2026.11.02
画面の中でどれほど流暢に生成AIが対話を重ねても、工場や倉庫、インフラの最前線で求められる「実世界の作業」の肩代わりにはならない。製造業をはじめとする日本の現場では、熟練者の身体知や複雑な図面・仕様書に眠る判断ロジックが競争力の源泉となってきた。この膨大な暗黙知をAIへと正しく接続し、現実の空間を認識して自律的に制御する「フィジカルAI」へと昇華させられるか否かは、日本の産業競争力の行方を左右する切実な命題である。そこに企業の垣根を越えた、国家規模の取り組みが動き出した。2026年7月、ストックマーク株式会社はNoetra株式会社らが進める「国産マルチモーダル基盤モデル」開発への参画を発表。経済産業省や国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)支援のもと、研究者の出向を通じて学習ノウハウを投入し、実世界を動かす知能基盤を築く挑戦が進められている。(文=JapanStep編集部)
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