキャリア相談は、専門家との対面という、時間や場所が制限された「希少なサービス」であった。しかし、専門家60名分の知見を背負ったAIが就活生のスマートフォンの中に存在することで、情報収集力や周囲の環境による格差は平準化される。誰もが24時間、プロの視点に基づいたフィードバックを受けられる環境は、孤独になりがちな就活体験を、データに基づいた対話型のプロセスへと変貌させるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、この変革は日本社会全体が抱える「早期離職」という損失に対しても、実効性のあるアプローチとなる可能性がある。憧れというフィルターをあえて外し、自身の特性と不適合な領域をあらかじめデータで突きつけられることは、学生にとって一時的には「受け入れがたい真実」かもしれない。しかし、その客観的な指摘を受け入れ、表面的な志望動機を超えた「自分なりの軸」を形成することこそが、入社後のミスマッチを最小化することにも繋がるだろう。</p>
<p></p>
<p>AIは単なる自動化の道具から、個人の人生の岐路に寄り添う「意思決定の支援基盤」へと進化した。ポートが確立した診断モデルは、就職活動という画一的なシステムを一人ひとりの特性に最適化された、納得感のある体験へと書き換えていくものだといえる。それは、次世代を担う若者たちにとって、自身の強みを信じて一歩を踏み出すための大きな支えとなるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2114/">
<title>84％の挫折を救う。“趣味”で攻略する英会話</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2114/</link>
<description>
机に向かって教科書を開き、自分とは無縁なビジネス定型文や架空の会話を暗記する。これまで多くの日本人が挑み、そして挫折してきた英語学習の風景は「義務」という言葉と隣り合わせだった。話せるようになりたいという願いはあっても、興味の持てない教材を前にモチベーションは削がれ、目標に届かぬまま学習をやめてしまう。この「継続できない」という日本人の根強い課題を、最新のAIが突破しようとしている。
2026年5月、カタラボはAI英会話アプリ「Chabbit（チャビット）」にトーク機能を新搭載。これによって、リスニング、スピーキング、単語学習を一気通貫で提供するオールインワン英語学習アプリへ進化したと発表した。自分の好きな趣味や最新ニュースをそのまま教材に変え、対面での恥ずかしさを感じることなくアウトプットを重ねる。学習を「苦行」から「探究」へと変貌させる、次世代の英会話習得の形を読み解く。（文＝JapanStep編集部）
「聞く・話す・覚える」を統合。好きな話題が教材に変わる仕組み
&#160;英語学習において、目標を達成する前に挫折してしまう人は全体の約84％に達すると言われている。この高い障壁に対してカタラボが打ち出したのは、学習サイクルを単一の体験へと統合するアプローチだ。同社が提供を開始した「Chabbit」に、従来の「リスニング」と「英単語」の機能に加え、新たにトーク機能を搭載した。これにより、英語習得に不可欠な「聞く・話す・覚える」というプロセスが、一つのアプリ内で完結する環境が整った。

本サービスの最大の特徴は、既存の教材にユーザーが合わせるのではなく、AIが個人の興味に合わせて「自分専用の教材」を瞬時に生成する点にある。リスニング機能では、関心のあるトピックのURLや画像を読み込ませるだけで、AIが関連する英会話を生成。新機能のトークでは、その話題についてAIキャラクターと自由に対話することができる。趣味や推し、あるいは今この瞬間に知りたいニュースなど、自身の関心をそのまま学習の原動力に変える設計だ。

また、英単語学習機能も対話と密接に連動している。会話の中で気になった表現をそのまま単語帳に記録し、それを用いた例文を作成することで、文脈を伴った「生きた知識」としての定着を図る。
&#160;
（引用元：PR TIMES）

対話の相手となる6人のAIキャラクターは、ユーザーの性格や習熟度に合わせて個性を変更可能だ。人前で話すことへの心理的障壁や、間違えることへの恥ずかしさを排除した環境が、高い挫折率を打破するための土台となっている。
&#160;

（引用元：PR TIMES）

学習を「義務」から「探究」へ。日本を覆う英語の壁を壊す鍵
Chabbitが提示した「興味から始める英語学習」というモデルは、日本の英語教育が長年抱えてきた「モチベーションの構造的欠如」に対する一つの回答である。

多くの学習者が挫折する原因は、学習内容が自身の生活や関心から切り離されている点にある。英語を「勉強すべき対象」として捉える限り、苦痛を伴う義務でしかなくなる。しかし、ここにAIが介在することで、英語は「自分の好きな情報を手に入れ、自分の思いを伝えるための道具」へと再定義される。この能動的な関わりこそが、精神論だけでは解決できなかった学習継続のボトルネックを解消する鍵となるだろう。

日本が国際的なプレゼンスを維持し、多様な文化と共生するためには、定型文をなぞるだけでは身につかない「個としての発信力」が問われている。教科書通りの英語ではなく、自らの体験や意見を、つたなくとも自分の言葉で伝えること。AIとの気兼ねない対話を通じて、この「発話の成功体験」を積み重ねることは、英語でのコミュニケーションに対する自信を深めるための重要なプロセスといえる。

カタラボが掲げる「興味を一本の軸として、学習の全行程をつなぐ体験」は、これまでの英語学習の景色を大きく塗り替えるものになるだろう。学習が「耐えるもの」から「楽しむもの」へと変わる。この意識の変革が社会に浸透したとき、日本は言葉の制約を超え、グローバルな舞台で真価を発揮する道筋を手にするはずだ。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-06-19T05:45:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178177614473889400" class="cms-content-parts-sin178177614473896500">
<p>机に向かって教科書を開き、自分とは無縁なビジネス定型文や架空の会話を暗記する。これまで多くの日本人が挑み、そして挫折してきた英語学習の風景は「義務」という言葉と隣り合わせだった。話せるようになりたいという願いはあっても、興味の持てない教材を前にモチベーションは削がれ、目標に届かぬまま学習をやめてしまう。この「継続できない」という日本人の根強い課題を、最新のAIが突破しようとしている。</p>
<p>2026年5月、カタラボはAI英会話アプリ「Chabbit（チャビット）」にトーク機能を新搭載。これによって、リスニング、スピーキング、単語学習を一気通貫で提供するオールインワン英語学習アプリへ進化したと発表した。自分の好きな趣味や最新ニュースをそのまま教材に変え、対面での恥ずかしさを感じることなくアウトプットを重ねる。学習を「苦行」から「探究」へと変貌させる、次世代の英会話習得の形を読み解く。（文＝JapanStep編集部）</p>
<h2>「聞く・話す・覚える」を統合。好きな話題が教材に変わる仕組み</h2>
<p>&#160;英語学習において、目標を達成する前に挫折してしまう人は全体の約84％に達すると言われている。この高い障壁に対してカタラボが打ち出したのは、学習サイクルを単一の体験へと統合するアプローチだ。同社が提供を開始した「Chabbit」に、従来の「リスニング」と「英単語」の機能に加え、新たにトーク機能を搭載した。これにより、英語習得に不可欠な「聞く・話す・覚える」というプロセスが、一つのアプリ内で完結する環境が整った。</p>
<p></p>
<p>本サービスの最大の特徴は、既存の教材にユーザーが合わせるのではなく、AIが個人の興味に合わせて「自分専用の教材」を瞬時に生成する点にある。リスニング機能では、関心のあるトピックのURLや画像を読み込ませるだけで、AIが関連する英会話を生成。新機能のトークでは、その話題についてAIキャラクターと自由に対話することができる。趣味や推し、あるいは今この瞬間に知りたいニュースなど、自身の関心をそのまま学習の原動力に変える設計だ。</p>
<p></p>
<p>また、英単語学習機能も対話と密接に連動している。会話の中で気になった表現をそのまま単語帳に記録し、それを用いた例文を作成することで、文脈を伴った「生きた知識」としての定着を図る。</p>
<p>&#160;</p>
<p><img src="/images/learn/260618_84/images20260618190110.webp" width="1280" height="1163" alt="" /><span style="text-align: center; font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000174440.html" style="font-size: 1.6rem; text-align: center;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="text-align: center; font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>対話の相手となる6人のAIキャラクターは、ユーザーの性格や習熟度に合わせて個性を変更可能だ。人前で話すことへの心理的障壁や、間違えることへの恥ずかしさを排除した環境が、高い挫折率を打破するための土台となっている。</p>
<p>&#160;</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/images/learn/260618_84/images20260618190113.webp" width="300" height="563" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000174440.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<h2>学習を「義務」から「探究」へ。日本を覆う英語の壁を壊す鍵</h2>
<p>Chabbitが提示した「興味から始める英語学習」というモデルは、日本の英語教育が長年抱えてきた「モチベーションの構造的欠如」に対する一つの回答である。</p>
<p></p>
<p>多くの学習者が挫折する原因は、学習内容が自身の生活や関心から切り離されている点にある。英語を「勉強すべき対象」として捉える限り、苦痛を伴う義務でしかなくなる。しかし、ここにAIが介在することで、英語は「自分の好きな情報を手に入れ、自分の思いを伝えるための道具」へと再定義される。この能動的な関わりこそが、精神論だけでは解決できなかった学習継続のボトルネックを解消する鍵となるだろう。</p>
<p></p>
<p>日本が国際的なプレゼンスを維持し、多様な文化と共生するためには、定型文をなぞるだけでは身につかない「個としての発信力」が問われている。教科書通りの英語ではなく、自らの体験や意見を、つたなくとも自分の言葉で伝えること。AIとの気兼ねない対話を通じて、この「発話の成功体験」を積み重ねることは、英語でのコミュニケーションに対する自信を深めるための重要なプロセスといえる。</p>
<p></p>
<p>カタラボが掲げる「興味を一本の軸として、学習の全行程をつなぐ体験」は、これまでの英語学習の景色を大きく塗り替えるものになるだろう。学習が「耐えるもの」から「楽しむもの」へと変わる。この意識の変革が社会に浸透したとき、日本は言葉の制約を超え、グローバルな舞台で真価を発揮する道筋を手にするはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2109/">
<title>「運んでも儲からない」〜 物流の宿命を打ち砕く</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2109/</link>
<description>
ECの普及により、私たちの生活はかつてないほど「届くこと」に依存している。しかし、その利便性を支える裏側では、日本の大動脈である物流が悲鳴を上げ続けている。ドライバーの不足、高騰する燃料費、そして厳格化された労働規制。現場がどれほど汗を流しても、荷台に空きが生じ、非効率なルートを走らざるを得ない構造が企業の利益と労働者の気力を削っていく。物流という「血流」が滞り始めた時、この国は果たしてこれまでの豊かさを維持できるのだろうか。
2026年5月、AIデータ株式会社が提供を開始した「AI LogiPro on IDX」は、この物流の宿命に知性で挑むための武器だ。「勘と経験」に頼ってきた物流業の意思決定をデータとAIの力で支援し、積載率を最大化させる。「効率の追求」が単なるコスト削減を超えて「日本の将来を守るための盾」となる、その変革の最前線を読み解く。（文＝JapanStep編集部）


勘と経験をデジタルへ。積載率を最大化するAIの視点


（引用元：PR TIMES）

AIデータが提供を開始した「AI LogiPro on IDX」は、配車、積載、ルート、人員配置といった物流業務の意思決定を統合的に最適化するAIソリューションである。物流現場における収益低迷の主要因である「積載率の低さ」を、AIによる高度な解析と予測によって解決することを目的としている。

本システムの革新性は、単なるルート検索にとどまらない包括的な支援体制にある。まず独自のデータ統合基盤（IDX）によって、受注や配送、車両状況といった散在する情報を即時に整理・分析する環境を構築。そこに需要予測を組み合わせることで、渋滞や遅延といったリスクを先読みした精度の高い配車計画の提案を実現した。さらに、AIが導き出す最適化パターンを単に提示するだけでなく、「AI PMO（実行・運用最適化）」機能によって実行状況を継続的にレビューし、現場の運用精度を高め続ける改善ループを実装している。

これまで物流現場の配車は、ベテラン担当者の「勘と経験」に支えられてきた。しかし、荷物や車両、ルートが複雑に絡み合う膨大な組み合わせの中から最適解を導き出す作業は、もはや人間の判断能力の限界を超えつつある。この複雑な変数をAIが一瞬で計算し、データに基づいた最適な配車パターンを提示することで、積載率は10～20％程度の向上が見込まれる。これにより、同じリソースのまま空車走行を減らし、コスト削減とドライバーの負担軽減を同時に実現する。


物流は国の「血流」。最適化が守る日本経済の未来

AIデータが提示した物流最適化のモデルは、単一企業の利益向上の域を超え、日本という社会全体の持続可能性を左右するほどの重要な意味を持っている。

物流は、国の経済を循環させる「血流」に他ならない。物流費の高騰や配送網の維持困難は、都市部以上に地方の中小製造業や小売業の経営を直撃する。もし、丹精込めて作られた製品を市場へ届ける手段が失われれば、地域経済の崩壊は避けられないだろう。AIによる最適化は、限られた物流リソースを最大限に活用し、日本各地の産業を「届く」という面から支え直す防衛策となるはずだ。

また、この変革は日本の現場が長く抱えてきた「精神論」に頼った運用からの脱却を促すことにもつながる。人手が潤沢だった時代は、現場の献身的な努力によって非効率がカバーされてきた。しかし、労働人口の減少が深刻化する現在、もはや努力だけでは解決できないのが実情だ。その環境下においては、データに基づいて無理や無駄を排除する仕組みを整えることこそが、働く人々の疲弊を防ぎ、次世代の担い手を引き寄せる「魅力ある産業」としての再生を可能にするだろう。

2026年、日本の物流は「最適化できるか否か」が企業の生死、ひいては社会全体の命運を分けるフェーズに入った。AIデータが確立したデータドリブンな配車モデルは、産業の循環を再始動させ、日本の将来を支える強固な土台となるだろう。

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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/32">テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-06-18T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin178168464824203700" class="cms-content-parts-sin178168464824210500">
<p>ECの普及により、私たちの生活はかつてないほど「届くこと」に依存している。しかし、その利便性を支える裏側では、日本の大動脈である物流が悲鳴を上げ続けている。ドライバーの不足、高騰する燃料費、そして厳格化された労働規制。現場がどれほど汗を流しても、荷台に空きが生じ、非効率なルートを走らざるを得ない構造が企業の利益と労働者の気力を削っていく。物流という「血流」が滞り始めた時、この国は果たしてこれまでの豊かさを維持できるのだろうか。<br />
2026年5月、AIデータ株式会社が提供を開始した「AI LogiPro on IDX」は、この物流の宿命に知性で挑むための武器だ。「勘と経験」に頼ってきた物流業の意思決定をデータとAIの力で支援し、積載率を最大化させる。「効率の追求」が単なるコスト削減を超えて「日本の将来を守るための盾」となる、その変革の最前線を読み解く。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178168467698563400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178168467698567100">勘と経験をデジタルへ。積載率を最大化するAIの視点</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178168466045769600" class="cms-content-parts-sin178168466045780600">
<p><img src="/images/learn/260617_hakondemo/1.webp" width="900" height="600" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000696.000040956.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>AIデータが提供を開始した「AI LogiPro on IDX」は、配車、積載、ルート、人員配置といった物流業務の意思決定を統合的に最適化するAIソリューションである。物流現場における収益低迷の主要因である「積載率の低さ」を、AIによる高度な解析と予測によって解決することを目的としている。</p>
<p></p>
<p>本システムの革新性は、単なるルート検索にとどまらない包括的な支援体制にある。まず独自のデータ統合基盤（IDX）によって、受注や配送、車両状況といった散在する情報を即時に整理・分析する環境を構築。そこに需要予測を組み合わせることで、渋滞や遅延といったリスクを先読みした精度の高い配車計画の提案を実現した。さらに、AIが導き出す最適化パターンを単に提示するだけでなく、「AI PMO（実行・運用最適化）」機能によって実行状況を継続的にレビューし、現場の運用精度を高め続ける改善ループを実装している。</p>
<p></p>
<p>これまで物流現場の配車は、ベテラン担当者の「勘と経験」に支えられてきた。しかし、荷物や車両、ルートが複雑に絡み合う膨大な組み合わせの中から最適解を導き出す作業は、もはや人間の判断能力の限界を超えつつある。この複雑な変数をAIが一瞬で計算し、データに基づいた最適な配車パターンを提示することで、積載率は10～20％程度の向上が見込まれる。これにより、同じリソースのまま空車走行を減らし、コスト削減とドライバーの負担軽減を同時に実現する。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178168468001577500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178168468001586200">物流は国の「血流」。最適化が守る日本経済の未来</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178168466863166100" class="cms-content-parts-sin178168466863175600">
<p>AIデータが提示した物流最適化のモデルは、単一企業の利益向上の域を超え、日本という社会全体の持続可能性を左右するほどの重要な意味を持っている。</p>
<p></p>
<p>物流は、国の経済を循環させる「血流」に他ならない。物流費の高騰や配送網の維持困難は、都市部以上に地方の中小製造業や小売業の経営を直撃する。もし、丹精込めて作られた製品を市場へ届ける手段が失われれば、地域経済の崩壊は避けられないだろう。AIによる最適化は、限られた物流リソースを最大限に活用し、日本各地の産業を「届く」という面から支え直す防衛策となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>また、この変革は日本の現場が長く抱えてきた「精神論」に頼った運用からの脱却を促すことにもつながる。人手が潤沢だった時代は、現場の献身的な努力によって非効率がカバーされてきた。しかし、労働人口の減少が深刻化する現在、もはや努力だけでは解決できないのが実情だ。その環境下においては、データに基づいて無理や無駄を排除する仕組みを整えることこそが、働く人々の疲弊を防ぎ、次世代の担い手を引き寄せる「魅力ある産業」としての再生を可能にするだろう。</p>
<p></p>
<p>2026年、日本の物流は「最適化できるか否か」が企業の生死、ひいては社会全体の命運を分けるフェーズに入った。AIデータが確立したデータドリブンな配車モデルは、産業の循環を再始動させ、日本の将来を支える強固な土台となるだろう。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2100/">
<title>社長の時間を“1日2時間”捻出する、AI活用の実践術</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2100/</link>
<description>
中小企業のトップは、常に時間に追われている。営業から資金管理、組織運営まであらゆる業務を兼任し、本来注力すべき「経営の意思決定」に割く時間が削られているのが実情だ。
この慢性的な時間不足を解消するため、エンジニアとしての出自を持たない経営者は、いかにテクノロジーを使い倒せるか。経営者自身が日々の雑務を手放し、本来の役割を取り戻すことは、組織の成長をどう加速させるのだろうか。（文＝JapanStep編集部）


社長自身の実体験から生まれたノウハウ

2026年5月1日、BtoB事業者向け営業支援や生成AI活用支援などを手掛ける株式会社コミクスは、非エンジニアの経営者が生成AIを使って&#8220;1日2時間を創出する&#8221;実践手順をまとめたノウハウ資料の無料配布と、「生成AI活用支援パック」の相談受付を開始したと発表した。
（引用元：PR TIMES）

中小企業の経営者は、営業、採用、組織運営、資金管理などを横断的に担うケースが多い。そのため日々の意思決定に必要な「考える時間」が、会議後の議事録作成や提案書のたたき台作成、メール返信、請求内容の確認といった定型業務に圧迫されている。

生成AIの活用は大きく広がった。一方、経営者自身はどうか。「AIは専門人材が使うもの」「自社にはまだ早い」といった先入観により、経営者自身の業務改善には使われていないケースが実は多いのではないか。同社代表取締役の鈴木 章裕 氏も、当初はAI開発ツールをエンジニア専用のものと誤解し、自身の業務への活用を想定していなかった。だが、ある日商談後のメモを入力し「決定事項・宿題・ネクストアクションを整理してください」と日本語で指示したところ、約30秒で構造化された議事録が出力。従来1時間以上かかっていた作業が、修正を含めて約8分で完了した。この実体験をもとに&#8220;1日2時間を創出する&#8221;資料は作成されている。

資料では非エンジニアの経営者でも再現しやすいよう、議事録や提案書、メール、経営判断の壁打ちといった日常業務に絞り、始め方や定型化の進め方を解説している。あわせて提供される支援パックでは、IT専任担当者が不在の企業でも安全かつ継続的に利用できるよう、ツール選定などの環境構築から、入力してよい情報などを定めるガイドラインの策定、実務に直結する定着化研修までをトータルでサポートする仕組みだ。


トップの余裕が組織を育てる。&#8220;1日2時間&#8221;から新たな挑戦を

多くの中小企業では、社長がプレイングマネージャーとして現場を駆け回るあまり、数年先の未来に向けた戦略を練る時間が失われている。議事録の作成やメールの返信、請求書の確認といった作業は確かに重要だが、それは必ずしも経営者自身が多大な時間をかけて行うべき性質のものではない。

「AIは専門人材が使うもの」という先入観を捨て、自然言語で指示を出せる優秀なアシスタントとしてテクノロジーを使い倒す。そうして生み出された&#8220;1日2時間&#8221;という余白は、1カ月に換算すれば数十時間にも及ぶ。この貴重な時間は、新たな事業の構想や従業員との綿密な対話、外部との重要な交渉など、トップにしか生み出せない付加価値の創造へと直接的に振り向けることができる。

さらに、経営者自らがテクノロジーを試行錯誤し、日常業務に組み込んでいく姿勢を背中で見せることは、組織全体に対しても大きな意味を持つ。トップが変化を恐れずに挑戦する姿は、従業員に対して「新しいツールを使って積極的に効率化に挑もう」という前向きなメッセージとなり、企業文化そのものをアップデートしていく契機にすらなる。

労働力不足が叫ばれる中、企業のトップ自身が率先して自らの働き方を見つめ直す。日々の雑務に追われる状態から脱却し、未来を考える余裕を取り戻すための挑戦は、日本の中小企業が次なる成長ステージへと駆け上がり、社会に新たな活力を生み出す、確かな足がかりとなるはずだ。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-06-17T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin178156927498919700" class="cms-content-parts-sin178156927498926900">
<p>中小企業のトップは、常に時間に追われている。営業から資金管理、組織運営まであらゆる業務を兼任し、本来注力すべき「経営の意思決定」に割く時間が削られているのが実情だ。<br />
この慢性的な時間不足を解消するため、エンジニアとしての出自を持たない経営者は、いかにテクノロジーを使い倒せるか。経営者自身が日々の雑務を手放し、本来の役割を取り戻すことは、組織の成長をどう加速させるのだろうか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178156931150198000 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178156931150204700">社長自身の実体験から生まれたノウハウ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178156929221707500" class="cms-content-parts-sin178156929221716300">
<p>2026年5月1日、BtoB事業者向け営業支援や生成AI活用支援などを手掛ける株式会社コミクスは、非エンジニアの経営者が生成AIを使って&#8220;1日2時間を創出する&#8221;実践手順をまとめたノウハウ資料の無料配布と、「生成AI活用支援パック」の相談受付を開始したと発表した。</p>
<p><img src="/images/learn/260616_syatyouno/1.webp" width="900" height="502" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000002500.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>中小企業の経営者は、営業、採用、組織運営、資金管理などを横断的に担うケースが多い。そのため日々の意思決定に必要な「考える時間」が、会議後の議事録作成や提案書のたたき台作成、メール返信、請求内容の確認といった定型業務に圧迫されている。</p>
<p></p>
<p>生成AIの活用は大きく広がった。一方、経営者自身はどうか。「AIは専門人材が使うもの」「自社にはまだ早い」といった先入観により、経営者自身の業務改善には使われていないケースが実は多いのではないか。同社代表取締役の鈴木 章裕 氏も、当初はAI開発ツールをエンジニア専用のものと誤解し、自身の業務への活用を想定していなかった。だが、ある日商談後のメモを入力し「決定事項・宿題・ネクストアクションを整理してください」と日本語で指示したところ、約30秒で構造化された議事録が出力。従来1時間以上かかっていた作業が、修正を含めて約8分で完了した。この実体験をもとに&#8220;1日2時間を創出する&#8221;資料は作成されている。</p>
<p></p>
<p>資料では非エンジニアの経営者でも再現しやすいよう、議事録や提案書、メール、経営判断の壁打ちといった日常業務に絞り、始め方や定型化の進め方を解説している。あわせて提供される支援パックでは、IT専任担当者が不在の企業でも安全かつ継続的に利用できるよう、ツール選定などの環境構築から、入力してよい情報などを定めるガイドラインの策定、実務に直結する定着化研修までをトータルでサポートする仕組みだ。</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178156931455338900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178156931455349900">トップの余裕が組織を育てる。&#8220;1日2時間&#8221;から新たな挑戦を</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178156930223888900" class="cms-content-parts-sin178156930223897100">
<p>多くの中小企業では、社長がプレイングマネージャーとして現場を駆け回るあまり、数年先の未来に向けた戦略を練る時間が失われている。議事録の作成やメールの返信、請求書の確認といった作業は確かに重要だが、それは必ずしも経営者自身が多大な時間をかけて行うべき性質のものではない。</p>
<p></p>
<p>「AIは専門人材が使うもの」という先入観を捨て、自然言語で指示を出せる優秀なアシスタントとしてテクノロジーを使い倒す。そうして生み出された&#8220;1日2時間&#8221;という余白は、1カ月に換算すれば数十時間にも及ぶ。この貴重な時間は、新たな事業の構想や従業員との綿密な対話、外部との重要な交渉など、トップにしか生み出せない付加価値の創造へと直接的に振り向けることができる。</p>
<p></p>
<p>さらに、経営者自らがテクノロジーを試行錯誤し、日常業務に組み込んでいく姿勢を背中で見せることは、組織全体に対しても大きな意味を持つ。トップが変化を恐れずに挑戦する姿は、従業員に対して「新しいツールを使って積極的に効率化に挑もう」という前向きなメッセージとなり、企業文化そのものをアップデートしていく契機にすらなる。</p>
<p></p>
<p>労働力不足が叫ばれる中、企業のトップ自身が率先して自らの働き方を見つめ直す。日々の雑務に追われる状態から脱却し、未来を考える余裕を取り戻すための挑戦は、日本の中小企業が次なる成長ステージへと駆け上がり、社会に新たな活力を生み出す、確かな足がかりとなるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/06/2095/">
<title>AIで「教える」を科学する。“原子”レベルで教育の再設計</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/06/2095/</link>
<description>
教育現場や企業の人材育成において、タブレット端末の導入やオンライン講座の普及など、デジタル化は急速に進んでいる。しかし、それだけではあくまで「手段」の置き換えに過ぎない。「何を、どの順番で、どう教えるか」という教育設計は依然として、一部の優秀な教師や担当者の経験に依存しているのが実情だ。
この属人的な領域に、最新のテクノロジーがメスを入れる。学習内容を極小の単位に分解し、AIを活用して構造的に組み直す新たな試み。教材を作るのではなく「教え方そのもの」を科学するアプローチは、日本の人材育成をどのように変革するのか。（文＝JapanStep編集部）


学習内容を&#8220;原子&#8221;レベルに分解。教育を構造化するAI

2026年5月1日、導入実績3,000超を誇るeラーニング専門ソリューション企業の株式会社デジタル・ナレッジは、教育設計から教材生成、監査までを一体化した教育AIエージェント「Knowledge ID MAP」を発表した。本サービスは、5月に東京ビッグサイトで開催される「EDIX東京2026」などの展示会で初公開された。
（引用元：PR TIMES）

現在、教育DXにおける大きな課題となっているのは、教育設計の属人化と構造化不足である。学習データの蓄積は進んでいるものの、それが知識として整理されていないため、学習者一人ひとりに合わせた最適な教育へ活用しきれていないケースが多い。

今回発表されたシステムは、単にAIがテキストや動画を自動生成するツールではない。最大の特長は、学習内容を学習者が習得すべき最小単位である「原子スキル（学習目標）」に分解する点にある。シラバスや既存の資料をAIが解析し、知識・技術・態度の観点で体系化してカリキュラムを自動生成する。
（引用元：PR TIMES）

抽出されたスキルマップに基づき、テキストや動画用スライド、確認テストといった多様な教材をワンストップで作成。さらに生成された内容の教育的価値や、コンプライアンス上のリスクまで自動で評価・監査する機能を備えている。

教材という完成品単位ではなく、スキルという根本的な単位で教育を設計・管理するこの仕組みは、教育のあり方を教材中心からスキル・人材中心へと大きく転換させるアプローチと言えるだろう。



教育を職人芸から、再現可能な科学へ。人材育成の最適化

教育のプロセスを原子スキルにまで分解し客観的なデータとして扱うこのアプローチは、企業の人材育成や学校教育における指導の質を飛躍的に高める可能性を秘めている。

これまで効果的なカリキュラムを作れるかどうかは、担当者の暗黙知に大きく依存していた。新入社員研修やリスキリングの現場において、教える側が変わるたびに内容や質にばらつきが生じてしまうことは、多くの企業が抱える切実な悩みである。しかしAIが既存の資料から習得すべきスキルを抽出し、客観的なマップとして可視化できれば、誰が指導に当たっても高い水準の教育を再現することが可能になる。

さらにスキルを中心に教育を再設計することは、学ぶ側にも大きな利点をもたらす。自分に不足している知識や技術が明確になるため、画一的な集合研修から脱却し、個人の目標や職種に応じた無駄のない学習体験を得ることができる。企業にとっても人材の持つスキルが可視化されることで、社内での適切な人員配置や、これからの時代に欠かせないリスキリングの推進がスムーズに行えるようになる。

日本が直面する少子高齢化や労働力不足という課題を乗り越えるためには、今いる人材の能力をいかに効率的かつ効果的に引き上げるかが鍵となる。教育を個人の「職人芸」から「科学的に再現可能なシステム」へと進化させること。最新のテクノロジーを用いて学びの在り方を再構築するこの挑戦は、日本全体の人的資本を豊かなものへと引き上げる確かな基盤となっていくはずだ。

</description>
<enclosure url="https://japanstep.jp/images/learn/260615_oshieru/main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/34">キャリア</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-16T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin178149244176179300" class="cms-content-parts-sin178149244176189400">
<p>教育現場や企業の人材育成において、タブレット端末の導入やオンライン講座の普及など、デジタル化は急速に進んでいる。しかし、それだけではあくまで「手段」の置き換えに過ぎない。「何を、どの順番で、どう教えるか」という教育設計は依然として、一部の優秀な教師や担当者の経験に依存しているのが実情だ。<br />
この属人的な領域に、最新のテクノロジーがメスを入れる。学習内容を極小の単位に分解し、AIを活用して構造的に組み直す新たな試み。教材を作るのではなく「教え方そのもの」を科学するアプローチは、日本の人材育成をどのように変革するのか。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178149247620829900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178149247620837400">学習内容を&#8220;原子&#8221;レベルに分解。教育を構造化するAI</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178149248099977400" class="cms-content-parts-sin178149248099986600">
<p>2026年5月1日、導入実績3,000超を誇るeラーニング専門ソリューション企業の株式会社デジタル・ナレッジは、教育設計から教材生成、監査までを一体化した教育AIエージェント「Knowledge ID MAP」を発表した。本サービスは、5月に東京ビッグサイトで開催される「EDIX東京2026」などの展示会で初公開された。</p>
<p><img src="/images/learn/260615_oshieru/1.webp" width="900" height="557" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001402.000012383.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>現在、教育DXにおける大きな課題となっているのは、教育設計の属人化と構造化不足である。学習データの蓄積は進んでいるものの、それが知識として整理されていないため、学習者一人ひとりに合わせた最適な教育へ活用しきれていないケースが多い。</p>
<p></p>
<p>今回発表されたシステムは、単にAIがテキストや動画を自動生成するツールではない。最大の特長は、学習内容を学習者が習得すべき最小単位である「原子スキル（学習目標）」に分解する点にある。シラバスや既存の資料をAIが解析し、知識・技術・態度の観点で体系化してカリキュラムを自動生成する。</p>
<p><img src="/images/learn/260615_oshieru/2.webp" width="900" height="574" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001402.000012383.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>抽出されたスキルマップに基づき、テキストや動画用スライド、確認テストといった多様な教材をワンストップで作成。さらに生成された内容の教育的価値や、コンプライアンス上のリスクまで自動で評価・監査する機能を備えている。</p>
<p></p>
<p>教材という完成品単位ではなく、スキルという根本的な単位で教育を設計・管理するこの仕組みは、教育のあり方を教材中心からスキル・人材中心へと大きく転換させるアプローチと言えるだろう。</p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178149247898471500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178149247898479600">教育を職人芸から、再現可能な科学へ。人材育成の最適化</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin178149244490538500" class="cms-content-parts-sin178149244490569100">
<p>教育のプロセスを原子スキルにまで分解し客観的なデータとして扱うこのアプローチは、企業の人材育成や学校教育における指導の質を飛躍的に高める可能性を秘めている。</p>
<p></p>
<p>これまで効果的なカリキュラムを作れるかどうかは、担当者の暗黙知に大きく依存していた。新入社員研修やリスキリングの現場において、教える側が変わるたびに内容や質にばらつきが生じてしまうことは、多くの企業が抱える切実な悩みである。しかしAIが既存の資料から習得すべきスキルを抽出し、客観的なマップとして可視化できれば、誰が指導に当たっても高い水準の教育を再現することが可能になる。</p>
<p></p>
<p>さらにスキルを中心に教育を再設計することは、学ぶ側にも大きな利点をもたらす。自分に不足している知識や技術が明確になるため、画一的な集合研修から脱却し、個人の目標や職種に応じた無駄のない学習体験を得ることができる。企業にとっても人材の持つスキルが可視化されることで、社内での適切な人員配置や、これからの時代に欠かせないリスキリングの推進がスムーズに行えるようになる。</p>
<p></p>
<p>日本が直面する少子高齢化や労働力不足という課題を乗り越えるためには、今いる人材の能力をいかに効率的かつ効果的に引き上げるかが鍵となる。教育を個人の「職人芸」から「科学的に再現可能なシステム」へと進化させること。最新のテクノロジーを用いて学びの在り方を再構築するこの挑戦は、日本全体の人的資本を豊かなものへと引き上げる確かな基盤となっていくはずだ。</p>
<div></div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://japanstep.jp/learn/2026/04/1855/">
<title>DXを語れるのは17％。中小企業の足踏み</title>
<link>https://japanstep.jp/learn/2026/04/1855/</link>
<description>
「DX」という言葉が広く浸透し、デジタル化への取り組みが当たり前となった2026年の春。都心のオフィスから地方の町工場まで、その言葉を知らない経営者はもはや少数派だ。しかし、「あなたの会社にとってのDXとは何か」を問うと、明確に答えられる企業はまだ少ない。多くの現場では、便利なITツールの導入が目的化し、その先にあるはずの「変革」への道筋は依然として見えにくいままだ。
株式会社フォーバルが発表した最新のレポートは、日本経済を支える中小企業が直面する、こうした構造的な「停滞」を浮き彫りにした。言葉だけが先行し、実態が伴わないジレンマ。それでも9割を超える企業が「前へ進む」と答えるその熱量を、いかにして本物の成長へと繋ぎ止めるべきか。日本の活力を再起動させるための新たな挑戦の現在地を追う。（文＝JapanStep編集部）


「知る」と「語れる」の深い溝。1年前から変わらぬ進捗の実態


（引用元：PR TIMES）
株式会社フォーバルが運営するフォーバル GDXリサーチ研究所が発行した「BLUE REPORT 3月号」の調査結果では、中小企業におけるDXの理想と現実の乖離が明らかになっている。

まず、DXの認知度について、「知っており、他の人に説明できる」（17.1％）と「知っているが、説明できるほどではない」（43.7％）を合わせ、約6割の企業がDXという言葉を認識していることが分かった。しかしこの結果は、自社の言葉でDXを定義し、他者に説明できるレベルまで理解を深めている経営者は全体のわずか2割にも満たないことをも示している。さらに、前年同時期の調査で「DXを説明できる」と回答した企業の割合（19.3％）と比較しても微減している。DXという概念が浸透しつつも、理解の質においては「足踏み」の状態が続いていることが浮き彫りとなった。
（引用元：PR TIMES）

取り組みの状況を見ても、その停滞感は否めない。DXに取り組んでいると回答した63.0％の企業のうち、その半数以上（36.3％）は、デジタル化に向けた「意識改革（ステップ1）」の段階にとどまっている。データ利活用による「情報活用（ステップ2）」に到達しているのは21.2％、さらにその先の事業戦略の再構築や新規事業創出といった「事業改革（ステップ3）」まで踏み込めている企業は、わずか5.5％に過ぎない。
（引用元：PR TIMES）

一方で、注目すべきは経営者の「意欲」だ。DXに取り組んでいる企業に対して今後の推進意思を問うたところ、「大幅に注力する」や「現状を維持する」を含め、実に94.7％が推進を継続する意向を示している。
（引用元：PR TIMES）

中小企業の現場には「今のままではいけない」という強い危機感と、テクノロジーへの期待が広がっている。しかし、その意欲を具体的な成果へと変換するための「地図」を、多くの経営者が描き切れていないのが2026年現在の実情だ。



「道具」から「戦略」へ。9割の意欲を確信に変える処方箋

この白書が突きつけたのは、DXを「ITツールの導入」と混同している限り、中小企業の挑戦は真の実利を生み出さないという厳しい現実だ。

多くの経営者が「他人に説明できない」理由は、DXを経営戦略としてではなく、単なる事務効率化の手段として捉えている点にある。本来のDXとは、経営者が自社の10年後、20年後の未来像を自らの言葉で描き、その実現のためにデータや技術をどう配置するかを決定する「構造の変革」に他ならない。経営者が、自社のためのDXを自らの言葉で「語れる」ようになること。それこそが、限られた経営資源をどこに投下すべきかを明確にし、企業の生存率を劇的に引き上げる唯一の道となる。

一方で、94.7％という圧倒的な推進意思は、日本経済にとって大きな希望だ。この膨大な熱量を、ステップ1の「意識改革」で終わらせてはならない。中小企業に求められているのは、単なる「ペーパーレス」や「システムの導入」を卒業し、自社の強みをデジタルで研ぎ澄ませる「攻めの戦略」への転換だ。そのためには、経営者の想いを技術的なロードマップへと翻訳し、伴走する外部パートナーの存在も不可欠となるだろう。

日本のDXは単に言葉だけを「知っている」段階を終え、いかに「使い倒すか」という実戦のフェーズに突入した。フォーバルのレポートが示す足踏みの現状は、裏を返せば、正しい戦略さえ手に入れれば爆発的に成長できる可能性を持った中小企業が、全国に数多く眠っていることを意味している。経営者の一人ひとりが、自社の技術やサービスがデジタルによってどう進化するかを自らの言葉で語り始めたとき、日本経済の再起動は本物になる。中小企業の挑戦が「説明可能な成功」へと変わる時、この国は再び世界を驚かせる強靭さを取り戻すに違いない。

</description>
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<dc:category rdf:resource="https://japanstep.jp/learn/category/43">ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-04-02T03:35:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin177502187950856800" class="cms-content-parts-sin177502187950864700">
<p>「DX」という言葉が広く浸透し、デジタル化への取り組みが当たり前となった2026年の春。都心のオフィスから地方の町工場まで、その言葉を知らない経営者はもはや少数派だ。しかし、「あなたの会社にとってのDXとは何か」を問うと、明確に答えられる企業はまだ少ない。多くの現場では、便利なITツールの導入が目的化し、その先にあるはずの「変革」への道筋は依然として見えにくいままだ。<br />
株式会社フォーバルが発表した最新のレポートは、日本経済を支える中小企業が直面する、こうした構造的な「停滞」を浮き彫りにした。言葉だけが先行し、実態が伴わないジレンマ。それでも9割を超える企業が「前へ進む」と答えるその熱量を、いかにして本物の成長へと繋ぎ止めるべきか。日本の活力を再起動させるための新たな挑戦の現在地を追う。（文＝JapanStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177502190821283800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177502190821287900">「知る」と「語れる」の深い溝。1年前から変わらぬ進捗の実態</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177502191347219700" class="cms-content-parts-sin177502191347228400">
<p><img src="/images/learn/260401_dxwo/1.webp" width="900" height="553" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000104276.html" style="transition-property: all;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p>株式会社フォーバルが運営するフォーバル GDXリサーチ研究所が発行した「BLUE REPORT 3月号」の調査結果では、中小企業におけるDXの理想と現実の乖離が明らかになっている。</p>
<p></p>
<p>まず、DXの認知度について、「知っており、他の人に説明できる」（17.1％）と「知っているが、説明できるほどではない」（43.7％）を合わせ、約6割の企業がDXという言葉を認識していることが分かった。しかしこの結果は、自社の言葉でDXを定義し、他者に説明できるレベルまで理解を深めている経営者は全体のわずか2割にも満たないことをも示している。さらに、前年同時期の調査で「DXを説明できる」と回答した企業の割合（19.3％）と比較しても微減している。DXという概念が浸透しつつも、理解の質においては「足踏み」の状態が続いていることが浮き彫りとなった。</p>
<p><img src="/images/learn/260401_dxwo/2.webp" width="900" height="329" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000104276.html"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>取り組みの状況を見ても、その停滞感は否めない。DXに取り組んでいると回答した63.0％の企業のうち、その半数以上（36.3％）は、デジタル化に向けた「意識改革（ステップ1）」の段階にとどまっている。データ利活用による「情報活用（ステップ2）」に到達しているのは21.2％、さらにその先の事業戦略の再構築や新規事業創出といった「事業改革（ステップ3）」まで踏み込めている企業は、わずか5.5％に過ぎない。</p>
<p><img src="/images/learn/260401_dxwo/3.webp" width="900" height="415" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000104276.html" style="transition-property: all;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>一方で、注目すべきは経営者の「意欲」だ。DXに取り組んでいる企業に対して今後の推進意思を問うたところ、「大幅に注力する」や「現状を維持する」を含め、実に94.7％が推進を継続する意向を示している。</p>
<p><img src="/images/learn/260401_dxwo/4.webp" width="900" height="274" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000104276.html" style="transition-property: all;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>中小企業の現場には「今のままではいけない」という強い危機感と、テクノロジーへの期待が広がっている。しかし、その意欲を具体的な成果へと変換するための「地図」を、多くの経営者が描き切れていないのが2026年現在の実情だ。</p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177502191057659000 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177502191057667400">「道具」から「戦略」へ。9割の意欲を確信に変える処方箋</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177502188658116000" class="cms-content-parts-sin177502188658125800">
<p>この白書が突きつけたのは、DXを「ITツールの導入」と混同している限り、中小企業の挑戦は真の実利を生み出さないという厳しい現実だ。</p>
<p></p>
<p>多くの経営者が「他人に説明できない」理由は、DXを経営戦略としてではなく、単なる事務効率化の手段として捉えている点にある。本来のDXとは、経営者が自社の10年後、20年後の未来像を自らの言葉で描き、その実現のためにデータや技術をどう配置するかを決定する「構造の変革」に他ならない。経営者が、自社のためのDXを自らの言葉で「語れる」ようになること。それこそが、限られた経営資源をどこに投下すべきかを明確にし、企業の生存率を劇的に引き上げる唯一の道となる。</p>
<p></p>
<p>一方で、94.7％という圧倒的な推進意思は、日本経済にとって大きな希望だ。この膨大な熱量を、ステップ1の「意識改革」で終わらせてはならない。中小企業に求められているのは、単なる「ペーパーレス」や「システムの導入」を卒業し、自社の強みをデジタルで研ぎ澄ませる「攻めの戦略」への転換だ。そのためには、経営者の想いを技術的なロードマップへと翻訳し、伴走する外部パートナーの存在も不可欠となるだろう。</p>
<p></p>
<p>日本のDXは単に言葉だけを「知っている」段階を終え、いかに「使い倒すか」という実戦のフェーズに突入した。フォーバルのレポートが示す足踏みの現状は、裏を返せば、正しい戦略さえ手に入れれば爆発的に成長できる可能性を持った中小企業が、全国に数多く眠っていることを意味している。経営者の一人ひとりが、自社の技術やサービスがデジタルによってどう進化するかを自らの言葉で語り始めたとき、日本経済の再起動は本物になる。中小企業の挑戦が「説明可能な成功」へと変わる時、この国は再び世界を驚かせる強靭さを取り戻すに違いない。</p>
<div></div>
</div>
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